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ひつじのおさんぽ

不思議や奇妙な事,面白い事に心惹かれます。

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マウイ島 リセットのススメ Day4 思わせぶりなハレアカラ

フラ 散歩

 マウイ島にあるハワイアンの聖地には、そこに行く事が許された人しか行けない場所があるそうで、許されていない人は、行く途中で道がふさがったり何らかのアクシデントで行く事が叶わないらしい。

 

 そんな話を思い出した、一人ぼっちの午前3時のホテルのロビー。ハレアカラも聖地の一つだ。今回の旅で一番訪れたかった場所に行くツアーバスに置いてけぼりを食らったのだから、しばし思考が停止してしまうのは仕方ない事だ。明日にはオアフ島へ移動しなければならないので日の出を観るのは、今日が最後のチャンスだった。

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 ハレアカラ山で日の出を観るというツアーは、2016年9月現在日本語のツアーは禁止されており、英語でのツアーしかありません。某H社のオプショナルツアーで申し込みはしたものの、ツアーを行う会社はロバーツハワイでした。ハワイクオリティには、多少の不安を感じたものの、H社が入っているから大丈夫だと安心していたのが運の尽き。集合時間前にホテルの入口でバスの送迎を待っていましたが、駐車場で待っていた日本人数人だけを乗せて、バスが行ってしまいました。

 

 おかしいと思ってバスを走って追っていきましたが、既に走り出しており、間に合いませんでした。点呼もなく、人数確認もなく、ツアーのバスが行ってしまうことがあると、日本ボケの私には考えられなくて、違うツアーだったのかもと思い、しばしロビーで待っていました。が、10分経ってもバスが現れる気配もなく、ホテルを巡回していたセキュリティーのおじさんに聞いてみたら「さっきロバーツのバスは行ってしまったよ。声をかけてあげればよかったね…。」と言われてしまいました。

 

 数秒意識を失った後、緊急連絡先に電話をかけ、事情を説明し、バスに戻ってきてもらうようにリクエストをしました。しかし、バスの運転手やロバーツマウイには電話がつながらず、朝8時に会社が開いてからの対応しか打つ手がなくなりました。セキュリティのおじさんが、「仕事が5時までだから、その後僕の車で連れて行ってあげたら、いくら払う?」と親切なのかお小遣い稼ぎなのか、よく分からない提案をしてくれましたが、丁寧にお断りしました。

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 頭は様々な思考がぐるぐると回り、結局その後一睡もできないまま、朝8時を迎えました。再度、H社に電話をかけ、事情を説明し、どうしてもハレアカラ山に行きたいことを告げると、「まずバスの運転手に事情を確認します。ツアーから運転手が戻ってくるのが、11時頃なのでその頃にまた連絡します。またツアーについては、サンセットツアーの空きが1名ならあるかもしれないので、確認しておきます。」と柔らかに対応してくれました。この時、眠れなかった事やおいていかれたことへの怒り、自責の念などが渦巻いていて、かなり強い語調になっていたと思いますが、電話に出てくれた女性が風に揺れるヤシの木みたいに対応してくれたので、波立っていた心が落ち着いていくのを感じました。

 

 ホテルでコーヒーを飲んで、少し落ち着いた私は、時間の関係で行くのを諦めていたラハイナに行く事に決めました。ハレアカラに行けるかどうかは、ハレアカラが行く事を許してくれるかどうかにゆだねようと思いました。

 

 ラハイナで電話を受け、ロバーツハワイが非を認めたこと、サンセットツアーに一人空きがあると聞いて、ハレアカラに許されたんだという気持ちになりました。ハレアカラツアーは人気でなかなか直前に予約が取れないので、半分諦めていたため、もう行くしかないと思いました。

 

 サンセットツアーは日本語でのツアーで、Kaze Enterpriseさんが行っています。ガイドのJunさんは日本語が達者な方で、写真の撮り方も最高に上手でした。一人で参加している私を気にかけてくれたのか(どうか…)気さく話しかけてくれるし、ツアー参加者がみんな仲間みたいな雰囲気を作り出してくれます。ハレアカラのツアーガイドとして、16年のキャリアを持つベテランです。

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疲れちゃったJunさん

 

 ハレアカラへ行く途中に二重の虹が出たので写真をとったり、クラで休憩したり、高度に慣れる状況を作りながら、楽しみを入れてくれるさりげなさは、素晴らしかったです。そして、雲海の高さを確認し、スピードを調整しながら、サンセットに間に合わせるということは、プロのなせるワザでした。ロバーツの「人の名前も人数も確認しない、英語のツアー」だったらこんな充実した時間になったのだろうかとこの時しみじみと思いました。

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 このツアーに参加するために、朝バスに置いていかれたのではないかと思うほど感動しました。目の前の事だけ見れば、「置いていかれた、ハワイのサービスは雑だ、私の自業自得なんだと思ってしまう」置いてけぼり事案ですが、大きな流れの中でのそれは、話を最高に盛り上げるための布石だったんだと思うことができます。

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 あなたの思い描いているストーリーは、どういうものですか。今、起きていることはそのストーリーの中でどういう役割をするものなのでしょうか。時にはハレアカラ山頂に立っているような気分で、全体像を観察してみることが、目の前で起きていることに翻弄されない、無駄にいらいらしない秘訣なのかもしれません。

 

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ハレアカラ山頂。空が宇宙みたいだった。

 

 ハワイでは虹を観るとまた戻って来れるという言い伝えがあるそうです。オアフへ帰りの飛行機の中で窓から虹が観えました。また戻っていらっしゃいということだよね。

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     ここまでお付き合い下さいまして、有難うございました。次のおさんぽも何が起こるのか、怖いけどワクワクドキドキです。

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