マウイ島 リセットのススメ Day2 海辺の街 パイア
ホノルル国際空港から飛行機を乗り継ぎ30分、マウイ島カフルイ空港に到着します。ハワイ島に次いで大きな島マウイ島は、半神半人のマウイが、その釣り針で引っ張り上げたという伝説がある島です。
伝説では、半神半人のマウイがハワイ諸島を海から引っ張り上げ、島の最高峰ハレアカラの頂上から太陽を捕まえたと言われています。マウイ島はこの神話のマウイから名付けられました。島の形がマウイの頭と体に似ていると言われています。
今日は、海辺の小さな町パイアをおさんぽです。カフルイからハナへ向かう道、6.4kmの北岸に、パイアがあります。かつてはサトウキビ産業全盛期に栄えたプランテーションの町でした。現在は、地元の素朴なアート・ギャラリー、あざやかで個性的なショップ、レストランが立ち並んでいます。
マウイ島への日本からの直行便がないためか、オアフ島と比べると全体的に日本人が少ないです。アメリカ人や韓国人(韓国からの直行便があるらしい)が多いそうです。最近は、オアフ島に比べるとそんなにでもないのですが、開発が進んできて、人が増えているそうです。余談ですが、アメリカ人が老後に住むことが多い島だそうですが、いい心臓外科医がいないそうです。
町の中心は、ハナハイウェイとボールドウィン通りの交わる部分で、ささっと歩くだけなら15分くらいで散策は終わってしまいます。日本でのスピード感を忘れて、小さなお店を見ながらのんびり歩くとリゾート気分になります。
パイアへ続くハナハイウェイ
パイアは、歌手であり、クムフラでもあるケアリィ・レイシェルが子供の頃過ごしたおばあ様の家があるそうです。幼い頃、週末や夏休みに過ごしたそのおばあ様の家をイメージして、日本では「涙そうそう」で知られる曲「Ka Nohona Pili Kai」(海辺の家)を作ったそうです。いつかこの曲を踊れる機会があったら、この景色を思い浮かべて踊りたいな。
この日は、嵐の後だったせいか、波が荒々しい
小さなお店は、のんびりしていて、観光客にもフレンドリーです。お店に入って「Hi」なんていうと、どこから来たの、マウイ島のことが知りたいならこの本がお勧めよ、買う前に試してみて、なんて会話がのんびり始まります。かわいいハワイアンジュエリーのお店もたくさんあります。
疲れたらカフェで休憩です。こちらのカフェは、屋外にあるので、スズメがやってきます。ゲッコーも見かけます。アサイーボウルは売り切れだったので、ギリシャヨーグルトにしてみました。適度な酸味とフルーツ、グラノーラ、はちみつで大満足です。
夏も終わった今、次の長期の休暇を夢見て働いている皆様も多い事かと思います。ハワイアンソングの涙そうそう「Kanohona Pili Kai」を聞いてみて、ほっと一息はいかがですか。ケアリィの優しい歌声でほんの少しマウイ島に思いを馳せてみましょう。
マカワオ滞在中にパイアへ行きました。ルメリア マウイは山の中にあるので、行きは下り坂なので、歩いて行けるかなと思って、たまたま会ったホテルのおじさんに聞いてみたら、「歩くのは無理だよ。俺がヒッチハイクしてやるから、その車に乗せてもらえばいいよ」とすたすたとホテル入口へ私を連れて行き、親指を立て始めます。
「ヒッチハイク!」やったことないし、若い男子じゃあるまいし、悪い想像しかない、無理ですとやめてもらったら、「じゃあ、ホテルでヨガのレッスンをしている先生か地元の生徒さんに乗せて行ってもらうといいよ。俺、頼んでくるよ!」とおじさん。慌てて、こちらもやめてもらって、大人しくフロントにタクシーを呼んでもらいました。
ヒッチハイクと誰かに乗せてもらえばいいというおじさんの話をフロントのお姉さんにしたら、「ヒッチハイクはどうかと思うけど、誰かにお願いできるなら、その方がいいよ。タクシー呼ぶと高いし、どうする?」と真面目に聞かれたので、あながち無い話ではないんだ…と実感しました。狭い世界で生きてたな私。ありがとマウイ。
マウイ島 リセットのススメ Day1 ホテル事情 ルメリアとシーサイド
人生初のマウイ島へ行ってきました。
オアフ島には何度も行っていたのですが、ネイバーアイランドは行ったことがありませんでした。ハワイなんだからオアフ島とそんなに違わないだろうと高をくくっていましたが、すっかり初期設定(つまりダメ人間)にリセットされて戻ってきました。空港降りたとたんにハイウェイが市内まで伸びるホノルル、団体様がうごうごとしているワイキキとは、全然別世界がマウイ島には広がっていました。
カフルイ空港、降りますと何もない。山と広がる原っぱ。なんて素朴で雄大な島なんだと感心してしまいました。
キヘイ、ワイレアやカアナパリなどのリゾートではなく、今回メインで宿泊するのは、マカワオという山の中のホテル、ルメリア マウイです。ハナハイウェイをボールドウィン通りで右折し、マカワオの中心部へ行く途中にホテルはあります。タクシーでホテルへ行く道すがら、お店はないのかな~ときょろきょろしていましたが、何もありません。ボールドウィン通りには小学校や教会があるだけで、ABC Store等のお店も皆無でした。
ルメリア マウイの宿泊者は、施設内でリトリートしたり、ヨガや瞑想、フラなどのレッスンを受けたり、施設内でゆったりするために訪れる人が多いようです。ホテル内の庭には、瞑想する場所、ハンモック、ヨガルーム、ジャクジーやプールがあったり、ゆったり時間を過ごせるようになっています。
ハンモック、おっちょこちょいの私が寝ころんだとしたら…背中から下に落ちて、頭を強打する未来が見えました。
食事はすべてオーガニックの食材を使用しているそうです。グルテンフリーのパン(左)は、何とも言えない味わいでした。
到着した日にガーデンツアーに参加してみました。ガイドしてくれてエモリーさんは、イケメンなのになかなかワイルドな人で素敵でした。ホテルの敷地内には、アップルバナナの木や桑の実みたいな味がするフルーツ、コーヒーの木、ヤシの木などが植わっており、畑にはタイムやミント、沖縄の紫芋や水菜等が栽培されていました。
中でも衝撃の植物は、シャンプージンジャーです。写真検索結果を下記に添付しました。赤い花?を握ると、じゅわーーと液体がしみだしてきます。え、どこにこんなに水分が含まれていたのと驚くほどの量です。ぬるぬるしていて、とにかくびっくりして、写真を撮り忘れるという体たらく。またどこかで見つけたら、握ってみたいです。
shampoo ginjer plant - Bing images
庭を回りながら、色々なものを食べさせてくれるエモリーさん。ココナツの実を割って、フキでストローを作ってくれて、ココナツジュースをくれました。ワイキキで飲んだら5$はするのではかなろうか。
エモリーさんから貰った庭に生えていた花やハーブ達。いい匂いだったな。
昼下がりは部屋の前のソファでのんびりすることもできます。
ねこちゃんがどこからともなくやってきます。人に慣れていて気前よく触らせてくれます。何かを悟ったようなりりしい横顔。
宿泊日の前後はちょうど満月の日でした。天の川が見えて、流れ星がひとつ流れていきました。残念ながら、星空はiPhone では撮影出来ませんでした。
各部屋にはハワイ語で名前が書いてあり、私の部屋はPueo、フクロウです。他の部屋は、Mauna(山)やLani(天国)などがあり、とても素敵です。Niu(ヤシの木)も可愛い部屋の名です。
習っていないけどフラの”Naka Pueo”の曲とイプの音が、エンドレスで頭の中で流れます。ハワイでフクロウは、祖先の生まれ変わりとして家族を守るものだったり、罪無く死んでいった者を蘇らせる力を持つ神様だったりします。また、虹の女神の曲”Kahalaopuna”では、女神さまを生き返らせる守護者として、フクロウが出てきます。何故だか分からないけれど、マウイ島滞在中は、何かに守られているような、導かれている様な気がしました。
行き詰ったり、窮屈な感じがしたら、次のお休みの予定を立ててはいかがですか。無理矢理でも行きたい場所を思い出して、いったんリセットをお勧めします。生きているだけで大変なこのご時世、ぴんと張り詰めているだけではいつか壊れてしまいますから。近くでもいいんです。
さてLumeria Mauiにずっと滞在したかったのですが、車がないと不便な場所にあったのと、財布との相談により、マウイ滞在のうち最後の2泊はマウイ シーサイドホテルへ移動しました。ルメリア マウイから、こちらに移動すると差がすごいです。
お掃除の人はマンマミーア等を大声歌いながら、しゃべくりながら掃除してるわ、宿泊客も昼夜問わず騒がしい。ホテルのお部屋は、古いけれどそんなに悪くはないのですが、翌日の朝が早いから空港の近くに宿泊という事情がない限り、ゆっくりできないのでお勧めできません。
プールサイドは素敵でした。
海のそばにホテルが建っているので、海もよかったです。人がほとんどいないので、ぼーっと座っていると、空っぽになります。
昔と違ってずっと外で遊んでるということができなくなって、ホテルの快適さが大事になってきています。年を経るってこういうことなんですね。しみじみ。
Cを回すと熱いお湯が、Hを回すと冷たい水が出てくるとかの小ネタは、もう要らないんだな…。
9月のクリスマスソング フラソングさんぽ
ジングルベル、ジングルベル、ジングルベルロック~♪
季節外れのクリスマスソングが頭の中でぐるぐると回っているのは、12月のクリスマス会で踊るクリスマスソングを練習しているからです。
ハワイでクリスマスというとサンタクロースがサーフィンでやってくるみたいなイメージがありますが、四季はないものの、ハワイ島ではマウナケア山で雪が積もりますし、マウイ島でも積もることはないのですが、山の中では雪が降ったりするので、サンタクロース=クリスマス=雪というイメージはそんなにもおかしいものではないようです。
フラで踊るクリスマスの曲もたくさんあります。 ホワイトクリスマス、ブルークリスマス、There's no place like home for the holidays, Mele Kalikimaka,きよしこの夜などなど。タイトルでピンと来なくても、聴けばすぐにわかる曲ばかりです。
ジングルベルロックは、ジングルベルがなって、雪が降り、ジングルベルのパーティーが始まったり、凍るような空気の中で踊ったり、跳ねまわったりするというとてもノリのいい曲です。ベルを鳴らしているような振りやみんなで踊っているような振りがあって、少し難しいですが楽しいです。
この時期にクリスマスソングって雰囲気でないなあなんて思うのですが、既にハワイのあちこちでクリスマスのオーナメントが並んでいます。早々に購入して、つけるまでの時間をワクワク楽しむのでしょうか。日本は、ハロウィンがイベント化し、色々なグッズもキャラクターも出るので、次のイベントはハロウィンだという空気ですが。
ハワイもそうなんだから、もうクリスマスソングの練習して、クリスマス気分を楽しんでもいいかなという気持ちになってきました。街で季節外れのクリスマスソングをハミングしている人がいたら、私かもしれませんよ。
一番好きなクリスマスソングは、こちらです。クリスマスまで楽しんじゃってください!Torresの歌声とTeHaniの踊りが何ともマッチしていて、なごみます。
気分は、Mele Kalikimaka!
初心者落語覚書 貴方の噺が聴きたくて
残念イケメン噺家さんとして、よく紹介されている、春風亭昇々さん。
普通にしているとニノに似ていますが、その落語は狂気、観ている人を緊張と笑いの渦に巻き込みます。ご本人もマクラでよく「なんか違う」と言われると言っていました。渋谷らくご、9/9に一人らくごに行ってきましたが、翌日、疲労感が半端なく、体調不良、これは昇々さんの落語を聴いたからだと思いました。昇々、恐ろしい子!
創作と古典を混ぜた演目、全部に昇々さんの狂気の臭いが染み付いております。感覚で適当にやってるのかなと思えるのですが、行き当たりバッタリ感も計算のうちの様な気もして、判らない所が怖い。この日はOggiの取材も入っていたようで、色々な意味で大丈夫かと勝手に心配になりました。
シブラクのPodcastで、昇々さんの「初天神」が聴けますが、お父さんも子供もキャラが濃い。こんな噺だったけと意識が飛びそうになります。また、声が何もない間に、昇々さんが顔芸等してるんだろうと思うとなんとなく不安、顔がひくひくしている昇々さんを感じて不気味です。直接観て、聴いて、面白い方だと思います。声だけだと刺激的すぎる。
今回は時間が合わずに、他の公演に行けず残念ですが、来月は新作ネタおろしの会「しゃべっちゃいなよ」があるので、楽しみすぎます。
落語は、奇抜や衣装や演出、体を張った芸、観ている人甘やかすテロップやサクラの笑い声もない。座布団の上で、肢体と扇と手ぬぐいで噺を繰り広げます。そんな噺家さんたちに答えるように、全自分を噺に集中させます。そんな時間がたまらなく好きです。すべての感覚を研ぎ澄まして、噺を聴くこと、笑うことに集中して、噺家さんの妙技に魅入る、そんなことをしていると、余計な考え事や不安がどこかへ行ってしまいます。
笑うために頭を使う、笑ってストレスが発散される、なんて平和的で自己完結できるリフレッシュ方法なのでしょうか。職場の人と飲みに行って、共通の話題や愚痴で盛り上がることより、ずっと健康的だし、想像力を養うことができます。余計なことをすべて忘れることができるので、考えなくていいこともどこかへ放出されて、ニュートラルな自分に戻ることができるような気がします。これは、フラを踊っている時の感覚と似ています。
また本来、出不精な私が落語のためにせっせと出かけるようになりました。いつも決まった場所にしか行かないのに、渋谷、新宿、神保町、谷中へ行ったりするようになりました。ミュージシャンの追っかけをしている人が、ライブが開催される全国各地、はたまた海外まで行くのと同じです。まだ東京界隈でうろうろしている段階ではありますが。
お笑いにも飽きた、いつもと違うことしたいなあなんて思ったら、落語を聴きにいくなんてどうでしょうか。先月行った、谷中はなし処では、カップルで来ている人もいました。もちろん、ひつじはソロでしたが。
フリーメイソンっぽい、後ろの旗が好きです。
yanakahanashidokoro.wixsite.com
今日は、これから楽器カフェで落語を聴きに行く予定です。鯉八さんの創作らくごはもとより、小痴楽さんのダメそうな若旦那が聴きたいなあ。
東京ガーデンテラス紀尾井町 ふらっと赤坂さんぽ
東京ガーデンテラス紀尾井町が、2016年7月27日にグランドオープンしました。
東京ガーデンテラス紀尾井町 - Tokyo Garden Terrace Kioicho
場所は、グランドプリンスホテル赤坂跡地で、ホテルニューオータニ方面にあります。赤坂見附駅から地上を行くと青山通りを横断するため、人の流れが途切れます。(地下道も通っています)駅前ほどごちゃごちゃしておらず、なかなか雰囲気がよいです。
向こうに見えるのは東急エクセルホテルとプルデンシャルタワー、手前では男性が釣りをしております。
東京ガーデンテラス紀尾井町では、建物周辺に生まれた新たな緑地と皇居などの都心の貴重な緑地をつなぎ、エコロジカル・ネットワーク(生態回廊)の形成に貢献するまちづくりを進めています。周辺の自然環境には、野鳥をはじめとする様々な野生生物が確認されており、それらの生き物が住みやすい環境整備を進めています。
森を構成する樹種は、在来の植物種を中心に高木や低木、林床の植物を植栽し、多層構造の緑地とすることで自然に近い生態系を目指しています。また、このビオトープは清水谷公園や弁慶濠の水辺と繋がり、トンボやチョウの生息地となり、都心の貴重な水辺の生態回廊を形成します。
というわけで、環境にも気を使っている近代的な建物です。適度なグリーンがほっとさせます。弁慶濠は池というか沼というか、流れを感じないのでよどんだ雰囲気を醸し出しているような気がしますが、都会に水気があると涼やかでいいです。
テラスの小道を、お散歩すると首都高をビュンビュン飛ばしている車を飽きることなく楽しむこともできます。
この辺りは、紀伊徳川家の屋敷跡地があったそうで、なんとなく石垣が残っていますが、その名残かどうかはちょっとよく分かりません。紀伊徳川家からは、吉宗や家茂が将軍になっており、由緒あるお家柄。200年も経てば、そんなお屋敷も商業ビルになってしまうんですね。思わぬ所で、徳川家に出会って、びっくりしました。
さて紀尾井町という地名ですが、徳川御三家の紀伊徳川家、尾張家、井伊家の頭文字をとって、紀尾井という地名になったそうです。赤坂から六本木周辺は、現在では交際接待費の経費精算書類しか回ってこないような場所柄ですが、もともとは大名屋敷が連なるエリアだったようです。
暴れん坊将軍家茂もびっくりの屋敷跡地
今まで全く気にしていなかったのですが、江戸の香りがそこかしこに残る、乃木坂、六本木、赤坂エリアの歴史散歩の終点として、一息つくのにはとてもいいロケーションだと思います。
弁慶濠では、釣り堀やボートを楽しめます。赤坂にこんな場所があるとは、知りませんでした。池は水草がみっしり生えていて、ボートのオールがからめとられてしまいそう。
半七「おっオールが水草にからまっちゃったよ」
お花「きゃっ、半ちゃん、ボートゆらさないで~こわい~」
半七「大丈夫だよ、落ち着いて、ね?」
お花「もぉ、後で東京ガーデンテラス紀尾井町でお茶おごってもらうからね!」
なんて、デートの提案を無責任にしてみて、今日のおさんぽの最後といたしましょう。(宮戸川の二人を使ってみたが、センスないな…。 )
落語初心者覚書 なぜ今落語に魅かれているのか
落語を、楽しむべくに日々精進中です。
そんな中、最近この記事を読んで、何故はまっているのか、腹落ちしました。
はてなブックマーク - 特集ワイド:魅力満載、若手落語家が熱い 満員御礼、修業耐えやっと二ツ目/食えなくても充実 - 毎日新聞
青木さんは「時代が落語を求めている」と見る。「落語はちょっと元気がない時に聴くのがいい。なぜなら、落語の主人公は失敗してばかり。でも長屋のコミュニティーで村八分に遭うことはない。立川談志師匠は『落語とは人間の業の肯定』とおっしゃいました。落語の人気が低迷したのは高度成長期とバブルの1980年代。絶好調の時、人は落語を求めない。今のブームは不透明で先行き不安な時代ゆえではないでしょうか」
談志師匠の「落語とは人間の業の肯定」という部分が特にぐっときました。落語はダメな人にも優しいし、はたまたサゲを間違えても、「ん?」みたいなふんわりした感じで終わることもあり、そんなゆるふわな部分が(もちろん芸の道は厳しいのだと思いますが)、自分自身にかけた制約を独りよがりでばかばかしいものだと緩めてくれる気がします。
踊りは間違えたらダメだけど、歌詞や曲調の部分が、現代フラ(アウアナ)の曲の緩さや、やさしさに通じるところがあると思いました。心が本来の自分に戻っていくような感覚があります。
またそんなこと言って大丈夫なの!?ということもうまく言い放つ、小気味の良さもはまっている要因の一つです。
立川志らく師匠は、「全身落語家読本」 新潮選書 Amazon CAPTCHA の冒頭の部分で落語家を乗り物に例えたのち、面白い落語と面白くない落語を分けていました。
簡単に言えば、新幹線やブルートレイン、SL機関車みたいな落語が面白くて、駕籠屋や人力車みたいな落語が面白くないのである。
ばっさり、、、ちなみに駕籠屋や人力車みたいな落語家さんとは、
落語を何の創意工夫もせず(当人たちに言わせればしているのであろうが、他の芸能、芸術の分野からするとしていないに等しい)、淡々と教わったまんまに語っている咄家は ー中略ー 駕籠屋さん -中略ー「駕籠のよさが分からないとは、近頃の若い奴等はしょうがねえなあ」と嘆きながら、いつしかまた自分たちにスポットライトが当たることを祈りつつ生きている。 -中略ー 中途半端な新作落語を演っている咄家(新作のくせに現代とズレている咄家のこと)は、こうなると人力車だ。「駕籠よりかは新しいだろ!」と少々プライドがあるが、五十歩百歩である。
のような方々とのこと。初心者から見ると、こんなこと言っちゃって大丈夫なのかと思うのですが、ちょこちょこフォローというかノリ突込みのようなコメントが入っており、不快感がありません。むしろ、落語の事をとても大事に思っていることが伝わってきました。ちなみに、その後「笑点」や「学校寄席」についても語られており、はらはらしながら読み進めました。
まだ初心者なので、面白くないな~普通だなあと思う感覚が、経験不足から来るものなのか、本当にそうだったのか、寄席の客層に自分が合っておらず楽しめなかっただけなのかよく分かりません。まずは気になる噺家さんを見付けて、地味にストーキングすることから始めてみています。
先日、某下町で昼間に行われている落語会に行ってきたのですが、何だかとても不思議な感じを受けました。常連さん半分くらい、たまに来る人少々みたいな雰囲気でした。常連さん達は、始まるまで世間話をしている、若いカップルや、ぼっちの人(ひつじ他)はそれぞれ自分の世界に入っているという雰囲気。
会が始まれば、会場は笑いに包まれて、いい雰囲気に盛り上がっておりました。トリの噺家さんが出てきてから、笑いもあったのですが、他の噺家さんの時と少し会場の雰囲気がふんわりしていました。大部分を占める常連さんたちはこの人の事を好きなんだろうな~と思ったのですが、私は、所作、着物の着方や「たらちね」の八公のキャラが苦手過ぎて、次はないかもと思ってしまいました。みんなが面白いものが、私の面白いものではないのだと、またその逆もしかりだと、改めて感じました。
渋谷らくごが、今週金曜日から始まります。落語が気になっている方は、好みの落語家さんを見付けることから始めるのはいかがでしょうか。疲れた心も元に戻って、いい感じになるんじゃないかと思います。
江戸には、廓噺に出てくるこんな美女がたくさんいたんですかね。妄想膨らみます。
カフェカイラとフラとPineapple Princess フラソングさんぽ
先日、舞浜のカフェカイラにてフラを踊らせていただきました。今年二回目となるカフェカイラでのフラ・ショーでは、「Pineapple Princess」を踊らせていただきました。
ジェレミー・ヒロカワ・サマーLIVE&ハワイアン・フラ・ショー|焼きたてパンケーキが食べられるハワイグルメコンテスト金賞受賞のハワイアンカフェレストラン/カフェ・カイラ舞浜店
数多くあるフラソングの中で、この曲は日本語でも歌われており、人気のある曲の一曲だと思います。元の曲の歌詞は英語で分かりやすく、曲のテンポも軽快で、フラ・ショーで踊るのにはうってつけです。ただ、ひつじは、この曲少し苦手です。曲は好きだし、とても可愛い、振りも楽しいのですが、理由はその歌詞にあります。
パイナップルプリンセスの日本語訳の歌詞 一部抜粋
パイナップルプリンセス彼は私をパイナップルプリンセスと呼ぶの
彼は入り江の上の丘で一日中ウクレレを弾いている
パイナップルプリンセス、僕は君が大好き、君は僕があった最も可愛いプリンセス
いつか結婚して僕のパイナップルクイーンになって....
そう、若い、若すぎるのです。自分の中で、この曲をいい年をした私が踊っていいのかという疑問が消化できず、居心地の悪い気持ちを抱えたままで、踊っておりました。子供のクラスがこの曲を踊っていたのが、強く印象に残っていました。誰もそんなこと気にしないと思うのですが、私が気にするのです。
今回、この曲を踊ることを知った時、まだ迷いの中にいたので、「なんて日だっ」と心の中で叫んでいました。これを機に歌詞の見直しをして、曲に向き合いリフレーミングをすることにしました。
まずは、プリンセスのイメージを整理しました。
私の中でプリンセスの性質と言えば、若くて自信満々、強気、ツンデレ、わがまま世間知らずのお嬢様といったものです。別に子供じゃなくても大丈夫だな。この曲は何も子供だけのものじゃない、と思ったことで年齢はクリアした気になりました。
大好きな彼についても考えてみました。始めの彼の登場シーンは、オアフ島で彼がワニに乗って、浮かんでいるところです。ベア・グリルスもびっくりのワイルドさ。バナナの木の上や素潜り中、水上スキーの上でも、多分私のために歌を歌ってくれる。ちょっとワイルドで一途な彼の事、私、嫌いじゃない。このお姫様と気が合うかもしれないと思った所で、何だか胸を張って踊れそうな気になってきました。
踊る時には、世間知らずで強気なお姫様が、ちょっとワイルドで面白そうな彼に惹かれている状況。そして恋愛中のドキドキしている記憶を遠い過去から思い出して踊ってみようという結論に達しました。 ちょっとハーレクインみたいだけど、まあ許していただきたい。
何とかこのイメージで当日は、居心地悪い思いをすることもなく、踊りきることができました。なりきり大事です。
この曲の振りで可愛い所は、両手腰に当てて、ひたすらにステップを踏むことろです。このお姫さまっぽい振付は、エイミー・カディさんが言っているパワーポーズに通ずるような気がします。自信を失いそうな時や落ち込んだ時には、「私は、パイナップルプリンセスなのよ」とイメージしながらこの振りをしてみると、女性らしい部分と自信を取り戻すことができるのではないでしょうか。
TED [ideas worth spreading「面接前にこのポーズをとれ、ボディランゲージが人を作る」 by エイミー・カディ[日本語字幕]
最後に、今回、大変お世話になったカフェカイラのスタッフさんに、苦手だったイリマのポウを「ミッキーみたいですね、かわいい」と言われたことにより、こちらもリフレーミングされたので、苦手が消えました。
(これは、ミッキーの耳であると)
観に来てくれた方々がその一瞬でも心が緩やかになることを願いながら、日々迷走しながら、フラの練習するのでした。
いつもありがとうございます。また次のおさんぽでお会いしましょう。