ぴこのねごと

さあ、つかの間の現実逃避へ。 旅とフラと時々経理の話

マウイ島 リセットのススメ Day4 思わせぶりなハレアカラ

 マウイ島にあるハワイアンの聖地には、そこに行く事が許された人しか行けない場所があるそうで、許されていない人は、行く途中で道がふさがったり何らかのアクシデントで行く事が叶わないらしい。

 

 そんな話を思い出した、一人ぼっちの午前3時のホテルのロビー。ハレアカラも聖地の一つだ。今回の旅で一番訪れたかった場所に行くツアーバスに置いてけぼりを食らったのだから、しばし思考が停止してしまうのは仕方ない事だ。明日にはオアフ島へ移動しなければならないので日の出を観るのは、今日が最後のチャンスだった。

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 ハレアカラ山で日の出を観るというツアーは、2016年9月現在日本語のツアーは禁止されており、英語でのツアーしかありません。某H社のオプショナルツアーで申し込みはしたものの、ツアーを行う会社はロバーツハワイでした。ハワイクオリティには、多少の不安を感じたものの、H社が入っているから大丈夫だと安心していたのが運の尽き。集合時間前にホテルの入口でバスの送迎を待っていましたが、駐車場で待っていた日本人数人だけを乗せて、バスが行ってしまいました。

 

 おかしいと思ってバスを走って追っていきましたが、既に走り出しており、間に合いませんでした。点呼もなく、人数確認もなく、ツアーのバスが行ってしまうことがあると、日本ボケの私には考えられなくて、違うツアーだったのかもと思い、しばしロビーで待っていました。が、10分経ってもバスが現れる気配もなく、ホテルを巡回していたセキュリティーのおじさんに聞いてみたら「さっきロバーツのバスは行ってしまったよ。声をかけてあげればよかったね…。」と言われてしまいました。

 

 数秒意識を失った後、緊急連絡先に電話をかけ、事情を説明し、バスに戻ってきてもらうようにリクエストをしました。しかし、バスの運転手やロバーツマウイには電話がつながらず、朝8時に会社が開いてからの対応しか打つ手がなくなりました。セキュリティのおじさんが、「仕事が5時までだから、その後僕の車で連れて行ってあげたら、いくら払う?」と親切なのかお小遣い稼ぎなのか、よく分からない提案をしてくれましたが、丁寧にお断りしました。

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 頭は様々な思考がぐるぐると回り、結局その後一睡もできないまま、朝8時を迎えました。再度、H社に電話をかけ、事情を説明し、どうしてもハレアカラ山に行きたいことを告げると、「まずバスの運転手に事情を確認します。ツアーから運転手が戻ってくるのが、11時頃なのでその頃にまた連絡します。またツアーについては、サンセットツアーの空きが1名ならあるかもしれないので、確認しておきます。」と柔らかに対応してくれました。この時、眠れなかった事やおいていかれたことへの怒り、自責の念などが渦巻いていて、かなり強い語調になっていたと思いますが、電話に出てくれた女性が風に揺れるヤシの木みたいに対応してくれたので、波立っていた心が落ち着いていくのを感じました。

 

 ホテルでコーヒーを飲んで、少し落ち着いた私は、時間の関係で行くのを諦めていたラハイナに行く事に決めました。ハレアカラに行けるかどうかは、ハレアカラが行く事を許してくれるかどうかにゆだねようと思いました。

 

 ラハイナで電話を受け、ロバーツハワイが非を認めたこと、サンセットツアーに一人空きがあると聞いて、ハレアカラに許されたんだという気持ちになりました。ハレアカラツアーは人気でなかなか直前に予約が取れないので、半分諦めていたため、もう行くしかないと思いました。

 

 サンセットツアーは日本語でのツアーで、Kaze Enterpriseさんが行っています。ガイドのJunさんは日本語が達者な方で、写真の撮り方も最高に上手でした。一人で参加している私を気にかけてくれたのか(どうか…)気さく話しかけてくれるし、ツアー参加者がみんな仲間みたいな雰囲気を作り出してくれます。ハレアカラのツアーガイドとして、16年のキャリアを持つベテランです。

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疲れちゃったJunさん

 

 ハレアカラへ行く途中に二重の虹が出たので写真をとったり、クラで休憩したり、高度に慣れる状況を作りながら、楽しみを入れてくれるさりげなさは、素晴らしかったです。そして、雲海の高さを確認し、スピードを調整しながら、サンセットに間に合わせるということは、プロのなせるワザでした。ロバーツの「人の名前も人数も確認しない、英語のツアー」だったらこんな充実した時間になったのだろうかとこの時しみじみと思いました。

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 このツアーに参加するために、朝バスに置いていかれたのではないかと思うほど感動しました。目の前の事だけ見れば、「置いていかれた、ハワイのサービスは雑だ、私の自業自得なんだと思ってしまう」置いてけぼり事案ですが、大きな流れの中でのそれは、話を最高に盛り上げるための布石だったんだと思うことができます。

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 あなたの思い描いているストーリーは、どういうものですか。今、起きていることはそのストーリーの中でどういう役割をするものなのでしょうか。時にはハレアカラ山頂に立っているような気分で、全体像を観察してみることが、目の前で起きていることに翻弄されない、無駄にいらいらしない秘訣なのかもしれません。

 

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ハレアカラ山頂。空が宇宙みたいだった。

 

 ハワイでは虹を観るとまた戻って来れるという言い伝えがあるそうです。オアフへ帰りの飛行機の中で窓から虹が観えました。また戻っていらっしゃいということだよね。

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     ここまでお付き合い下さいまして、有難うございました。次のおさんぽも何が起こるのか、怖いけどワクワクドキドキです。

マウイ島 リセットのススメ Day3 カフルイ~ラハイナ マウイバスの旅

 マウイ島の印象、それは風の島です。ハリケーンの後に滞在したかもしれませんが、「いつもこんな感じ」とタクシーの運転手さんが言っているのだから、素敵な風がいつも吹いているのだと思います。

 

 海から木々を伝ってざわざわと吹いている風、その姿は見ることはできませんが、木々を揺らして、音を出して、髪を舞い上げる、その様子に風をまとっているような、守られているような感覚を覚えます。

 

 マウイ島での旅行者の移動手段は、レンタカー、タクシー、バスだと思います。マウイ島をのんびりと楽しむなら、私はバスがいいなと思います。ただバスのルートは限られているので、自分が行きたい場所にバスが走っている、時間に余裕があるのなら、バス旅も楽しいなと思います。

 

 カフルイにあるクイーン・カアフマヌ・センターから、ラハイナ アイランダー(#20)に乗って出発です。クイーン・カアフマヌ・センターの中央広場から、右に進んだ場所にバス乗り場があります。ショックなことがあったため、写真を色々取り忘れているのが、今更ながら残念ですが、中央広場では地元の方々が野菜やフルーツを売っていました。

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http://www.co.maui.hi.us/609/Maui-Bus-Public-Transit-System

Maui Bus Scheduleで時刻表、ルートを確認できます。また意外な事にバスは、時間に正確です。停まるバス停や乗る人が少ないからかもしれません。

 

 バス乗り場は、特にバス停があるわけでも、乗車する人たちが整列しているわけでもありません。バスの時間にバスが止まる場所に行くと、チケットを売っている係の人がいるので、行き先を言ってチケットを購入します。片道2ドル、一日券は4ドルです。往復するんだったら一日券を買いなと言われて、一日券を購入しました。

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 ラハイナ行きのバスが来ると係の人が、「ラハイナー、ラハイナー」とバスを教えてくれるので、バスに乗り込みます。クイーン・カアフマヌ・センターからは、いくつかのマウイバスが走っていて、ワイルク(#1、#2)やパイア&ハイク(#35)、キヘイ(#10)などに行く事ができます。

 

 ラハイナ行きのバスは、一時間に一本です。ワイルクの町を通り、マアラエアを過ぎると海が見えてきます。ウォーフ・シネマセンターに着いたら、そこはラハイナの町です。

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バニヤンツリー 木陰で寝ている人や観光客でにぎわっています。

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オールドラハイナ灯台 カメハメハ3世の命令で作らされたものを復元させたもの。ラハイナ港に灯台を建築することがカメハメハ3世の初の指令だったそうです。

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ラハイナ港 ラナイ島が見えます。意外とラナイ島が大きくて驚きました

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ザ・アウトレット・オブ・マウイ アメリカのカジュアルブランドがそろってます。のんびりとしたモール。トイレ休憩にも使えます。

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マウイ・タコ

お店の入口のドアの開け方が分からなく戸惑っていたら、外の椅子で食べてたおっちゃんが教えてくれました。マウイ・タコ オリジナル、ビーフ(税抜 5.95ドル)にしました。サルサ・ソースは好きなものを自分でかけることができます。ちょっと種類がよく分からなかったので、適当にかけたのですが、おいしかったです。

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 フロントストリートはそぞろ歩きしている欧米の観光客が多かったです。日本人にはほとんど会いませんでした。人気のチーズバーガー・イン・パラダイスは、11時なのにざわざわと混んでいました。キモズに開店前にかかわらず2~3人並んでいました。

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 日本でもたまには時間を気にしない一日を作ってもいいのかなと思いました。

 東京の都バスもたまに乗ると、この道とこの場所がつながっているんだなんて新たな発見があったります。地下鉄に乗ることが多いので、駅から駅の景色の間の情報が全くないのですが、バスだと道がつながり景色がつながってくるので、今更ながら発見が多いです。

 

 フラソングにもよく出てくる古都 ラハイナ、今回の旅行では時間がないからいけないかなと思っていました。何故行く時間ができたのか?それは、同じ日の早朝3時、ハレアカラ サンライズツアーのバスに置いていかれてしまったからでした。暗いホテルのロビーで呆然と取り残されたぼっちのひつじ、ホワイトアウトした所から、次回のストーリーは始まります。

 

193回不動院寄席 落語初心者覚書

 先日、六本木不動院で行われている不動院寄席に行ってきました。

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 赤坂で仕事だったので、美しいインターコンチネンタルホテルの横を通り、泉ガーデンを通り過ぎ、通るのをためらうような細い道を通り抜けて、不動院までたどり着きました。

 

 途中、暗い道から、美しく紫色に輝く六本木ヒルズが観えました。写真を撮ろうと思ってiPhoneを構えたら、目の前がお墓だったので、見えてはいけないものが撮れてしまったら困るので差し控えました。六本木、青山、外苑前辺りは、お墓がとても多いですね。

 

 落語初心者の落語の楽しみ方は、噺を一通り聞くことなのかなと思います。知らない噺ばかりなので、オチも分からない、言葉や噺家さんの表情、表現から想像して展開していくストーリーを想像しながら楽しむ、それが初心者の楽しみ方だと感じています。

 

 もう一つ楽しみにしているのは、噺家さんの話。毒舌は、聞いててすがすがしいような。愛を感じます。

 

 今回、ENGEIグランドスラム関連の話がありました。私も放送を見ていたので、思う所がありました。円楽師匠の落語がトリだったことに感激しましたし、円楽師匠の意図通りの演目だと思いました。ほとんどのコントは飛ばして見てましたが、円楽師匠の噺には、”芸”の重みや深みを感じました。確かに「大爆笑!」という噺ではなかったので、面白くないと言われるもの分からないでもないのですが、落語を全く見ない相方が、飛ばさなかったのと、面白かったと言っていることから種類が違う面白さがそこにはあったのだと思います。

 

www.msn.com

 

 何かにつけて、批判したり、バッシングしたり、時には社会的な死を与えたり、日本は息苦しいなと思います。そんな事案に相対した時、いつも中島みゆきさんのファイトのサビが思い浮かびます。闘っていない人が闘っている人を笑う、震えながら冷たい水の中をのぼっていけと。みんな結構暇を持て余していて、つまらないんじゃないかなあ。もっと落語に行って、笑えばいいのに。いつからこんなに世知辛い世の中になってしまったんですかね。

 

 また相手の興味がない話題についていかに興味を持たせるかの重要性について、今回考えさせらえました。

 

     宝塚については敷居が高すぎて、ほとんど興味が…でもLOVEは伝わりました。歌って踊る、ミュージカルやディズニー映画のようなものについて、昔から抵抗があって、どうしても笑ってしまうんですよね…。何故そこで急に歌いだすって突っ込みたくなってしまいます。

 

 スーパーについては、始めあまり興味がなかったのですが、志ら乃師匠が主夫であるというエピソードを機に興味を持ち、特にフードスーパー青木の餃子については、非常に興味を持ちました。銀だこ持ち帰り級に、電車に乗ると周囲への影響が大きいので持ち帰りはしないようにしようと思いましたが。

 

 日常に近い所にある話題であればあるほど、興味をひきやすく、少し離れた所にあるものは、相手のレベルを考えて、惹きつけていかなければならない高度な話術が必要なんだと思いました。一方で日常の話題も、当たり前からの抜け出た新しい視点やこだわりを混ぜることが更に興味を引き付けるのに重要なことだとも思いました。

 

 畳に座布団というお席だったので、ちょっと腰にきましたが、面白かったです。談吉さんの「火事息子」のお母さんに、「シロサイ」のキムチですかねと言った時のおばあさんが見えたのは、なんだったんでしょうかね。不思議でした。談吉さんの詩集の予約をしようと思ったのですが、来月は行けなそうなので、また次回にしたいと思います。

 

 不動院寄席は、今回で193回目だったそうですが、途中のカウントが怪しいそうで、(63回が何回かあったらしい)そういう所が何とも言えない、落語界隈の味なのです。  

 

 【最後に】

 今月も、10月14日から渋谷らくごが始まります。とても気軽に落語を楽しめるので、ご興味ある方は是非。当日ふらりと行っても楽しめます。何といっても、偶数月にある創作らくごネタおろしの会「しゃべっちゃいなよ」が楽しみすぎる。志ら乃師匠もいますよ。

eurolive.jp

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 江戸時代の人たちも、もう笑うしかないっしょって落語を聴きに行ってたんでしょうかね。

マウイ島 リセットのススメ Day2 海辺の街 パイア

 ホノルル国際空港から飛行機を乗り継ぎ30分、マウイ島カフルイ空港に到着します。ハワイ島に次いで大きな島マウイ島は、半神半人のマウイが、その釣り針で引っ張り上げたという伝説がある島です。

 

伝説では、半神半人のマウイがハワイ諸島を海から引っ張り上げ、島の最高峰ハレアカラの頂上から太陽を捕まえたと言われています。マウイ島はこの神話のマウイから名付けられました。島の形がマウイの頭と体に似ていると言われています。

 

int.gohawaii.com

 

 今日は、海辺の小さな町パイアをおさんぽです。カフルイからハナへ向かう道、6.4kmの北岸に、パイアがあります。かつてはサトウキビ産業全盛期に栄えたプランテーションの町でした。現在は、地元の素朴なアート・ギャラリー、あざやかで個性的なショップ、レストランが立ち並んでいます。

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 マウイ島への日本からの直行便がないためか、オアフ島と比べると全体的に日本人が少ないです。アメリカ人や韓国人(韓国からの直行便があるらしい)が多いそうです。最近は、オアフ島に比べるとそんなにでもないのですが、開発が進んできて、人が増えているそうです。余談ですが、アメリカ人が老後に住むことが多い島だそうですが、いい心臓外科医がいないそうです。

 

 町の中心は、ハナハイウェイとボールドウィン通りの交わる部分で、ささっと歩くだけなら15分くらいで散策は終わってしまいます。日本でのスピード感を忘れて、小さなお店を見ながらのんびり歩くとリゾート気分になります。

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パイアへ続くハナハイウェイ

 パイアは、歌手であり、クムフラでもあるケアリィ・レイシェルが子供の頃過ごしたおばあ様の家があるそうです。幼い頃、週末や夏休みに過ごしたそのおばあ様の家をイメージして、日本では「涙そうそう」で知られる曲「Ka Nohona Pili Kai」(海辺の家)を作ったそうです。いつかこの曲を踊れる機会があったら、この景色を思い浮かべて踊りたいな。

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 この日は、嵐の後だったせいか、波が荒々しい

 

 小さなお店は、のんびりしていて、観光客にもフレンドリーです。お店に入って「Hi」なんていうと、どこから来たの、マウイ島のことが知りたいならこの本がお勧めよ、買う前に試してみて、なんて会話がのんびり始まります。かわいいハワイアンジュエリーのお店もたくさんあります。

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 疲れたらカフェで休憩です。こちらのカフェは、屋外にあるので、スズメがやってきます。ゲッコーも見かけます。アサイーボウルは売り切れだったので、ギリシャヨーグルトにしてみました。適度な酸味とフルーツ、グラノーラ、はちみつで大満足です。

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 夏も終わった今、次の長期の休暇を夢見て働いている皆様も多い事かと思います。ハワイアンソングの涙そうそう「Kanohona Pili Kai」を聞いてみて、ほっと一息はいかがですか。ケアリィの優しい歌声でほんの少しマウイ島に思いを馳せてみましょう。

 

youtu.be

 

 マカワオ滞在中にパイアへ行きました。ルメリア マウイは山の中にあるので、行きは下り坂なので、歩いて行けるかなと思って、たまたま会ったホテルのおじさんに聞いてみたら、「歩くのは無理だよ。俺がヒッチハイクしてやるから、その車に乗せてもらえばいいよ」とすたすたとホテル入口へ私を連れて行き、親指を立て始めます。

 

 「ヒッチハイク!」やったことないし、若い男子じゃあるまいし、悪い想像しかない、無理ですとやめてもらったら、「じゃあ、ホテルでヨガのレッスンをしている先生か地元の生徒さんに乗せて行ってもらうといいよ。俺、頼んでくるよ!」とおじさん。慌てて、こちらもやめてもらって、大人しくフロントにタクシーを呼んでもらいました。

 

 ヒッチハイクと誰かに乗せてもらえばいいというおじさんの話をフロントのお姉さんにしたら、「ヒッチハイクはどうかと思うけど、誰かにお願いできるなら、その方がいいよ。タクシー呼ぶと高いし、どうする?」と真面目に聞かれたので、あながち無い話ではないんだ…と実感しました。狭い世界で生きてたな私。ありがとマウイ。

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マウイ島 リセットのススメ Day1 ホテル事情 ルメリアとシーサイド

 人生初のマウイ島へ行ってきました。

 

 オアフ島には何度も行っていたのですが、ネイバーアイランドは行ったことがありませんでした。ハワイなんだからオアフ島とそんなに違わないだろうと高をくくっていましたが、すっかり初期設定(つまりダメ人間)にリセットされて戻ってきました。空港降りたとたんにハイウェイが市内まで伸びるホノルル、団体様がうごうごとしているワイキキとは、全然別世界がマウイ島には広がっていました。

 

 カフルイ空港、降りますと何もない。山と広がる原っぱ。なんて素朴で雄大な島なんだと感心してしまいました。

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 キヘイ、ワイレアやカアナパリなどのリゾートではなく、今回メインで宿泊するのは、マカワオという山の中のホテル、ルメリア マウイです。ハナハイウェイをボールドウィン通りで右折し、マカワオの中心部へ行く途中にホテルはあります。タクシーでホテルへ行く道すがら、お店はないのかな~ときょろきょろしていましたが、何もありません。ボールドウィン通りには小学校や教会があるだけで、ABC Store等のお店も皆無でした。

lumeriamaui.com

 

 ルメリア マウイの宿泊者は、施設内でリトリートしたり、ヨガや瞑想、フラなどのレッスンを受けたり、施設内でゆったりするために訪れる人が多いようです。ホテル内の庭には、瞑想する場所、ハンモック、ヨガルーム、ジャクジーやプールがあったり、ゆったり時間を過ごせるようになっています。

 ハンモック、おっちょこちょいの私が寝ころんだとしたら…背中から下に落ちて、頭を強打する未来が見えました。

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 食事はすべてオーガニックの食材を使用しているそうです。グルテンフリーのパン(左)は、何とも言えない味わいでした。

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 到着した日にガーデンツアーに参加してみました。ガイドしてくれてエモリーさんは、イケメンなのになかなかワイルドな人で素敵でした。ホテルの敷地内には、アップルバナナの木や桑の実みたいな味がするフルーツ、コーヒーの木、ヤシの木などが植わっており、畑にはタイムやミント、沖縄の紫芋や水菜等が栽培されていました。

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 中でも衝撃の植物は、シャンプージンジャーです。写真検索結果を下記に添付しました。赤い花?を握ると、じゅわーーと液体がしみだしてきます。え、どこにこんなに水分が含まれていたのと驚くほどの量です。ぬるぬるしていて、とにかくびっくりして、写真を撮り忘れるという体たらく。またどこかで見つけたら、握ってみたいです。

shampoo ginjer plant - Bing images

 

 庭を回りながら、色々なものを食べさせてくれるエモリーさん。ココナツの実を割って、フキでストローを作ってくれて、ココナツジュースをくれました。ワイキキで飲んだら5$はするのではかなろうか。

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モリーさんから貰った庭に生えていた花やハーブ達。いい匂いだったな。

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 昼下がりは部屋の前のソファでのんびりすることもできます。

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     ねこちゃんがどこからともなくやってきます。人に慣れていて気前よく触らせてくれます。何かを悟ったようなりりしい横顔。

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    宿泊日の前後はちょうど満月の日でした。天の川が見えて、流れ星がひとつ流れていきました。残念ながら、星空はiPhone では撮影出来ませんでした。 

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 各部屋にはハワイ語で名前が書いてあり、私の部屋はPueo、フクロウです。他の部屋は、Mauna(山)やLani(天国)などがあり、とても素敵です。Niu(ヤシの木)も可愛い部屋の名です。 

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 習っていないけどフラの”Naka Pueo”の曲とイプの音が、エンドレスで頭の中で流れます。ハワイでフクロウは、祖先の生まれ変わりとして家族を守るものだったり、罪無く死んでいった者を蘇らせる力を持つ神様だったりします。また、虹の女神の曲”Kahalaopuna”では、女神さまを生き返らせる守護者として、フクロウが出てきます。何故だか分からないけれど、マウイ島滞在中は、何かに守られているような、導かれている様な気がしました。

 

 行き詰ったり、窮屈な感じがしたら、次のお休みの予定を立ててはいかがですか。無理矢理でも行きたい場所を思い出して、いったんリセットをお勧めします。生きているだけで大変なこのご時世、ぴんと張り詰めているだけではいつか壊れてしまいますから。近くでもいいんです。

 

 さてLumeria Mauiにずっと滞在したかったのですが、車がないと不便な場所にあったのと、財布との相談により、マウイ滞在のうち最後の2泊はマウイ シーサイドホテルへ移動しました。ルメリア マウイから、こちらに移動すると差がすごいです。

www.mauiseasidehotel.com

 

 お掃除の人はマンマミーア等を大声歌いながら、しゃべくりながら掃除してるわ、宿泊客も昼夜問わず騒がしい。ホテルのお部屋は、古いけれどそんなに悪くはないのですが、翌日の朝が早いから空港の近くに宿泊という事情がない限り、ゆっくりできないのでお勧めできません。

 

     プールサイドは素敵でした。 

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 海のそばにホテルが建っているので、海もよかったです。人がほとんどいないので、ぼーっと座っていると、空っぽになります。 f:id:Cagedsheep:20160929103537j:image

 

 昔と違ってずっと外で遊んでるということができなくなって、ホテルの快適さが大事になってきています。年を経るってこういうことなんですね。しみじみ。

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    Cを回すと熱いお湯が、Hを回すと冷たい水が出てくるとかの小ネタは、もう要らないんだな…。

9月のクリスマスソング フラソングさんぽ

ジングルベル、ジングルベル、ジングルベルロック~♪

 季節外れのクリスマスソングが頭の中でぐるぐると回っているのは、12月のクリスマス会で踊るクリスマスソングを練習しているからです。

 

 ハワイでクリスマスというとサンタクロースがサーフィンでやってくるみたいなイメージがありますが、四季はないものの、ハワイ島ではマウナケア山で雪が積もりますし、マウイ島でも積もることはないのですが、山の中では雪が降ったりするので、サンタクロース=クリスマス=雪というイメージはそんなにもおかしいものではないようです。

 

 フラで踊るクリスマスの曲もたくさんあります。 ホワイトクリスマス、ブルークリスマス、There's no place like home for the holidays, Mele Kalikimaka,きよしこの夜などなど。タイトルでピンと来なくても、聴けばすぐにわかる曲ばかりです。

 

 ジングルベルロックは、ジングルベルがなって、雪が降り、ジングルベルのパーティーが始まったり、凍るような空気の中で踊ったり、跳ねまわったりするというとてもノリのいい曲です。ベルを鳴らしているような振りやみんなで踊っているような振りがあって、少し難しいですが楽しいです。

 

 この時期にクリスマスソングって雰囲気でないなあなんて思うのですが、既にハワイのあちこちでクリスマスのオーナメントが並んでいます。早々に購入して、つけるまでの時間をワクワク楽しむのでしょうか。日本は、ハロウィンがイベント化し、色々なグッズもキャラクターも出るので、次のイベントはハロウィンだという空気ですが。

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 ハワイもそうなんだから、もうクリスマスソングの練習して、クリスマス気分を楽しんでもいいかなという気持ちになってきました。街で季節外れのクリスマスソングをハミングしている人がいたら、私かもしれませんよ。

 

 一番好きなクリスマスソングは、こちらです。クリスマスまで楽しんじゃってください!Torresの歌声とTeHaniの踊りが何ともマッチしていて、なごみます。

 気分は、Mele Kalikimaka!

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初心者落語覚書 貴方の噺が聴きたくて

 残念イケメン噺家さんとして、よく紹介されている、春風亭昇々さん。

 

 普通にしているとニノに似ていますが、その落語は狂気、観ている人を緊張と笑いの渦に巻き込みます。ご本人もマクラでよく「なんか違う」と言われると言っていました。渋谷らくご、9/9に一人らくごに行ってきましたが、翌日、疲労感が半端なく、体調不良、これは昇々さんの落語を聴いたからだと思いました。昇々、恐ろしい子

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 創作と古典を混ぜた演目、全部に昇々さんの狂気の臭いが染み付いております。感覚で適当にやってるのかなと思えるのですが、行き当たりバッタリ感も計算のうちの様な気もして、判らない所が怖い。この日はOggiの取材も入っていたようで、色々な意味で大丈夫かと勝手に心配になりました。

 

    シブラクのPodcastで、昇々さんの「初天神」が聴けますが、お父さんも子供もキャラが濃い。こんな噺だったけと意識が飛びそうになります。また、声が何もない間に、昇々さんが顔芸等してるんだろうと思うとなんとなく不安、顔がひくひくしている昇々さんを感じて不気味です。直接観て、聴いて、面白い方だと思います。声だけだと刺激的すぎる。

 

shiburaku.seesaa.net

 

 今回は時間が合わずに、他の公演に行けず残念ですが、来月は新作ネタおろしの会「しゃべっちゃいなよ」があるので、楽しみすぎます。

 

 落語は、奇抜や衣装や演出、体を張った芸、観ている人甘やかすテロップやサクラの笑い声もない。座布団の上で、肢体と扇と手ぬぐいで噺を繰り広げます。そんな噺家さんたちに答えるように、全自分を噺に集中させます。そんな時間がたまらなく好きです。すべての感覚を研ぎ澄まして、噺を聴くこと、笑うことに集中して、噺家さんの妙技に魅入る、そんなことをしていると、余計な考え事や不安がどこかへ行ってしまいます。

 

 笑うために頭を使う、笑ってストレスが発散される、なんて平和的で自己完結できるリフレッシュ方法なのでしょうか。職場の人と飲みに行って、共通の話題や愚痴で盛り上がることより、ずっと健康的だし、想像力を養うことができます。余計なことをすべて忘れることができるので、考えなくていいこともどこかへ放出されて、ニュートラルな自分に戻ることができるような気がします。これは、フラを踊っている時の感覚と似ています。

 

 また本来、出不精な私が落語のためにせっせと出かけるようになりました。いつも決まった場所にしか行かないのに、渋谷、新宿、神保町、谷中へ行ったりするようになりました。ミュージシャンの追っかけをしている人が、ライブが開催される全国各地、はたまた海外まで行くのと同じです。まだ東京界隈でうろうろしている段階ではありますが。

 

 お笑いにも飽きた、いつもと違うことしたいなあなんて思ったら、落語を聴きにいくなんてどうでしょうか。先月行った、谷中はなし処では、カップルで来ている人もいました。もちろん、ひつじはソロでしたが。

フリーメイソンっぽい、後ろの旗が好きです。

yanakahanashidokoro.wixsite.com

 

 今日は、これから楽器カフェで落語を聴きに行く予定です。鯉八さんの創作らくごはもとより、小痴楽さんのダメそうな若旦那が聴きたいなあ。