ハワイを探して、フラガールたちは春の熱海へ
春、日照時間が伸びてくると何となく、ハワイに行きたくなってしまう。そう言う気持ちになったことはないだろうか。
全くご賛同いただけないかもしれないが、私はある。
ぶっちゃけてしまえば、いつだってハワイには行きたいのだ。とは言え、なかなか時間と予算を避けないのが現状だし、春は気持ちを抑えきれない。
このハワイに行きたい気持ちを沈静化するため、週末日帰りで熱海へ向かった。
熱海には、ハワイで有名なTシャツ屋さんが日本で唯一出店しており、カフェも併設しているらしい。
海、Tシャツ屋さん、そしてハワイアンカフェ、ハワイ気分を満喫した1日を過ごせるのではないか!?と日曜日、東京駅発9:09の東海道線快速アクティ号に乗り込んだ。
10:47、熱海へ到着。特急にも乗らずに行けるなんて、すごい。お恥ずかしながら、熱海には、はるか昔の社員旅行で一度訪れた事しかない。しかもシャンデリア付きの宴会仕様のバスで行ったため、熱海駅には降りたことがない。
一緒に来た友達は、熱海駅の駅ビルや駅前商店街の人の多さに驚いていた。2〜3年前は本当にさびれた場所だったらしい。
干物がとても美味しそうだった。食べ歩きもできるそう。
お店を冷やかしながら、商店街を抜けて、海岸への道へ向かう。目的のお店は、お宮貫一像の前あたりにあった。
11:27、88TEES CAFEに到着した。
お店に入って右側のスペースにはTシャツが並んでいる。数が多すぎて迷う。Tシャツの他には、ステッカーやエコバッグ、サンダル等が販売されていた。
食事を注文した後、Tシャツを見ていたが、種類が豊富すぎて決めきれない。
そうこうしているうちに、料理が運ばれてきたので、一旦Tシャツ探しはお預けとした。ロコモコ、ガーリックシュリンプ、パンケーキ、アサイボールを頼み、皆でシェア。
何だか、外の景色もカラカウア通りに見えてきた。
デューク・カハナモクの像が見え、ハワイアンミュージックが聞こえてきたら、この旅は大成功だと言える。
*Photo by my friends
咲いている花も植わっている木も何だか、南国を感じる。プロテアは、南アフリカの花らしいが、雰囲気が大事だ。向こうに見えるのはダイヤモンドヘッドかもしれない。
食事も終わり、海岸に出てみる。彼方に見える熱海城を、ピンクのロイアルハワイアンホテルに置き換えてみる。ここはワイキキビーチだ。
この砂浜で、何となくフラソングを聴きたくなったので、今レッスンしている曲をかけてみた。
1.Ka Polio Waimea カ ポリオ ワイメア
-ワイメアの中心、ワイメアの土地について歌っている
2.Pua Milo プア ミロ
-ミロの花と恋人の歌。裏の意味があり、想像すると楽しい。
3.Hana Waimea ハナ ワイメア 古典フラ
-ワイメアでの兵士たちの様子を歌っている
4.Anoai アノアイ 古典フラ
-この場所へようこそ、皆歓迎していますという歌
今年の発表会は、ハワイ島の曲を中心に構成されているので、オアフ島ではなく、ハワイ島の曲ばかりで恐縮だ。せっかく、エア オアフ島、カラカウア通り、ワイキキビーチなのに。
最後のAnoaiは、カヒコの始めに歌うハワイ語の曲だ。人気のないこの海岸で、立ち尽くしながら、ハワイ語の曲を歌っている女子4人、少し異質だったかもしれない。
一番この海岸にあっていた曲は、カ ポリ オ ワイメアだった。ハワイ島の北の方で、少し山の上の土地で全く海は関係ないのだが、広々とした感じ、朗々と響くチャントが、雰囲気にぴったりだった。
余談だが、去年、台風の被害にあったホテルニューアカオが見えた。オーシャンビューの素晴らしい立地だ。
ジェラート屋さんへ向かうというので、移動。
*Photo by my friend
ジェラートは2種選んで500円だった。
*Photo by my friend
4月誕生日の私ともう一人のために、友達がサプライズでお祝いしてくれた。ここまで、Happy Birthdayプレートを折らずに持ってきてくれたことに感激した。そして、4人のジェラートの色合いが同じなのがウケた。
ジェラート屋さんでも(カフェでもしてくれた)お祝いしてくれることは、決まっていたそうだが、海岸からジェラート屋さんまでのナビは、お誕生日の私がするという。
何とも私の友達らしいではないか。愛しているよ、マイフレンド。
15:00、帰りの電車まで時間があるので、熱海のパワースポット、來宮神社へ向かう。ここからは全くハワイ感を感じられないが、ハワイには出雲大社もあるのだから、許容範囲であろう。
境内はさほど広くない。かなりSNS映えを意識した境内の様子に少し驚いた。神楽坂の赤城神社を彷彿とさせるお洒落な空間だ。
*Photo by my friend
樹齢2000年の大楠を見に奥へ進む。
周囲23.9m, 高さ26mの本州1位の巨木は、圧倒的な雰囲気を醸し出していた。気功をやっているという友達は、木の幹を触った手が熱く感じると言っていた。
幹を1周廻ると寿命が1年延命すると言われている。また心に願いを秘めながら、1周すると願い事が叶うそうだ。
大楠にパワーを貰いすぎたこと、春の海に30分ほど立ち尽くしていたこと、または帰りの電車のババ抜きで興奮しすぎたことが理由か分からないが、熱海に行った4人中2人が翌週風邪をひいた。その一人が、お恥ずかしながら私である。フラガールと自称しているが、寄る年波には逆らえないということか。
東京近郊で海を楽しめると言えば、鎌倉だと思う。適度に都会でお洒落、お手軽に旅行気分を味わえるためか、最近はどこに行っても混んでいる。
あまり遠さは変わらないのなら、少し地方感があるが、熱海はどうだろうか。日曜日でも、お店は空いているし、混雑もない。今回は温泉には入らなかったが、よいサウナがあるのだったら、それ目当てに行ってもいいかなと思う。
それでは今日も良き日を。