詰んでノルウェー、下調べなしでめぐる涙のオスロ 4/29
ノルウェーの物価は安くない。4月29日、30日はオスロ観光をすると決め、少しでもお得に市内を回ろうと、美術館博物館の入園料、交通機関が無料になるオスロパス(48時間)を購入した。655NOK(8,590円)である。
24時間(445NOK)、48時間(655NOK)、72時間(820NOK)の区分でチケットを購入できる。
アプリを入れてオスロパスをクレジットカード決済で購入すれば、ネット環境が無くても、パスを使用する事ができる。
アプリを立ち上げると毎回私のムンクさんが出てきて嬉しい。友達のアプリには現れなかったから特別感がある。
準備はできた。ざっくりの土地勘と地図、そしてオスロパスを持って、オスロを散策していきたい。意地でも満喫する所存である。
ここからは、せっかくなのでお高いオスロパスのお買い得感も検証しながら進めていきたいと思う。
朝ご飯は、近くのパン屋さんへ向かう。昨日は日曜日で閉まっていたお店だ。ヨーロッパに来ると驚くのは、日曜日は定休日のお店があることだ。コンビニやデパートも閉まっていることがある。
Baker Hansen ベイカーハンセン
ホテルから徒歩4分の道のり。この道は洋服屋さんがあったり、コンビニがあったり、なかなか歩くと楽しい通りだった。
イートインスペースで朝のパン屋さんの様子を眺めてる。お客さんが入れ替わり立ち替わりやってきて、とても忙しそうだ。
パンとカフェラテを購入し、食べる。パンはパサパサとしているが、何だか食べたことが無い味がした。お菓子に使う香辛料の様な味。資料を失ったので金額の確認ができなかった。オスロの旅は所々資料と写真が無い。あまり正常な状態ではなかったんだなと思う。
お腹も満たされたので、トラムでオスロ中央駅まで向かい、電車でTøyen駅で下車して、ムンク美術館へ向かう。
ムンク美術館
駅から徒歩4分で到着。公園みたいな場所を歩き向かう。
改装中らしく、展示品はほとんど見る事が出来なかった。もちろん「叫び」も出ていなかった。フィヨルドの恋人のムンクさん人形も売っていないみたいだった。
ムンクの作品は、晩年明るい色彩のものへ変わっていったそう。 そこに何となく希望を感じた。その人にとってのハッピーエンドが迎えられれば、経過はどんなでもいいのだ。
【オスロパスお買い得感 検証】
ムンク美術館 入園料120NOK 無料
オスロパス48時間 655NOK-120NOK=535NOK
併設するカフェ、Stockfleths’ Cofee Shopで、叫びケーキとコーヒーをいただく。まあ普通にチョコレートとベリーのケーキだ。
外には学校の授業で来ているような地元の小学生たちが遊んでいる。肌の色も髪の色も違う子たちが楽しそうだ。こんな環境で育っていたら、今と全然違う価値観で人生が送れそうだなあとぼんやり考えた。
1時間半くらい滞在して、おもしろ彫刻がたくさんあるというヴィーゲラン公園へ向かう。
ヴィーゲラン公園
美しい木立の公園かと思いきやあちこちに謎の像がたくさんある事で有名だ。
園内にはグスタヴ・ヴィーゲランが作った212点もの彫刻が点在し、刻まれた人間の数は650体にも及ぶ。ちなみにヴィ―ゲラン氏は、作品の解説を一切拒否したため、その意味は謎に包まれているらしい。
何故かよく分からない場所を経由させて公園へ行かせようとするマップ。実際は駅から徒歩10分くらいで公園入口に到着する。
パノラマ機能で撮ったら、手がブレて曲がってしまった。
センスが良い方だったら、映えな写真を撮れるのかもしれない。自分の実力が活かせる像をさがすのもここでの楽しみかもしれない。人気の「起こりんぼう」は意外と小さく、写真を撮りにくい場所にあった。お目当ての彫刻を探すのも旅の楽しみかもしれない。
途方に暮れている図。
お昼は市庁舎前の広場で、焼きそばを食す。
意外とおいしかった。1000円位したかもしれない。パクチーは友に全て献上した。
お昼後、市庁舎前からヴィグドイ地区行きのフェリーに乗る。
驚くことに全く写真がない。一枚もだ。
途中、船からアーケシェフース城がちらりと見えて嬉しかった。
【オスロパスお買い得感 検証】
フェリー 48NOK 無料
オスロパス48時間 535NOK-48NOK=487NOK
市庁前から船に乗ること15分、ヴィグドイ地区に到着。ここから坂道を登りノルウェー民族博物館へ向かう。
ノルウェー民族博物館
フェリーと徒歩で30分くらいかかる。
ノルウェーの歴史が建物や展示で体感できる場所でとても楽しかったのだが、写真が何故かこの「狩り用の小屋」のアホ顔の一枚しかない。
歴史的建物170以上が展示されている。中に入れる建物もあり、昔のノルウェーの人々の生活を垣間見ることができる。意外と家の中は狭く、ベッドは小さい。ノルウェー人は背が低いイメージが無いのだが、昔は違ったのか。それとも民族が違うのか。
サーミ族の展示があり(友がめっちゃ興奮していた)、ヴィンランドサガの世界観に入った気分になった。馬車に乗れたり、フォークダンスショーがあったりするようだが、この日は何もなかった。
【オスロパスお買い得感 検証】
ノルウェー民族博物館 130NOK 無料
オスロパス48時間 487NOK-130NOK=357NOK
歩き回って疲れたので、一回ホテルに戻り休憩。アラフォーの旅はこんな感じだ。
お腹が空いたので、夜ご飯を食べに山を下りる。
レストランへ行く途中、国立美術館前を通った、閉館中でここでも「叫び」は観ることができない。「叫び」、現地で見たかったな。
Elias mat & sant エリアス・マット・オグ・サント
ホテルから徒歩10分だが、せっかくオスロパスがあるのでトラムに乗車する。
このパンがとてもしっとりしていて美味。伝統的なノルウェー料理をリーズナブルかつカジュアルに楽しめるお店だ。
トナカイのシチュー(約3,168円)とバカラオ(干しダラのトマトソース煮込み 約3,000円位?)
トナカイは濃厚でおいしい。ベリーソースが個人的に好き。バカラオはタラがほろほろと崩れて、トマトソースと一緒に口でとろける。
ノルウェーは魚介が美味というのは言うまでもないが、トナカイも慣れていない味だがなかなかいける。
【オスロパスお買い得感 検証】
地下鉄、トラム、バスは無料で乗れるので、大体の換算 255NOK (トラム24時間券105NOK+地下鉄 100NOK+バス50NOK)
オスロパス48時間 357NOK-255NOK=102NOK
オスロ市内をうろうろとするなら、やはりオスロパスを購入した方が有利だ。翌日行った、ノーベル平和センター入館料100NOKも無料になるので、翌日のトラム代を考えると元は1.3日で取れる。24時間券でも1日で元は取れることが確認できた。
一日オスロを満喫した。日本ではあおり運転、高齢者の車の運転等ドライバーのマナーについて問題になっているが、オスロでは歩行者優先で運転してくれているので、危ない場面は全くなかった。(スペインでは轢かれそうになったが)トラムもバスも安全運転だ。車は信号のない横断歩道では、当たり前のように止まってくれる。
日本に帰ってきて、スーツケースを引いて家に帰る時、早速横断歩道で轢かれそうになってしまったので、旅の余韻にもひたれないこんな世の中じゃ、ポイズ…。東京はいつも忙しくて、余裕ないよね。
ここまでお付き合い下さり、有難うございます。何か事件がないと旅の話は盛り上がらないのかもしれないですが、ストライキにより財布に矢を受けているので、優しくして欲しい。
ノルウェー旅は、次回で終了です。
良い週末をお過ごし下さいませ。