ぴこのねごと

さあ、つかの間の現実逃避へ。 旅とフラと時々経理の話

薬も過ぎれば毒になる こんな時こそハワイアンソングを聴こう

29日にジョシュ・タトフィさんの日本コンサートにハラウ(フラ教室)で出ることになっている。今の時点では中止の連絡は無く、参加者はマスク着用、具合が悪い人は参加しないを条件に開催の予定だ。

 

と、昨日から書いていたのですが、ついさっき日本公演延期のお知らせが来てしまった…。せっかく書いたので以下続けます…。

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アメリカは日本を渡航レベル2に引き上げたとの報道も出ているが、ジョシュさんは来日できるのか、こんな時期に無理に開催するのはどうなんだろうかと考えたりもするが、こんな時こそフラやハワイアンソングが癒しになるのではないかと思い直し否定的な考えを捨てた。


テレビをつければ、新型コロナウィルスの話題ばかりで気が滅入る。無知なコメンテーターが適当なことをいうTVショーは人々を不安にさせ、マスクや除菌シートの値段を高騰させる。マスクを奪い合って殴り合いなんてニュースも見かけた。この混乱に乗じて、怪しげな民間療法信者たちが湧き出して人の不安につけ込んで商売を展開する。


これは、東日本大震災後の放射能騒ぎにとてもよく似ている。経理を担当している会社の社長が、「東京に来ると放射能で肌がぴりぴりする」と狂気の発言を放った衝撃は忘れられない。そんなわけあるまい。その後その社長は沖縄に移住したが、花粉がひどくてという話を後々聞いた。「なんだチミは!」と思ったのは秘密だ。

 

どうして私たちは同じことを繰り返すのか。人間は忘れる動物であるからだろうか。


自分の額に刺さった自分の投げたブーメラン抜きながら、反省する。玉石混合の放射能の情報に振り回されて疲弊して、テレビで繰り返し流される津波の映像に気分が悪くなった9年前を再び繰り返しそうになった。朝の天気予報と映画・アニメ以外、テレビを見るのを早々にやめた。SNSは用法容量を守って控えめにするようにした。理性ある人間でありたい。

 

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フラを始めたのは、ちょうど2011年4月。スポーツクラブの大好きなインストラクターがフラレッスンを始めると言うことで参加したのがきっかけだ。ハワイには何度も行っていたのに、何故私はフラを全くやったことがなかったのか。震災が無ければ触れることすらなかったかもしれない。


フラとハワイアンソングは、当時、申告書作成と地震計画停電、電車混雑、不安等で疲弊していた私を瞬く間に癒してくれた。何よりもハワイアンソングのゆったりとした曲調やウクレレの音、ハワイ語の発音がとても心地よい。それに合わせてゆったりとハンドモーションで曲の内容を現していく。フラのハンドモーションは手話のように意味があるのだ。


踊ればまるでここが曲の中であるかのように思えてくる。この殺伐した世界にハワイが突然現れたのだ。チートで異世界転生した級の衝撃を受けたのだった。

 

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ワイ島コナのおキャット様


ジョシュさんのコンサートで踊る曲は「カレオハノ」だ。


イズラエル・カマカヴィヴィオレが歌っているバージョンがとても有名だ。大切な場所を歌った曲で、曲中に繰り返し出てくる「ケアウカハ」は、ハワイアンホームステッドと言われ、ハワイアンの血を引く地元の人が住んでいる場所。ハワイアン王朝が崩壊した後、クヒオ王子がハワイアンの生活を守るためにいくつものこの様な場所を作ったそうだ。


ワイ島ヒロ空港の近くの海辺の街。その場所について歌ったこの曲は、優しくどこか切なく静かな気持ちになる。3番の大好きなマウナケア、寒い夕方、風の音を聴くという部分の歌詞と振りが個人的にはとても美しく、気に入っている。


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マウナケア山頂 日の出

こんな時だからこそ、少し情報取得を止めて、深呼吸をする。不安に飲み込まれないように、ハワイアンソングを聴いてリラックスしていこうではないか。正気を保つのが最優先事項だ。

 

消毒のし過ぎも、過敏になり過ぎも、騒ぎ過ぎも必要ない。情報もあった方がいいとは思うが、過多になれば判断ができなくなる。

 

今週はまだ申告書対応が続き慌ただしいけれども、余計なストレスを抱え込まずに繁忙期を乗り越えてみせるぜ。

 

皆さまも無理せずご自愛くださいませ。共に乗り越えていきましょう!

 


Josh Tatofi: Kaleohano. Written by Louis Moon Kauakahi


ジョシュver カレオハノ。これでずっと練習していた。優しく穏やかな気持ちになる。踊れる日まで練習しようと思う。また来日して!

 


Kaleohano "Live" Israel Kamakawiwo'ole "Iz"


イズver カレオハノ。私のリスニングがいまいちだし、ハワイ語が入ってるので完全に理解できてないが、ハワイアンのみんなへのメッセージがぐっとくる。ハワイの伝統が危機に瀕しており、我々は守っていく責任があると語りかけている。この動画はイズが、38歳で亡くなる1年前のものだそうだ。体調は万全ではなかったと思うが、迫力がすごい。ケアリーもうるっている。神回だったんだろうと思う。ライブはたまにそういう奇跡の回がある。曲は3分くらいからスタート。

 


Keali'i Reichel - Maunaleo (HiSessions.com Acoustic Live!)

上の動画に出てきた、ケアリー・レイシェルも有名なシンガー。「マウナレオ」という山に例えて、母について歌っている。