人混みをさけて 鶴岡八幡宮〜鎌倉宮あたり
鎌倉で夜お食事会に誘われたため、早めに鎌倉に到着し、のんびり午後から散歩することにした。
アラフォーの代謝は著しく悪い。美味しいご飯を罪悪感なく食べるために歩くと言う、裏のミッションがあるのは秘密だ。
鎌倉に来るのは久々だ。
日曜日の混雑を避けて、駅からバスロータリーを突っ切り、段葛の方へ向かう。
荏柄天神社
福岡の太宰府天満宮と京都の北野天満宮とともに日本三天神の一つに数えられている。
源頼朝が鎌倉幕府を開いた時には、その鬼門を守護する神社として崇められたそうだ。
地図では204号を行くように指示されてるが、段葛の横の道を通って鶴岡八幡宮の前まで歩く。新しいお店がたくさんできてて驚く。
鶴岡八幡宮の前で右折し、狭い道を車と人を注意しながらひたすらに歩く。
荏柄天神の入り口。インパクトがある。下をくぐる時に、少しだけワクワクした。
階段を上ると小ぶりな境内には、合格祈願の参拝者がたくさんいた。
早咲きの寒紅梅。天神様には梅がある。
推定樹齢900年の立派なイチョウの木も生えている。鶴岡八幡宮のイチョウの木が倒れてしまったのはいつだったか。
ここの三択おみくじは可愛い。筒を振ると「天神様 」、「梅」、「牛」のどれかがでてくる。出た絵の箱の穴からクジを引く仕様になっている。
鎌倉在住だった漫画家の清水崑さんが使用した絵筆が収められているかっぱ絵塚。見たことがあるカッパの絵が刻まれている。
154人の漫画家によるカッパのレリーフが付けられている絵筆塚。色々な漫画家さんの河童の絵を描いている。女性のカッパが多いような…。
絵筆塚横のしだれ梅は、ほとんど咲いていなかった。
30分くらい境内で過ごし、次の目的にへ向かう。
鎌倉宮
濃いピンクと白の鳥居の可愛さにびっくりした。
この日は、骨董市をやっていたらしい。残念、もう少し早く来ればよかった。
厄割り石というものがあった。毎日の中で、知らず知らずのうちに受けた厄(悪いもの)をお祓いしてくれる。ご祭神の護良親王は、若々しく強いお力で厄を払い清めてくれるそうだ。
かわらけに息を吹きかけ、この厄割り石で粉砕すると、あら不思議何だかすっきりしたような。みんなのすっきりが石の周りに積もっていた。
京都の神護寺でかわらけを山に投げて、厄を払うということをした事がある。似たようなものが全国にあるのかもしれない。
鎌倉宮の奥には、護良親王が幽閉されていた土牢がある。覗いてみるとほのかに光が差し込んでいるように見える。下の方の様子は全く見えなかった。ここに9か月幽閉されたらと考えると、気がおかしくなりそう。
表からは、イチゴミルクな感じの可愛い鳥居があるすっきりとした神社だけど、奥の森の方は暗くて少し怖かった。首塚みたいな場所があったり、五箇条のご誓文の碑があったり、価値観がごちゃ混ぜになっていて、混乱する。
とにかく若い力で、これらをひっくるめてどうにかしてもらおうということなのだろうか。今の日本みたいだな。
奥の森は、緑萌ゆる時期は素敵な場所かもしれない。
宝物殿もごちゃまぜだったが、著名人の直筆の掛け軸等があり、見応えありだ。
頼朝の墓〜鶴岡八幡宮
その後待ち合わせまで、まだ少し時間があったので、頼朝の墓でご挨拶をしたあと、ど定番の鶴岡八幡宮へ。
階段を登った先で頼朝様にご挨拶。この少し前、間違えて隣の崖のお墓に行ってしまった。ちょっと管理が行き届いてなくて、怖かった。日が暮れてきたし。
ぼたん園に行くつもりだったのだが、閉園時間を過ぎていたため、源平池をぼやっと見て、少し休憩。遠くにぼたんが格納されている、三角の藁が見える。
旗上神社へ向かう。橋を渡り、弁天様にご挨拶。
露天から焼き鳥のいい匂いが漂う。誘惑に負けそうになるけれど、ぐっと我慢する。
日も落ちて、いい雰囲気になってきた鎌倉。こんなに遅い時間までいるのも、久々だ。
3時間5キロくらいの散歩。今夜は美味しいご飯が食べられそうだ。
孤独のグルメ風に
「何だか」
「お腹が」
「空いてきたぞ」