ぴこのねごと

さあ、つかの間の現実逃避へ。 旅とフラと時々経理の話

詰んでノルウェー、下調べなしでめぐる涙のオスロ 4/30

ノルウェー滞在、最終日。泣いても笑っても、満喫しなければもったいないということで、今日もオスロを歩き回る。

 

 

 

 まずはオスロ中央駅 カールヨハンセン通りにある、KAFFEBRENNERで朝食を。チェーン店の様で、オスロのあちこちに店舗があった。 

KAFFEBRENNER

f:id:Cagedsheep:20190914101634j:plain


f:id:Cagedsheep:20190913083508j:image

最終日だし、残っている現金を使おうとしたら、レジのお姉さんに、「おつりがあんまり無いからクレジットカードにしてもらえるか」と可愛くと言われてしまった。カジュアルにクレジットを使用する習慣がない昭和生まれなので戸惑ったが、言われるがままクレジットで支払った。

 

f:id:Cagedsheep:20190913083437j:image

ホテルから歩くと20分位かかってしまうのだが、オスロパスがあるのでトラムに乗った。下り坂なので王宮を通って歩くのも楽しい道のりだと思うが、お腹が空いていたのだ。

 

ラテとブルーベリーマフィンだったと思う。77NOK(1,014円)

 

ノーベル平和賞センター

f:id:Cagedsheep:20190914102722j:plain

お腹も満たされたので、オスロ中央駅前のトラム乗り場から、オスロ市庁舎へ向かう。昨日船に乗った場所だ。


f:id:Cagedsheep:20190913083426j:image

建物は旧オスロ西駅を再利用したものらしい。中に入ると受付、ギフトショップがある。ギフトショップの奥には無料で使用できるロッカーがある。訪れた時の最初の展示が、デリケートな私にはいささかショッキングだった。平和でないと女性は人間として生きていけないなと思った。

 

スマホを利用したイヤホンガイドがあるので、Wifiをつなぎ使用した方が興味深く展示を回れると思う。

 

オスロ市庁舎

f:id:Cagedsheep:20190913083433j:image
f:id:Cagedsheep:20190913083441j:image

言わずもがな、毎年ノーベル平和賞の授賞式が行われる会場だ。ノルウェー人の生活や文化が壁画に描かれている。嫌な派手さを感じない、すっきりとした空間。地下には食堂があったが、一般人も入れるのかは不明だった。


f:id:Cagedsheep:20190913083445j:image

2階のムンクの間と渡り廊下。木と石のデザインがとてもノルウェーっぽい気がした。

 

ムンクの墓

f:id:Cagedsheep:20190914104605j:plain

 

f:id:Cagedsheep:20190913083419j:image

オスロ「叫び」を観ることができなかったが、敬意をこめてお墓参りにやってきた。

他にも多くの有名人がこちらに眠っているようだったが、教養が足らず分からなかった。

f:id:Cagedsheep:20190913084019j:image

公園の中にお墓があるような雰囲気。ベンチで人々がゆっくりしている。日本の墓地とはずいぶん違うものだ。オープンさは谷中霊園のようなイメージかと思われる。高野山奥の院も森の中にお墓があったが、午前中に行っても大分怖かったし、座ってゆっくりしようという気持ちも起こらなかった。育ったバックグラウンドの違いなのかもしれないが、ここはとてものどかだ。

 

王宮 衛兵の交代式

 

毎日13:30から衛兵の交代式が見られるそうなので、王宮へ向かう。どこの国でもそうだが、衛兵は大変そうだ。動かず立ち尽くしていないとならなし、不埒な観光客も寄ってくるし。衛兵は若い子が多いのは体力があるからなのかな。ノルウェーの若きイケメンたちを拝見できる。

 

youtu.be

 

Loly ランチ


f:id:Cagedsheep:20190913083457j:image

王宮で交代式を見た後、ホテル近くのLolyでランチ。今回は外の席に通された。こちらの人は外で食事をとるのが好きなようで、あちこちの飲食店で外の席がある。私は外の席は、少し苦手だ。風でナプキンが飛ばないかとかホコリが入るのではないかと諸々気になってしまう。

 

サーモンバーガーを頼んだ。オスロではサーモンを食す頻度が多かったが、どのサーモンも一様に美味だ。14時過ぎに行ったため、結構な放置プレーをされたが、思いのほかのんびりしてしまった。ホテルも向かいにあるし、安心感がすごい。


f:id:Cagedsheep:20190913083422j:image

水仙の鉢がたくさん置いてあるのだが、花は終わりかけらしくほとんどがしなしなとしている。

お洒落なオスロの人々達だと思うが、細かい事は余り気にしていない所もあって好き。

 

その後、一度ホテルに戻り、いつもの小休止だ。夕飯まで自由行動となった。友達といつも一緒というよりは、別の部屋で適度な距離感がある方が居心地がいい。

 


f:id:Cagedsheep:20190913083411j:image

お昼寝しようかと思ったのだが、近くのスーパーを覗きに。なんてったって明日には帰国の途につくのだ。

 

Coop megaでブラウンチーズを購入。ヤギのミルクで作られたチーズ。まだ茶色の方しか食してないが、あまじょっぱい味だ。どんなパンにも合う。何ならホットケーキにも合う。勢いあまって二つも購入してしまったが、9月現在まだ1つのうち半分も食べていない。一つは冷凍したので、じわじわと楽しんでいきたい。

SYNNOVE(右) 42.9NOK(565円) 、

TINEFLOTEMYSOST(左) 63.9NOK(841円)

 

高い気もするが、いっぺんにそんなに食べるものではないので良しとした。

 

Yo! Sushi


f:id:Cagedsheep:20190913083451j:image

yosushi.com


f:id:Cagedsheep:20190913083415j:image

 


オスロ 回転寿司

 

最終日の晩餐にふさわしいかどうかはわからないが、ついに米が食べたくなってしまった。オスロ中央駅のツーリストインフォメーションが入っているビルにある、回転すし屋にやってきた。ガリはしょっぱかったが、サーモンはやはり絶品だった。

f:id:Cagedsheep:20190914180520j:image
f:id:Cagedsheep:20190914180515j:image

この場所にはフードコートやカフェ、総菜屋さん、バーなどが入っている。電車の時刻表がかけられているので、電車を待ちながらここで過ごす人も多いのかもしれない。天井が高く雰囲気がとてもいい。

 

前の席に座っていたノルウェー人と思われるおばあちゃん3人が、スペイン旅行の計画を話しているようだった。白ワインもあけて、大分楽しそうだ。お会計の段になって、一人のおばあちゃんが酔っていたのか、椅子に座ったまま後ろに転倒、後頭部を後ろの壁にぶつけていた。

 

横の二人のおばちゃんはその様子を見て、「やだ!もーーー」という感じに大笑い!倒れたおばあちゃんも、「飲み過ぎちゃったかしらね」と言う感じのことを言いながら、倒れたまま笑っている。私たちは大丈夫かとおろおろ。

 

そのうち一人がおばあちゃんを起して、私たちも入れた5人で目が合って、大笑いして、バイバーイと3人組が去っていった。

 

オスロを前向きな気持ちで満喫しようと頑張っていたが、揺り返してくる悲しみと怒りに終始苦しんでいた。それが最後のおばあちゃんたちの大笑いに救われた気がした。起こった事は変えられないけれど、認識は頑張れば変えられる。

 

散々な目にあって、オスロを気の向くままにうろついていたが、出会う人はみな優しく、街もオシャレで面白かった。

 

オスロ中央駅周辺には、カッコいいライブハウスがたくさんあったので、好きな人はナイトライフも楽しめるだろう。余談だが、担当しているお客さんの会社の本社がノルウェー オスロにある。こんな場所に会社があるのか、いい場所だとしみじみ思った。そしてその担当者たちもとてもいい人なのだ。

 

 

最後に交通系カードや何とかペイで日本でもキャッシュレス化が進んできていると思うが、オスロのキャッシュレスから比べるとまだまだだと思った。キャッシュレス化が日本では進んでないのはそれなりの事情があると理解はできる。オスロで体験したキャッシュレスは、旅行者にとっては大変便利だった。インバウンドを強化したいなら、こういう所も急いで進めた方がいいだろう。日本ではクレカが使えても、海外発行のカードは使えない店という罠もあるので、頑張ってほしい。

 

初日に空港でノルウェークローネに100ユーロほど両替したが、ほとんど使わなかった。使わないでも旅行はできたので、少しの滞在ならば両替不要かもしれない。チップの習慣が無いのも大きいと思った。

 

 

f:id:Cagedsheep:20190914180400j:image

5/1、日本へ帰国する。この美しい空港を思い出すたびにビター&スゥイートな気持ちになる。いつかそれを凌駕するほどの素晴らしい体験をしにノルウェーに戻ってきたい。「その日まで、さようなら。またね」と心で呟いて、安心安全信頼のフィンエアーの乗り込んだ。


離陸 ヘルシンキへ

 

ここまでお付き合いくださいまして、有難うございました。大変な状況の方々もそうでない方々も少しでもゆっくりできる週末でありますように。

 

詰んでノルウェー、下調べなしでめぐる涙のオスロ 4/29

ノルウェーの物価は安くない。4月29日、30日はオスロ観光をすると決め、少しでもお得に市内を回ろうと、美術館博物館の入園料、交通機関が無料になるオスロパス(48時間)を購入した。655NOK(8,590円)である。

 

24時間(445NOK)、48時間(655NOK)、72時間(820NOK)の区分でチケットを購入できる。

 

アプリを入れてオスロパスをクレジットカード決済で購入すれば、ネット環境が無くても、パスを使用する事ができる。

f:id:Cagedsheep:20190821085421p:image

アプリを立ち上げると毎回私のムンクさんが出てきて嬉しい。友達のアプリには現れなかったから特別感がある。

 

f:id:Cagedsheep:20190821085444p:image

 

準備はできた。ざっくりの土地勘と地図、そしてオスロパスを持って、オスロを散策していきたい。意地でも満喫する所存である。

 

ここからは、せっかくなのでお高いオスロパスのお買い得感も検証しながら進めていきたいと思う。

 

 

 

朝ご飯は、近くのパン屋さんへ向かう。昨日は日曜日で閉まっていたお店だ。ヨーロッパに来ると驚くのは、日曜日は定休日のお店があることだ。コンビニやデパートも閉まっていることがある。

 

Baker Hansen ベイカーハンセン

f:id:Cagedsheep:20190820120521j:image

f:id:Cagedsheep:20190829100210j:plain

ホテルから徒歩4分の道のり。この道は洋服屋さんがあったり、コンビニがあったり、なかなか歩くと楽しい通りだった。


f:id:Cagedsheep:20190820120531j:image

イートインスペースで朝のパン屋さんの様子を眺めてる。お客さんが入れ替わり立ち替わりやってきて、とても忙しそうだ。


f:id:Cagedsheep:20190820120525j:image

 パンとカフェラテを購入し、食べる。パンはパサパサとしているが、何だか食べたことが無い味がした。お菓子に使う香辛料の様な味。資料を失ったので金額の確認ができなかった。オスロの旅は所々資料と写真が無い。あまり正常な状態ではなかったんだなと思う。

 

お腹も満たされたので、トラムでオスロ中央駅まで向かい、電車でTøyen駅で下車して、ムンク美術館へ向かう。

 

ムンク美術館

f:id:Cagedsheep:20190820120709j:image

f:id:Cagedsheep:20190829101628j:plain

駅から徒歩4分で到着。公園みたいな場所を歩き向かう。

f:id:Cagedsheep:20190820120636j:image

改装中らしく、展示品はほとんど見る事が出来なかった。もちろん「叫び」も出ていなかった。フィヨルドの恋人ムンクさん人形も売っていないみたいだった。

 

ムンクの作品は、晩年明るい色彩のものへ変わっていったそう。 そこに何となく希望を感じた。その人にとってのハッピーエンドが迎えられれば、経過はどんなでもいいのだ。

 

オスロパスお買い得感 検証】

ムンク美術館 入園料120NOK 無料

オスロパス48時間 655NOK-120NOK=535NOK


f:id:Cagedsheep:20190820120624j:image
f:id:Cagedsheep:20190820120621j:image

併設するカフェ、Stockfleths’ Cofee Shopで、叫びケーキとコーヒーをいただく。まあ普通にチョコレートとベリーのケーキだ。

 

外には学校の授業で来ているような地元の小学生たちが遊んでいる。肌の色も髪の色も違う子たちが楽しそうだ。こんな環境で育っていたら、今と全然違う価値観で人生が送れそうだなあとぼんやり考えた。

 

1時間半くらい滞在して、おもしろ彫刻がたくさんあるというヴィーゲラン公園へ向かう。

 

ヴィーゲラン公園

f:id:Cagedsheep:20190820120835j:image

美しい木立の公園かと思いきやあちこちに謎の像がたくさんある事で有名だ。

 

園内にはグスタヴ・ヴィーゲランが作った212点もの彫刻が点在し、刻まれた人間の数は650体にも及ぶ。ちなみにヴィ―ゲラン氏は、作品の解説を一切拒否したため、その意味は謎に包まれているらしい。

 

f:id:Cagedsheep:20190829103158j:plain

何故かよく分からない場所を経由させて公園へ行かせようとするマップ。実際は駅から徒歩10分くらいで公園入口に到着する。

f:id:Cagedsheep:20190820120842j:image

パノラマ機能で撮ったら、手がブレて曲がってしまった。
f:id:Cagedsheep:20190820120838j:image
f:id:Cagedsheep:20190820120828j:image

センスが良い方だったら、映えな写真を撮れるのかもしれない。自分の実力が活かせる像をさがすのもここでの楽しみかもしれない。人気の「起こりんぼう」は意外と小さく、写真を撮りにくい場所にあった。お目当ての彫刻を探すのも旅の楽しみかもしれない。


f:id:Cagedsheep:20190820120831j:image

途方に暮れている図。

 

お昼は市庁舎前の広場で、焼きそばを食す。

f:id:Cagedsheep:20190820121135j:image

意外とおいしかった。1000円位したかもしれない。パクチーは友に全て献上した。

 

お昼後、市庁舎前からヴィグドイ地区行きのフェリーに乗る。

 

驚くことに全く写真がない。一枚もだ。

 

途中、船からアーケシェフース城がちらりと見えて嬉しかった。

 

 

オスロパスお買い得感 検証】

フェリー 48NOK 無料

オスロパス48時間 535NOK-48NOK=487NOK

 

市庁前から船に乗ること15分、ヴィグドイ地区に到着。ここから坂道を登りノルウェー民族博物館へ向かう。

 

ノルウェー民族博物館

f:id:Cagedsheep:20190830143249j:image

フェリーと徒歩で30分くらいかかる。

 

f:id:Cagedsheep:20190820121220j:image

 

ノルウェーの歴史が建物や展示で体感できる場所でとても楽しかったのだが、写真が何故かこの「狩り用の小屋」のアホ顔の一枚しかない。

 

歴史的建物170以上が展示されている。中に入れる建物もあり、昔のノルウェーの人々の生活を垣間見ることができる。意外と家の中は狭く、ベッドは小さい。ノルウェー人は背が低いイメージが無いのだが、昔は違ったのか。それとも民族が違うのか。

 

サーミ族の展示があり(友がめっちゃ興奮していた)、ヴィンランドサガの世界観に入った気分になった。馬車に乗れたり、フォークダンスショーがあったりするようだが、この日は何もなかった。

 

オスロパスお買い得感 検証】

ノルウェー民族博物館 130NOK 無料

オスロパス48時間 487NOK-130NOK=357NOK

 

歩き回って疲れたので、一回ホテルに戻り休憩。アラフォーの旅はこんな感じだ。

 

 

お腹が空いたので、夜ご飯を食べに山を下りる。

f:id:Cagedsheep:20190820121348j:image

レストランへ行く途中、国立美術館前を通った、閉館中でここでも「叫び」は観ることができない。「叫び」、現地で見たかったな。

 

Elias mat & sant エリアス・マット・オグ・サント

f:id:Cagedsheep:20190829105624j:plain

ホテルから徒歩10分だが、せっかくオスロパスがあるのでトラムに乗車する。


f:id:Cagedsheep:20190820121339j:image

このパンがとてもしっとりしていて美味。伝統的なノルウェー料理をリーズナブルかつカジュアルに楽しめるお店だ。


f:id:Cagedsheep:20190820121342j:image

トナカイのシチュー(約3,168円)とバカラオ(干しダラのトマトソース煮込み 約3,000円位?)

 

トナカイは濃厚でおいしい。ベリーソースが個人的に好き。バカラオはタラがほろほろと崩れて、トマトソースと一緒に口でとろける。


f:id:Cagedsheep:20190820121332j:image

ノルウェーは魚介が美味というのは言うまでもないが、トナカイも慣れていない味だがなかなかいける。

 

オスロパスお買い得感 検証】

地下鉄、トラム、バスは無料で乗れるので、大体の換算 255NOK (トラム24時間券105NOK+地下鉄 100NOK+バス50NOK)

オスロパス48時間 357NOK-255NOK=102NOK

 

オスロ市内をうろうろとするなら、やはりオスロパスを購入した方が有利だ。翌日行った、ノーベル平和センター入館料100NOKも無料になるので、翌日のトラム代を考えると元は1.3日で取れる。24時間券でも1日で元は取れることが確認できた。

 

 

一日オスロを満喫した。日本ではあおり運転、高齢者の車の運転等ドライバーのマナーについて問題になっているが、オスロでは歩行者優先で運転してくれているので、危ない場面は全くなかった。(スペインでは轢かれそうになったが)トラムもバスも安全運転だ。車は信号のない横断歩道では、当たり前のように止まってくれる。

 

日本に帰ってきて、スーツケースを引いて家に帰る時、早速横断歩道で轢かれそうになってしまったので、旅の余韻にもひたれないこんな世の中じゃ、ポイズ…。東京はいつも忙しくて、余裕ないよね。

 

 

ここまでお付き合い下さり、有難うございます。何か事件がないと旅の話は盛り上がらないのかもしれないですが、ストライキにより財布に矢を受けているので、優しくして欲しい。

 

ノルウェー旅は、次回で終了です。

良い週末をお過ごし下さいませ。

 

詰んでノルウェー、下調べなしでめぐる涙のオスロ 4/27-28

比較的運のよい方だと思っているが、うまくいかない旅もある。何があったかは、下記を読んでいただければお分かりいただけると思う。

 

cagedsheep.hatenablog.com

 

オスロからトロムソ、ロングイエールビエンまでのフライトがキャンセルになり、健闘むなしく失意のままオスロに帰国日まで滞在することになってしまった。今年のゴールデンウィークの話であるが、なかなかこの傷が癒えず、8月になってそろそろ写真や資料を見ても激しい怒りや悲しみが湧いてこないようになったので、この旅を振り返ってみようという気になった。

 

北欧の生活や文化が日本でブームになってるようだが、ノルウェー/オスロへの直行便は無く、ヘルシンキまたはコペンハーゲン等から乗り継ぎをする必要があるので他の北欧の国、フィンランドデンマークへ行くよりは少し不便な場所である。

 

当初、オスロはトランジットのための滞在だったため、ちょっとご飯食べられればいいかなくらいのノリでほとんど資料もなく、情報収集もしていなかった。イメージとしては、寒いし見る所がほとんどない街だと思い込んでいた。

 

しかしそれは大きな過ちだった。オスロは、食事はおいしい、治安は良い、おしゃれな街並み、市内の移動はトラムで便利、人は優しい、現金は不要の素晴らしい街だった。悪い点があるとすれば、物価が日本の2倍くらい高い、サウナが無い(ちゃんと調べてなかったので、他のホテルや施設にはあるのかもしれない)ということくらいだ。

 

物価に関してはフィンランドもなかなか高いと思ったが、それよりも高く感じた。空港で売っていたペットボトルの水は30NOKくらいで、1NOK=13.11円の換算レートだったので、393円位の値段だ。

 

主なガイドブックは、「地球の歩き方 北欧」のノルウェー/オスロページ61ページ分である。その他、ホテルにあった英語のパンフレットだ。

 

それでは少しの間、そんな不幸であったが、楽しくもあったオスロ旅を楽しんでいただけると幸いである。以下、日本円表記は当時のクレジット精算時のレートである。

 

  

4/27 ヘルシンキからオスロへの移動日

SASストライキが絶賛継続中の状況で不安を抱えつつ、オスロ ガーデモエン空港に到着。空港のラディソンブルを予約していたのでチェックインを済ませる。

 

その後ロンドン経由でやって来た友達と合流し、腹が減っては戦はできないと夜ご飯に向かう。空港からオスロ市内への行き方は、鉄道か空港バスになる。何がベストだかよく分からないので、まずはローカル電車のチケット(105NOK、1,380円)を券売機で購入してオスロ中央駅を目指す。

 

f:id:Cagedsheep:20190812141036j:image

ガーデモエン空港駅の様子。

 

 

f:id:Cagedsheep:20190812141022j:image

ローカル電車の車内の様子。普通列車とは思えないようなゆったり座席。

 


空港からオスロ中央駅

 ちょっと北海道っぽいと思ってしまった。

 

f:id:Cagedsheep:20190812141009j:image
f:id:Cagedsheep:20190812141013j:image
f:id:Cagedsheep:20190812141128j:image

30分位で到着。オスロ中央駅前の様子。到着した時には雨が降っていたが、思っていたより暖かく感じた。駅から少し歩いて、本日のレストランにたどり着いた。

 

FISKERIET フィスケリエット

サイトはノルウェー語の表記しかないのだが、とてもかっこいいのでよければ見てほしい。魚屋さんが直営している食堂。いわずもがな魚料理がおいしい。帰国時、フィンランド ヴァンダー空港でも同じお店を見つけたので、意外とあちこちにあるのかもしれない。


f:id:Cagedsheep:20190812141058j:image

 

www.fiskeriet.net

f:id:Cagedsheep:20190812151656j:plain


f:id:Cagedsheep:20190812141122j:image

MANY、ノルウェー語の発音は分からないが英語読みなら可愛い響きだ。


f:id:Cagedsheep:20190812141051j:image
f:id:Cagedsheep:20190812141138j:image

ムール貝をふんだんに持ったスープ。一年分のムール貝を食した気がする。


f:id:Cagedsheep:20190812141134j:image

サーモンハンバーガー。ノルウェーのサーモンは本当に美味。もう一皿は、カルパッチョだった。

 

3品注文して、557NOK(7,324円)。二人で食べて、かなり満腹になった。フィッシュスープがとても有名らしいが、この日は売り切れだった。隣のテーブルでフィッシュアンドチップスを食べている人がいたが、こちらもなかなかのボリュームだった。次回行く事があれば是非試したい。

 

帰りは、オスロ中央駅からガーデモエン空港までエアポート・エクスプレス・トレイン(196NOK、2,577円)で戻る。普通電車よりも10分位早く着くが、そんなに急いでなければ普通電車を選んだ方が交通費が半分に抑えられるのでいいと思う。

 

ホテルの場所によっては、王宮近くのラディソン・ブル・スカンジナビア・ホテル・オスロまで行くエアポートバス(Flybussen) の方が便利だ。金額は、1,79NOK(2,359円)、所用時間は50分だ。オスロ中央駅のホテルに滞在の場合は、普通電車を選んだ方が最もコスパがいいと思う。

 

4/28 ガーデモエン空港からオスロ市内へ移動

翌日もストライキはやはり終わらず、ロングイエールビエンまで行く希望は絶たれた。何せ行ける交通手段が何もないのだ。朝5時から空港のSASカウンターへ行っていたので、 7時にラディソン・ブル・ホテルに戻り朝食を取り、チェックアウト12:00までの間に、スピッツベルゲン島のホテルやツアー会社、保険会社に連絡したり、今日から帰国日までのホテルの新たに予約をしたりした。

 

お昼は、フライトがキャンセルになったお詫びにSASのサービスカウンターで貰った、何かのパンとバナナだ。意外とおいしくて悔しい。

 

チェックアウト後、予約したオスロ市内のホテルへ向かう。

 

Cochs Pensjonat コクスペンジョナット

90年以上も前に作られた古い建物にあるホテルだ。

シングル、部屋にバストイレが付いているタイプを予約した。簡単なキッチンもついているので、鍋などのキッチン用具をフロントで借りれば簡単な料理はできると思う。私はお湯を沸かすくらいしかしなかったが。

3泊で2,070NOK(27,151円)だったので、一泊9,000円位だ。部屋は清潔、フロントのスタッフは傷ついた私たちに優しかった。このホテルは友人が私が帰国した後に2泊する予定で押さえていたもので、そこに滞在した方が移動の手間がかからないと思われるため、便乗して予約をした。このホテルもSASストライキの影響でキャンセルが多発したため、運よく部屋が空いていた。

f:id:Cagedsheep:20190812210934j:image

f:id:Cagedsheep:20190812211203j:image


f:id:Cagedsheep:20190812141017j:image

 

 

f:id:Cagedsheep:20190812163921j:plain

駅からスーツケースを持って24分歩くのは、さすがにしんどいので(しかも上り坂である)、ガーデモエン空港からバスでラディソンブル・スカンジナビア・ホテル・オスロまで行き、そこから歩いた。

https://www.cochspensjonat.no/?page_id=71

 

 

荷物を開き落ち着いたところで、近くのノルウェー王宮を散歩することにした。

 

ノルウェー王宮
f:id:Cagedsheep:20190812141041j:image

夏場には英語のガイドツアーがあるそうだが、この時期は外から眺めることしかできない。


f:id:Cagedsheep:20190812141102j:image

周りの公園はとても平和だ。それぞれが好きなことをしている。デザインも美しい。

 


ノルウェー王宮


f:id:Cagedsheep:20190812141131j:image

王宮前の広場。カール・ヨハン通りがまっすぐに伸びているのが見える。


f:id:Cagedsheep:20190812140949j:image

広場前のカール・ヨハン像。スウェーデン王。ノルウェーは、王宮が完成した1848年はスウェーデン支配下にあったそう。今、絶賛放映中のヴィンランドサガを観てるので、何となく興味深い。


f:id:Cagedsheep:20190812141026j:image
f:id:Cagedsheep:20190812141003j:image
f:id:Cagedsheep:20190812140952j:image
水仙が咲き乱れていた。


f:id:Cagedsheep:20190813094428j:image
f:id:Cagedsheep:20190813094439j:image
f:id:Cagedsheep:20190813094432j:image

とても素敵な公園なのだが、所々にあるオブジェクトの何かがおかしい。

 

ヘルシンキは冬に近い春だったが、ノルウェーに来たら初夏というような気候でとても気分がいい。滞在中は、26度あり半袖でも十分な暖かさだった。予定していた旅先にも行けず、ホテル、ツアー代も戻ってこない怒りと悲しみに包まれた心にオスロはとても優しい。

 

 

部屋に戻り、友達とホテルの斜め前のレストランへ向かう。

 

 

LORRY 

キリンが目印のレストランだ。中はちょっとカオスだけど、何となく統一感というか雰囲気があっており落ち着く。ノルウェー料理やカジュアルな地元料理を楽しめるお店。


f:id:Cagedsheep:20190812141112j:image
f:id:Cagedsheep:20190812141054j:image
f:id:Cagedsheep:20190812141032j:image
f:id:Cagedsheep:20190812141119j:image

ガスパチョ。外が暑かったので、ちょうど良い。
f:id:Cagedsheep:20190812141141j:image

焼きサーモンとマッシュポテト。脂が乗ってて、生臭く無いサーモン美味。最高。
f:id:Cagedsheep:20190812141106j:image

シーザーサラダだけど、ベーコン&鶏肉たっぷり。

 

合計金額はメモし忘れたが、2人で飲み物入れて1万円くらいだったかも。

f:id:Cagedsheep:20190813093631j:image

Lorryの目印と言えば、繰り返しになるが、お店の前のキリンだ。先日キリンが何者かに盗まれたというニュースを友達から聞いた。このブログを書くにあたり「あれ、どうなったのかな」と調べてみたら、何だか無事に戻って来たようだ。地元の人たちも、キリンの帰還を喜んでいるみたいで、結構人気者だったことを知った。

 

しかしこんなに大きなものを何故盗んだのだろうか。

 

 

www.instagram.com

 

4/27-28は、ストライキに激怒しつつ、オスロいいね!という感情が混ぜ合わさり、何とも言えない不安定な心持ちで過ごした。必死で悲しみを忘れようと楽しさを見つける努力が涙ぐましい。

 

4/29-30の旅程に続く。

 

初めての鹿児島 高千穂峰 天の逆鉾

天孫降臨の地」と聞くと、宮崎県の高千穂を思い出す人が多いかもしれない。

 

旅行パンフレット載っている、高千穂峡の川、真名井の滝、ボートのコンボは九州方面の旅行パンフレットを見る際には必ずある写真だと思う。何やら夜神楽があったり、天岩戸神社があったり、神話の世界観と自然を楽しめそうだ。

 

しかし、ジュリアスにはクラヴィスがいるように、ジョジョにはディオがいるように、高千穂には天孫降臨の地を取り合うライバルがいる。

 

鹿児島県にある高千穂峰(たかちほのみね)だ。

 

高千穂峰は、宮崎県の高千穂と比べて旅行パンフレットにはほとんど載っていない。普通の旅行先としては少し交通が不便なのと地味、そして霧島山のうちのいくつか山に噴火の可能性があるからかもしれない。

 

派手さはないのだが、勇者ヨシヒコかアーサー王エクスカリバーかと言うような剣、天の逆鉾(あまのさかほこ)が山頂にささっており、何とも神秘的だ。現在刺さっているのはレプリカで、本物は山に埋もれているということだ。かつて坂本龍馬がこの剣を抜いたというエピソードもあり、かなり気になる場所だ。

 

霧島市のホームページによれば、天の逆鉾とは、神々が落とした鉾だそう。

はるか昔、神々がこの世を治めていたという神話の時代がありました。神々が天上界の天の浮橋から下の世界をのぞくと、霧にけむる海のなかに島のようにみえるものがあります。神々は一本の鉾を取り出し、その島にしるしをつけました。それが霧島山の名の由来だといわれています。その時、神々が逆さに落とした鉾は、見事に山の絶頂に突き刺さりました。今も高千穂の山頂に残る天の逆鉾は、その時の鉾だといわれています。

 

鹿児島県霧島市|天孫降臨神話

  

出発前の天気予報は、曇りと雨。天の逆鉾を見るためには、登山する必要がある。その為、雨が降る可能性があったら行くのを止めようと思っていたが、この鹿児島行きを逃したら、高千穂峰に登る日はそうそう来ないだろう。何故なら、登山である上にスタート地点までと帰りの車の運転が必要なのである。

 

体力の衰えを日々感じているデスクワーカーのこの私が、山を登り更に空港までの帰り道を慣れない山道を運転する事は、かなりハードルが高く感じた。行くならかつて剣道、トライアスロンなどで鍛えていた同行者がいる今しかない。運転も慣れている。彼女も体力が衰えたと言っているが、それでも私の1000倍はHPはあるだろう。迷いを振り払い、晴れ女の自分を信じて、登山靴とレインコート、ウェアをカバンに詰めた。

 

 

鹿児島滞在2日目、明日の天気予報は、曇り。雨マークが消えた。これなら行けるかもと水分と食料を購入し、山登りの準備をして早めに就寝した。

 

3日目朝、天気は曇り。雨は降っていない。友達の子どもを保育園にともに送り、いざ出発。泊まらせてもらっている友達の家は国分にあるため、そこからまずは霧島神宮方面を目指す。

 

f:id:Cagedsheep:20190801110108j:plain

 

霧島神宮への道は意外と山道で驚いた。途中車がすれ違えないくらいの狭い道幅の場所もあったが、酷道ヨサク(国道439号)を去年経験した友には、鼻歌交じりの道に違いない。感謝。

 

山道ではラジオから光GENJIの「スターライト」がかかる。アラフォーの二人が熱唱する。

 

f:id:Cagedsheep:20190724090036j:image


高千穂峰まで


f:id:Cagedsheep:20190724090040j:image

8:30 高千穂河原ビジターセンターに到着。ここにはレプリカの天の逆鉾が頂上の写真とともに展示されている。頂上まで行けなかった人用に作成されているそう。一通り山道の説明を受け、入山届を出しトイレを済ませた。

 

f:id:Cagedsheep:20190724090233j:image

 8:50、出発。6月のこの時期は、土曜日にも関わらずとても空いていた。ビジターセンターの人によればミヤマキリシマが咲く時期には、この時間は既に人がいっぱいで駐車場にも入れないそう。

f:id:Cagedsheep:20190724140121j:image

 9:00、入口から少し歩くと、霧島神宮古宮社に到着。1235年の噴火で焼失してしまっている。2代目の霧島神宮の社殿がここにあった。現在の霧島神宮は、1484年になって今の場所に移されたそうだ。

 

f:id:Cagedsheep:20190724174220j:image

f:id:Cagedsheep:20190801115524j:image

 

山道へ入っていく。しばらくの間は、木々の間の階段を上る。途中ソロ登山のおじちゃんが、美味しいから食べろとイチゴ?をもぎってくれた。恐る恐る食べた。甘酸っぱい。

 

 

f:id:Cagedsheep:20190724174133j:image

9:20、砂利道が始まる。地面は土ではなく、小石だ。専門的な名前は分からない。岩場まではこの砂利道が続く。踏み込んでも足が砂利に沈み込み、踏ん張れない。足の力が50%くらいしか使えてないような気がしてくる。第一の山、お鉢火山が遠くに見えてくる。


f:id:Cagedsheep:20190724174129j:image

緩やかな砂利道が終わると、岩場が現れる。ビジターセンターの人は、黄色い目印がある岩を登っていきなさいと教えてくれた。一見、歩きやすそうな砂利道があるのだが、小石が滑るので、下りのエスカレーターを逆走で登る様な状態になってしまうらしい。そのうち心が折れて、ビジターセンターのレプリカを見に来るそうだ。砂利道を登っているカップルがいるが、大丈夫だろうか。

 

初心者は、素直に黄色の印に沿って岩場を登っていく。急斜面に体の前面を預けるように登る。落ちそうで、後ろを振り向けない。振り向いたらたくさんの手に引っ張られて、どこかへ引き込まれてしまいそうだ。

 

f:id:Cagedsheep:20190724174351j:image

9:55、岩場を登りきると噴火口が見えるお鉢火山に辿り着いた。ほのかに硫黄の匂いがする。今、噴火されたら完全に天に召される。少し怖い。


f:id:Cagedsheep:20190724174359j:image

 お鉢火山から第二の山、高千穂峰が見える。

 

f:id:Cagedsheep:20190724174354j:image

10:15、お鉢を過ぎると、霧島神宮元宮に到着。788年の噴火で焼失してしまったそうだ。先ほど噴火口を見ているので、噴火したらもちろん燃えるよねと言う感じ。それにしても平安時代から噴火があり、この場所に神社を建てていたとは。このあたりの火山活動の長さを肌で感じて怖くなる。昔の人も同じように感じたからこそ、ここに神社を建てたのかなと思うと、人間は根本的な部分は何も変わっていないなと思う。

 

前方に見えるのが高千穂峰だ。

f:id:Cagedsheep:20190724174347j:image

雲行きがだいぶ怪しいが、急ぐことは難しい。クエン酸入りのゼリー飲料を体に叩き込み、急速回復を促す。

 

トレランの練習をしているのか、ランニングスタイルのお兄さんが、軽々と私たちの横を走り抜けて行く。タンクトップと短パンの後ろ姿がみるみるうちに小さくなって行く。この後お兄さんと2回くらいすれ違った。一体どのくらい上り下りしているんだろうか。

 

高千穂峰の最後の斜面は、本当に歩きにくかった。砂利が98%くらいで、あと2%は少し大きい石だ。砂利は踏んでも、後ろに下がり前になかなか進ませてくれない。石を足場にして進もうとするが、石の多くは砂利の上に転がっているだけで、踏むと砂利に流されていく。

 

ここが一番の難所かもしれない。下山時には疲れもあって3回ほど、尻を地面についた。

 

f:id:Cagedsheep:20190724174551j:image

10:40、何とか登りきった。お天気は曇りで、周りの景色は厚い雲の向こうだ。


f:id:Cagedsheep:20190724174603j:image
f:id:Cagedsheep:20190724174558j:image

天の逆鉾が遠くに刺さっているのが、お分かりになるだろうか。とても不思議な感覚だ。昔ゲームにはまっていた頃に聖地巡りをしたことがあるが、それとは少し違う感覚だ。神話の世界、神々の世界にお邪魔しているような、神聖な感じがする。周りの景色が霧でよく見えなかったことが、その感覚を助長させるのかもしれない。

 


天の逆鉾


f:id:Cagedsheep:20190724174547j:image

f:id:Cagedsheep:20190801115801j:image

裏から見た逆鉾。天狗の顔が彫ってあるそう。


f:id:Cagedsheep:20190724174555j:image

頂上にはトイレは無く、簡易トイレを使う小さな小屋があった。初めて簡易トイレを使用したが、凝固剤と混ぜている時の液体の温かさは何とも言えない。ベア・グリル氏が寒い場所でサバイバルする時には必ずこの液体を使って暖を取っていたのを思い出した。

 

頂上で少しのんびりお昼ご飯をきめたかったが、ソロ登山の女性が13時頃から雨になると教えてくれたので、軽く栄養補給した後、そうそうに下山した。

 

下山は高千穂峰の砂利でコケて苦しかったが、お鉢を歩きながら、岩場は岩に座りながら霧島山の景色を再び楽しむことができた。途中、コンビニ袋片手にスニーカー、普段着で岩場を登っている人がいたけど、こちらも大丈夫だっただろうか。

 

 

12:40、噴火もせず天気も崩れず、3回転んだけれど、無事に出発の鳥居まで戻ってこれた。

 

ビジターセンターの横でのんびりお昼を食べた。山頂には雲がかかっている。雨が降っているのかもしれない。

f:id:Cagedsheep:20190801115636j:image

どうか噴火してくれるなと思いながら登っていた。そしてここで噴火したらもうどうしようもないという無力感と死の感覚と素晴らしい噴火や火山活動が作る景観の美しさと生きているということが、どうしようもなく私を感動させる。

 

生と死は裏表なのだ。

 

いつもの生活で行き詰ったら、生きていることと死ぬことを同時に体感できる場所に行ってみるものいいのかもしれない。考えてみれば、サウナと水風呂もそういう感覚で入っているかもと今更ながら気が付いた。

 

 

ここまでお読みくださいまして、有難うございました。猛暑日が続いておりますが、何卒ご自愛くださいませ。

 

残念な社長名鑑 - 課長社長のご機嫌毎日

たまに、「俺、社長と知り合いなんです」とか「社長とつながっちゃったんです」とか嬉しそうに言ってくる若い子がいる。「社長」というのは彼らの中で何か社会ですごい人の意があるのかもしれない。しかし今一度考えてほしい、いったい日本にはどのくらいの社長がいるのかということを。

 

キラキラしている目で嬉しそうに話している所に、おばちゃんが水を差すのは如何なものかと思うが、社長という肩書だけでその人物を高評価するのはいささか早計であると思う。明らかに悪い(社会的に法を犯している)社長であれば、すぐにわかると思うので、心を強く持っていれば逃げることは可能だし、騙されることも搾取されることもない。

 

しかしそれ以外の何となく微妙な「社長」というものがこの世の中には、存在する。そしてそういう微妙な人たちこそ、結構従業員を騙して、貴重な人の時間を搾取していたりする。やり方が微妙なため、従業員たちは自分が何をされているのか分からなかったりする。

 

私は、微妙な彼、彼女らを「課長社長」と密かに呼んでいる。そういう社長もいるのだと記憶の片隅に留めておき、おかしいと思ったら思い出して、冷静な判断をして欲しいと思う。

 

 

季節感が全く無いのだが、そんな社長の一人を紹介したいと思う。法人、人物が分からないように脚色しており、全て仮名である。

f:id:Cagedsheep:20190725131256j:image

続きを読む

初めての鹿児島 2泊3日 温泉ログ 霧島、指宿、桜島

はじめに

先月中旬に鹿児島の友達の家に遊びに行ってきました。丁度梅雨の合間の雨があまり降らなかったタイミングだったのでとても満喫できたのですが、その後、豪雨被害が出てしまうほど、大雨が降ると思いませんでした。皆さま、まだ梅雨は続いておりますので、くれぐれもご自愛くださいませ。

 

鹿児島は、自然の豊かさと荒々しさを合わせて感じることができる土地だと思いました。普段東京都内に住んでいるとなかなか感じることができない、ダイナミックな地形に驚き、かつてそこに住んでいた薩摩藩の人々に思いを馳せながら、アウトドア好きな人も、歴女も、温泉好きな人が楽しめる場所だと思います。

===

 

伊豆へ行った時も思ったのだが、ここは更に南だし、南国の気配がより強い気がする。そう思わせたのは、植物の勢いだ。この時期になると多くの植物が茂り、緑が濃い場所が多くなる。

 

鹿児島の植物が茂る勢いは、東京都内の勢いとは違う気がする。例えば仙巌園の紫陽花だ。顔よりも大きい花で驚愕した。

f:id:Cagedsheep:20190715193044j:image

 

そんな熱帯雨林のように植物が生い茂り、今もなお噴火している山々がある鹿児島、どんな温泉に入れるのか楽しみである。

 

 

指宿 山川砂むし温泉 砂湯里(さゆり)

 

指宿と言えば、真っ先に思い出すのは砂蒸し温泉ではないだろうか。学生時代の地理の資料集やガイドブックにも、必ず砂に埋められてニコニコ寝ている人々の写真が載っていたに違いない。夏のビーチのラブラブなカップルでもあるまいし、砂に埋もれて嬉しいものだろうかという長年の疑問に答えが出る日が来たのだ。

 

初めて私がその場所に横たわる日が来るのだ。ワクワクは止まらない。

f:id:Cagedsheep:20190711121320j:image

開聞岳がうっすらと見える。この道を右後方より車で来たわけだが、その時にとてもラピュタ感がある景色が前方に見えるので、いらした時は是非刮目してほしい。

 

f:id:Cagedsheep:20190711121230j:image

ppp.seika-spc.co.jp

 

大人820円で浴衣代込みだ。露天風呂「たまて箱温泉」とのセット券1,130円というものもあるのだが、行った日はたまて箱温泉の休館日の木曜日だったため、開聞岳を見ながら露天風呂のコンボをキメることはできなかった。とても残念だ。

 

失意の中、受付で浴衣を受け取り、素っ裸に浴衣を着て早速砂浜へ向かう。砂浜へは一度建物の外に出て行く。携帯やカメラは、カゴに入れて砂浜まで持っていける。

 

f:id:Cagedsheep:20190711121428j:image

本当は海沿いの砂に埋まって、開聞岳と海を見たかったのだが、到着したのが15時くらいだったので、海沿いの場所のパラソルを片付ける所だった。そんなわけで奥の場所に埋められた。

 

頭にタオルを巻かれ、砂の上に横たわる。じんわりと砂が暖かい。おじさんたちがスコップで砂をかけてくる。だんだん砂が重くなってくる。体全体が砂に埋まると、その重さが何とも気持ちいい。波の音が心地よいBGMになっている。

 

人は普段されないことを人にされると何だか笑ってしまうようだ。完全に頭だけ残して埋まった後、重いやら熱いやらで何だかおかしくて仕方なかった。人は砂蒸されると笑ってしまうものなのかもしれない。

 

10~15分目安で入るといいらしい。10分くらいたつと、お尻が特に熱くなってきた。15分経つと汗びっしょりで、浴衣がかなり濡れていた。すぐに出るのがもったいなくて、手足の砂を落とし外気で冷やしながら、お尻の熱さと相殺するという技を使って、15分ちょっと過ぎまで粘った。

 

水風呂として、海に入りたかった。サウナの様に砂蒸し⇔海で何往復かしたいくらい気持ちよかった。砂蒸し風呂は、一回入ったら終わりの空気感がすごくあったが、海に入ってクールダウン、水分補給、砂蒸しというターンを何度か繰り返すタイプのものはないのだろうか。

 

砂蒸し温泉は、砂浜の下に温泉を引き、その熱で砂を温めてるそう。伏目温泉の成分を含んでおり、神経痛・筋肉痛・関節痛・腰痛に効くそうだ。


f:id:Cagedsheep:20190711121424j:image


砂湯里

 

湯上りに「すめ」で蒸した卵(50円)をいただく。「すめ」とは温泉の蒸気を利用した天然蒸し釜のことだ。125度以上の蒸気が出ているそうだ。
f:id:Cagedsheep:20190711121417j:image

熱すぎてうまく殻をむけず、さらに綺麗に割れなかった。


f:id:Cagedsheep:20190711121420j:image

しゅわーっと指宿サイダー(220円)も汗をかいた体に染みる。指宿市唐船峡の湧水を使用している。

 

 

岩戸温泉 霧島市国分

たまて箱温泉が休館日の為、他の温泉に入るために指宿から霧島まで戻ることにした。

f:id:Cagedsheep:20190715164105j:plain

f:id:Cagedsheep:20190711231709j:image
f:id:Cagedsheep:20190711231704j:image

 

kirishimaonsen.com

 

指宿で開聞岳と池田湖と昭和が薫るお土産屋を確認したのち、大人一人300円という金額、銭湯気分で温泉が味わえるという岩戸温泉にやってきた。

 

お湯は、少しぬるっとしていてお肌によさそうな感じ。露天風呂もあり、外で風にあたりながらゆったり温泉を満喫できた。脱衣所は広いが、服等はカゴに入れるので、貴重品は入口の無料ロッカーへ預けた方がいい。ドライヤーは無料だが、2台しかないので混んでいる時は少し待つかもしれない。

 

温泉の入口を開けた瞬間、地元のおばちゃんに「☆△〇◎(^-^)!」と話しかけられた。お風呂の椅子が積みあがっている部分を指さしていたので、「ここに椅子あるからね!」と一見さんの私に教えてくれたような気がした。「有難うございます」と全方向的に正解だろうと思う答えをしておいた。「ここはお前が入っていい風呂じゃないんだよ!」と笑っていわれたのではなかったと信じたいが、仮に言われてたとしても私の受け答えはそんなに間違っていないだろう。鹿児島弁はちょっと耳馴染みがなく聞き取れなかった。

 

桜島 溶岩なぎさ公園足湯

f:id:Cagedsheep:20190715181918j:plain

f:id:Cagedsheep:20190715193335j:plain

f:id:Cagedsheep:20190715193343j:plain


www.sakurajima-kinkowan-geo.jp

 

鹿児島には足湯が点在している。空の玄関口鹿児島空港にもいきなり足湯があるのだから、その押しようには情熱を感じる。

鹿児島港からフェリーで桜島まで行き、桜島港から車で3分の場所にある足湯だ。桜島錦江湾、船の行き来を見ながら足湯を楽しむことができる。ここは深さは30cmくらい。長ズボン(昭和感すみません)をはいていると濡れてしまう。足をまくれるような服装、ストッキングなし(膝丈だったら脱げるから良し)で行くのがいいと思う。

少し入っているとじんわりと汗が出てくる。無料なので気軽に入れる。

 

f:id:Cagedsheep:20190715193456j:plain


足湯で体があったまった後に、桜島ビジターセンターで「へ」というアイスを購入。「へ」とは火山灰のことで、黒糖と竹炭で「へ」にそっくりのアイスを作ったらしい。初め火山灰が入っているのかと思い、火山灰は食べられるんだと思ったが違うようだ。

 

こちらお値段1個320円というダッツを上回る高級品だ。見せてもらおうか、火山灰アイスのお味のとやらを。

 


美味しかった。

 

 

疑って悪かった。黒糖が小さな粒でも入っており、アイスが溶けた後に口に残り、じゃりじゃりという触感と黒糖の味を楽しめる。黒糖の優しい甘さでアイスを食べた後に猛烈にのどが渇くという事態は生じなかった。


その後、桜島観測ポイントに行った時に、少し火山灰が舞っていたようで、口の中に入った火山灰で口内がじゃりじゃりした。さっき食べたアイス、そのじゃりじゃりとした口内の感覚まで模して、製作したとすると製作者からはとてつもない桜島への愛を感じる。

f:id:Cagedsheep:20190715194547j:plain

おそらく3億人の人が行ったであろう、せごどん風写真(ジャンプの高さが全く足りてない)

 

日向山温泉 花の湯

 2日目は足湯を皮切りに桜島を観光し、その後温泉を目指した。

f:id:Cagedsheep:20190715171406j:plain

 

f:id:Cagedsheep:20190711231822j:image
f:id:Cagedsheep:20190711231819j:image

www.meru.co.jp

大人500円で、温泉、露天風呂、電気風呂、足湯、サウナ、水風呂が楽しめる。ここはすごく良かった。スーパー銭湯ですかという設備で、一人で来れば、2‐3時間はまったりできると思った。

 

お湯は、さらっとしていて軽い感じ。そして湯舟がとても広い。露天風呂では、夜空に輝く星を見ながら入ることができる。 

 

サウナは80度と低め、水風呂も温度高めなので、水風呂後のしゃっきり感が足りないけれど、広々していて気持ちがいい。サウナに入らずともお風呂、水風呂というコンボが決められるので申し分ない。

 

サウナにはテレビがついているので、熱さから気を紛らわせたい人にはいいかもしれない。個人的には、サウナでは考え事をしていることが多いので、画像も音もあまりない方がいい。

 

霧島温泉・旅行人山荘

f:id:Cagedsheep:20190715175352j:plain

f:id:Cagedsheep:20190711231954j:image

ryokojin.com

大人500円、立寄り入浴できるホテルだ。硫黄の匂いがする。3日目は、午前中に高千穂の峰(1,574m)に登り、下山後その足でこちらの温泉にやってきた。途中、霧島の温泉街を通ったのだが、山中に立ち上る湯気が迫力があった。

f:id:Cagedsheep:20190715193230j:image

 

蒸し暑かったせいか下山してから頭痛がひどくなり、薬を飲みお風呂の前にあった椅子で、15分ほどうたた寝をした。アラフォーの体力低下をなめてはいけない。今日の夜の便で東京に戻るというのにこの体たらくで、帰れるのか、私…。少ししたら復調したので満を持してお風呂へ。

 

女湯と男湯は入れ替るため、この日は錦江の湯が女湯だった。土曜日の14:00過ぎに入ったのだが、この時間が混んでいるピークだったようで、この後面白いように人が出て行き、広い浴場は私たちと他1人のものだった。

 

晴れていれば露天風呂からは、桜島が見えるそうだ。この日は曇りの為、目を凝らしても真っ白で何も見えない。お湯には湯の花が舞い、とても気持ち良い。熱くなったら外で涼み、身体が冷えたらまたお湯に入るを何度繰り返して、鹿児島の最終日の温泉を味わう。

 

友達は、旦那さんの転勤により、次は上海に行ってしまう。上海は驚くことに、鹿児島から飛行機で2時間の距離らしい。早くて8月中旬には引越してしまうそう。

 

そんな友がジョジョ5部のアニメ最終回まで観られるのかを計算していたことが分かり、面白すぎると笑ったが、海外に住むと普段何気なく日本でやっていることができなくなるのだ。ラインも使えないそうなので、ラインに頼ったコミュニケーションをしている我らが音信不通にならないように連絡手段をGmail等にしようと決められたので良かった。歳をとると友達が減ってくるので、ここは最大限に気を付けないといけない分岐だ。

 

そんな話をしながらお風呂から上がれば、あら不思議、あんなに重かった体が嘘のように軽い。温泉で深刻な病が完治するとは思わないが、疲労回復は確実にする。温泉は偉大だ。

 

 

駆け抜けた3日間。温泉があちらこちらにあるので、いつでも入れるように友達は車に温泉グッズを常備していると言う。普段使いの温泉なんて、そこだけ切り取れば何と贅沢な響きだろうか。

 

あちこちに温泉があるので、移動中もジロジロあちこち見ていたのだが、「家族風呂」という看板もかなり多かった。行った温泉にも家族風呂の料金設定があった。私には聞き慣れない単語だったが、こちらでは普通のようだ。文字通り家族で入る風呂。貸切にして、両親と子供たちでお風呂に入るらしい。

 

我が家には両親と一緒に風呂に入る習慣はなかったので(どちらか一方とというのはあった)、とても不思議だ。新婚で子供がまだいない二人なら何となく良いのかもしれないが、結婚後何年も経って夫と子供と風呂に入るのは恥ずかしく無いのだろうか。大学生の頃、別の友だちの家では、両親が一緒にお風呂に入ると言っていたのを思い出したので、うちがおかしいのかもしれない。

 

鹿児島、色々な温泉ラインナップを揃えてくれるが、クルマが無いと移動が難しいので、温泉をめぐるならレンタカーをお勧めする。

 

夏休みも始まりますし、皆さま事故や怪我に注意して楽しく過ごされますよう。ここまで読んでくださり有難うございました。

 

 

フィンランド サウナ旅 ユーロホステル モーニングサウナ

さすがというしかないのだが、フィンランド式のサウナがあるホテルは多い。わざわざ外のサウナに行かずともホテルでもお手軽に楽しめるので、これが最もお手軽なサウナ体験かもしれない。

 

前回宿泊したアパートメントにも共同サウナがあったのだが、地下の薄暗いバイオハザード感が強い廊下の奥にあり、小心者の私は怖さの方が優ってしまい、サウナに集中できなかった。

 

さて、ここのサウナはどうだろうか。

eurohostel.eu

 

モーニングサウナは、7:00~10:00で宿泊者は無料で利用できる。夜のサウナは17:00~22:00で、宿泊者 は€ 7,50、宿泊者以外は € 15,00とのこと。

 

エレベーターと言うか、小学校にあった給食を運ぶリフトみたいな乗り物に乗って、6階まで行き、そこから階段で7階まで登る。

 

余談だが、このエレベーターのドアは手動で開閉する必要があり、自動ドアに慣れている現代人たちが希望の階で降りられないという事件が滞在中に頻発した。そんな時はエレベーターで苦笑が起こり、何とも言えない面白い時間を各国の人々と過ごすことになる。


ユーロホステル

 

閑話休題

 

f:id:Cagedsheep:20190708085042j:image
f:id:Cagedsheep:20190708085037j:image

階段を登りきるとサウナ室のドアがある。

f:id:Cagedsheep:20190708085300j:image

ドアを開けると、男性と女性用のドアがある。女性用サウナの扉の写真が、ピンぼけである。武者震いだろう。

 

入ると更衣室がある。ロッカーは無いので、タオルや着替えはここの椅子の上に置くことになる。全ての貴重品は部屋に置いてあるが、部屋のカードキーは持参せざるを得ない。カードキー自体には部屋番号は振ってないので、盗まれても問題はないと思うが、心配な人はサウナに行く時は部屋の貴重品をスーツケースに入れてスーツケースの鍵をかける事をお勧めする。

 

奥のドアを開くとシャワー2台があり、おばあちゃん2人が仲良く使っていた。シャワー待ちでぼんやりと立っていると1人が「髪洗ってるから使っていいよ」と貸してくれた。

 

優しい。体を清め、いざサウナの扉を開く。

 

 

真っ暗だ。

 

 

よーく見るとサウナベンチがうっすら光っている。何か光るものが埋め込まれているようだ。HPには10人は入れると書いてあるが、サウナ内は5人くらいで満席の様に思える。

 

暗くて、ほのかに暖かく時間感覚が失われる。サウナストーンに水をかけて、蒸気を足す。蒸気が出る音が落ち着く。静かになると何だか周りの音が気になってくる。

 

「あーぅ」という男の人の声や、蒸気が出る音、ヴィヒタで体をたたくが聞こえる。始め銭湯のように天井まで壁がなく、男性用サウナの音が聞こえるのかと思ったが、どうやらBGMのようだ。サウナサウンドが収められているCDを何故本物のサウナで流すのだろうか。

 

気持ちよくて少しうとうとしてしまった。朝だし、サウナ内は暗いし、眠くなるのは必然だ。安心して入れる温度で、蒸気も丁度いい。リラックスしかない。しかし朝起きたばかりの状態で入るサウナが苦手なので、一回だけ入って終りにした。

 

帰りがけに水着を着ている日本人おばちゃんとサウナのドアを開く時に鉢合わせした。ビーサン一丁、防御力0でボケっとしてたので、恥ずかしかった。全裸と水着、薄いようで分厚い壁を感じた。

 

その後、シャワー浴びてるとその日本人に日本語で「ここ真っ暗なんですけど、大丈夫でしょうか」と聞かれ、「真っ暗なんです。大丈夫です」と答えておいた。何が大丈夫なのか、大丈夫なのかよく分からない問答だった。久しぶりに日本語で話しかけられたので、びっくりして おぼつかない対応になってしまった。

 

 

共同サウナはちょっと抵抗があるという人には、ホテル ヘルカのジュニアスイートは如何だろうか。

 

1泊5万円/部屋くらいの値段で、部屋にサウナが付いているそうだ。私は宿泊した事はないのだが、フィンランド大使館の人がお勧めしてくれた。フィンランドのホテルは高いので、二人旅だったら、そんなに高い金額ではないと思う。

https://www.hotelhelka.com/room/junior-suite/?lang=ja

 

===================================

ユーロホステルのサウナは、

1. お手軽にフィンランドサウナを楽しめる

2. 朝のサウナは無料

3. バストイレ、キッチンは共有だが、ホテル代が安い。サウナは舐める程度、観光、ショッピング重視なら、コスパはいいかしれない。

 

フィンランドで宿泊するホテルにサウナがついていたら、試しに行ってみるべし。新しい可能性に気がつくかもしれない。

 

さてここまで2泊3日にわたり、サウナを満喫してきました。フィンランドを訪れた際には是非サウナも体験していただきたいという思いでブログにまとめました。

 

次回はいつ行けるか分かりませんが、またフィンランドのサウナを巡りたい。

 

大聖堂の前のカウニステでお買い物をした時、「サウナ御朱印帳というものがあり、その表紙のデザインがカウニステなんですよ」と話したところからショップのお姉さんとサウナ話で盛り上がってしまいました。

 

お姉さんがお勧めしてくれたのは、ハカニエミにあるクルットゥーリ。あまり宣伝はしていないそう。サウナを静かに楽しんでもらうために、3人以上のグループで来るのはダメらしい。外観もとてもおしゃれ。フィンンド語のサイトしかないのもなかなかよい。是非次回訪れてみたい

http://www.kulttuurisauna.fi/

 

ここまでお読みいただき有難うございました。また次にお会いできると嬉しいです。