ぴこのねごと

さあ、つかの間の現実逃避へ。 旅とフラと時々経理の話

フィンランドが足りない

例えるならば、豆源のきなこ大豆のように、地味にクセになる。それがフィンランドだ。

 

荻窪フィンランド カフェにて突然悟る。シナモンロールとコーヒー、フィンランド の雑貨たちに忙しさに荒ぶった心が凪いでいく。

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マリメッコもカウニステもアラビアも好きだけど、何より求めてしまうのは、サウナとのんびりする時間だ。

 

お店にはヴィヒタが飾られていて、ウーシサウナでお姉さんに勧められ、自分でも叩いたことを思い出した。サウナの熱で身体が蒸されたような感覚にとらわれる。

 

 

フィンランドの楽しみ方は多様であると思うが、私の場合は、サウナとのんびり過ごす時間だ。サウナに入って地元の人や観光客と話し、外気浴、水シャワー、湖、海、雪で体を冷却して、お腹が空いたらレストランやマーケットで美味しそうなものを食べる。

 

オーロラを観るために訪れたイナリでは、外は銀世界のためサウナ付きコテージでのんびり本を読んで過ごし、雪道を15分位かけて歩いてスーパーで食材を購入し、また夜までオーロラ待ちで寝たり起きたり、サウナしたり、だらだら過ごす。

 

雪という行動制限にかこつけて、暖かい部屋で贅沢な時間を過ごす。外にで出ないという正当な理由があるのが嬉しい。

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くぅー、フィンランドが足りないと地団駄を踏んでいたら(昭和的表現)、この本に出会った。小説を読んでいたのだが、漫画もある。なろうにもある。

 

フィクションであることは明記されているが、サーミの人たちの生活に近い気がして、イナリへの旅をしみじみ思い出してしまった。

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中途半端な田舎で育った軟弱者なので北極圏で狩りをして暮らすのは、今からだとかなりハードモードなので、必要に迫られない限りはしない。しかしその世界観の中で、勝手にフィンランドの雰囲気を感じることができるのはささやかな幸せだ。サウナは出てこないけれど、イナリのお腹を直撃する寒さや雪が積もる静かな町、ゆっくり流れる時間。とてもいい。

 

読んだら、更にフィンランドへ行きたくなってしまった。いつか一日中真っ暗な、極夜の時期にいってみたいな。本の中では極夜の準備はそれは大変そうだったけど。