ぴこのねごと

さあ、つかの間の現実逃避へ。 旅とフラと時々経理の話

フラの発表会が終わり、退職代行会社から手紙が届く 日々は続く

フラの発表会が終わった。100億%の方が、ご興味を持たれないだろうと思うが、2年に1回の開催なのでハラウ(フラ教室)内では、大大大イベントである。

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自分も何曲も踊る、生徒さんの踊りも確認する、インストラクターとして裏方の事務仕事を手伝うなどを家計を稼ぐ仕事の合間に行わなければならず、なかなかの忙しさだった。

 

特に自分の踊りについては、生徒さんがいる手前、みっともない踊りは出来ないと何度も動画撮影をして踊りを確認して修正を繰り返した。

 

動画撮影をして、動いている自分の様子を客観的に認識する。これは中々の苦行であった。最近の子は、自分がタピオカを飲んでいるだけの動画を撮って公開したりと自分の姿を動画で見ることに何の抵抗もないのかもしれないが、デジタルノンネイティブ、幻の6人目(シックスマン)として常に立ち振る舞っている自分にはとてもハードルが高かった。

 

踊りの未熟さは、高い棚の上に置いておくとして、何より気持ち悪かったのが、「自分の頭の中の自分」と「実際の自分」の差だ。

 

気分良く踊れて完璧なつもりで動画を確認すれば、上半身はグラグラ、目線もおかしい、誰これ?という人物が映っているのだ。私だ。お前か。

 

遥か太古の昔、まだ私が大学生だった頃、心理学概論かなんかの教授が、「人は客観的に物事を見ることはできない」と言っていた。客観的風には見れても、自分のフィルターを通して物事を見ているので、それはやはり主観なのだと言う。

 

ビデオや写真によって限りなく客観的に自分の踊りを見ることが可能であるが、それでも自身の変なフィルターが入り「本番ではこんな風に踊らない」「この時は考え事をしていたからこの踊りになった」など無限言い訳が出てきたり、下手だと思った踊りが他の人に褒められたりするともう何が何だか分からなくなってくる。藪の中だ。

 

結局「本当の自分」というのが玉ねぎの皮むき*に例えられるように、「客観的な自分」の姿というものもどこにも存在しないのだ。自分の見たいものを見て、私たちは生きている。 

 

 *玉ねぎを自分として例えると、自分探しというものは玉ねぎの皮むきに似ており、全て向いてしまえば結局何も残らないし、本当の自分というものはどこにもないのだと、マックで女子高生が言っていた。

 

 まあやる事はやりきったので、後は実力不足だ。それは仕方ない。ダメな所は修正していくしかない。人生は100年あるみたいなので、後60年位あれば少しはましになるだろう。

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真の客観にはたどり着けなくとも、客観的風に見ることは、普段の仕事や生活にも役に立つのではないかと思っている。

 

先日、私が経理を手伝っている会社に退職代行会社から1通の手紙が来た。「退職代行」についてはニュースで知っていたが、都市伝説の類かと思っており本当に存在しているとは思わなかった。

 

内容は、「貴社の○○様が、○月○日付で退職を希望している。直接連絡を取ることはできない。要件があれば退職代行会社まで連絡しろ」というものだった。

 

その新入社員君は、金曜日に客先へ行く予定だったが無断欠勤し、そのまま週末にあったアポもすっぽかし、連絡が取れず行方不明だった。チームのメンバーが慌ててフォローしなくてはならなかった、彼は一体どこへ行ったのかという話で社内がざわついていた時にその手紙は届いたため、騒がしさは更に増した。

 

その手紙を見た時、「落ち着け新人!」と手遅れながら思った。

 

新卒から会社勤めを始め、今はバックオフィスの業務委託と雇用契約の兼業社会人。20年色々な会社に在籍し、お客様の会社や自社を見てきたが、この会社は辞めたいと言って辞めさせてくれない会社ではない。業種の都合上、業務は忙しいかもしれないが、それもいわゆるブラック企業のそれとは違う。

 

そして「君は戦力でもなんでないんだ。辞めてほしくない人材でもなんでもないんだよ」とも思った。だって新卒新人の戦闘力は、枯れ木も山の賑わい程度なのだ。

 

私自身も新しい職場、仕事を始める時にいつも心にとめていることでもある。会社単位で見た場合、替えがきかない従業員はいない。場合によっては、社長さえ代替可能なのだ。一社員の存在など推してて知るべしだ。

 

代行会社に支払う報酬は5万円が相場らしいが、「辞めたいです」のその一言とその後の諸々の面倒くさい事が等価交換というのは、安いのだろうか。自分が辞める意思を言うことができる性格であるのと、私が新卒一般職で働いていた旧石器時代に手取りが15万円だったことから考えると、私にとっては高いと思うのだが。

 

客観的風に見れば、この会社は簡単に辞められる環境だったと判断できるため、サクッと退職の意を自分で伝え、5万円は辞めた後の生活費の足しにすればよかったのではないかと思う。

 

現状や自分の立場を客観的風にみるのは、やはりとても難しい。経験、周りの人の意見、職場の観察、事実、どれだけ並べても自分フィルターを通した主観でしか判断できない。私たちは、主観、自分の中の自分に、支配されている。

 

若い人たちに限らないが、私たちは選択肢が多い反面、選択するのが難しい時代にいるのかもしれない。ただお金も時間も自分の能力もできるだけ、大事に使ってほしいと思う。何しろ人生100年だそうなので、その配分を間違えると地獄が待っていると思われる。

 

うまくいかない時は吐きそうでも、自分を限りなく客観的に見ること。これは、解決策の一つになるかもしれないし、現状突破のヒントをくれるかもしれないと、自分のフラ動画をもやもやと見ながら自分を鼓舞している。

 

だって、フラの発表会が終わっても、または会社を退職したって日々は続くのだ。

 

去っていった新人君には、日割りの給料と未清算の経費を支払ってお別れをした。会社の彼の机には、彼が使用したいと所望して購入したごついゲーミングキーボードが残されていた。これどうすればいいのさ…。

 

 

 

大型台風が外でうねっていますが、来週もサバイブしていきましょう。命大事に!

映画「サウナのあるところ」感想 そこには人が集まり、それぞれの物語が交差する

サウナはに入るのは好きだ。

 

だが、サウナに関する俺哲学やどこに何回行ったか等をあーだこーだと語るのも聞くのも苦手。映画が公開されるのは知っていたが、観るかどうか悩んでいた。

 

しかし予告編を見て、心は決まった。この映画は、私の苦手なものを題材にしているものではないと確信した。久々にフィンランドサウナの蒸気が上がる音が耳の奥に聞こえた気がする。 


映画『サウナのあるところ』予告編(2019年9月14日より公開)

 

 

アップリンク渋谷は、とてもこじんまりとした映画館で驚いた。

www.uplink.co.jp

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おっちゃん(多分自分より若い人もいる)の一糸まとわぬ姿メガ盛りでちょっと刺激が強かったが、サウナの空間で弱音や辛さをもらすおっちゃんたちの姿にキュンとした。

 

そうだった。フィンランドのおっちゃんたちは、可愛いのだ。

 

話をしながら泣けてきてしまうおっちゃん、それを見て、「蒸気を足そうか」とロウリュするおっちゃん。サウナの蒸気は優しさでできているに違いない。

 

自分の身の上を泣きながら話すおっちゃん、静かに聞くおっちゃん。その後「話すべきじゃなかったかな」と言うおっちゃん、「話していいさ」というおっちゃん。サウナだからこそ語れる話があるのかもしれない。

 

保護された子を預かったおっちゃんは言う。

「その時から俺の息子になった」と。その後大きくなった「息子」とおっちゃんのアップが映る。このシーンが一番キュンとした。そして「"彼"とサウナに入ったのかーい」と一人突っ込んだ。

  

サウナでのおばちゃんたちの会話が好きなのはこう言う所だ。何気なかったり、深刻な話が展開されたり、たまに会話に巻き込まれてどぎまぎしたりするのが水風呂の次に好きだ。

 

それにしてもサウナストーブさえあればどこでもサウナになるのだろうか。車や公衆電話、テント等色々なサウナが出てきて興味深かった。ヘルシンキで観覧車のサウナを見た時には驚いたが、それ以上だった。是非映画を観てその発想を楽しんでもらいたい。

 

作中でのおっちゃんたちの会話は、かなり深刻で重い話が多かったが、監督によれば

決してフィンランド人のメランコリックさを書きたかったわけではないし、サウナがそういうシリアスな場だ、というイメージ作りをしたかったわけでもない。=中略= 本音を打ち明けられると、こんなにも楽になれるし素敵なことだよと感じてもらえたら嬉しいです 

という意図で作品は作られたそうだ。 

 

フィンランドのサウナがどういう雰囲気なのかよく分かるので、行ってみたいけど心配な人は観ると参考になるかもしれない。男子サウナだけであるのが残念ではあるが、充分サウナを目で楽しめる。

 

フィンランドサウナが好きな人は、またフィンランドにサウナに入りに行きたくなるだろう。私は鑑賞後、来年のゴールデンウィークの予定や休めそうなスケジュールを確認してしまった。

 

途中、ヘルシンキにあるサウナが出ていたが、確かに私にはハードルが高いなとよく分かった。後、おっちゃんたちの笑い声がすごかったな…。居酒屋か。道端で外気浴をするタイプのサウナは、今後のチャレンジだろう。

 

色々な人生があり、ままならない思いを抱いて生きていく。心が空っぽになって、もう動けないとなった時に、充電できるような場所、彼らのサウナの様な場所があるといいよね。

 

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翌日のサウナは、日本のバリバリの電気サウナ&20度の水風呂だったが、脳内補正によりクーシャルヴィのスモークサウナとキーンと冷たい湖に入った気分になった。

 

今週も気分転換しながら、何とかサバイヴしていきましょう!

 

ゴマアブLOVE!についてのただの感想 [注意]ためになる話はない

\\ 私にはどっちかなんか選べない…///// 

 

待ってほしい。唐突に申し訳ない。錯乱したわけではなく、電車で見つけた広告の中での 胡麻野 恵さん(ごまの めぐみ)のセリフだ。

 


昨今、漫画を使用した宣伝は多く見かけるが、人気者の主人公(料理上手)という一言につい食いついてしまった。

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パッと見ると三角関係の状況のようだが、コマ割りから判断すると女子が主人公のように思える。

 

少女漫画の三角関係では、大概は「主人公の女子」が二人の男子の間で揺れる(花男暁のヨナ、くらげひめ等)*、または「主人公の女子とその親友女子」が一人の男子を取り合う(アオハロイド、好きなよ等)*、パターンが多いように思える。

*例に挙げたマンガは、三角関係がメインでないので、何とか読めたが、基本的に三角関係もつれが予感できた時点で、読まなくなる。アオハロイドは完全に途中で読むのを止めた。

 

歳を重ねるにつれ日増しに三角関係のキュンが苦手となり手を出さないのだが、このモテ男子、 角谷 純 (かどや じゅん)氏が主人公という所に不覚にも新しさを感じてしまった。少女漫画、三角関係シチュエーションで男子主人公はあまり覚えがないのだ。

 


気になってHPに行き、人物紹介を確認してみた所、やはり主人公は”恵さん”だった。残念だし、雑過ぎである。

 

ご興味ある方は下記からどうぞ。漫画とごま油のレシピを見ることができる。

www.kadoya.com

 

 

ここからは完全なる個人的な感想だ。

 

ごま油の香りで"恋か?濃いか?"で心揺れているようだが、恵さんのこじらせが正常に戻りさえすれば、幼馴染の純氏と両想いという布陣だ。

 

濃井 薫 氏(こい かおる)は完全に噛ませ犬、もとい少女漫画に必要不可欠な二人をくっつけさせるスパイス的な存在だと思われる。

 

 

「ゴマアブLOVE!」は3話を読むことができる。第2話の純氏のセリフへの恵さんの「なっ何言っているか分からないよ!」については首が痛くなるほどうなずき、恵さんに激しく同意した。

 

またライバル薫氏の登場シーンは、「危ない!!」と言いながらちょっとどこから飛び出てきたか分からなかった。(はしごを駆け上っている?)

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第3話では、早くも修羅場が訪れるが緊張感はあまりなく私でも読めた。

 

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「ダッ」「ばっ」というこの2コマの躍動感にとても岡田あーみん みを感じる。ツボである。

 

物語はここから展開していくと期待が高まったが、残念ながら「ゴマアブLOVE!」は作者の都合によりしばらくの間休載となるようだ。

 

漫画やアニメを使った広告が世の中にはかなりあるが、本当に直接購買に結びつく効果があるのかよく分からない。私の場合、漫画やアニメは覚えていても、それが何の商品やサービスに結びついているのか大体よく覚えていない。

 

人々の要求が多岐に渡り、企業の宣伝に対する努力は並々ならぬものがあると思う。しかし、量産されたゆるキャラと同じように、漫画やアニメの広告もなんでも作ればいいというものではない。

 

ごま油についてはLOVE!だが諸所が気になってしまい、しっかり漫画を細部まで読み込み、あまつさえブログにまとめてしまった自分を責めている。作家さんは一様に尊敬しているので、常に全力で作品を読む。そのため肩透かしをされた時の疲労感は半端ない。

 

どこかのシンジロウさんの如く意味があるようでないセリフの端々が気になって気になって、もやる。それを元に更に色々考えてしまう。

 

だんだんライバル薫氏の顔が、サンドウィッチマンの富澤さんに見えてきて、そうこうしているうちに本命の純氏の顔も伊達さんに見えてきて、実写化するならサンドウィッチマンがいいのではないかと思い始めてきている。

 

広告の意味などあるのか云々と偉そうに言ったが、ここまでくると広告製作者の思う壺感がある。悔しいのでこれ以上考えるのは止めよう。

 

 

 

 

 

妄想の世界はファンシー花が舞っていますが、現実世界では台風が近づいております。皆さまご自愛くださいませ。今日もいい日でありますように。

詰んでノルウェー、下調べなしでめぐる涙のオスロ 4/30

ノルウェー滞在、最終日。泣いても笑っても、満喫しなければもったいないということで、今日もオスロを歩き回る。

 

 

 

 まずはオスロ中央駅 カールヨハンセン通りにある、KAFFEBRENNERで朝食を。チェーン店の様で、オスロのあちこちに店舗があった。 

KAFFEBRENNER

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最終日だし、残っている現金を使おうとしたら、レジのお姉さんに、「おつりがあんまり無いからクレジットカードにしてもらえるか」と可愛くと言われてしまった。カジュアルにクレジットを使用する習慣がない昭和生まれなので戸惑ったが、言われるがままクレジットで支払った。

 

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ホテルから歩くと20分位かかってしまうのだが、オスロパスがあるのでトラムに乗った。下り坂なので王宮を通って歩くのも楽しい道のりだと思うが、お腹が空いていたのだ。

 

ラテとブルーベリーマフィンだったと思う。77NOK(1,014円)

 

ノーベル平和賞センター

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お腹も満たされたので、オスロ中央駅前のトラム乗り場から、オスロ市庁舎へ向かう。昨日船に乗った場所だ。


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建物は旧オスロ西駅を再利用したものらしい。中に入ると受付、ギフトショップがある。ギフトショップの奥には無料で使用できるロッカーがある。訪れた時の最初の展示が、デリケートな私にはいささかショッキングだった。平和でないと女性は人間として生きていけないなと思った。

 

スマホを利用したイヤホンガイドがあるので、Wifiをつなぎ使用した方が興味深く展示を回れると思う。

 

オスロ市庁舎

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言わずもがな、毎年ノーベル平和賞の授賞式が行われる会場だ。ノルウェー人の生活や文化が壁画に描かれている。嫌な派手さを感じない、すっきりとした空間。地下には食堂があったが、一般人も入れるのかは不明だった。


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2階のムンクの間と渡り廊下。木と石のデザインがとてもノルウェーっぽい気がした。

 

ムンクの墓

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オスロ「叫び」を観ることができなかったが、敬意をこめてお墓参りにやってきた。

他にも多くの有名人がこちらに眠っているようだったが、教養が足らず分からなかった。

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公園の中にお墓があるような雰囲気。ベンチで人々がゆっくりしている。日本の墓地とはずいぶん違うものだ。オープンさは谷中霊園のようなイメージかと思われる。高野山奥の院も森の中にお墓があったが、午前中に行っても大分怖かったし、座ってゆっくりしようという気持ちも起こらなかった。育ったバックグラウンドの違いなのかもしれないが、ここはとてものどかだ。

 

王宮 衛兵の交代式

 

毎日13:30から衛兵の交代式が見られるそうなので、王宮へ向かう。どこの国でもそうだが、衛兵は大変そうだ。動かず立ち尽くしていないとならなし、不埒な観光客も寄ってくるし。衛兵は若い子が多いのは体力があるからなのかな。ノルウェーの若きイケメンたちを拝見できる。

 

youtu.be

 

Loly ランチ


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王宮で交代式を見た後、ホテル近くのLolyでランチ。今回は外の席に通された。こちらの人は外で食事をとるのが好きなようで、あちこちの飲食店で外の席がある。私は外の席は、少し苦手だ。風でナプキンが飛ばないかとかホコリが入るのではないかと諸々気になってしまう。

 

サーモンバーガーを頼んだ。オスロではサーモンを食す頻度が多かったが、どのサーモンも一様に美味だ。14時過ぎに行ったため、結構な放置プレーをされたが、思いのほかのんびりしてしまった。ホテルも向かいにあるし、安心感がすごい。


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水仙の鉢がたくさん置いてあるのだが、花は終わりかけらしくほとんどがしなしなとしている。

お洒落なオスロの人々達だと思うが、細かい事は余り気にしていない所もあって好き。

 

その後、一度ホテルに戻り、いつもの小休止だ。夕飯まで自由行動となった。友達といつも一緒というよりは、別の部屋で適度な距離感がある方が居心地がいい。

 


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お昼寝しようかと思ったのだが、近くのスーパーを覗きに。なんてったって明日には帰国の途につくのだ。

 

Coop megaでブラウンチーズを購入。ヤギのミルクで作られたチーズ。まだ茶色の方しか食してないが、あまじょっぱい味だ。どんなパンにも合う。何ならホットケーキにも合う。勢いあまって二つも購入してしまったが、9月現在まだ1つのうち半分も食べていない。一つは冷凍したので、じわじわと楽しんでいきたい。

SYNNOVE(右) 42.9NOK(565円) 、

TINEFLOTEMYSOST(左) 63.9NOK(841円)

 

高い気もするが、いっぺんにそんなに食べるものではないので良しとした。

 

Yo! Sushi


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yosushi.com


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オスロ 回転寿司

 

最終日の晩餐にふさわしいかどうかはわからないが、ついに米が食べたくなってしまった。オスロ中央駅のツーリストインフォメーションが入っているビルにある、回転すし屋にやってきた。ガリはしょっぱかったが、サーモンはやはり絶品だった。

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この場所にはフードコートやカフェ、総菜屋さん、バーなどが入っている。電車の時刻表がかけられているので、電車を待ちながらここで過ごす人も多いのかもしれない。天井が高く雰囲気がとてもいい。

 

前の席に座っていたノルウェー人と思われるおばあちゃん3人が、スペイン旅行の計画を話しているようだった。白ワインもあけて、大分楽しそうだ。お会計の段になって、一人のおばあちゃんが酔っていたのか、椅子に座ったまま後ろに転倒、後頭部を後ろの壁にぶつけていた。

 

横の二人のおばちゃんはその様子を見て、「やだ!もーーー」という感じに大笑い!倒れたおばあちゃんも、「飲み過ぎちゃったかしらね」と言う感じのことを言いながら、倒れたまま笑っている。私たちは大丈夫かとおろおろ。

 

そのうち一人がおばあちゃんを起して、私たちも入れた5人で目が合って、大笑いして、バイバーイと3人組が去っていった。

 

オスロを前向きな気持ちで満喫しようと頑張っていたが、揺り返してくる悲しみと怒りに終始苦しんでいた。それが最後のおばあちゃんたちの大笑いに救われた気がした。起こった事は変えられないけれど、認識は頑張れば変えられる。

 

散々な目にあって、オスロを気の向くままにうろついていたが、出会う人はみな優しく、街もオシャレで面白かった。

 

オスロ中央駅周辺には、カッコいいライブハウスがたくさんあったので、好きな人はナイトライフも楽しめるだろう。余談だが、担当しているお客さんの会社の本社がノルウェー オスロにある。こんな場所に会社があるのか、いい場所だとしみじみ思った。そしてその担当者たちもとてもいい人なのだ。

 

 

最後に交通系カードや何とかペイで日本でもキャッシュレス化が進んできていると思うが、オスロのキャッシュレスから比べるとまだまだだと思った。キャッシュレス化が日本では進んでないのはそれなりの事情があると理解はできる。オスロで体験したキャッシュレスは、旅行者にとっては大変便利だった。インバウンドを強化したいなら、こういう所も急いで進めた方がいいだろう。日本ではクレカが使えても、海外発行のカードは使えない店という罠もあるので、頑張ってほしい。

 

初日に空港でノルウェークローネに100ユーロほど両替したが、ほとんど使わなかった。使わないでも旅行はできたので、少しの滞在ならば両替不要かもしれない。チップの習慣が無いのも大きいと思った。

 

 

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5/1、日本へ帰国する。この美しい空港を思い出すたびにビター&スゥイートな気持ちになる。いつかそれを凌駕するほどの素晴らしい体験をしにノルウェーに戻ってきたい。「その日まで、さようなら。またね」と心で呟いて、安心安全信頼のフィンエアーの乗り込んだ。


離陸 ヘルシンキへ

 

ここまでお付き合いくださいまして、有難うございました。大変な状況の方々もそうでない方々も少しでもゆっくりできる週末でありますように。

 

詰んでノルウェー、下調べなしでめぐる涙のオスロ 4/29

ノルウェーの物価は安くない。4月29日、30日はオスロ観光をすると決め、少しでもお得に市内を回ろうと、美術館博物館の入園料、交通機関が無料になるオスロパス(48時間)を購入した。655NOK(8,590円)である。

 

24時間(445NOK)、48時間(655NOK)、72時間(820NOK)の区分でチケットを購入できる。

 

アプリを入れてオスロパスをクレジットカード決済で購入すれば、ネット環境が無くても、パスを使用する事ができる。

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アプリを立ち上げると毎回私のムンクさんが出てきて嬉しい。友達のアプリには現れなかったから特別感がある。

 

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準備はできた。ざっくりの土地勘と地図、そしてオスロパスを持って、オスロを散策していきたい。意地でも満喫する所存である。

 

ここからは、せっかくなのでお高いオスロパスのお買い得感も検証しながら進めていきたいと思う。

 

 

 

朝ご飯は、近くのパン屋さんへ向かう。昨日は日曜日で閉まっていたお店だ。ヨーロッパに来ると驚くのは、日曜日は定休日のお店があることだ。コンビニやデパートも閉まっていることがある。

 

Baker Hansen ベイカーハンセン

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ホテルから徒歩4分の道のり。この道は洋服屋さんがあったり、コンビニがあったり、なかなか歩くと楽しい通りだった。


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イートインスペースで朝のパン屋さんの様子を眺めてる。お客さんが入れ替わり立ち替わりやってきて、とても忙しそうだ。


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 パンとカフェラテを購入し、食べる。パンはパサパサとしているが、何だか食べたことが無い味がした。お菓子に使う香辛料の様な味。資料を失ったので金額の確認ができなかった。オスロの旅は所々資料と写真が無い。あまり正常な状態ではなかったんだなと思う。

 

お腹も満たされたので、トラムでオスロ中央駅まで向かい、電車でTøyen駅で下車して、ムンク美術館へ向かう。

 

ムンク美術館

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駅から徒歩4分で到着。公園みたいな場所を歩き向かう。

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改装中らしく、展示品はほとんど見る事が出来なかった。もちろん「叫び」も出ていなかった。フィヨルドの恋人ムンクさん人形も売っていないみたいだった。

 

ムンクの作品は、晩年明るい色彩のものへ変わっていったそう。 そこに何となく希望を感じた。その人にとってのハッピーエンドが迎えられれば、経過はどんなでもいいのだ。

 

オスロパスお買い得感 検証】

ムンク美術館 入園料120NOK 無料

オスロパス48時間 655NOK-120NOK=535NOK


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併設するカフェ、Stockfleths’ Cofee Shopで、叫びケーキとコーヒーをいただく。まあ普通にチョコレートとベリーのケーキだ。

 

外には学校の授業で来ているような地元の小学生たちが遊んでいる。肌の色も髪の色も違う子たちが楽しそうだ。こんな環境で育っていたら、今と全然違う価値観で人生が送れそうだなあとぼんやり考えた。

 

1時間半くらい滞在して、おもしろ彫刻がたくさんあるというヴィーゲラン公園へ向かう。

 

ヴィーゲラン公園

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美しい木立の公園かと思いきやあちこちに謎の像がたくさんある事で有名だ。

 

園内にはグスタヴ・ヴィーゲランが作った212点もの彫刻が点在し、刻まれた人間の数は650体にも及ぶ。ちなみにヴィ―ゲラン氏は、作品の解説を一切拒否したため、その意味は謎に包まれているらしい。

 

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何故かよく分からない場所を経由させて公園へ行かせようとするマップ。実際は駅から徒歩10分くらいで公園入口に到着する。

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パノラマ機能で撮ったら、手がブレて曲がってしまった。
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センスが良い方だったら、映えな写真を撮れるのかもしれない。自分の実力が活かせる像をさがすのもここでの楽しみかもしれない。人気の「起こりんぼう」は意外と小さく、写真を撮りにくい場所にあった。お目当ての彫刻を探すのも旅の楽しみかもしれない。


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途方に暮れている図。

 

お昼は市庁舎前の広場で、焼きそばを食す。

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意外とおいしかった。1000円位したかもしれない。パクチーは友に全て献上した。

 

お昼後、市庁舎前からヴィグドイ地区行きのフェリーに乗る。

 

驚くことに全く写真がない。一枚もだ。

 

途中、船からアーケシェフース城がちらりと見えて嬉しかった。

 

 

オスロパスお買い得感 検証】

フェリー 48NOK 無料

オスロパス48時間 535NOK-48NOK=487NOK

 

市庁前から船に乗ること15分、ヴィグドイ地区に到着。ここから坂道を登りノルウェー民族博物館へ向かう。

 

ノルウェー民族博物館

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フェリーと徒歩で30分くらいかかる。

 

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ノルウェーの歴史が建物や展示で体感できる場所でとても楽しかったのだが、写真が何故かこの「狩り用の小屋」のアホ顔の一枚しかない。

 

歴史的建物170以上が展示されている。中に入れる建物もあり、昔のノルウェーの人々の生活を垣間見ることができる。意外と家の中は狭く、ベッドは小さい。ノルウェー人は背が低いイメージが無いのだが、昔は違ったのか。それとも民族が違うのか。

 

サーミ族の展示があり(友がめっちゃ興奮していた)、ヴィンランドサガの世界観に入った気分になった。馬車に乗れたり、フォークダンスショーがあったりするようだが、この日は何もなかった。

 

オスロパスお買い得感 検証】

ノルウェー民族博物館 130NOK 無料

オスロパス48時間 487NOK-130NOK=357NOK

 

歩き回って疲れたので、一回ホテルに戻り休憩。アラフォーの旅はこんな感じだ。

 

 

お腹が空いたので、夜ご飯を食べに山を下りる。

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レストランへ行く途中、国立美術館前を通った、閉館中でここでも「叫び」は観ることができない。「叫び」、現地で見たかったな。

 

Elias mat & sant エリアス・マット・オグ・サント

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ホテルから徒歩10分だが、せっかくオスロパスがあるのでトラムに乗車する。


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このパンがとてもしっとりしていて美味。伝統的なノルウェー料理をリーズナブルかつカジュアルに楽しめるお店だ。


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トナカイのシチュー(約3,168円)とバカラオ(干しダラのトマトソース煮込み 約3,000円位?)

 

トナカイは濃厚でおいしい。ベリーソースが個人的に好き。バカラオはタラがほろほろと崩れて、トマトソースと一緒に口でとろける。


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ノルウェーは魚介が美味というのは言うまでもないが、トナカイも慣れていない味だがなかなかいける。

 

オスロパスお買い得感 検証】

地下鉄、トラム、バスは無料で乗れるので、大体の換算 255NOK (トラム24時間券105NOK+地下鉄 100NOK+バス50NOK)

オスロパス48時間 357NOK-255NOK=102NOK

 

オスロ市内をうろうろとするなら、やはりオスロパスを購入した方が有利だ。翌日行った、ノーベル平和センター入館料100NOKも無料になるので、翌日のトラム代を考えると元は1.3日で取れる。24時間券でも1日で元は取れることが確認できた。

 

 

一日オスロを満喫した。日本ではあおり運転、高齢者の車の運転等ドライバーのマナーについて問題になっているが、オスロでは歩行者優先で運転してくれているので、危ない場面は全くなかった。(スペインでは轢かれそうになったが)トラムもバスも安全運転だ。車は信号のない横断歩道では、当たり前のように止まってくれる。

 

日本に帰ってきて、スーツケースを引いて家に帰る時、早速横断歩道で轢かれそうになってしまったので、旅の余韻にもひたれないこんな世の中じゃ、ポイズ…。東京はいつも忙しくて、余裕ないよね。

 

 

ここまでお付き合い下さり、有難うございます。何か事件がないと旅の話は盛り上がらないのかもしれないですが、ストライキにより財布に矢を受けているので、優しくして欲しい。

 

ノルウェー旅は、次回で終了です。

良い週末をお過ごし下さいませ。

 

詰んでノルウェー、下調べなしでめぐる涙のオスロ 4/27-28

比較的運のよい方だと思っているが、うまくいかない旅もある。何があったかは、下記を読んでいただければお分かりいただけると思う。

 

cagedsheep.hatenablog.com

 

オスロからトロムソ、ロングイエールビエンまでのフライトがキャンセルになり、健闘むなしく失意のままオスロに帰国日まで滞在することになってしまった。今年のゴールデンウィークの話であるが、なかなかこの傷が癒えず、8月になってそろそろ写真や資料を見ても激しい怒りや悲しみが湧いてこないようになったので、この旅を振り返ってみようという気になった。

 

北欧の生活や文化が日本でブームになってるようだが、ノルウェー/オスロへの直行便は無く、ヘルシンキまたはコペンハーゲン等から乗り継ぎをする必要があるので他の北欧の国、フィンランドデンマークへ行くよりは少し不便な場所である。

 

当初、オスロはトランジットのための滞在だったため、ちょっとご飯食べられればいいかなくらいのノリでほとんど資料もなく、情報収集もしていなかった。イメージとしては、寒いし見る所がほとんどない街だと思い込んでいた。

 

しかしそれは大きな過ちだった。オスロは、食事はおいしい、治安は良い、おしゃれな街並み、市内の移動はトラムで便利、人は優しい、現金は不要の素晴らしい街だった。悪い点があるとすれば、物価が日本の2倍くらい高い、サウナが無い(ちゃんと調べてなかったので、他のホテルや施設にはあるのかもしれない)ということくらいだ。

 

物価に関してはフィンランドもなかなか高いと思ったが、それよりも高く感じた。空港で売っていたペットボトルの水は30NOKくらいで、1NOK=13.11円の換算レートだったので、393円位の値段だ。

 

主なガイドブックは、「地球の歩き方 北欧」のノルウェー/オスロページ61ページ分である。その他、ホテルにあった英語のパンフレットだ。

 

それでは少しの間、そんな不幸であったが、楽しくもあったオスロ旅を楽しんでいただけると幸いである。以下、日本円表記は当時のクレジット精算時のレートである。

 

  

4/27 ヘルシンキからオスロへの移動日

SASストライキが絶賛継続中の状況で不安を抱えつつ、オスロ ガーデモエン空港に到着。空港のラディソンブルを予約していたのでチェックインを済ませる。

 

その後ロンドン経由でやって来た友達と合流し、腹が減っては戦はできないと夜ご飯に向かう。空港からオスロ市内への行き方は、鉄道か空港バスになる。何がベストだかよく分からないので、まずはローカル電車のチケット(105NOK、1,380円)を券売機で購入してオスロ中央駅を目指す。

 

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ガーデモエン空港駅の様子。

 

 

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ローカル電車の車内の様子。普通列車とは思えないようなゆったり座席。

 


空港からオスロ中央駅

 ちょっと北海道っぽいと思ってしまった。

 

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30分位で到着。オスロ中央駅前の様子。到着した時には雨が降っていたが、思っていたより暖かく感じた。駅から少し歩いて、本日のレストランにたどり着いた。

 

FISKERIET フィスケリエット

サイトはノルウェー語の表記しかないのだが、とてもかっこいいのでよければ見てほしい。魚屋さんが直営している食堂。いわずもがな魚料理がおいしい。帰国時、フィンランド ヴァンダー空港でも同じお店を見つけたので、意外とあちこちにあるのかもしれない。


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www.fiskeriet.net

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MANY、ノルウェー語の発音は分からないが英語読みなら可愛い響きだ。


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ムール貝をふんだんに持ったスープ。一年分のムール貝を食した気がする。


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サーモンハンバーガー。ノルウェーのサーモンは本当に美味。もう一皿は、カルパッチョだった。

 

3品注文して、557NOK(7,324円)。二人で食べて、かなり満腹になった。フィッシュスープがとても有名らしいが、この日は売り切れだった。隣のテーブルでフィッシュアンドチップスを食べている人がいたが、こちらもなかなかのボリュームだった。次回行く事があれば是非試したい。

 

帰りは、オスロ中央駅からガーデモエン空港までエアポート・エクスプレス・トレイン(196NOK、2,577円)で戻る。普通電車よりも10分位早く着くが、そんなに急いでなければ普通電車を選んだ方が交通費が半分に抑えられるのでいいと思う。

 

ホテルの場所によっては、王宮近くのラディソン・ブル・スカンジナビア・ホテル・オスロまで行くエアポートバス(Flybussen) の方が便利だ。金額は、1,79NOK(2,359円)、所用時間は50分だ。オスロ中央駅のホテルに滞在の場合は、普通電車を選んだ方が最もコスパがいいと思う。

 

4/28 ガーデモエン空港からオスロ市内へ移動

翌日もストライキはやはり終わらず、ロングイエールビエンまで行く希望は絶たれた。何せ行ける交通手段が何もないのだ。朝5時から空港のSASカウンターへ行っていたので、 7時にラディソン・ブル・ホテルに戻り朝食を取り、チェックアウト12:00までの間に、スピッツベルゲン島のホテルやツアー会社、保険会社に連絡したり、今日から帰国日までのホテルの新たに予約をしたりした。

 

お昼は、フライトがキャンセルになったお詫びにSASのサービスカウンターで貰った、何かのパンとバナナだ。意外とおいしくて悔しい。

 

チェックアウト後、予約したオスロ市内のホテルへ向かう。

 

Cochs Pensjonat コクスペンジョナット

90年以上も前に作られた古い建物にあるホテルだ。

シングル、部屋にバストイレが付いているタイプを予約した。簡単なキッチンもついているので、鍋などのキッチン用具をフロントで借りれば簡単な料理はできると思う。私はお湯を沸かすくらいしかしなかったが。

3泊で2,070NOK(27,151円)だったので、一泊9,000円位だ。部屋は清潔、フロントのスタッフは傷ついた私たちに優しかった。このホテルは友人が私が帰国した後に2泊する予定で押さえていたもので、そこに滞在した方が移動の手間がかからないと思われるため、便乗して予約をした。このホテルもSASストライキの影響でキャンセルが多発したため、運よく部屋が空いていた。

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駅からスーツケースを持って24分歩くのは、さすがにしんどいので(しかも上り坂である)、ガーデモエン空港からバスでラディソンブル・スカンジナビア・ホテル・オスロまで行き、そこから歩いた。

https://www.cochspensjonat.no/?page_id=71

 

 

荷物を開き落ち着いたところで、近くのノルウェー王宮を散歩することにした。

 

ノルウェー王宮
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夏場には英語のガイドツアーがあるそうだが、この時期は外から眺めることしかできない。


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周りの公園はとても平和だ。それぞれが好きなことをしている。デザインも美しい。

 


ノルウェー王宮


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王宮前の広場。カール・ヨハン通りがまっすぐに伸びているのが見える。


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広場前のカール・ヨハン像。スウェーデン王。ノルウェーは、王宮が完成した1848年はスウェーデン支配下にあったそう。今、絶賛放映中のヴィンランドサガを観てるので、何となく興味深い。


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水仙が咲き乱れていた。


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とても素敵な公園なのだが、所々にあるオブジェクトの何かがおかしい。

 

ヘルシンキは冬に近い春だったが、ノルウェーに来たら初夏というような気候でとても気分がいい。滞在中は、26度あり半袖でも十分な暖かさだった。予定していた旅先にも行けず、ホテル、ツアー代も戻ってこない怒りと悲しみに包まれた心にオスロはとても優しい。

 

 

部屋に戻り、友達とホテルの斜め前のレストランへ向かう。

 

 

LORRY 

キリンが目印のレストランだ。中はちょっとカオスだけど、何となく統一感というか雰囲気があっており落ち着く。ノルウェー料理やカジュアルな地元料理を楽しめるお店。


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ガスパチョ。外が暑かったので、ちょうど良い。
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焼きサーモンとマッシュポテト。脂が乗ってて、生臭く無いサーモン美味。最高。
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シーザーサラダだけど、ベーコン&鶏肉たっぷり。

 

合計金額はメモし忘れたが、2人で飲み物入れて1万円くらいだったかも。

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Lorryの目印と言えば、繰り返しになるが、お店の前のキリンだ。先日キリンが何者かに盗まれたというニュースを友達から聞いた。このブログを書くにあたり「あれ、どうなったのかな」と調べてみたら、何だか無事に戻って来たようだ。地元の人たちも、キリンの帰還を喜んでいるみたいで、結構人気者だったことを知った。

 

しかしこんなに大きなものを何故盗んだのだろうか。

 

 

www.instagram.com

 

4/27-28は、ストライキに激怒しつつ、オスロいいね!という感情が混ぜ合わさり、何とも言えない不安定な心持ちで過ごした。必死で悲しみを忘れようと楽しさを見つける努力が涙ぐましい。

 

4/29-30の旅程に続く。

 

初めての鹿児島 高千穂峰 天の逆鉾

天孫降臨の地」と聞くと、宮崎県の高千穂を思い出す人が多いかもしれない。

 

旅行パンフレット載っている、高千穂峡の川、真名井の滝、ボートのコンボは九州方面の旅行パンフレットを見る際には必ずある写真だと思う。何やら夜神楽があったり、天岩戸神社があったり、神話の世界観と自然を楽しめそうだ。

 

しかし、ジュリアスにはクラヴィスがいるように、ジョジョにはディオがいるように、高千穂には天孫降臨の地を取り合うライバルがいる。

 

鹿児島県にある高千穂峰(たかちほのみね)だ。

 

高千穂峰は、宮崎県の高千穂と比べて旅行パンフレットにはほとんど載っていない。普通の旅行先としては少し交通が不便なのと地味、そして霧島山のうちのいくつか山に噴火の可能性があるからかもしれない。

 

派手さはないのだが、勇者ヨシヒコかアーサー王エクスカリバーかと言うような剣、天の逆鉾(あまのさかほこ)が山頂にささっており、何とも神秘的だ。現在刺さっているのはレプリカで、本物は山に埋もれているということだ。かつて坂本龍馬がこの剣を抜いたというエピソードもあり、かなり気になる場所だ。

 

霧島市のホームページによれば、天の逆鉾とは、神々が落とした鉾だそう。

はるか昔、神々がこの世を治めていたという神話の時代がありました。神々が天上界の天の浮橋から下の世界をのぞくと、霧にけむる海のなかに島のようにみえるものがあります。神々は一本の鉾を取り出し、その島にしるしをつけました。それが霧島山の名の由来だといわれています。その時、神々が逆さに落とした鉾は、見事に山の絶頂に突き刺さりました。今も高千穂の山頂に残る天の逆鉾は、その時の鉾だといわれています。

 

鹿児島県霧島市|天孫降臨神話

  

出発前の天気予報は、曇りと雨。天の逆鉾を見るためには、登山する必要がある。その為、雨が降る可能性があったら行くのを止めようと思っていたが、この鹿児島行きを逃したら、高千穂峰に登る日はそうそう来ないだろう。何故なら、登山である上にスタート地点までと帰りの車の運転が必要なのである。

 

体力の衰えを日々感じているデスクワーカーのこの私が、山を登り更に空港までの帰り道を慣れない山道を運転する事は、かなりハードルが高く感じた。行くならかつて剣道、トライアスロンなどで鍛えていた同行者がいる今しかない。運転も慣れている。彼女も体力が衰えたと言っているが、それでも私の1000倍はHPはあるだろう。迷いを振り払い、晴れ女の自分を信じて、登山靴とレインコート、ウェアをカバンに詰めた。

 

 

鹿児島滞在2日目、明日の天気予報は、曇り。雨マークが消えた。これなら行けるかもと水分と食料を購入し、山登りの準備をして早めに就寝した。

 

3日目朝、天気は曇り。雨は降っていない。友達の子どもを保育園にともに送り、いざ出発。泊まらせてもらっている友達の家は国分にあるため、そこからまずは霧島神宮方面を目指す。

 

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霧島神宮への道は意外と山道で驚いた。途中車がすれ違えないくらいの狭い道幅の場所もあったが、酷道ヨサク(国道439号)を去年経験した友には、鼻歌交じりの道に違いない。感謝。

 

山道ではラジオから光GENJIの「スターライト」がかかる。アラフォーの二人が熱唱する。

 

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高千穂峰まで


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8:30 高千穂河原ビジターセンターに到着。ここにはレプリカの天の逆鉾が頂上の写真とともに展示されている。頂上まで行けなかった人用に作成されているそう。一通り山道の説明を受け、入山届を出しトイレを済ませた。

 

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 8:50、出発。6月のこの時期は、土曜日にも関わらずとても空いていた。ビジターセンターの人によればミヤマキリシマが咲く時期には、この時間は既に人がいっぱいで駐車場にも入れないそう。

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 9:00、入口から少し歩くと、霧島神宮古宮社に到着。1235年の噴火で焼失してしまっている。2代目の霧島神宮の社殿がここにあった。現在の霧島神宮は、1484年になって今の場所に移されたそうだ。

 

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山道へ入っていく。しばらくの間は、木々の間の階段を上る。途中ソロ登山のおじちゃんが、美味しいから食べろとイチゴ?をもぎってくれた。恐る恐る食べた。甘酸っぱい。

 

 

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9:20、砂利道が始まる。地面は土ではなく、小石だ。専門的な名前は分からない。岩場まではこの砂利道が続く。踏み込んでも足が砂利に沈み込み、踏ん張れない。足の力が50%くらいしか使えてないような気がしてくる。第一の山、お鉢火山が遠くに見えてくる。


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緩やかな砂利道が終わると、岩場が現れる。ビジターセンターの人は、黄色い目印がある岩を登っていきなさいと教えてくれた。一見、歩きやすそうな砂利道があるのだが、小石が滑るので、下りのエスカレーターを逆走で登る様な状態になってしまうらしい。そのうち心が折れて、ビジターセンターのレプリカを見に来るそうだ。砂利道を登っているカップルがいるが、大丈夫だろうか。

 

初心者は、素直に黄色の印に沿って岩場を登っていく。急斜面に体の前面を預けるように登る。落ちそうで、後ろを振り向けない。振り向いたらたくさんの手に引っ張られて、どこかへ引き込まれてしまいそうだ。

 

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9:55、岩場を登りきると噴火口が見えるお鉢火山に辿り着いた。ほのかに硫黄の匂いがする。今、噴火されたら完全に天に召される。少し怖い。


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 お鉢火山から第二の山、高千穂峰が見える。

 

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10:15、お鉢を過ぎると、霧島神宮元宮に到着。788年の噴火で焼失してしまったそうだ。先ほど噴火口を見ているので、噴火したらもちろん燃えるよねと言う感じ。それにしても平安時代から噴火があり、この場所に神社を建てていたとは。このあたりの火山活動の長さを肌で感じて怖くなる。昔の人も同じように感じたからこそ、ここに神社を建てたのかなと思うと、人間は根本的な部分は何も変わっていないなと思う。

 

前方に見えるのが高千穂峰だ。

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雲行きがだいぶ怪しいが、急ぐことは難しい。クエン酸入りのゼリー飲料を体に叩き込み、急速回復を促す。

 

トレランの練習をしているのか、ランニングスタイルのお兄さんが、軽々と私たちの横を走り抜けて行く。タンクトップと短パンの後ろ姿がみるみるうちに小さくなって行く。この後お兄さんと2回くらいすれ違った。一体どのくらい上り下りしているんだろうか。

 

高千穂峰の最後の斜面は、本当に歩きにくかった。砂利が98%くらいで、あと2%は少し大きい石だ。砂利は踏んでも、後ろに下がり前になかなか進ませてくれない。石を足場にして進もうとするが、石の多くは砂利の上に転がっているだけで、踏むと砂利に流されていく。

 

ここが一番の難所かもしれない。下山時には疲れもあって3回ほど、尻を地面についた。

 

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10:40、何とか登りきった。お天気は曇りで、周りの景色は厚い雲の向こうだ。


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天の逆鉾が遠くに刺さっているのが、お分かりになるだろうか。とても不思議な感覚だ。昔ゲームにはまっていた頃に聖地巡りをしたことがあるが、それとは少し違う感覚だ。神話の世界、神々の世界にお邪魔しているような、神聖な感じがする。周りの景色が霧でよく見えなかったことが、その感覚を助長させるのかもしれない。

 


天の逆鉾


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裏から見た逆鉾。天狗の顔が彫ってあるそう。


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頂上にはトイレは無く、簡易トイレを使う小さな小屋があった。初めて簡易トイレを使用したが、凝固剤と混ぜている時の液体の温かさは何とも言えない。ベア・グリル氏が寒い場所でサバイバルする時には必ずこの液体を使って暖を取っていたのを思い出した。

 

頂上で少しのんびりお昼ご飯をきめたかったが、ソロ登山の女性が13時頃から雨になると教えてくれたので、軽く栄養補給した後、そうそうに下山した。

 

下山は高千穂峰の砂利でコケて苦しかったが、お鉢を歩きながら、岩場は岩に座りながら霧島山の景色を再び楽しむことができた。途中、コンビニ袋片手にスニーカー、普段着で岩場を登っている人がいたけど、こちらも大丈夫だっただろうか。

 

 

12:40、噴火もせず天気も崩れず、3回転んだけれど、無事に出発の鳥居まで戻ってこれた。

 

ビジターセンターの横でのんびりお昼を食べた。山頂には雲がかかっている。雨が降っているのかもしれない。

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どうか噴火してくれるなと思いながら登っていた。そしてここで噴火したらもうどうしようもないという無力感と死の感覚と素晴らしい噴火や火山活動が作る景観の美しさと生きているということが、どうしようもなく私を感動させる。

 

生と死は裏表なのだ。

 

いつもの生活で行き詰ったら、生きていることと死ぬことを同時に体感できる場所に行ってみるものいいのかもしれない。考えてみれば、サウナと水風呂もそういう感覚で入っているかもと今更ながら気が付いた。

 

 

ここまでお読みくださいまして、有難うございました。猛暑日が続いておりますが、何卒ご自愛くださいませ。