ぴこのねごと

旅とフラと時々落語

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サウナな人々 - 類は何を呼ぶのか

サウナ、ほの暗く汗ほとばしる空間。

 

今日もまたそこで、女子たちのよもやま話に花が咲き、熱風が吹き荒れる。

 

「その人、本当にことわざ知らないのよ」

品のいい見た目のおばあさん、これまでの話ぶりだと70歳は超えているらしい。サウナ常連さんで、この日のこの時間には必ずいる。

 

話し相手は、これまた常連さんのおばさん。話好きで、どんな話にもついてきて、一定の理解を示してくれるが、本当にそう思っているかは不明だ。

 

「その人、"類は友を呼ぶ"って言うのよ。私、えっ!て思ったのよ。類は友なんか呼ばないわよね。"類は類を呼ぶ"のよ。友なんか呼ばないわ」

90度の中での熱い主張。つーっと汗が私の背中を流れる。

「それで納得してくれたの?」

 

「全然納得してくれなくて、辞書で調べて、私が合ってるからと言ったのよ。そしたらなんて言ったと思う?」

 

「なんて言ったの?」

 

「2つの言い方があるのかもしれないわね、と言ったのよ。信じられない、本当に日本語知らないのね」

 

おばあさんは、相手の反応が気に入らなかったらしく、イラついた様に言った。

 

それだけで使うんだったら、類は"友"を呼ぶだと思うけど、と暑さでぼんやりした頭で思い、ひとり突っ込んだ。顔面から汗がポタポタ落ちる。

 

それにしても話し相手は、多分正解を知っていたと思うが、そこは敢えて突っ込まず、のらりくらり相槌を打っていた。高等技術だと思った。

また非難されていた人も対立を避け、2つ言い方があるとして、お茶を濁した行為は大人だ。

 

サウナであなたが他の人を聞いている時、また他の人もあなたを聞いているのだ。

 

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またヘルシンキのサウナ、ロウリュに行きたいな。

 

ハワイ島 ホロホロカー 北へ

今年の夏休みは、何となくハワイ島に行きたいふと思った朝の通勤ラッシュ。

 

善は急げと予約した一ヶ月後に、キラウエアが噴火してしまった。

 

ニュースと地図を確認して、噴火している地域と宿泊先のコナの位置は 115㎞も離れており、更に島の中央には、4000m級の山マウナケアとマウナロアが鎮座しており、溶岩やヴォグの影響は大丈夫だと思ったので予約はキャンセルせず、計画遂行することにした。

ちなみにヒロと噴火している地域も30㎞離れており、基本的には問題が無いそう。ただ風向きが北西の時は注意が必要とのこと。いつもは貿易風が南に向かって吹いているので問題ないそうだ。

 

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【ハワイ島】キラウエア火山噴火に関する最新情報(2018年8月2日 更新)|ハワイ州観光局ニュース|allhawaiiオールハワイ

 

久々のハワイアン航空で出発。席に着くなりカムエラさんの歌とフラの映像が流れて、真夜中なのにテンションが上がってしまった。

 

置いてある雑誌も貰ったアメニティもいい。

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オアフとは違う島、自然しかない土地で、のんびりダラダラするぞと誓って眠りについたのだが、コナ空港で想像と違う雰囲気にびっくりした。野性みがすごい。

 

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200年に一度噴火するというフアラライ山、その噴火によりゴロゴロと転がった真っ黒な溶岩、ヴォグで曇っている空、道路の両端に広がるだだっ広い開発できていない土地、人間がその技術をもってしても覆い隠せない、地球のエネルギーの様なものが満ちている。

 

大地のエネルギーを直接身体に注入されたようになり、強制的にしゃっきりしてしまった。ここはエネルギーに満ちた新しい島なのだ。

 

ワイ島は車を運転して移動するのが楽しいと思う。久々の海外での運転は、慣れるまで大変だったけど、ハイウエイに乗ってしまえば、ほとんど信号はないし、見通しはいい。カーナビを付けるのをけちったおかげで(?)迷ったり、後ろから地元の人に煽られたり、クラクションを鳴らされたりしたのは、旅の醍醐味だ。

 

ワイ島の北と南へ車を走らせた。東のコナ方面へは時間の関係で行く事ができなかったし、ハワイ島を東西に走っているサドルロードとダニエルKイノウエハイウェイは、高い山を抜ける長い道なので、運転することが困難に思えたためだ。

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今日のドライブ

【コナからノースコハラ、ワイメア】

コナから北へは19号線に乗って、カメハメハ大王の生誕地の問いわれているノースコハラあたりまで行き、コハラマウンテンハイウェイ(250号)、ワイメア、ママラホアハイウェイ(190号)でコナへ戻った。

 

初めて自分でレンタカーを予約して借りたため、少し緊張しながら、ホテル内にあるダラーレンタカーの支店へ。おっかなびっくり覗いてみるとカウンターには誰もおらず、車を借りに行くとカウンターには、バナナがいた。  

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誰の何のためのバナナか分からないけれど、無事に車を借りて、恐る恐る出発。

 

コナ空港あたりは溶岩がゴロゴロしており、主要な部分以外は全く手つかずの土地が広がっている。よく見ると溶岩の上にヤギがすっくと立っており、その数に驚く。牧場から逃げ出して野生化してしまったヤギだそうだ。

 

何ここ、地球なのという印象。19号線を北に向かって、コナ空港を少し過ぎたあたり。

 

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コナ空港北あたり

北のエリアは、からっと晴れていて、いい天気だ。

 

途中ラパカヒ州立歴史公園に立ち寄る。ここは、約600年前に存在したと言われるハワイの漁村を復元したものだ。

背の高い木があるわけでもなく、海からの風も強い。ここに住むのは大変困難だったのではないかと思う。

 

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Haleとはハワイ語で家のこと
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こちらは病院の建物
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ハワイのゲーム
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たまにアザラシがくるらしい。この日はNoアザラシ。
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流れないトイレの横にあった、手を洗うための水が出る車?のようなもの。トイレは流れないタイプだが、臭くは無かった。
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更に先のノースコハラを目指す。

 

カメハメハ大王の生誕地の隣の町、カパアウにある元祖カメハメハ大王像にご挨拶。

 

ハワイ諸島を統一した苦難の王様である。生まれた場所と言われている場所には行けなかったけれども、その存在をとても近く感じた。

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カヒコのチャントにも出てくるワイメアで一休みし、行きと違う道で帰ることにしたのだが、それはなかなか困難な道のりだった。

 

ワイメアへ向かうコハラマウンテンハイウェイ、全然車が来ない一車線の道なのだが、たまに車がやってくる。追い越し禁止の道で煽られて、手に汗を握った。


ハワイ島 ドライブ 煽られて

 

ワイメアで休憩をして、帰り道ママラホアハイウェイで、突然の雨に降られて焦った。

youtu.be

 

何とか無事にホテルに到着して、ベッドに倒れこんだ時、水曜どうでしょうベトナム横断回の「僕たちは生きています!」という感じがようやく分かった気がした。

 

余談だが、偶然にも宿泊していたホテルは、キングカメハメハホテル。ホテル内に彼が建立した農業とその繁栄の神ロノを奉っているアフエナ・ヘイアフのすぐ近く。カメハメハ大王の生誕地へ行き、余生を過ごした地に戻ることは、感慨深い。

ホテル内にも色々と展示があって興味深かった。

 

アフエナ・ヘイアフ

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私が宿泊した部屋は4階だったのだか、フラの先生が以前宿泊した時は1階だったそう。その為か、虫や爬虫類的なものが入れ替わり立ち替わり部屋に出てきたらしい。4階で良かった…。野趣あふれる場所だ。

 

明日も安全運転でここに戻ってくるぞ。

 

「南へ」編に続く

#ハワイ島応援宣言

 

ままならぬもの

変わりばえのしない髪型に少し変化を持たせたくなって、前髪を数年ぶりに前髪を作った。

 

久し振りの前髪のあるスタイルに浮かれていたのだが、しばらくして思い出した。

前髪のクセがすごくて扱いにくかった事を。

 

前髪のクセは母とすごくよく似ている。顔の造作や髪質は父と似ているが、毛先は柔らかくくせっ毛なのに、前髪辺りの髪はどストレートでスパンと下に伸びる前髪のクセは、母のものだ。

 

言うことを聞かない前髪をならしていると、自然と母を思い出すし、まあいいかという気持ちになる。

 

世の中の親子関係は、成熟するものもあれば、こじれてしまうものもある。結婚すれば、相手の親も親子関係に組み込まれてくる。難しい事この上ないが、まあいいかと思うくらいの距離感があるとこじれ過ぎないで良いのかなと思うのだ。

 

皆が平和に過ごせる距離感は、健全な魂にしか生み出せない。100%完璧なものなどは存在しないから、そんな世界は想像でしかない。皆が少しこだわりを捨てて、諦める事ができるなら幾らかいいかもしれないが。

 

親子関係に限らず、世の中はままならぬものだ。

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雨の日に座るもの

駅前に止まっている自転車。変わった様子に目にとまるものがある。

 

大きさは、折りたたみ自転車サイズ。特徴的なのはその荷台部分だ。40センチ幅位のブルーのプラスチック板をアーチ状にし、その前と後ろにもプラスチック板を貼り付けた、中が見えない青いビニールハウスの様なものが荷台部分に取り付けてある。

 

とても不思議ではあったのだが、荷台の荷物が濡れない様に、そのハウスをつけたんたろうなとぼんやりと思っていた。

 

とても目立つため、駅前に止まっているとついつい目にとまり、持ち主はどんな人だろうと考えてしまう。

 

そんなある日、今日みたいなしとしと雨の夜、へとへとな私は最寄駅で降りると、その自転車が止まっているのを見つけた。

 

よく出来た外装だなと飽きずに眺めていると、

 

 

地面から30センチほどの外装の隙間に

 

 

ほっそりとした足が二本

 

 

見えるではないか。

 

 

 

小さな足、靴下と先端が丸い靴を履いた誰かが座っている。子供の様で、何だか乾燥した様な肌感は老人の様にも見える。

 

駅前の帰路につく人々の流れに逆らうことも出来ず、横目で自転車とそこにいる誰かを見ながら、疑問は頭の中でぐるぐると回り、大した情報も得られず、思考は止まった。

 

 

それ以来、自転車が止まっていても足は見えない。もう一度見たい、確認したいといつも思っているのだが。

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祈り

7年たった。

未だに津波の映像を見ると、気分が悪くなるし、震災のことを思い出すと涙が出て溢れてくる。

 

あの時から今ここに来るまでに、7年かかってしまった。

 

・税理士の勉強を止めて、会計事務所を辞めて

・事業会社の経理になって、辞めて

・やりたかった事や好きだった事を思い出して

・旅に出て、次に向かいたい場所を探して

 

そして今、

・フラのインストラクターになって

・会計事務所と業務委託契約をして

・旅行会社の予約/経理のバイトになって

・次にやりたい事をぼんやりと見つけて

 

試行錯誤の上、収入の1/3は捨てたけど、リモートでも働ける環境を何とか整えつつある。

 

次のステージは、まだ曖昧模糊だ。動く事で目標が決まってくる性分なので、試行錯誤を続けていくしかない。

 

・日本をどういう形でも良いからアピール出来るような場所を作りたいような

・設立して急成長する小規模会社のバックオフィス業務をサポートしたいような

・フラで疲れている人を癒したいような

 

人によって同じ状況でも感じ方が違うのに改めて驚く。日本に住めなくなっても、どこでも生きていける力をつけたいと願って行動した個人もいれば、あの日より前の自分と何ら変わらない個人もいる。それぞれに性分があって、人生があって、面白いなと思う。

 

これをアップした前日に久々に渋谷らくごに行き、立川笑二さんの「もう半分」を聴いた。

 

過去に自分のした事のツケを忘れた頃に取らされる、連綿と続く悪夢を見させられているような怖さ。演じ方にもよるのかもしれないけれど、深いテーマを感じてしまった。

 

どんな立場であっても、自分の課題ややった事からは逃れられないのだと思う。起きた事は変えられない。それをどう受け止めるかは自分次第とはよく言うけれど、辛い出来事を良いように受け止めるのは難しい。

 

死の瞬間に生ききったなぁと思いたいじゃないか、と言い聞かせて、残された私は進むしかない。

全ての人が自分の今生を悔いなく全うできますように。

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太鼓の音は、始まりの音

太鼓の音は、何故か神聖な音のような気がする。場の空気を区切るような、体の奥の何かが呼び起こされるような、何かの始まりのような。

 

太鼓の音は、「胎動の音と同じなんですよ」と言われて、誰しもが生まれる前に聞いた事がある音に何となく神聖さや始まりを感じてしまうのかもしれないなと思った。

 

先日ご招待されて、行ってきた太鼓センター30周年イベント。

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2時間も太鼓のリズムだけで間が持つのだろうかと開園前に思ったのだが、杞憂だった。30人以上での太鼓パフォーマンス、大きな太鼓を息を合わせて代わる代わるに異なる人がたたいたり、バチをジャグリングの様に華麗に操ったり。

 

パーティのオープニングでも太鼓パフォーマンスの依頼があるそうなので、エンターテイメントとして観る人を飽きさせない工夫が散りばめられているのだ。海外公演もしているらしい。

 

所々に三味線や笛、東京音頭、ソーラン節のロックバージョンと太鼓のコラボレーションがあり、ピンでもグループでも違う味があると前のめりで楽しんでしまった。

 

和楽器のバンドや花魁ショーなどのステージでは、和服を崩したような衣装で、コスプレ感が強く好みではない。しかしこの舞台では、基本は黒タンクトップと黒パンツ、演目によって少し変わるが、衣装はすっきりシンプルなので、集中力のない私でも違和感なくステージに集中できた。

 

訪日外国人にも太鼓体験はとても人気がある。その音は、国が違えども何か懐かしいような始まりの音で、無意識に惹きつけられてしまうのかもしれない。

 

舞台はクライマックスを迎え、会場全体が大盛り上がりで終幕。こういう機会に立ち会うと、普段大人しく自己主張が少ないと言われる、我ら日本人の内側に秘めた激しさを感じる。

 

場が、騒いでもいい盛り上がってもいいと許せば驚くほどの激しさを発動させる。祭りでも成人式でも満員ぎゅーぎゅーラッシュでも、空気をくみ取って、驚くほどの盛り上がりをみせる(乗客同士のトラブルで電車が遅れる…)。

 

普段の姿との違いが怖くもあり、毎日抑圧されているのだろうと思う。日本人は、場の空気に支配されている。

 

とは言え、もう少し普段から、小出しに発散できればギスギスした日常に少し余裕が出るのではと思う。

 

太鼓センターでは、太鼓レッスンもしているのでこの春始めてもいいかもしれない?

http://www.taiko-center.co.jp/

 

 

たまには月に思いを馳せて

月蝕を見たのは人生初の事かもしれない。

夜空に浮かぶ赤い月は何とも言えない、存在感だった。夕方、光り輝く黄色の満月を見た事もあり、その変貌ぶりに驚きもした。

 

古代ハワイでも月の満ち欠けは、人の生活に深く浸透していて、いつ農作物を植えるか、魚を釣るか、風が強いのか凪いでいるのかを知る方法であったそう。これはプロテスタントの人々がハワイに来る前からずっと古代ハワイ人が持っていた知恵であった。

 

ハワイ語新月はHilo、ハワイ神話のKuという神の為の神聖な時間の始まりを意味する。 

この夜は深海やトーチフィッシングに良い夜とされている。今でもこのカレンダーは使われているのだろうか。子供が月の名前を覚える為のチャントがあるみたいなので、今でも使われているのかもしれない。

 

日本でも同じだと思うのだか、ハワイアンソングにも月をテーマにした曲が沢山ある。

どこにいても月の満ち欠けは、人の生活と一緒にあるものなのだし、心が動くものでもあるのだと思う。

 

 今日は新月。忙しい毎日の中で、これから満ちていく月を意識しながら、過ごすのもたまにはいいかもしれない。

 

分かりにくいけど、ku @ビショップミュージアム

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