ひつじのおさんぽ

一人旅とフラと時々落語

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出雲大社 神話の地へ 島根県出雲・松江あたりの旅2

 出雲大社については、特に説明は不要でしょう。60年ごと行われる大遷宮伊勢神宮の20年ごとに行われる式年遷宮で、去年は何かと話題になりました。

 

 出雲大社は、一般的には「縁結びの神」を祀っていると言われていますが、本来のオオクニヌシは、「国作りの神」であり、直接的には縁結びの神ではないようです。多くの八百万の神々が集まるという話が、全国の神様が縁結びの相談に出雲に集まるという話になり全国に広まったという説があったり、オオクニヌシの様々なエピソードからオオクニヌシが縁結びの神になってしまったという説が散見されます。

    人の思いから神様ができてしまう、人の心の不思議に触れました。

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 本殿へ続く松の参道。

 

    神楽殿の注連縄があまりに有名で、本殿に参拝しない方々がいるほどだそう。また注連縄に硬貨を投げ入れる方々もいるそうです。神様に失礼な行為だし、注連縄が痛みますし、そもそもそんな縁起担ぎの行為は出雲大社では存在しないので、止めてもらいたいです。

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 出雲大社の参拝作法は、少し他の神社と変わっていて、ニ拝四拍手一拝です。4回手を打つのは東西南北や四季を現しているとも、二拍手を2回打っているなど諸説あります。本当の事は分からないのも、人の世の常で面白いです。

 

 かつて、NHKの番組終了後の映像として使用されていた日の丸。風がないため、全然はためいてくれません。

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 境内には、相撲の祖である出雲出身の野見宿禰󠄀(のみのすくね)を祀っている神社もあり、土俵もありました。相撲は古代には、農耕儀礼や神事、として行われていたそうです。国譲りの神話でも大国主の息子タケノミカタが、アマテラスが遣わせた軍神タケミカヅキと相撲をするシーンがあったりもします。相撲にはほとんど興味がないのですが、依然として儀式的な行為が多く残されている所もあり、日本の国技としての伝統の深さをここで再認識しました。

 

 境内には神話が元になっている、大国主の国譲りや因幡白ウサギの像がありましたが、この像、出雲大社に本当に必要なのかちょっと考えてしまいました…。余計なお世話か。 

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 旧暦10月に日本全国から八百万の神様が、集まるとされる稲佐の浜へも行ってみました。出雲へ神々を先導してくるのは竜蛇様(りゅうじゃ)で、冬の日本海の荒波に打ち上げられた背黒海蛇の事らしいです。神迎祭は、夜に行われるようでとても幻想的で少し怖そうです。この海に海蛇が沢山泳いでいると想像すると怖い。

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 神道の考えの一つである「穢れ」という概念は、とても興味深いです。静かな場所であったり、森林浴の効果かもしれませんが、神社のような場所に行くと、あたかも穢れが落ちて心が軽くなったような気がします。ただただ心落ち着く場所を、人々が感じ取って神社が建てられているような気もします。

 

 人の心で神様ができてしまうのだから、良くないことも人の心次第なのかも。大遷宮式年遷宮の様に、定期的にいるものをいらないものを区分して、すっきりさせることが、人間には必要なのかもしれませんね。

 

サンライズ出雲に乗って 神話の地へ 島根県出雲・松江あたり その1

 今年は自分の中で、日本神話の地を訪ねたいというテーマがあって、第一弾として島根県出雲、松江へ行ってきました。

 

 旅程はこんな感じです。

 

 弥生時代は、島根県辺りは大陸の文化が伝わりやすい場所だったのと、中国地方では砂鉄が多く採取できたことより、青銅や鉄等を加工する進んだ技術が高い人々が住んでいそうです。

 

 今回は行けなかったのですが、358本の銅剣が発掘された「荒神谷遺跡」や39個の銅鐸が発掘された「加茂岩倉遺跡」など古代ミステリーが残っている地でもあります。「出雲大社」はもとより、後鳥羽上皇が島流しになった「隠岐」や世界遺産に登録された「石見銀山」がある島根県、日本で46番目に有名な県だなんて信じられません。

 

 まずは一度乗ってみたかった、寝台列車サンライズ出雲から旅は始まります。東京駅22時発です。シングルB寝台の個室でした。座っているとさほど感じないのですが、横になると結構揺れるし、振動が大きいです。

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 初めて乗った寝台車なので、比較ができないのですが、他の寝台列車に比べると揺れや振動は小さいそうです。進行方向に頭を向けて寝ていると上の換気口から、冷たい風が流れてきて、風邪をひきそうだったので、逆方向に頭を向けて寝ていたら、ちょっと酔った感じになり、あまりよく眠れませんでした。

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通風口を締めればよかったのだと、朝になって気がつきました。

 

 朝6時27分、岡山駅で名物のサンライズ出雲と瀬戸の切り離しを見学に。この瞬間に立合う為に、多くのファンが7号車と8号車があるホームに集まります。7分間しかタイミングが無いので、乗り遅れないように時間を気にしつつ見学します。

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向かいのホームにも撮影してる人が。

 

 岡山駅を後にして、電車は日本海側へ向かいます。東京駅から進行方向右側の部屋だと、車窓から中国地方の最高峰「大山」、汽水湖「中海」が見えます。

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 終点「出雲市駅」は何だかがらんとしています。セブンイレブンがあるので、朝、コーヒーを飲みたい場合にはこちらで飲めます。

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    電車つながりで、旧大社駅にも立ち寄ってみました。

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 1924(大正13) 年築の駅舎で1990年に廃駅となった、JR大社駅を公開していました。純和風の真面目そうな建物ですが、屋根瓦に亀がいたり、建物内部の観光案内所の人形が怖かったり、なかなか面白かったです。

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レトロモダンで、今でも使えそうですが、全体的に傾いているような。

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人がいるのかと思ってびくっとしました。

 

    出雲の第一印象、それは人がいない…でした。ここって観光の入口ではないのでしようか。

 

 考えてもよく分からないので、寝不足、頭痛と共にいよいよ出雲大社へ向かいます。

3月渋谷らくご感想 人の優しさを思い出し、旅へと誘う

 仕事の繁忙期も終わりかけてきている3月中旬。落語へ行く時間も取れたので、渋谷らくご 3月10日(金)18時からの会の「ふたりらくご」へ行ってきました。

 

 2月に、渋谷らくご、WOWWOWプラストで仕事帰りに見ていた「替わり目」で隅田川馬石師匠にほっこりさせられ、ポッドキャストの「甲府い」で古今亭志ん八さんにほっこりさせられ、丁度この回にのみ行けそうだったので、迷うことなく仕事を早退して渋谷に向かいました。

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 志ん八さんは「抜け雀」、馬石師匠は「甲府い」で、噺に出てくる登場人物たちが一様にやさしい。ついでに噺家さんのお二人のお人柄の良さも心にしみました。疲れているな自分とこの時自覚しました。

 

 古典落語を聴くとだいたい脳内が江戸時代にトリップし、何だか旅行に行った気分になります。落語を聴くのを再開して、ほぼ1年が経ちました。初めは、純粋に大笑いできるのがいいと思っていましたが、色々な噺家さんの噺を一年聴いてきて、それもいい所の一つだけど、時にはジーンときたり、温かい気持ちになるのもいい所だなと思います。

 

 誰が裏切るのか、大どんでん返しはあるのか、犯人は誰だとか、どろどろの三角関係、トップにのし上がってやるという野心とか、はらはらどきどきとか、何かもう食傷気味の私。

 

 志ん八さんの「締め込み」もポッドキャスト配信されており、聴きました。泥棒が夫婦喧嘩を止めるために、隠れていた場所から出てきて夫婦げんかの仲裁にはいる場面で、早く逃げて!と思ったのですが、さすが落語です、大団円のサゲ。

 

 「甲府い」のラストシーンは、願ほどきと結婚の御挨拶に甲府へ向かいます。また「抜け雀」は旅のお宿での噺だったため、私の旅に出たいという今の気持ちをとても共鳴して、高めます。アニメ「鬼平」第6話の「盗法秘伝」も旅の途中の話だし、立川こしら師匠もバルセロナに行っているし、旅に出て気持ちの切り替えが必要だなと私に気が付かせてくれた回でした。

 

 疲れた心に人の優しさがしみます。

shiburaku.seesaa.net

 

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カウアイ島の思い出、行ったことないけど

 先日舞浜のアンフィニシアターで開催されたValentain's Day Concertsに参加してきました。ハワイアンソングの歌手として有名なナタリー アイ カマウウさんの生歌で踊らせていただきました。

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 このコンサートは、フラオニエ関東予選大会の間に行われます。関東予選大会は、フラオニエハワイ大会に参加するためのハラウ(フラ教室)を決める、日本での大会でバレンタインコンサートの参加者以上にコンペ参加者の皆さん気合が入っています。

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広い控え室たけど、人がぎっちり

 

 ハワイでの大会観戦ツアーもファーストワイズさんで企画されているようです。デルタ航空もスポンサーについていました。この他にも、フラのコンペで有名なメリーモナークフラフェスティバルやカメハメハコンペティション等の観戦ツアーあります。旅はぼっち派だけど、フラ観戦は皆で行ったら楽しそうだと思いました。

www.1stwise.com

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 コンペで思い出すのは、数年前に参加した茅ケ崎で行われたコンペに参加した時の事です。今よりもまだまだ未熟で、今更ながらよく参加したなあと感心します。他の参加者の踊りを観て、明らかに熟練度や曲の理解が少なかったことは明白。返ってきた結果でよかったのは、衣装だけでした。先生、ごめんなさい。今は少しは成長したと思います。

 

 唯一ほめられた衣装は、紫のドレス。会場ではライトの光で白っぽく見えて、とても美しかったと観に来てくれた友達に聴きました。ハワイの各島には島の”色”があり、紫の色を持つ島は、最古の火山活動で生まれた庭園の島「カウアイ島」です。ハワイアンの故郷とも言われ、多くの伝説が残る島でもありますし、フラの女神ラカが住んでいると祀られているヘイアウ「ケ・アフ・オ・ラカ」もあり、フラを踊る人にとっても、とても特別な島です。

 

 踊った曲は、「ナニ カウアイ」、で入場と退場(カイとホイ)は、「アロハ カウアイ」でした。今でも聴くと、何とも苦く緊張した気持ちが蘇ってくるようです。何故もっと曲を理解して、体に入れて踊れなかったのか反省しています。いつかこの曲にも再挑戦したいし、カウアイ島の雰囲気も味わってみたいと思っています。

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生花を付けて踊ったのは初めてだったので嬉しかったな。

 フラオニエには、子供たちも参加していて、こんな小さい頃からレッスンしていたら、将来どんなに上手になるんだろうと、羨ましく思いました。子供たちのフラは衣装はとても可愛いのですが、やたらとシックな紫な衣装な子が出てきて、珍しいなと思っていたら、曲は「ナヴィリヴィリ」、カウアイ島の歌でした。みーんな紫、何となくカウアイ島すごいぜ!

 

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リフエ空港の南がナヴィリヴィリ

 

2月渋谷らくご感想 ふたりらくご 陰極まれば陽となり、陽極まれば陰となる

  2月の渋谷らくごは10日(金)から10公演。その初回を飾るお二人、立川こしら師匠と入船亭扇里師匠です。

 この組み合わせを見た時、目を疑いました。渋谷らくご公式読み物「どがちゃが」によりますと、去年一番共演した落語家さんは、どちらもこしら師匠と扇里師匠とのことで、私が去年はこの組み合わせのインパクトに気が付かずスルーしていただけなのでしょう。

 お二人の生の落語を聴くのは初めてですが、なぜこんなに気になっているのか。

 立川こしら師匠は、渋谷らくご公開稽古会のご機嫌伺いの人気者かしめさんの師匠です。こしら師匠は、2015年にかしめさんの名前の命名権を金銭的理由でオークションに出してしまうという破天荒っぷり。志らく師匠のお弟子さんなのに、志ら乃師匠と全然違う。Twitterを追っているうちにファンになってしまいました。つぶやきが恰好いいのです。

  入船亭扇里師匠は渋谷らくごのポットキャストに何度も登場し、いつか生で聴いてみたいとずっと思っていました。無理に笑わせようとしないところが、好きです。博多大吉さんのような、にじみ出る面白さの正統派な落語家さん。

 

 そんな二人の「ふたりらくご」どうなるのか、気になります。 プレビューに「お互いうわべだけの付き合いである」と書いてあり、「ビジネス仲良しかっ!」とテンションマックスです。

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 立川こしら師匠「鰍沢」は、扇里師匠のリクエストに応えての噺だったようで、冬にぴったりの話でした。ただし、サスペンス要素は全くなく、登場人物が紺屋高尾に変わっており、高尾太夫がサーフィンするがごとくに雪崩に乗って、追ってくる展開に。最後は、「3月15日に来い」でフィニッシュでした。次の扇里師匠が「全然知らない噺だった」発言にも爆笑してしまいました。

 入船亭扇里師匠 「崇徳院」は、恋煩いの噺でした。まくらで、こしら師匠と決別するとしたら、何か大きな事件があって、決別したいというような内容を話しており、例えば、「一人の女性を取り合って」といっていたのが、じわっときました。二人に取り合いされたい女性は、シブラクのGmailにメールをすれば立候補できるみたいです。

 崇徳院の導入部分を、「千両みかん」かと勘違いし、こしら師匠のリクエストはなんて天邪鬼なのだと思ったら、全然違いました。みかんに恋い焦がれたら扇里師匠のまくらも台無しですよね。

 こしら師匠の後だったからか、扇里師匠が高座に上がった途端に、ほんのり会場が静かになったような気がします。とても疲れていたので、息苦しくない静かさが心地よく、扇里師匠に何だか癒されてしまいました。

 

    院極まれば陽となり、陽極まれば陰となる、太極図のようなお二人の「ふたりらくご」、素晴らしかったです。太陽星座だけで言うと、こしら師匠は水の固定宮 さそり座、扇里師匠は水の活動宮 かに座で、行動の仕方は違えど、他者との関係性を重視する価値観は同じ。表現方法は違うけれど、気は合うのではないかなぁなんて思っています。ここに、水の柔軟宮 魚座志ら乃師匠を投入したら、水のグランドトラインでエネルギーが回る、何とも優しい落語会になるかもな、なんて妄想もまた楽しい。

 

  こしら師匠の鰍沢が、あまりに衝撃的だったので、本当の内容はどんなものだったのかを確認するためネット検索をしていたら、春風亭一之輔師匠と行く鰍沢のツアーを見つけてしまいました。パンフレットを読んで、本当は人情噺だったのかと衝撃を受けました。しかしこの一之輔師匠の写真、もっといいやつなかったのかな。

http://tourist-japan.com/public/_upload/type010_1_1/file/file_14833422391.pdf

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今月の渋谷らくごは、今日までです!毎回何が飛び出すか分からないのが魅力。

お時間あれば是非。

eurolive.jp

自分の居場所探しという心の迷宮

 人の悩みというのは数多くありますが、「自分の居場所がない」というジャンルも割とメジャーな気がします。私自身は、席が狭くて物理的に座る場所がない等なら理解できるのですが、会社や自分のコミュニティで精神的に居場所がないという悩みがちょっとよく分かりません。基本的に誰とでも浅く広くうまくできるのと、居場所は家族(またはお家)、それ以外は外の世界で居場所など無いと線引きしてしまっているからかもしれません。

 

 ただ世の中には自分と同じ世界を見ている人は一人もいないので、自分の思考の幅を広げるためにPodcast、「本田健の人生相談」「心屋仁之助のホントの自分を見つけるラジオ」を聴いています。同じ質問でも返答が違うので、興味深いです。

 

 1月、何の因果か、同じようなタイミングでPodcastが配信されて、質問の内容を示すタイトルが同じだったので、興味深く二つを聴き比べてみました。

 

本田健の人生相談」

1月18日リリース 第338回 「自分の居場所がない感じがしています」6分10秒あたり

 

【質問】

 3歳の息子がいる主婦の方、なんとなくママ友という人は何人かいるが、時々そのコミュニティで自分の居場所がないと感じることがあり、こういう感覚は、ママ友だけではなく普通の友達といる時も感じる時がある。

 こういう風に感じると、自分から距離を取ろうとしてしまう。4月から幼稚園に入るので、またこのパターンを繰り返すのではないかと少し不安。こう言う気持ちどう向き合えばいいでしょうか。

【回答】

 ごく普通です、居場所がないと感じるのは普通。居場所があると感じる方がちょっとおかしいと思う。全く知らない人たちがその辺をうろうろしているわけですから。(本田さんは、子育てをしていた時期に)ベビーカーを押して、(他のお母さんの集団に)入れないし、向こうもどうやって話したらいいか分からない(状況もあった)。

 居場所がないと感じることが、おかしいと思っている。しかし小学校、中学校でもそういうのを感じたでしょう。自分も新しい全く知らない人がいるパーティに参加しても居場所がないと感じる。今でも一人で行くのは嫌で、誰かに連れて行ってもらいたいと思う。

 居場所がないというの人生のテーマで、誰でもそうなのかもしれない。居場所のない中で気の合う人と付き合って家庭を持つということだろうし、居場所のない世界の中で誰かと友達になっていくからこそ友達が大事。居場所のない中で自分で居場所を作って行くかという技術を小学校くらいで教えるべき。それは技術なんです。新しい保育園、幼稚園の中でも誰か自分と相性いい人を探す、自分の事を否定しなさそう受け入れてくれそうな人を友達にすれば1個居場所ができる。居場所がないのが普通で居場所を作らなければいけないと思えばずいぶん楽でしょう。自動的に居場所があるように感じるのは絶対にない。

 どこに行っても居場所がないと感じます。人間である限りみんなそう。居場所がある場所にずっといてもつまらないし。

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 ご自身の体験を例に出しつつ、居場所がないのが普通で、気の合いそうな人を見付けて仲良くすることが居場所を作る事だという回答に思えました。明快でシンプル。

 

一方、心屋さんのPodcastでは、こんな感じでした。

「心屋仁之助のホントの自分を見つけるラジオ」

1月19日リリース 第37回 「居場所がないのは本来のやるべきことをするチャンスです!」23秒あたり

 【質問】  

「第29回で私なんかいなくても大丈夫と思えれば、休みが取れるようになる」という趣旨の話がありましたが、私は手柄を独り占めし過ぎる人に出会い、会社で居場所を失い最終的に私なんかいなくても会社は回っていくし、別の新しい人来るし、私なんかいなくていいかと会社を辞めてしまったことがあります。

 私も私がいなくても仕事が回るようにしておきたいタイプですが、いつの間にかネガティブの方にひっぱられて、「私なんかいなくても大丈夫」イコール「私なんかいない方がいい」へ変わっていきました。これって私のスネなのかなと思いながらも、過去の自分を振り返ると私なんかいない方がいいと思ってしまうことが多くあったような気がします。仕事に限らず集団の中にいると居場所がなく、こういう風に思っている人いるんじゃないかなと思うのですが、私みたいに思っている人に向けて何か言葉をお願いします。

 【回答】

 自分も会社員時代に仕事を奪われ、会社に行っても何もすることがない時期があった。自分は今までちゃんとやってきたのに、自分は役に立ってないという思いに包まれた時期があった。その時期に、メルマガを始めたり、ブログを書いたりしていた。あの頃にそういう活動をしていたから今がある。居場所がないということは、私は好きなことをやっていいということ。時間を与えられたから、今この仕事をしなくてもいいから本来の自分のやる事をやるチャンスが来た。

 与えられた仕事で、自分の価値は無くてもいいし、居場所がなくてもいいし、自分なんかいない方がいい。その仕事をしなくてもいいから、その時間を使って自分の好きなことをこっそりやっておきなさいということ。自分も実際には、その時期に起業の準備をしていた。

  やりたいことをいっぱい我慢して、そんなことやっている場合じゃないと思って、今仕事をしている。それをやっていて、自分らしさからどんどん離れていってしまっている。もっと本来の自分のやりたいことが絶対あるはずだから、こっちへ戻っておいでと時の流れが教えてくれている。

 また居場所がないと言っている人に、いなくてもいいと言ってあげること。「いない方」がいいと相手が泣くまで言ってあげると、相手が「そんなことない」と立ち上がる。どん底まで生きたら人はむくっと立ち上がるのです。ふらふらになりながらも、ふらふらになってはいけないと低空飛行でもがいてて落ちない、落ちないようにキープしている時間が一番しんどい。それが、「負けた」とべたっと下まで落ちたら、「さあ行こうか」と人って急に立ち上がる。

 この人も自分の事を責めているようで、いじけているようで、すねているようで、中途半端なんだ。自分が自分の事を中途半端に責めているくせに、「自分なんかいない方がいいのよ」(と言う発言)に対して、「そんなことないよ」と回りが答える。それでまたちょっと浮く。でも落ちたい。地上5センチぎりぎりの低空飛行がとてもしんどい。自分の事を責めながら、中途半端すぎる。もっとざくっと体を切ればいいのに、お箸の先で切るくらいしかやっていないから、いつまでもひりひりと痛い。

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 かなり要約してしまいましたが、4,5段落が心屋さんの真骨頂という感じがします。居場所がない人は、そこでやることがないと思い、自分の本当にやりたいことをしなさいという回答。中途半端な癒しはいつまでも相手をしんどくさせるというのは、確かにそうだと思いました。

 

  立場が違う事もありますが、お二人の居場所がないと感じている人への言葉があまりにも違い過ぎて、面白いです。

 本田さんは、強い人、自分で何でも切り開いていく人の言葉のようでした。実際そう行動してきて、今著名になられて好きなことができる立場になられているので、言葉にも信頼性があるように思います。ただこの方法だと、気が合う人がいなかったら、または自分の心が外に開いてなければ、居場所が作れないので苦しいなあと思いました。居場所を作るのは技術で、小学校で教えるべきというのは、驚きの主張でした。私は、自分の居場所は、グループでの自分の在り方で作るものなのではないかと思うので。中心にいたいなら、その様にふるまえばいいし、陰で支えるのが好きなら、その役割をすればいいという単純な事ではないのでしょうか。居場所がないと感じるのは普通です、という言葉にはとても勇気をもらえると思いました。

 

 また、一方で心屋さんは、その人の心に注目して答えているようでした。自分の心が居場所がないと感じるのは、そこでやることはないので、他の自分がやりたいことに目を向けようというサインです。自分自身の甘えのようなものは、自覚が難しいので、言われるとはっとします。自分が辛くないように自分の心が自分を騙す、そのシステムが働いている限り、どこに行っても居場所はないのかもしれないと考えると恐怖です。自分が辛くて蓋をしている考えとは、いつか向き合うことになる、"居場所がない"と感じることがそのトリガーの一つなのかもしれません。

 

 大学の頃の心理学の授業で、「自分探しと言うものは、玉ねぎの皮を剥いていく事と同じだ」と言われました。何処まで剥いても、身はなく、剥ききってしまえば、そこには何も残らない。自分の居場所探しも同じように思います。何処を自分の居場所とするかは、自分が自分で決めるしかないのだと思います。

    個人的には、"集団の中で一人"でもいいじゃないかとも思います。我が身を振り返ると、小さな会社の管理職の為、社内でぼっちだし、落語も基本一人、旅も一人、友達と行ったとしても、現地集合でホテルばらばらだったり。居たい場所で、「ここが私の居場所ですが、何か」ぐらいの図々しい心持ちで良いのではないでしょうか。

 リスナーさんの質問に優しく、時に厳しく答えてくれるお二人のPodcastを下記に貼ってみましたので、よろしければ。

KIQTASの「本田健の人生相談 〜Dear Ken〜」を iTunes で

KIQTASの「心屋仁之助の「ホントの自分を見つけるラジオ」」を iTunes で

  

谷中七福神をめぐるお正月さんぽ

 お正月の七福神詣でという慣習が江戸時代からあったこと、お恥ずかしながら知りませんでした。

 …ということで、2017年1月初めて七福神を巡ってみました。9日の成人の日、分厚い雲の後ろに太陽の気配はあるのですが、結構な雨降りの朝でした。

 

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 今回、巡ってみた七福神は、谷中七福神で江戸最古の七福神だそうです。谷中や上野など歴史的な建造物や寺・公園を通りながら、散策できます。地図がくっしゃくしゃなのは、雨の中持ち歩いたためです。ごめんなさい。

 

 谷中七福神の一つ、護国院のパンフレットによりますと

七福神の芽出度いお姿は広く全国の人々に喜ばれていますが、これらの神様を福の神として尊崇した七福神の創設者が上の東叡山の開祖慈眼大師天海僧正であった事は余り世間に知られていないようです。天海僧正は経典(仁王経)の七難即滅・七福即生の分に基いて、七つの神々の夫々の御徳をお授け頂いて我々が益々幸福な生活が得られるようにと御思召されて七福神の信仰をお勧め下さったのです。

(中略)

天海僧正徳川家康に会った時に

公の御生涯は全くの長寿・富財・人望・正直・愛敬・威光・大量の七福を具え給うにより、困難な天下統一の大業を完成され、平和な国土を築かれたが、これは神様で申し上げると丁度寿老人の長寿・大黒天の富財・福禄寿の人望・恵比寿の正直・弁財天の愛敬・毘沙門天の威光・布袋の大量を表したものと云うべきである」と申し上げましたので、家康公は大層お悦びになり早速狩野法眼探幽を召されて七福神の絵を画かれて尊崇されました。これが七福神誕生の起源であるとされています

 

 この後、七福神は模写され、縁起物として全国に広がり、正月に七福神詣でとして定着したようです。天海僧正の教えが、家康に伝わり、そこから七福神めぐりが広まったのですね。よもやこんなところで家康と出会うとは思いませんでした。真田丸、内野 家康の晩年の顔が浮かびます。

 

http://taitonavi.jp/pdf/pamph_ja/044.pdf

台東区のパンフレットに他に2つの七福神巡りのコースがありました。

 

谷中七福神めぐりのコースは、下記の通り。1つ200円で御朱印がいただけます。

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1.東覚寺 (福禄寿)

 強烈なインパクトがあったのは、門前の赤紙仁王。うす曇りで雨降る中、張り付け られた赤い紙が、べっとり濡れていてちょっと怖かったです。自分の体に悪い所があれば、仁王像の同じところに赤紙を貼ると治ると信仰されているそうです。福禄寿はちんまりと境内に鎮座しておりました。

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2.青雲寺 (恵比寿)

 目印のない住宅街を歩き、たどり着いたすっきりとしたお寺でした。正直の恵比寿様になんだかお似合いの場所でした。

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3.修性院 (布袋尊)

 本堂に祀られている布袋さんを見て、「でかっ」と驚いたのは私だけでは無いと思う。ふくふくしているお姿は、さながらポルポ(ジョジョの奇妙な冒険、第5部のマフィア幹部)のようで、とても罰当たりな想像をしてしまいました。他の場所に祀られている布袋さんもこんなに大きいのだろうかと気になります。

 

4.長安寺 (寿老人)

 

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    途中、谷中銀座で甘酒を飲んで、長安寺へ。御朱印に鹿のハンコもあって、可愛かったです。本堂の中も、鶴が飛んでいる模様の天井が素敵でした。こじんまりとしたお寺でした。

 

5.天王寺 (毘沙門天)

 ここにも大仏がありました。谷中大仏ともいわれているそうで、江戸時代の元禄3年(1690年)に作られたそうです。御朱印をいただく場所が、とても近代的な建物で、モダン和風という感じでした。こざっぱりとした、洗練された雰囲気のお寺でした。毘沙門天像は、立派でした。

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何だかいちいちお洒落でかわいい

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6.護国院 (大黒天)

 この七福神めぐりでもっとも威厳を感じたお寺でした。寛永2年(1625年)に開創された歴史の重みが、境内からにじみ出ているようです。大黒天画像は、徳川三代将軍家光公が贈ったものと伝えられており、大黒天の木像とダブルで観ることができます。

 戦争や地震でよく失われなかったものだと感動し、ここに来る道すがらいくつか大黒様を祀っている寺を通り過ぎましたが、護国院は圧倒的な存在感を見せつけました。

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7.不忍池辯天堂 (弁財天)

 説明する必要もないほど有名なお寺です。芸事の神様でもあり、正面の提灯には林家正蔵さんの名前がでかでかと書かれておりました。

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 不忍池から辯天堂を望む

 

 インドの神様(大黒天、弁財天、毘沙門天)、中国の神様(寿老人、福禄寿、布袋和尚)、日本の神様(恵比寿)が、まとめて宝船に乗せられ、人々に七徳をもたらすという考えは、日本の文化や宗教のルーツを考えるのにとても興味深く、仏教神道が複雑に混ざってしまっている状況を更に複雑にしてしまっているような気がします。

 

 七福神めぐりにしても、神社仏閣への訪れるのは、悪い事ではないのですが、ただ行けばいいというものではなく、良い気をいただきに行く、お礼に行くという真摯な姿勢が大切だと思います。

 

 最後に、七福神をめぐる前の参考資料の一冊として、下記を読んだのですが、すごく面白かったです。初めに谷中七福神が出てきて、日本橋、港、武蔵野吉祥、日本橋、亀戸等色々な七福神を巡りながら、主人公が自分の心に向き合っていく話です。

ぐるぐる七福神 | 株式会社 幻冬舎

 

 あと全然違いますが、久々に中島らもさんの「ガダラの豚」が読みたくなりました。

 

 七福神めぐりは、お正月が有名だそうですが、浅草名所七福神は、一年中御朱印をいただけるそうですよ。思い立ったら是非、心を休める、おさんぽなんていかがでしょうか。