ぴこのねごと

さあ、つかの間の現実逃避へ。 旅とフラと時々経理の話

フィンランド イナリ 白い静寂と生きとし生きるもの Day5

朝起きたらさらっさらの雪が降ってる。今日の天気予報は一日雪予報。

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今日の夜のオーロラは、絶望的だ。春の気候は不安定で、この先1週間も良い天気の日がないし、kp値も低いから明日帰国の途につくとしても残念な感じはない。1週間滞在を延長したとしても、オーロラを見る可能性がとても低いだろう。

 

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気持ちを切り替えて、朝ごはんを食し、唯一申し込んだオプショナルツアー「トナカイのそりに乗るツアー」に参加する。

 

ツアー会社まで車で乗せられ、防寒着のつなぎを着せられる。もっこもこだ。今日はマイナス6度、そこそこ寒い。もこもこ装備をさせられた一行は、再び車に乗せられSIIDAの更に先の何もない森の中に下ろされた。そこにいたのは、ソリを引いた可愛いトナカイたちとサーミの伝統装束を着たお兄さんだ。

 

ここから2人ずつソリに乗って、森を進むのだ。

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お兄さん《手綱》トナカイ《ロープ》ソリ《ロープ》トナカイ《ロープ》ソリ《ロープ》トナカイ《ロープ》ソリと電池の直列つなぎの様にトナカイとソリが連なっており、参加者各々がソリに座る。かけられた防寒具はトナカイの毛皮と毛布だ。暖かいが、同胞の毛皮をソリを引いているトナカイたちはどう認識しているのだろうか。トナカイ語が分かる設定が私に無くてよかった。

 

しかしこのようなソリのつなぎ方で、果たしてこのつながったソリはうまく進むのか心配になる。途中に配置されているトナカイが動かなければ、前にいるトナカイがその分も引っ張らないとならないし、動かないのではないか。

 

結論から言えばそれは全くの杞憂だった。トナカイたちは「やり方はできている」と暗チのリゾットばりにいい仕事をした。昔、サーミが移動していた時には、このソリで人と荷物を引っ張ったのだ。私なんかが心配するのは全くお門違いだった。

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可愛いおしりは、もふもふしているように見える。

 

小雪舞う森の中を進む。気がつくと、こんなに寒くて雪深いのに、鳥たちがピチピチと鳴いている。サラサラの雪が流れていく。

 

もっとサンタさんのソリや犬ぞりレースの如くにすごい速さで森を駆け抜けるかと思いきや、歩きのお兄さんに引っ張られてトナカイたちは歩く。ソリの速さも13分/kmといった速さにしかならない。

 

途中でトナカイがコロコロとした茶色の球形を尻尾の下から産んだり、枝や雪を拾い食いしたり。平和だ。

 

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広い場所に出ると焚き火を囲んでティータイムだ。お兄さんがサーミやトナカイについての話をしてくれる。今はトナカイで移動して生活するサーミはおらず、トナカイを飼いながら一か所に留まって住んでいる。

野生のトナカイは少なくほぼ誰かに飼われているらしい。

トナカイはこの厳しい気候の中で生きているので何でも食べる。葉、雪や木の枝、栄養がありそうなものは何でも。確かにここに来る途中、ソリを引きながら、雪の中に口を突っ込んでもぐもぐしていた。水分補給かと思ったが、どうやらお食事だったようだ。

 

そんな話を聞いていると、遠くからやってきた。

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野良トナカイ。
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飼われている子らを威嚇したり、お兄さんにクッキーをねだったり。この子は飼われている子ではないらしい。耳にタグが付いていたので、国で管理しているのかもしれない。

 

野生のトナカイは寿命が短いそうだ。ソリを引いていた子たちと比べてもとても痩せている。この寒い場所で暮らすことの厳しさを感じる。

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威嚇されて興奮しちゃった子を慰めるお兄さんと野良トナカイのお尻。

 

トナカイはサーミにとって、食料になったり、移動手段だったり、防寒具になったりとなくてはならない存在だ。トナカイとともにこの極寒の北極の地に生きていく。オーロラがはためく夜の雪原をヨークを歌いながら、一人トナカイのソリで走るサーミのイメージが浮かぶ。

 

東京で生きていると本当に自然とともに生きていることを忘れるなぁと思う。

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どこのドワーフだというほどの着膨れ。このツノの子は撮影用だとお兄さんは言っていたが、みんな可愛いぞ。

 

ツアーに参加している人たちもとてもいい人たちだった。ティータイム中も、みんなトナカイの健気な可愛さとこの雪の世界の静かさにリラックスしているかのようだ。写真を撮ったり、話したり。

 

帰りものんびりとソリに乗り、終わりつつある旅をさみしく思うけれど、良い時間を過ごせた心はほくほくと温かい。

 

心が穏やかだと言うことは、人を人たらしめる一つの要因なのかもしれない。心が満たされた穏やかな状態を幸せというのだろう。幸せは人の行動を支配する。不幸せも同じだ。

 

出発する前は、アジア人が暴力をふるわれたり、差別的な発言をされるというニュースに怯えていたが、この5日間全く嫌な思いはすることは無かった。単にほとんど人と合わなかったからかもしれないけれど。

 

日本にいてもどこにいても差別に合うし、避けられないならどういう対応をするか常に考えておく必要がある。アドリブがきかない私の場合は特にだ。恐れて行動できないのは勿体無いことだとも思う。自分が自分である人生はこの一度だけなのだ。

 

心穏やかに、冷静に判断できる自分でありたい。

 

翌日、9時のフライトに乗るために、朝早く起きる。雲の合間に太陽の光が見えて、オーロラみたいだった。

 

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イヴァロ空港まで送ってくれたシャトルバスの運転手のおっちゃんが、バスを降りるときに、

「See you next winter!」

と言ってくれた。

 

トゥンク…とはならなかったが、キュンとしてしまった。そうだ、こっちのおっちゃんは可愛いのだ。

 

またここに来よう、いつかの冬に。

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ヴァンター空港のムーミンカフェ。可愛かった。

 

 

ここまでお読みくださり、有難うございます。

皆さまご自愛下さいませ。よい週末をお過ごし下さい。

フィンランド イナリ サーミ Day4

3時過ぎに寝て、ゆっくり起きてブランチ。初日に購入したパンとスモークサーモン、チーズ、サラダを食す。普通のパンなのになぜこんなにおいしいのか。

 

今日は、満を持してオーロラハットというコテージに移動する。一泊450€というお値段だが、温かいお部屋からオーロラが楽しめるという。値段も値段なので、二泊だけ予約をした。

 

中に入っておどろいた。今までのコテージが二人で12,000円位だったので、2倍強のお値段設定だからと分かっていても、おどろく。しつらいが全然違う。豪華すぎて、部屋に入った途端笑ってしまった。キッチンとサウナは無いがとても広く素敵なお部屋だ。

 

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今までは部屋に入ったら、ベッドにシーツと布団カバーが置いてあって、せっせと布団と毛布にカバーをかける所からスタートだったのに、既にベッドは出来上がっており、おしゃれにディスプレイされていた。


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今までのシンプルな部屋と違い、無駄にもふもふがあったり、トナカイの毛皮が壁に貼り付けてあったり、おしゃれランプがあったり。北欧の底力を見た。


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トイレも広く、タイルも高級感がある。ハンドソープやボディソープが既においてあり、驚いた。今までにはない装備である。ドライヤーも全然ちがう。今までの何分やったらこのロン毛が乾くのだろうという風量ではない。

 

 

 

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しばしお部屋を堪能したあと、今日はSIIDA(サーミ民族博物館と北部ラップランド自然センター)へ向かう。窓口で来場者の国名を集計していて、恐る恐る「日本人」と答えたが、「今日初めての日本人ね!」と普通に言われて、「あ、はい」と拍子抜けしてしまった。日本と温度感が違う。

 

サーミとは、スカンジナビア半島北部ラップランド及びロシア北部コラ半島に居住する先住民族でトナカイとともに暮らしている遊牧民族である。フィンランドノルウェースウェーデン、ロシアに広がって住んでいるそう。イメージ的には北海道のアイヌと近いのだろうか。

 

サーミのことを知ったのは、去年ノルウェーに行った時だ。ヨイクという精霊と交信を行うために歌う音楽が流れる博物館で、不思議な気持ちで彼らの衣装や文化を初めてみた。ヨイクはなかなか興味深い。

 

シャーマニズムとの関連から、ヨイクは自然界とコミュニケーションを取るための道具、方法としてとらえられる。太陽や月、山、川などを対象に、その成立に関する物語を歌う、叙事詩のような形式を取ることもあれば、対象への賛美と感謝を歌う讃歌のような形式を取ることもある。

自然界に対してだけでなく、人間同士のコミュニケーションのためにも用いられる。赤ん坊が誕生した時、その子供に対して歌われたり、親しい人同士で、その人の外観、人格的美点、欠点、人生など描写したヨイクを歌い合うこともある。また、たった一人でトナカイが牽く橇に乗ったとき、その孤独を癒すためにも歌われる。

 

 https://ja.wikipedia.org/wiki/サーミ人#音楽

 

森羅万象に宿る精霊を信仰してる部分に、日本の神道アイヌ、ハワイでの多くの神々がいる状況と似ているなと思う。一神教の国が多い中、多くの迫害を受けることもあったのは、よくある話過ぎてつらい。第二次世界大戦の頃、多くのサーミフィンランド、イナリへ移動してきたそう。

 

shibuya.uplink.co.jp

スウェーデンを舞台にしての映画があるのでご興味ある方は、Amazon PrimeApple TVで見ることができる。私は闇落ちしてしまうので、メンタルが300%くらいHappyな時しか、この手の映画を見ない。ちなみにまだ見れていない。

 

トナカイとともに移動して生きる生活、全く想像ができない。家を借りないで住むところを転々とする人たちがいるけれど、今の日本ではそんなイメージだろうか。今は定住するサーミが多いそうだ。

 

ゴールデンカムイやヴィンランドサガを見て、雪深い冬が厳しい地域で生きていく人々に尊敬をしていたが、イナリに来てさらに尊敬Lvが上がった。雪がいっぱいあるとサウナの後、雪に飛び込めるから気持ちいいよね、とか浮ついてしまって、ごめんなさい。

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 SIIDA前のお土産屋さん。現在は閉まっている。夏はイナリ湖の観光船の発着場所になるそう。

 

 

 

イナリに来て、外食をほぼしていないので、ホテルイナリにてサーモンスープとイナリ湖で取れた魚盛り前菜をいただく。美味。ホテルイナリのレストランは少し混んでいたが、まったり食事できた。フランス人やドイツ人、中東の方々がいたが、ここでも特に嫌な思いもせず、心地よい時間と料理を楽しんだ。 アジア人は見当たらなかった。

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サーモンスープ。安定のおいしさ。フィンランドに来たら絶対にのみたい。


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何か色々な魚の前菜。どれも美味。緑の抹茶の粉みたいな調味料が最後まで何だか分からなかった。味はほのかに甘い。しけった触感。

 

 

早めの夕飯を楽しんで、いそいそとホリディヴィレッジに戻る。18時から21時まではKp3なので、北の空をパトロールしないとならない。暗くなる雪道を転ばないように急ぐ。この瞬間にオーロラが現れているかもしれないと思うと気が気ではない。

 

 

部屋を暗くして、窓からオーロラを探す。ゆっくりだが夜空に大きく広がる緑の光。しばらく楽しんでいたが、どうしても外で見たくて、服を着て5分後にイナリ湖畔へ向かう。部屋の中は、温かく極寒の外に出る服装だと暑すぎる。外に出るために服を着るとどうしても時間がかかる。焦っているから余計だ。

 

しばらく観察していたが、晴れた空に浮かぶ、オーロラのご機嫌は悪い。昨夜の様にカーテンの様になびいてくれないし、なかなか出てきてくれない。緑の靄のように見える。 

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この薄さだと、部屋からは認識できない。またこの日、湖に来ていた団体は、暗闇でヘッドランプをカメラの設定のために頻繁につけるので、暗順応がうまくできずにイライラした。眩しいって!


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大きくなるかと思えば、すぐに消えてしまう。はかない。


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薄っすらとして、雲と見分けがつきにくい。 

 

この後お風呂に入ったり一度休憩をして、12時から再度外に出たが、風が強く吹くだけで、オーロラは現れてくれなかった。昨日のオーロラは奇跡だったのかもしれない。奇跡は分からないうちに通り過ぎているものなのだ。

 

この時期は、フィンランドのコロナ罹患者は、二人だった。一人は、武漢からロヴァニエミに来ていた中国人、もう一人はイタリア旅行に行っていたフィンランド人。コテージでほとんど他の人々と合わない生活だった。今から考えるとホテルに宿泊するよりよかったかもしれない。

 

この時は緊急事態宣言が出ることになるとは、思っていなかった。

フィンランド イナリ オーロラとちりばめられた宝石 Day3

フィンランドに出かける前のふしぎ発見で、フィンランドエストニア特集をやっていた。オーロラを見にやってきていたのは、キルスピヤルビ。イナリと緯度はほぼ同じ。サンタクロースがいるロヴァニエミから西へ400キロの場所にある。フィンランドスウェーデンノルウェーの国境沿いにある村だ。

 

番組はスノーモービルでサウナをひっぱり、2時間半の場所でサウナに入りながらオーロラを待つというものだった。しかし剥き出しのスノーモービルで極寒の中、移動はかなり大掛かりなものだし、1回目で見えなかった場合、別日に再び行くのも面倒だなと思えた。


イナリのホリディヴレッジからは各コテージから1〜2分でオーロラが見えるイナリ湖がある。とても簡単だ。明日以降2泊するオーロラハットに泊まれば、部屋の窓からオーロラを見ることもできるし、見えたら外に出るということも可能だ。服を着込むのに5分くらいかかるが。

 

イナリにあるほとんどのホテルやコテージは、外にでて少し歩けばオーロラ観測ができる場所に建っているので、雪の中機動力を持たない旅行者にとってイナリはシンプルでお手軽な場所だと言える。オーロラを見ることに特化するならば、イナリはとても効率的だと思う。

 


朝起きると昨日の雪がまだ降り続いている。天気予報を見れば午後から晴れる予定なのだが、曇天と雪を恨めしく見る。春の天気は中々に不安定だ。


ゆっくりと朝食をとり、水分の多い雪の中、散歩に出かける。

 

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今朝のイナリ湖

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雪がミルフィーユみたいに屋根に積もっている
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住宅街を歩くがほとんど人と出会わない

 

ホテルイナリを超えて、議会会議場のSAJOSまで歩く。サーミ族のお土産屋さんや図書館、カフェがある。公民館みたいな感じだ。

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図書館はそんなには広くなかったが、のんびりできるスペースがある。ちょうど良い空調とクッションにダメになりそうだった。本を読んだりうたた寝したり、エンドレスに過ごせる気がする。

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日本の漫画があった。鋼錬は分かる。銀牙もまあ分かる。
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が、となりの関くんにはびっくりした。すごいね。
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館内はちょうど良い温度で、ウロウロしていると喉が乾いてくるので、カフェでバターコーヒー(3.5€)注文する。

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お昼の時間だったので、ランチもやっていた。ここの職員の方々なのか会議室に集まって来た地元の人なのかよく分からないけど、適度な混み具合で落ち着く。

カフェのレジの女性がハーマイオニーに似ていると友達に言われたが、良く分からなかった。


ゆるゆるとお茶をしていると、だんだん外が晴れてきた。朝の天気から想像がつかないほど晴れてきた。

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お昼寝をして夜に備える。日没は17:30くらいなのに、19:30まではとても明るい。緯度が高いせいなのか。夕飯を済ませて、いざ観測に向かう。

 

しかしオーロラと言ってもどうやって空に現れるのかよく分からない。何せ見たことがないんだから。写真や映像で既に空に出て、ひらひらとカーテン状なっているものは見たことがあるが実際の登場シーンは謎のベールに包まれている。

 

レセプションのお兄さんにオーロラが現れる方角を聞いたところ、「コテージからイナリ湖に出たら、左斜め上を見ろ」と言われた。ざっくりとしている。

 

 

イナリ湖に行くとすでに10人くらいの人々が観測を始めていた。本来なら電灯がないため、湖畔は暗い場所のはずなのだが、ちょうど満月の時期に当たってしまったため、昼間の様だ。ヘッドランプはいらなかった。

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iPhone夜景モードで撮影。夜でも空は青いんだとよくわからないことを思った。

 

夜空を見上げると星が散りばめられている。プラネタリウムの様に「それではお月様を消してみましょう」とできれば、もっと星が見えるよねと友が言う。確かにちょっと消したいかもしれん。それほどの強い光だ。

 

イナリ湖の左手方面を見ていると、雲の様な白い煙が空に突然静かに現れた。雲かな何かなと凝視していると、色が緑に変わって、広がってきた。

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オーロラだ。緑の光が広がっている。これが。


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その後次々に縦に雲の様なものが出てきて、色が見えてきて、オーロラと分かる。現れて、繋がって、消えていく。不思議だ。何だこれ。


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しばらくすると今度はイナリ湖の向かって中央にもオーロラが現れた。寒さが吹き飛ぶほど興奮した。よく分からないけれど、「がんばれ!がんばれ!」と両手をグーにして空に向かっている私がいた。

 

 

オーロラが出てくる瞬間は、市川春子先生の「宝石の国」で空に黒点が現れて、中から美しく空虚な月人が降りてくる瞬間みたいだ。美しくはかなくふわふわとしている。夜空を見つめている私は、シンシャか昼の宝石たちのようだと思った。

 

コテージに戻って暖をとったり、湖へ行ったりを繰り返して、夜3時頃眠りについた。

 

 

 

フィンエアーも3/26で成田-ヘルシンキ行きは運行停止。国境も閉鎖されてしまった。今年のオーロラシーズンはもう終わってしまうし、間に合わない。けれど9月から再びオーロラシーズンが来るので、気になる方は是非見に行ってほしい。

 


どこへ行くにも窮屈で雰囲気は重苦しい。けれど思考はいつでも自由だ。行きたい場所見たいものに心を馳せて、出来るだけ平常心を保っていきたいなと思う。

 

こんな状態でも思考はいつでも自由だし、その状態にいられることは実はとても幸せなことなのかもしれないな。

 

フィンランド イナリ スーパーへ行こう Day2

フィンランド 、イナリは、フィンランド の最北のイヴァロ空港からシャトルバスで約1時間。イナリ湖畔の周りにある人口500人の村だ。イナリ湖は長さ80km、幅41kmの巨大な湖だ。今は凍って全く見えないが大小さまざまな島があり、夏はクルーズ船で巡ることができる。

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誰かが作ったエモいやつ


光がない夜のイナリ湖の北にオーロラが現れる発生確率が低くても、見えることが多いそうだ。

 

Visit Finlandに書いてあった、サーミの伝説のオーロラがとても素敵だ。

オーロラって、一体どんな現象なんでしょうか?サーミの伝説によれば、キツネが北極圏の丘を走るとき、尻尾が雪原に触れ、それが火花となって巻き上がり、夜空に光となって表れると伝えられています。フィンランド語のレヴォントゥレット(revontulet)は、この伝説から生まれた言葉で「狐火」という意味です。

科学者の説明によれば、この現象は、「太陽風が地球に向かって吹き込み、磁場を持った大気圏内でエネルギーが発生し、それが光となる」となるといったところですが、サーミの伝説のほうがいいですね。

フィンランドについて — VisitFinland.com

 

夜に窓から外を見ていた時、小動物が駆け抜けていくシルエットが見えた。オーロラを夜空に浮かび上げるキツネだったのかな。

 

天気予報では今晩は雪予報、さて今晩はオーロラを見ることができるのだろうか。

 

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朝ご飯は初日なので、ホリディヴィレッジのレセプション兼カフェでモーニングビュッフェ(9.5EUR)。ついでにもともとの予約のサウナ付キャビンに何時ごろ移動できるかを確認する。11時から掃除だそうなので、11:30には部屋を使えるようになる。それまで、グレードアップしたコテージにいていいそうだ。


昨夜は到着してから何も食べていなかったので、もりもり食べる。

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豪華なコテージに別れを告げて、もともと予約していたサウナ付コテージへ移動。スーツケース2個を広げると部屋がいっぱいだ。昨夜のコテージが広かったので、窮屈な感じがする。

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荷物を広げて落ち着いたので、スーパーへ買い物がてら街の中心地へ。ホリディヴィレッジから15分くらいの道のりだ。東京は最近は雪がほとんど降らないので、こんな雪景色の中歩くのはとても楽しい。

 

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東京の雪と違って水分少なめふわふわ

 

Kスーパーマーケットが唯一のスーパーと言われていたが、もう一つ「Sale」というスーパーマーケットができていた。とても広かった。読み方は英語読みでいいのか不明。Kスーパーマーケットは建物を新しくしているらしく、イナリホテルの前の店舗は建築中だった。そこから200mくらい先に今はお店があった。

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慣れない雪の上を歩く。ほとんど人通りもなく、街は明るいけど静かだ。

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街の中心地。イナリホテルとお土産屋さん

 

スーパーでスモークサーモンとチーズ、パン、サラダ、マヨネーズ、ブルーベリージャム、牛乳、ヨーグルトを購入し、滞在中の食料とした。スモークサーモンはとても脂が乗っておりとても美味しい。後日追加で購入した。


今日は女性の日らしくレジのお姉さんに白バラをいただいた。優しい。


お土産屋さんをのぞき、のんびりコテージへ帰る。少し夕寝をし、夜に備える。

 

 

夕方、外を見れば雪が降っている。雪が降るとオーロラは見ることができないので、今夜は無理だ。


諦めて部屋のサウナを温めて、楽しむことにした。

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トイレとシャワーの奥にサウナ。サウナストーブの電源をオンにすると温まりだす。
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一人用かな。パーソナルスペースが狭ければ二人入れる。

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この格好で何度も外を見たが、空が晴れる気配はなかった。

 

人通りがあるので、外での外気浴は少し緊張する。気持ちいいけど。サウナから外に出るドアは一つなので、外に出るたびに外の冷気が部屋に入ってくるのが難点か。


明日は晴れる予報。オーロラの強さを示すKp値は9段階中3で弱いけど、明日から本気出すと心に決めてサウナで汗を流した。


今日もトラブルと無縁の平和な一日だった。新コロからも解放されて、あったかいお部屋でよく眠れた。

フィンランド イナリ オーロラを探して Day1

こんなご時世なのに大変申し訳ないが、前々から決めていたことだし、キャンセルフィーがかかってしまうので旅に出ることにした。

 


テレビは朝の天気予報とドラマ、アニメしか見ないようにしたので、世間がどう動かされているかよく分からない。一般人なので、フィンランド の雪とオーロラと戯れている写真をアップしたとしても、友達は減ることがあっても不謹慎だと炎上はしないだろうし、ブログ自体は現実逃避を目的としているので、こんなに良いタイミングはないだろう。


外国人を好まない人々は、全世界に存在する。この時期日本から外に出て行くのは心配性の私にはとても怖いことだ。当たり前のことではあるが、私も日本から出れば外国人枠になるのだから、一部の日本人やワイドショーがしている人種差別を受ける側になる。げに恐ろしきは人間な報道が多い中、ガクブルではあるがオーロラを求めて出国した。

 

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成田空港は土曜日にも関わらず、空いているように思えた。手荷物検査も出国手続きもあっという間に完了してしまった。

 

 

マスクをするのはヴァンター空港までとして、母が持たせてくれた消毒シートとともにフィンエアー搭乗。こんなに空いている飛行機に乗るのは初めてだ。

 

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私の席は3列の席の通路側。横の二席は空いていたので、三席使用させていただいた。

 

フィンエアーのCAさんは、日本人以外は特にマスクなしでサービスしていた。いつも通り親切な対応を受けた。


フィンエアーの機内のエンタメはあまり私の興味を引くものがないので、ネットフリックスでダウンロードしてきた鬼滅をひたすらに見る。桜井ヴォイスに飢えていたので、冨岡さんが出てくる所を中心に。本当はリチャード氏を持ってきたかったが、かなわなかった。

 

 

問題なくヴァンター空港に到着。トラブルを避けるためにマスクを外すが、マスク率はアジア人が多いものの、それ以外の人々もマスクしている人がいて驚いた。入国審査は自動化されていて、特にサーモグラフィーを撮られたり、検温されたりもなかった。至って普通。

 

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イヴァロ空港への乗り継ぎ便。意外と席が埋まっている。フライトの時間は1時間30分位なのだが、途中皆席を立ちあちらこちらで立ち話をしていた。皆ご近所さんなのか?というような盛り上がりだ。楽しそうだ。日本人のツアー客も10人くらいいた。年齢層高めだった。勇気ある。ガクブルの私とは違う。

 

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何の問題もなくイヴァロ空港に到着。虐げられることなくDay1完了。予約したシャトルバス内で前に座っていたフランス人のおばちゃんがごほごほしていて逆に心配になった。デリケートな国からやって来たばかりので、ナーバスが止まらない。

 

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すごい晴天だったが、この日はオーロラ見えず。しかし寒い。近年東京では雪が降らないので、この大量の雪はとても新鮮だ。予約していたコテージにダブルブッキングが発覚した。「よし、トラブル来たかぁ、やったるでぇ」と腕まくりしたものの、10分後、あっさりグレードアップしたサウナ付きコテージを用意してくれた。そっと袖を元に戻した。

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場所はコテージ群の一番北のはじっこ

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暖炉、ベッドルーム、ダイニングキッチ(オーブン、冷蔵庫、電子レンジ、食器完備)

 

サウナ、外気浴を繰り返しつつ、北の空にオーロラがあるかを確認することができる素晴らしいロケーションである。

 

ホリディ ヴィレッジ、コテージBのサウナ

2〜3人が一度に入れる。コテージの扉は二つあり、一つは玄関、一つはシャワー、トイレ、サウナ室から外に出る用だ。温まるのに45分くらいかかる。

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雪にダイブできるよ!

薬も過ぎれば毒になる こんな時こそハワイアンソングを聴こう

29日にジョシュ・タトフィさんの日本コンサートにハラウ(フラ教室)で出ることになっている。今の時点では中止の連絡は無く、参加者はマスク着用、具合が悪い人は参加しないを条件に開催の予定だ。

 

と、昨日から書いていたのですが、ついさっき日本公演延期のお知らせが来てしまった…。せっかく書いたので以下続けます…。

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アメリカは日本を渡航レベル2に引き上げたとの報道も出ているが、ジョシュさんは来日できるのか、こんな時期に無理に開催するのはどうなんだろうかと考えたりもするが、こんな時こそフラやハワイアンソングが癒しになるのではないかと思い直し否定的な考えを捨てた。


テレビをつければ、新型コロナウィルスの話題ばかりで気が滅入る。無知なコメンテーターが適当なことをいうTVショーは人々を不安にさせ、マスクや除菌シートの値段を高騰させる。マスクを奪い合って殴り合いなんてニュースも見かけた。この混乱に乗じて、怪しげな民間療法信者たちが湧き出して人の不安につけ込んで商売を展開する。


これは、東日本大震災後の放射能騒ぎにとてもよく似ている。経理を担当している会社の社長が、「東京に来ると放射能で肌がぴりぴりする」と狂気の発言を放った衝撃は忘れられない。そんなわけあるまい。その後その社長は沖縄に移住したが、花粉がひどくてという話を後々聞いた。「なんだチミは!」と思ったのは秘密だ。

 

どうして私たちは同じことを繰り返すのか。人間は忘れる動物であるからだろうか。


自分の額に刺さった自分の投げたブーメラン抜きながら、反省する。玉石混合の放射能の情報に振り回されて疲弊して、テレビで繰り返し流される津波の映像に気分が悪くなった9年前を再び繰り返しそうになった。朝の天気予報と映画・アニメ以外、テレビを見るのを早々にやめた。SNSは用法容量を守って控えめにするようにした。理性ある人間でありたい。

 

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フラを始めたのは、ちょうど2011年4月。スポーツクラブの大好きなインストラクターがフラレッスンを始めると言うことで参加したのがきっかけだ。ハワイには何度も行っていたのに、何故私はフラを全くやったことがなかったのか。震災が無ければ触れることすらなかったかもしれない。


フラとハワイアンソングは、当時、申告書作成と地震計画停電、電車混雑、不安等で疲弊していた私を瞬く間に癒してくれた。何よりもハワイアンソングのゆったりとした曲調やウクレレの音、ハワイ語の発音がとても心地よい。それに合わせてゆったりとハンドモーションで曲の内容を現していく。フラのハンドモーションは手話のように意味があるのだ。


踊ればまるでここが曲の中であるかのように思えてくる。この殺伐した世界にハワイが突然現れたのだ。チートで異世界転生した級の衝撃を受けたのだった。

 

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ワイ島コナのおキャット様


ジョシュさんのコンサートで踊る曲は「カレオハノ」だ。


イズラエル・カマカヴィヴィオレが歌っているバージョンがとても有名だ。大切な場所を歌った曲で、曲中に繰り返し出てくる「ケアウカハ」は、ハワイアンホームステッドと言われ、ハワイアンの血を引く地元の人が住んでいる場所。ハワイアン王朝が崩壊した後、クヒオ王子がハワイアンの生活を守るためにいくつものこの様な場所を作ったそうだ。


ワイ島ヒロ空港の近くの海辺の街。その場所について歌ったこの曲は、優しくどこか切なく静かな気持ちになる。3番の大好きなマウナケア、寒い夕方、風の音を聴くという部分の歌詞と振りが個人的にはとても美しく、気に入っている。


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マウナケア山頂 日の出

こんな時だからこそ、少し情報取得を止めて、深呼吸をする。不安に飲み込まれないように、ハワイアンソングを聴いてリラックスしていこうではないか。正気を保つのが最優先事項だ。

 

消毒のし過ぎも、過敏になり過ぎも、騒ぎ過ぎも必要ない。情報もあった方がいいとは思うが、過多になれば判断ができなくなる。

 

今週はまだ申告書対応が続き慌ただしいけれども、余計なストレスを抱え込まずに繁忙期を乗り越えてみせるぜ。

 

皆さまも無理せずご自愛くださいませ。共に乗り越えていきましょう!

 


Josh Tatofi: Kaleohano. Written by Louis Moon Kauakahi


ジョシュver カレオハノ。これでずっと練習していた。優しく穏やかな気持ちになる。踊れる日まで練習しようと思う。また来日して!

 


Kaleohano "Live" Israel Kamakawiwo'ole "Iz"


イズver カレオハノ。私のリスニングがいまいちだし、ハワイ語が入ってるので完全に理解できてないが、ハワイアンのみんなへのメッセージがぐっとくる。ハワイの伝統が危機に瀕しており、我々は守っていく責任があると語りかけている。この動画はイズが、38歳で亡くなる1年前のものだそうだ。体調は万全ではなかったと思うが、迫力がすごい。ケアリーもうるっている。神回だったんだろうと思う。ライブはたまにそういう奇跡の回がある。曲は3分くらいからスタート。

 


Keali'i Reichel - Maunaleo (HiSessions.com Acoustic Live!)

上の動画に出てきた、ケアリー・レイシェルも有名なシンガー。「マウナレオ」という山に例えて、母について歌っている。

 

淡路島七福神めぐり 神話の島と太陽光パネル

七福神をめぐることがここ数年の新年のイベントとなっている。今年は東京を離れて、淡路島にやってきた。


古事記日本書紀によれば、「イザナミ」「イザナギ」が最初に産んだ島、淡路島。七福神を祀る寺院が広く全島にまたがっていることから淡路島自体が七福神の船としてみなされるているそうだ。


島自体がとても縁起がよさそう。

 

淡路島の七福神は一日で歩ける距離には無いので、車での移動となる。所要時間は8時間だ。

 

淡路島は友の故郷であるので、友のことを空想で空目しながら一緒に回ってみたいと考えたのだが、ちょっと我ながらキモいので早々に企画倒れとした。

 

淡路島の七福神の分部は下記の通り。神戸方面から大黒天から巡り、南あわじの毘沙門天を最後にするルートを取った。

 

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参照:淡路島WEBより

www.awaji-web.com


 それでは元気に橋を渡って参りましょう〜。

 

 

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この日東京は、雨また雪の寒い一日だったそうだが、ここ淡路島は春のような日差しと暖かい。晴れ女の斬魄刀卍解だ。

 

世界最長のつり橋明石海峡大橋明石海峡を渡れば淡路島だ。この橋ができるまでは本州からの移動はフェリーだけだったそうだ。橋がある無しが人の移動にとても影響する。島の旅は本州の旅と違い時間がかかるし、のんびり旅にはもってこいだが時間がない旅にはちょこっと不便だ。

 

橋を渡り海沿いの道を走っていくと、はじめのお寺が見えてきた。


八浄寺 大黒天

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1394年に建立され、その後他のお寺と合併し、今の八浄寺となったそう。


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七福神がお水をくれるかわいい手水場。必要ないのに七箇所全てで手を洗う。


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手前にあった大黒さん。箱を下からジャンプして叩くマリオのようだ。チャリーン。

 

大黒さんの「打出の小槌」は怠け心、よこしまな心、弱い心などの邪悪な心を打ち振って人の迷いを晴らすとのこと。

 

全てを内包している私の心を打ち振ってほしい。迷いが今日の天気の様に晴れるといい。


宝生寺 寿老人

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740年、聖武天皇の勅命をうけて、行基が祈念して、建立されたそう。最近は、大仏建立した方がいいのではと言う事案が多いので、聖武天皇というワードが個人的に目に止まりやすい。


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こじんまりとしたお寺。小高い丘に建てられている。


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春日大社つながりのお隣さん。鹿が可愛いし、聖武天皇といい奈良と何か関係があるのかもしれない。

 

 

智禅寺 弁財天

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道がとても狭く、脇の水路にバスが転落しないかはらはらしながら到着。運転手さんの技術がすごい。


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入口の真ん中にぶら下がっている紐を引っ張って、ゴーンと鐘を鳴らして入る。表からはどこに鐘がついているのか全く分からなかったのだが、裏側にアンサーがあった。


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弁財天さまは、河川の流れる音の音楽の神様。言葉使いも音楽の一つ、何気ないあなたの一言ひとことが、他人を勇気づけたり、傷つけていたりするものです。常日頃、言葉ひとつに他人を思いやる知恵の一言一句が福を積む因でごさいます。

引用:淡路島七福神霊場会事務局パンフレットより 

 

パンフレットの説明にグッときてしまった。繁忙期で殺伐としているため、人の一言に傷ついたりして被害者ぶっていたが、自分もトゲのある言い方をしているかもしれない。反省。

 

中で住職さんのお話を聞いて、マツコデラックスさん似の弁財天様があると言うので探してみたものの全く見つけられなかった。住職さんに答えを教えてもらい、写真の許可を取った。思った以上に小さい。きゃわ!


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とても似ている。話題になっているみたいで、横に神戸新聞の記事も貼ってあった。


長林寺 福禄寿

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こちらも737年に行基がこの地に七堂伽藍を創建し、本蔵十一面観音菩薩像を安置したのがはじまり。

 

901年に菅原道真が九州に赴く時、御堂に参詣したそう。古い。行基や道真など社会科資料集に載ってる重鎮がバンバンに出てきて淡路島すごいな。


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こじんまりとしたお寺。中に入ったら普通に個人の法事をやっていたので驚いた。「法事をやってるんで、奥まで素早く進んで下さいー」と促され福禄寿の前までささっと進む。

 

中の福禄寿はちょっと暗くてよく分からなかったが、外にあった福禄寿を確認した。


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護国寺 布袋尊

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布袋尊は和合の神とも言われており、仲良く暮らせる人間の理想の姿を現しているそう。清濁も合わせのみ込むハラをお持ちだそうだ。自分と比べるのもおこがましいが、まだまだだなあ。


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屋根の装飾まで布袋さん。


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友は南あわじ出身で、護国寺は近所だそう。桜の名所で、だんじり祭りもあるそうだ。


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完全に蛇足だが全世界で起こっている片手手袋現象をこちらでも確認した。


万福寺 恵美酒神

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770年の僧侶の宿坊として草創したが時代の変遷とともにいつしか退廃。1394年に賀集氏により再興し、寺院となったそう。このあたりの地名が、賀集なので地元の人に愛されている感がある。

 

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ここの恵美酒さんは、木彫りで日本一大きい恵美酒さんだそう。身体の悪いところを触ると良くなるということで、右膝を触っておいた。


覚住寺 毘沙門天

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毘沙門天は、勇気の神と言うことで、勇気と決断を授けるお寺。

母の愛に対して、父親の慈悲。愛だけではこの人生の荒波を乗り越えることはできません。中略 父の慈悲と母の愛、相互に相まって一家和楽の風が吹く。

引用:淡路島七福神霊場会事務局パンフレットより 

 

様々な家族像がある昨今に置いて、なかなかどう変換していいか難しい。陰陽図の様に何事もバランスが大事とすればいいかな。優しさだけでは人は育たないとか?

 

推古天皇の頃(592年)に聖徳太子の命により創建されたと言われている。淡路島でも最古の寺院の一つと言われている。淡路島を巡っていると、船で島に渡らなくてはならないにもかかわらず、奈良・平安時代に建立されている寺、神社が多い。この時代日本の中心は、関西だったのだなと改めて実感する。


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団体さんと混ざってしまい、お堂の中はこの日1番の混雑。
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全ての七福神を巡り、今年もサバイブできそうな気がしてきている。それぞれの地で言われたり、感じたり、反省したり、元気になったり刺激的な一日を過ごした。

 

また淡路島の寺、神社はこじんまりとしていて、とてものどかな気持ちになった。毎年1月、2月が最も混む時期と聞いていたが、渋滞もなく心地よく過ごした。交通手段が車一択なので、運転が苦手な場合には、1泊2日でゆっくり回ってもいいと思った。いい温泉もあるそう。

 

 

そんなのどかな淡路島だが、頻繁に太陽光パネルだらけの土地に遭遇する。あまりに普通にあるのでびっくりする。田舎の使われてない広い場所はパネルだらけになりがちだ。日本の地方に旅するとわりと見る光景ではあるが。

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今回おまけで、イザナギイザナミの二柱を祀る淡路の伊弉諾神宮も回ってきた。時間がなくて有名な日時計は観ることができなかったが、淡路島自体の不思議さというか先人の知恵なのかを味わうことができた。

伊弉諾神宮を中心に東は伊勢神宮内宮、西は対馬の海神神社が同緯度に並ぶことが分かった。それだけではなく夏至には諏訪大社(長野県諏訪市など)の方角から日が昇り、伊弉諾神宮を通過して出雲大社島根県出雲市)の方角に日が沈み、冬至には熊野那智大社和歌山県那智勝浦町)から日が昇り、高千穂神社天岩戸神社(いずれも宮崎県高千穂町)に日没することが分かった。

引用: 産経ニュース

www.sankei.com

 

偶然かもしれないし、意図して行ったことかもしれないけれども、不思議だ。太陽光パネルで太陽の恩恵を受けて、神々をつなぐ陽のみちしるべとして、今日も淡路島は在るのだろうなあと東京から思いを馳せてこの旅を終わりたい。

 

ニュースをつけてるだけで気分が悪くなりそうな日々なので、護国寺でもらった布袋さんとともに最近は生きている。おすそわけしたい。今日もおんにこにこそわか!

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