ぴこのねごと

さあ、つかの間の現実逃避へ。 旅とフラと時々経理の話

マレーシア・シンガポールさんぽ Day1 ー ボーダーを超えて行く

 国境、日本という島国住んでいるからかどうかは分かりませんが、その言葉にとても惹かれます。以前カナダとアメリカの国境の一つ、ホワイトロックへ行った時、この向こうがアメリカなのか、意外と平和な場所だと感じました。韓国と北朝鮮の国境のような物々しい雰囲気もなく、車が道路をすいーっと走り抜けて行きました。地続きの場所に違う国がある、とても不思議な感覚です。

 

 外資系の会社のアジア統括の部署があるのは大体シンガポール。税制、経済に特徴があるシンガポールともともとのマレーシアでどのような違いがあるのかを国境を超える旅で感じたいと思った所、お値打ちツアーを見付けたため、参加することにしました。また近年色々な意味で注目されているイスラム文化に触れてみたいと思ったこともきっかけの一つです。

 

 添乗員さんがいるツアーと言うのは、台湾に行った時と今回で二度目。どんな添乗員さん、ツアーメンバーがいるのかは重大な問題ですが、当日行ってみなければ分からない、開けてびっくり玉手箱です。深夜クアランルンプール空港に到着し、メンバーを観察したところ、参加者30名、年齢は50代以上、ご夫婦が多い感じです。添乗員さんのきつそうな感じが何となく苦手ですが、旅は始まった、何事も楽しんでいきたいと、ホテルへのバスの車窓から暗がりを見つめながら自分に言い聞かせていました。

 

【クアラルンプール~マラッカ】

 クアラルンプール市内観光では、王宮やモスク、独立広場、ペトロナス・ツインタワー、繁華街のブギッ・ビンタンなど観光地を巡ります。その中で印象が強かったのは、王宮とモスク、ペトロナス・ツイン・タワーです。

 

  • 国王の公邸「王宮」

 お恥ずかしながらマレーシアには王様がいると思いませんでした。しかも9名もいて普段はそれぞれの州を収めているそうです。9名の中から国王を選び、5年任期で順番に担当するそうです。しかも王様は、世襲制。なんとなくお国柄が読める感じがします。王様たちもなかなかキャラが濃いです。金髪大好きで、金髪美女ばかり妻にしては離婚する方や、カジュアルに自分で車を運転して街の様子を伺っている、遠山の金さんみたいな方がいるそうです。

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国の紋章にはマレートラが描かれています。


  • 国立モスク MASJID NEGARA

 マレーシア人の60%がイスラム教徒と言われており、国立のモスクが存在します。

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 お祈りの時間もとても細かく決められています。

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 がらんとしたお祈りをするためのホールはとても静かで厳か。神聖な雰囲気が漂っています。全然荒々しい感じがしません。

 

 現地ガイドのおっちゃん、デイビットさんは豚肉食べられないからかわいそう~と言っていました。こういうおっちゃん、日本にもいるな。彼は中華系の人みたいでした。

 

 謎の住宅街から鑑賞。言わずもがな、有名な建物ですが、この建物自体には、あまり感動はなかったです。ただ周りが高級マンションばかりでびっくりしました。不埒な輩が侵入しないように、電気網が仕掛けられています。

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【高速道路を通ってマラッカへ】

 高速のサービスエリアでトイレ休憩。ここにもプレイルームがあります。トイレはもちろん手で洗うためのシャワー付きです。

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    長距離ドライブに飽きてしまったお子さんに如何がでしょうか。よく分からないキャラクターです。

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【マラッカ】

 マラッカはスパイス狙いで色々な国に支配されていたことや、中華系の人々も多いため、クアラルンプールとは全然違う雰囲気を醸し出しています。

 

  • チェン・フー・テン寺院

 マレーシアに現存する最古の中国寺院です。中華系のお寺はとてもきらきらしていて、ゴージャスです。ひっきりなしに参拝客が訪れるので、ご利益があるお寺なのかなと感じました。

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  • オランダ広場

 マラッカと言えばこの場所の写真がパンフレットに掲載されています。ピンクのかわいい建物たちです。観光拠点でもあり、人がたくさん集まっています。

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 トライショーもそれぞれ趣向を凝らして、観光客を勧誘しています。著作権なんて関係ありません。かわいい系、かっこいい系、派手で目立つ系、音楽ならし系色々です。

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  • スイスガーデンホテル&レジデンス マラッカ

 豪華で近代的なホテルでしたが、エレベーターの表示がわかりにくく、何度も登ったり、フロントに降りてきたり、うろうろしているツアー客を見かけました。ホテルのスタッフに聞けばいいのにと思うのですが、聞かずに何往復もしていたので、最後の方に鍵をもらった私たちの方が先に部屋に入ることができました。

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お祈りする方向を示す矢印。マレーシアのホテルではよく見る光景です。

 日本ではできることを海外ではできない、日本でしないことを海外ではする、そういう参加者が多かったように思います。道を聞けない、金額を確認しない、朝のビュッフェの場所が変わったかどうか確認できない。

    このツアーに参加するような方々の特徴なのでしょうか。ツアーの仲間内では鼻息荒く話していても、日本人以外の方々に対して、無口になります。質問があってもガイドさんに確認しないで、周りの人に確認したり。何のために旅に来ているのだろうかと思いました。そして、そんな有様であるにもかかわらず、何か国行った、北京ダックは日本で食べるものの方がおいしかったなど旅自慢をしてきます。そんな話しかできないくらいの旅が、彼らの旅なんだなと思いました。もちろんそんな人ばかりではありませんでしたが、一般的な日本人の高齢者の特徴が現れている様に思いました。

 

  いよいよ明日は、国境越えです。まずはゴムの木の密林を電車で抜けて、ジョホールバルへ向かいます。