ひつじのねごと

一人旅とフラと時々落語

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たまには月に思いを馳せて

月蝕を見たのは人生初の事かもしれない。

夜空に浮かぶ赤い月は何とも言えない、存在感だった。夕方、光り輝く黄色の満月を見た事もあり、その変貌ぶりに驚きもした。

 

古代ハワイでも月の満ち欠けは、人の生活に深く浸透していて、いつ農作物を植えるか、魚を釣るか、風が強いのか凪いでいるのかを知る方法であったそう。これはプロテスタントの人々がハワイに来る前からずっと古代ハワイ人が持っていた知恵であった。

 

ハワイ語新月はHilo、ハワイ神話のKuという神の為の神聖な時間の始まりを意味する。 

この夜は深海やトーチフィッシングに良い夜とされている。今でもこのカレンダーは使われているのだろうか。子供が月の名前を覚える為のチャントがあるみたいなので、今でも使われているのかもしれない。

 

日本でも同じだと思うのだか、ハワイアンソングにも月をテーマにした曲が沢山ある。

どこにいても月の満ち欠けは、人の生活と一緒にあるものなのだし、心が動くものでもあるのだと思う。

 

 今日は新月。忙しい毎日の中で、これから満ちていく月を意識しながら、過ごすのもたまにはいいかもしれない。

 

分かりにくいけど、ku @ビショップミュージアム

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それは「おもてなし」か?

日本政府観光局(JNTO)」によれば、2017年の訪日外国人観光客は、2,869万人で、東京オリンピックの1964年以降最高の人数とのこと。実際、お客様に日本に来るのは初めてですかと聞いてみると、初めてという人が多い事に少し驚いている。数多くの観光地があるにもかかわらず、日本を選んでくれたことに感謝!

https://www.jnto.go.jp/jpn/statistics/data_info_listing/pdf/180116_monthly.pdf

 

おもてなしは、ちょっと難しい。日本らしさを満喫してほしいと全力を出してみると、「生のお魚は食せない、布団じゃ寝れない、皆で温泉に入るのは抵抗がある」など言われて、肩透かしを食らったりする。

 

そもそも「おもてなし」は、日本のハイコンテクストな文化を背景に成り立っている、分かっている人同士のお約束の様なものの気がする。地方に行けば、外国人お断りの宿も施設も多いし、ビーガン用のメニューが全くなかったり、英語が使えない観光地もまだまだ多い。それを楽しんでしまう剛の者ももちろんいるが、旅行会社に旅行手配を頼んでくるお客様はそうではない。

 

以前の自分ならば、徳川家光公のごとく、「(そんなに我がまま言うなら)鎖国じゃあ!」という気持ちになっていたと思うが、日々色々な国の人々と接しているとインバウンドを日本の骨太の産業にするにはもう少し時間がかかるなというあきらめにも似た気持ちになってきている。だいたいどこの国でも現地になじんでしまう、日本人が特異な存在なのだ(きっと)。

 

勤勉な我らは、経験値がたまってさえくれば、相手を理解して、今より様々な相手をおもんぱかった「おもてなし」をできるようになるに違いないという信じてもいる。

 

新しい事を軌道に乗せるには、根気と時間が必要なのだ。

 

海外の人に意外と人気がないお菓子、それは、あんこが入ったお餅。おいしいのに。(写真は、新潟名物笹団子。温めると笹の香りがよく、お餅が柔らかくなって美味)

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春待つ桜にウグイス

フィジーで観光客相手にダイビングのガイドをしていた方から聞いた話。

 

フィジーでのんびり住んで、仕事がある時にガイドをする生活に、「気候が良い場所で、のんびりな羨ましい生活ですね」と言った所、

 

「一年中ずっと同じ気候で、何だか四季がある日本に戻りたくなりましたよ」と。

 

寒くて暖かい春を待ちわびたり、暑過ぎて冬の寒さを懐かしく思ったり、秋の味覚を楽しみにしたり、普通であることは日本限定だったのだ。

 

寒い日が続く中、春の気配を感じで嬉しくなる事は、普通で当たり前じゃなくて、大切で愛おしい事だと思うのです。

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此岸と彼岸を行ったり来たり 夏に見たいアニメ3選

 とても個人的な事なのですが、夏の時期は試験があったり、外資系企業の決算業務があったり(注:経理担当者がバカンスでいなくて、なかなか進まない)、フラのイベントがあったり、多忙です。

 

 その上、暑さが苦手なので外出をあまりしないし、夏は休まないので旅行にも行かない。手軽に楽しめる怖い話を聞いたり、読んだり、怖いゲームをしたり、ひたすらにインドアに過ごしてしまいます。今年は8月、9月とあまり暑くないですが、この時期の私はいつもこんな感じです。

 

 江戸時代、夏、講談師も噺家も季節の話として、怪談を高座にかけます。また怖い浮世絵を見たり、皆で夜に集まって、お寺などで百の怖い話をしたり、肝試しをしたりで、涼をとっていました。自分の夏における行動と比べてみても、風潮から見ても、それは現代においてもそう変わらないなと思います。

 

 7月や8月は日本において、生と死の境目が薄くなる時期のような気がします。お盆で先祖の霊を迎えたり、花火大会は鎮魂の意味があったりもするそうです。また1945年8月15日に太平洋戦争が終結したことにより、それまでに亡くなった方やその後の混乱により亡くなった方の特集やドキュメンタリーが流れ、生死について考える機会が多い時期でもあります。

 

 そういうわけで、この時期は怖い話、不思議な話、リアルな生死の話、それにまつわる話などを過剰に摂取してしまいます。ただ怖くないわけではなく、存分に怖くなり夜の物音に敏感に反応したり、悪夢をみたりもします。

 

 話はそれてしまいましたが、そんな生と死、生者と死者がとても近くにある夏に、お勧めするアニメ3本をご紹介したいと思います。

 

1. Another 

 綾辻行人先生の小説がアニメ化されました。文章でのトリックをアニメでどう表現するか、話題になりました。原作を読まずにアニメを先に見たので、ラストは衝撃でした。生者の中に隠れた死者は誰なのか、夜見山北中学高3年3組の秘密を解き明かすミステリーです。絵が美麗なのですが、その分惨劇のシーンにはずっしりときます。

あなたの隣にいる人は、本当に生きている人ですか。

 

www.mxtv.co.jp

 

2. 魍魎の匣

 京極夏彦先生の百鬼夜行シリーズがアニメ化されました。私は、戦後のごたごたの時代設定がツボなので、このシリーズには大いにハマりました。思春期の百合っぽい女子の関係や731部隊の意思を継ぐ人物に、バラバラ殺人、新興宗教団体が絡み、物語はどんどん複雑になっていきます。強面の刑事の木場が、デレるのも個人的には好きです。

 

 冒頭、箱の中の少女が「ほう」という所が好きなシーンです。

 

 この夏にNHKスペシャルで、731部隊スペシャルをやっていたので、世界観が少しリアルに感じられるような気がしました。

魍魎の匣(もうりょうのはこ)

www.nhk.or.jp

 

 3.鬼灯の冷徹

 平安時代、現世で悪事を働くと地獄に落ちるぞという話で、現世で善い行いをすべきという教えを僧侶は教えていました。地獄はとても恐ろしい場所であると人々は信じて疑いませんでした。そののち武士の世を経て、江戸時代に入ると地獄は滑稽な作り話のような存在になってきました。

 

 そんな江戸時代の世界観に近いような気がします。鬼灯様の苦労、上司や多種多様な獄卒たちを見ていると、地獄も現世も一緒だなとしみじみ思いました。10月から第2期が始まるので、今から楽しみです。キャラが多くなりすぎると、キャラの性格が薄くなりがちなので、ちょっと心配です。

 こんな地獄なら行ってみたい。

  

www.hozukino-reitetsu.com

 

【おまけ】 

 日本で育ってきているので、日本もののホラーは、煽りだけでも怖いものが多く、あまり見ないのですが、自分の人生の中で最も怖いのは、「SIREN」です。

 

 こちらは、ゲームなのですが、戦う術は無く、ひたすらに隠れ、逃げるという斬新な仕様と内容が私にどんぴしゃで恐怖を与えます。CMが怖すぎて、放送禁止になったことでも有名かと思います。「零」は霊写器で敵を倒せますので、怖いけど何とかクリアできましたが、SIRENはお手上げでした。

www.jp.playstation.com


 「SIERN]は映画も作られました。酷評が多かったのですが、閉鎖された空間、土着の文化、宗教、排他的な人間関係、怖さの要素は詰まっています。堤幸彦監督の作品ですので、トリックのような感じもしますが。



 怖い怖いと思いながらも、ついつい一人暮らしの友人から家に何かがいるという話も収集してしまう、怖がりな私の夏のお勧めアニメ(+ゲーム)でした。 

 

 ちなみに友人の話は、夜中にウサギが騒ぎ出し、しばらくしたピタッと動きが止まり誰もいない場所をじっと見ていたり、寝ていると遠くにお祭りのお囃子が聞こえたり、寝ている時に腕をつままれたり等というものでした。

 

 ただ、このエントリーを書いている時に、何度もはてなが落ちて、文章が消えたり、保存したものが失われたりしました。色々な意味でめちゃめちゃ怖かったです。

 

特別お題「夏の《映画・ドラマ・アニメ》」

Sponsored by Netflix

レイをあなたに UMAHANA 3rd ホイケ

 いい匂いでしっとりしている生花のレイ、ハワイにとってレイは無くてはならないもので、カメハメハ大王像やバニーズ・パウアヒ像にはレイがいつもかけられています。

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また古代ハワイアンの聖地であるヘイアウにもレイが捧げられています。

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 フラにおいてもレイは欠かせないもので、愛する人をレイに例えて歌った歌は数知れず。フラダンサーたちは、曲にあったレイを選んで身に着け踊ります。

 

 6/10(土)横浜大さん橋ホールにて行われたUMAHANA 3rdホイケにて、フラを踊らせていただきました。踊った曲は、「Pua Mana」、マウイ島のラハイナにある大切なわが家を歌った曲です。

 

 UMAHANAとは、 生花でレイを作ってくれるお店で、レイメイキングの学校もあります。その学校の発表会で、生徒さんが作ってくれたレイとポウをつけてフラダンサーが踊ります。

umahana.com

 

 今回作っていただいたレイは、アルストロメリア(白い花)、エクレール(緑のバラ)、ラムズイヤー(もふもふの白い葉っぱ)、カスミソウをティーリーフに編み込んだもの。ボリュームもあり、紫のドレスにとても合います。山形で栽培されたお花で作られており、ハワイの花で作るレイと全然違いますが、とても素敵です。

 

 余談ですが、このゴージャスなレイを作って貰うと25,000円くらいするみたいです。今回そんな高価なものをいただけて、大変感謝しております。

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 この素敵な会に参加させていただいて本当によかったです。生花とフラは、こんなにも人の心を和ませるものかと改めて実感しました。ジェイク・シマブクロ氏は、ウクレレの音は平和の音だと言っていましたが、お花とフラでも平和になるのかもしれないなと思いました。

 

 生花のレイは冷蔵庫に入れて、1か月くらい楽しみ、その後ドライフラワーにして楽しむそうです。ドライフラワーになって、どんどん朽ちてしまっても、それを楽しむ。なんだか、ワビサビの「サビ」の精神の様です。

 

 フラワーアレンジメントで有名な欧州出身の方が、自身のジュエリーブランドについて、「自分が手掛けた作品の美しさが失われない方法をいつも考えてきて、ジュエリーに美しさと自分の愛を封じ込めることができる」という意味のことを語っていて、日本のサビの考えとは真逆だなと感じたことを思い出しました。

 

 美しさ、はかなさ、大切な気持ち、そんな気持ちもレイに編み込まれていたのかもしれません。永遠に同じものはなく、枯れていく様もまた美しいし、生きているということなのだと、いただいたレイから感じました。

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フィンランド HEL YEAH! 海へ飛び込め Day4

 サウナ発祥の地でもあるフィンランド。観光の合間を縫ってサウナへ行ってきました。女子一人でも安心して行けるところを探しました。アパートにもサウナがあるのですが、バイオハザードの様な地下の廊下の奥にあり、怖過ぎて10分くらいしか入っていられなかった。そんな小心者でも楽しめるところ!

 

 というわけで、小心者の私も安心の今ヘルシンキで話題のお洒落サウナへ。

www.loylyhelsinki.fi

 

    平日昼間に予約なしで行ったら、予約いっぱいで入れませんでした。土曜日は、7:30〜11:00(入場は10:00まで)のモーニングサウナがあるらしく、お店の人がお勧めしてくれた事もあり、土曜日に出直しました。お店のHPで予約ができるそうなので、時間が決まっている人は予約した方がいいかもしれません。

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    14番のバスが、Loylyの前で止まります。大体20分に1本くらいです。ホテルがテンペリアウキオ教会の近くだったので、そこからバスに乗りました。バスはカンピを経由していくので、カンピからでも行けます。トラムで近くまで行って歩く事もできます。20分位かなぁ。

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 こちらの入口から入ると、右手がレストランで左手がサウナへの入口です。

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 あの階段から、海へ飛び込めます。別に飛び込まなくてもいいと思いますが。

 

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 朝、7時まだレストランはオープンしていませんでした。

  

    外のデッキでも食事が取れるのですが、カモメが激しく襲ってきます。ぼーっとしたい場合には店内で食べることをお勧めします。


ロウリュ

 

   サウナはスチーム式で温まった石に水をかけるタイプ。鉄の蓋をあけて、柄杓でお水を石にかけます。伝統的なスモークサウナもあるのですが、この日は温まるのに時間がかかっているらしく、温まっていませんでした。

 

    石に水をかける際には、かけていい?と誰かしらがサウナ内の皆に確認します。この一蓮托生感がとてもいい。

 

    スターティングメンバーは、フィンランド人の親娘と夫婦、アイスランドから来たという二人組の女子、イギリスから来た二人組女性、上海から来たと言う夫婦、香港から来た男性、そして日本代表の私。

 

    どこから来たのから始まって、サウナの話や日本の話、フィンランドの感想などを話したりとてもゆったりとした時間を過ごしました。

 

    香港から来た男性は、香港スターみたいな格好よさでタジタジしてしまいました。日本にも来たことがあるらしく、草津温泉とスキーに行ったと言っていました。

 

    サウナは暑過ぎず、蒸気で温めているため、日本のサウナの様に肌がぴりぴりしません。各自が熱くなったら、外に出て、海に入ったり、水のシャワーを浴びたり、地元の方々は、ワインを飲んでゆったりと語らっています。

 

    日本の修行みたいなサウナと全然違う…。

 

 上海から来た夫婦の奥さんとシャワー室で会ったのですが、凄い可愛い人で日本にも何度か行ったことがあると話してくれました。サウナでは旦那さんと英語で話していたので、中国人とは思っていませんでした。街で見かける中国人の団体とは全然違うタイプだったので、もしかしたらセレブだったのかも。

 

 サウナで驚いたのは、フィンランド人親娘のお母さんが、タオル一枚でサウナに入っていた事です。男女一緒のサウナだし、タオル一枚ではなかなか心細いのに。海へ体を冷やしに入る時には生まれたままの姿で入っていて、目のやり場に困りました。ちなみに娘さんは、水着でした。

 

 サウナからは海が見えます。春の日差しにキラキラと光る海面を見ていると、力が抜けてぼーっとなります。スタッフの方のお勧め通り朝に来て良かったなぁと思いました。空いてたし。

 

 地元の方によりますと、土曜日の朝は、ヨガ教室もあるみたいで、こちらも人気で、この日は予約でいっぱいだったそうです。興味があったのですが、どこから予約できるのか分かりませんでした。

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 サウナ後に食べる食事はこれまた美味しい。ハンバーガー(税抜18ユーロ)は意外と大きく、食べ進めていくと、ビーツやらサーモンやらが現れ具だくさんです。フィンランドではサーモンをとにかく押してきます。ハンバーガーの他にスープなどもありました。忙しく観光地を動き回る事だけが、旅行じゃないなと思いました。

  

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    あまりにもサウナが素敵だったので、「ふるさとの訛なつかし 停車場の人ごみの中に そを聴きにゆく」といった感じで、帰国後、日本でもフィンランド式サウナに入れるというラクーアに行ってみました。

 

    一歩踏み入れれば、ここは八熱地獄のどこかなの!?と思うほどの暑さ。毎日決まった時間にロウリュサービスがあり、90度に熱せられた室内で、石に水をかけて蒸気を出し、地獄感を高めます。更に一人一人をタオルで扇ぐというサービスをしてくれるお姉さんは、獄卒に見えました。ここもやっぱり修行系でした。

 

 結論、日本のサウナはやっぱり、フィンランドのサウナとはと全然違う。

フィンランド HEL YEAH! 海上要塞スオメンリンナ Day3

 フィンランド世界遺産の一つであるスオメンリンナ島へは、マーケット広場から船に乗って、15分くらいで到着します。屋外デッキで周りの景色を楽しみます。

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小さい島々があり、かわいらしいお家も見えます。

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 あっという間にスオメンリンナ島に到着です。船から降りて、インフォメーションセンターで、日本語のパンフレットをもらい、散策開始です。船着き場の右側には、S-Market(スーパー、レンガの建物)があるので、飲料水、食料などを購入できます。

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 5月は、週末にのみ英語とロシア語のガイドツアーがあるため、英語のツアーの予約しようと、Iso Mustasaari島とSusisaari島の間にあるスオメンリンナセンターに向かいます。夏の時期にはガイドツアーの種類も増えるそうですが、日本語ツアーはありませんでした。

 

 ツアー参加料は、11ユーロ(子供4ユーロ、ヘルシンキカードがあると無料)で、Susisaari島、Kustaanmiekka島を1時間から1時間30分で回ります。

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 スオメンリンナセンター内のミュージアムにも入場しました。スオメンリンナの歴史が学べる短編映画には日本語のイヤフォンガイドもありました。観ている人が私しかいないし、暗いし、で、寝落ちたよね。結局、2回観ました…。

 

 お昼はカフェ・ヤーケッラリで、カレリアパイ(カリヤランピーラッカ)をいただきます。ロシアに近いカレリア地方の伝統料理で、牛乳で作ったお粥をライ麦粉の記事で包んで焼いたパイです。こちらのは、お粥ではなくて、ジャガイモでした。

 

 建物は、1898年に士官の家庭の食料貯蔵庫として建設されたそうです。カフェでは美味しいペストリー、スープやコーヒーのほか、スオメンリンナのアートや文化を体験できます。

 

 元食料貯蔵庫だけあって、床下にスペースがあり、ガラスの床から下に配置してあるアート作品を見ることができます。お店にいたおじさんは大きくて、強面だったのですが、帰り際、「食器はそのままでいいの?」と声をかけたら、「そのままで大丈夫だよ」とすごく優しく言ってくれました。

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 そろそろガイドツアーの集合場所に戻ろうかという所で、ガイドツアー参加者に配られるシール無くしたことに気が付き、半泣きです。ダメもとでレシートを握りしめて、受付に行ったら、あっさりシールをいただけました。優しい。

 

 余談ですが、インフォメーションセンターでは、無料Wi-Fiが使用できます。パスワードは、”fortress”で何だか格好良くないですか。

 

 ガイドツアー参加者は30人くらいで、ほぼ欧米人で、アジア人は私ともう一人の韓国人らしき女性2人でした。途中日本人の観光グループにも会いました。

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 スオメンリンナには、刑務所もあります(写真中央)。刑務所ではスオメンリンナの石垣を補修したり、花を育てたりしているそうです。とてもオープンな環境で、脱走することは簡単みたいなのですが、脱走する人はいないそうです。「受刑者たちが自分たちで自分たちを囲む石垣を補修している」とガイドの人は冗談交じりに言っていました。

 

    世界遺産&観光地に刑務所ってどうよと思いますが、もともと政治犯などをこの島に捕らえていた歴史もあるみたいなので、その流れからなのかもしれません。

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高台から防壁を見下ろして、使用されていた当時の様子を思い描いてみたり。

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防空壕のような細く暗い通路は、とても息苦しく感じます。

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のんびり家族でお散歩している人々もいました。観光地としてだけではなく、地元の人の憩いの場所でもあるそう。今なお、住んでいる方もいらっしゃるそうです。

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こちらの教会では、 結婚式をあげることができるそうです。参列者たちが集まってきています。

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    石でぼこぼこの道は、歩きにくいし、坂道だとベビーカーもひけません。雪の日に足で道路を確認して、道を踏み外さないようにロシアがこの様に作ったそうですが、この道は、とても評判が悪いとガイドさんが言っていました。フィンランドの方と話していると、ちょいちょいロシアへの文句を聞きます。

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    長い戦いの歴史からそうさせるのかもしれません。フィンランド建国100年と言いますが、いつからをフィンランドにするかはとても難しいとガイドさんが言っていました。国として独立したのは1917年ですが、実際にはスウェーデンやロシアに統治されていた時も地域としてのフィンランドは存在していた為です。スペインのカタルーニャ地方の様な感じでしょうか。(スペインの中にカタルーニャ地方はありますが、国としては独立していません。現在も独立運動続行中)

 

    スオメンリンナもロシアと(スウェーデン時代の)フィンランドが築いた要塞です。スウェーデンは対ロシア、ロシアはヨーロッパ進出のための入口として、この地を巡り争いがありました。都度フィンランドは、争いに巻き込まれたり、内戦によりヘルシンキが破壊されたり、人口が著しく減少したりしたそうです。

 

    室町、戦国時代の井伊や真田の様に舵取りが難しい時代がとても長く続いたのだと想像に難くありません。

 

    日本もそうですが、ご近所さんとは付き合いが難しいのが世の常としても、簡単に攻め込まれてしまう所が陸続きの国の難しい所です。

 

 そんな暗さも難しさも微塵も感じさせない晴天の中、ヘルシンキへ戻ります。帰りの船では、カモメが「おかえり」してくれました。

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    スオメンリンナでは、茶室があるそうです。ヒュヴェ要塞にある茶室「徳有庵」では、茶道の練習のほか、事前予約により日本式の茶会が開かれているそうで、観に行きたかったのですが、暑いし足が疲れて行けませんでした。この地でお茶なんて、経緯がすごく気になります。