ぴこのねごと

さあ、つかの間の現実逃避へ。 旅とフラと時々経理の話

肩コリとバックオフィスワーカー 肩を取ってしまいたいと思う時もある

普段の仕事として外資系中小法人の経理業務を紹介してもらい、請け負うことが多い。

 

日本で会社を初めて設立するという海外のお客さんに日本の税制や商習慣を説明するのはなかなかに骨が折れる。

 

例えば、銀行手数料。売掛金から手数料を抜いて入金してくるお客さんに対して海外にある本社がぷんすこするケースは、満員電車で小競り合いをしている人くらいよく見る現象だ。

 

銀行手数料については、私もあまり差し引いて支払う習慣がないのでこれをやっている会社さんに出会うと「強気〜」とぴゅーっと口笛を心で吹く。

 

会社で銀行手数料は先方負担と決まっているのでそうしているだけなのだと思うし、また相手とのパワーバランスも影響しているので一様に激しく取り立てもできないのが難しい所だ。

 

とある外資系企業が銀行手数料を引いて入金してきたお客さんの翌月の請求書に前月の銀行手数料を乗せて請求していたのには驚いた。もちろんこのお客さんは毎回銀行手数料は差し引いてくるので、はてしない物語だ。

 

海外の本社の人にWhy Japanese People⁉︎ 入金時に銀行手数料を差し引いて入金をするのか?と聞かれると、Because それが多くの会社では普通そうしているからだ、とボンヤリとしたアホの子になって返事をする他ない。

 

この対応は、私自身が思考停止に陥っていることでもあり、改善・再考の余地があることにも気が付く。海外のお客様向けに経理の仕事をすると、私たちが普段当たり前と思っている日本の商習慣について改めて考えさせられることが多いのだが、そういう話がしたいわけではない。

 

もう少し話を進めたい。

 

海外親会社対応以外に、経費精算業務を請け負っていた場合、社内の人向けにも諸々気を使う必要がある。うまく説明しないと営業さんや制作さんの上の偉い人が出てきて、苦言されたり、経理の偉い人も登場して、「やられたらやり返す、倍返しだ」ばりの社内闘争が過激化してしまう原因にもなりかねない。経理部と仲のいい部署はない。

 

つまり外(海外本社)にも内(日本支社)にも気を使い、四面楚歌にならないように日々暮らしている。それがピースフルに経理を請け負う仕事をしている者の定めである。

 

働いていれば多かれ少なかれ、みんな同じ状況になるだろう。1日の半分の時間を仕事とそれに伴う準備と移動の時間に費やしている我らである。そんな環境の中で、少しでも仕事を効率よく進めるために愛用している品の1つや2つあるだろう。

 

私が愛用しているのは、こちらの3つ。バックオフィスワーカーの三種の神器と言っても過言ではないのではないか。

 

 電卓、30cm定規、肩凝り解消用ローションだ。2,000文字くらい書いて、引っ張った割には普通過ぎて申し訳ない。

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1. 電卓

言わずもがな、経理ワーカーの証だ。

 

これが無くては仕事にならないと今まで信じていたが、経理部の平成8年生まれの子が電卓を持ってなくて、どうやって仕事をしているのか不思議に思っていたら、パソコンに入ってる電卓アプリを使用していた。テンキーで数字を打つことができるし、履歴も見えるし便利かもしれないが、衝撃を受けた。

 

私が新卒で入社した会社の経理おっちゃんは、全ての計算をそろばんで行っていたので時代の変化を感じる。

 

若者ぶって私も使用してみたが、使いこなせなかったため引き続きCASIOの電卓を使用している。

 

PCのそばでしか使用できないのと、机のスペースに応じて右手でも左手でも電卓を打つし、時には社内の人の机で電卓を打つので、テンキーの場所でしか作業できないのが苦しかった。

 

全くの余談だが、この電卓はかつて税理士試験を受けていた際に、先生に貰ったシールが貼ってある。先生、法人税法、受からなくてごめんね、という気持ちを忘れないためにそのままにしてあるというのは建前で剥がす理由もないのでそのままにしている。かわいいし。

 

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2. 30㎝定規

何に使用するかというと、通帳などを手入力で会計システムに入力しなくてはならない場合に、入力する"行"に定規を合わせて、取引を見失わず入力するために使用する。

 

クラウド会計を利用している会社や銀行データを会計システムにアップロードできる環境では、ほとんど使用しなくなって来ている気がしなくもない。

 

細かいExcelデータ(支払いデータをまとめたものとか)の数字と紙の請求書や支払いデータ等をチェックする時にも使用する。絶滅危惧種なアイテムかもしれない。

 

重たい鉄製の素材を好まれる猛者もいるが、重いし冷たいし透けて下の数字が見えないので、私はプラスチックがいい。

 

3. 鎮痛消炎ローション剤(と後ろに書いてあった)

同じ格好で数時間パソコンに向き合っていたり、皆のご機嫌を伺いつつ、社内規定に従い厳しく経理業務を遂行することは骨が折れる。言わずもがな肩が悲鳴を上げてくる。これをこっそり塗って、コリを散らしている。

 

女性が化粧ポーチに入れられるように素敵な光沢が表面にあしらわれている。匂いもキツくない。オフィスで使用する用にデザインされた素敵な製品だ。

 

問題は塗りすぎると、たまに肌がヒリヒリしてしまう。

 

何故、社会の片隅にひっそりと生息している者が、誰得にもならない自分の仕事上の愛用品を恥ずかしげもなく披露しているかと言えば、今回のお題のコリコランが欲しくなったからだ。

 

繁忙期になると肩コリローションよりも物理的な刺激が欲しくなる。今までは、相方が結婚式の引き出物のカタログで取得した、足用の低周波マッサージを、あまりに肩コリがひどい時に使用していた。

 

手のひらサイズの機械から有線で繋がっている心電図を取るときに貼られる様な粘着性のシートを肩に貼り、振動を肩に与えていた。

 

これは家でしかできない。また足用なので、粘着性シートに付着した私のものでは無いスネ毛を愛おしく思いながら肩に貼っていた。

 

気になって調べたところ、コリコランには線が無い。これは場所を選ばずに使用可能である。肩がコリ過ぎて、もう少ししたら頭痛がくるかもという緊急時に使用できるのは安心感がある。

 

また肌面に接する部分に貼る肌に優しいシールも気が利いている。塗るタイプだとどうして肌が熱くなったり、塗り過ぎると肌がヒリヒリとしてしまう。

 

効用を見ると、低周波のものより血行を良くし肩のコリがほぐれるようだ。ストレッチもサウナもいいけれどどうしても回復が追いつかない時もある。アラフォーだもの。

 

また低周波のものは振動があるのだが、あまり強くすると一緒に肩が揺れてしまう。ひょえっひゃあと気持ち悪い声が漏れてしまうため、あまり強くはできない。コリコランは振動無し。高周波が出ているかはチェッカー機能で確認できる。

 

人知れず肩コリ治療が可能だ。「今、私はあなたと普通に話してますが、肩にコリコラン貼ってあるんですよ。うふふ」という違った楽しみ方もありだ。

 

年末進行に向けて、仕事も日々も忙しくなるし、寒くなると肩がすくみ肩コリがひどくなるので、是非、コリコランと私の三種の神器のローションと交換したく存じます。何卒お取り計らいいただけますと幸いです。

 

この季節の移り変わりに体調崩されている方も多いと思いますが、無理せず生きていきましょう。今日もお疲れ様でした。