バルセロナさんぽ Day2
興奮のカンプ・ノウ・スタジアムと喧騒のランブラス通り
今更私がここで言うべくもなく、
リーガエスパニョーラの名門、
やってきました。
ここで多くの歴史的瞬間が生まれ、これからも生まれるのでしょう。
一般人でも興奮を隠しきれません。
訪れた際にはすでに今シーズンは終わっており、試合を観ることはできなかったのですが、スタジアムツアーに参加することにより、スタジアム内に入ることができます。
飾られており、バロンドールのトロフィー達も見ることができます。
もうメッシは殿堂入りとかにして、もっと他の選手をノミネートしてあげればいいのに、と思うのは日本人マインドなんでしょうかね。
まあでも、それで他の選手がバロンドールを貰っても、
嬉しくないだろうな。
試合の時にアウェイチームが使用するロッカールームも
コースに入っています。
あまりに簡素な作りで非常に驚いたのですが、
相手選手のやる気をそぐ意味もあるらしく、
敢えて、てきとうな作りにしているそうです。
一方で非公開のバルサの選手たちのロッカールームは、とても豪華みたいです。
勝負はここから始まっているっ。
と、無駄にきりっと緊張したところで、
選手が試合の時に出るであろう道を通って、太陽輝くピッチへ向かいます。
芝刈りをしているため、草のにおいが風に漂ってきます。
スペインでサッカー関連の仕事をできることは名誉なことという話を
昔聞いたことがあるので、芝刈りしているおっちゃんに威厳を感じてしまいます。
お昼寝したら気持ちよさそうな、ふかふかなスタジアムの天然の芝は、
順路の途中のお土産コーナーで、販売されておりました。
写真を撮り忘れたのが、非常に悔しいのですが、
芝の栽培キットや、キーホルダーに入っているものなど種類は様々です。
甲子園の砂の様です。
日本に持って帰れたかわかりませんが、
ネタに買ってみればよかったなと少し後悔しています。
選手の写真や展示を見ていて、
シャビがいないなと非常に寂しい思いをしました。
もちろん過去の写真には紛れて、写っているのですが。
地味でなかなか目立たないいぶし銀の風格の彼が、MFでいつも頑張っているのは
見ていて勇気づけられる光景でした。
そして噛みつきスワレスがここにいる、ことをすっかり忘れていました。
スワレス選手の写真の前で、白人のかわいい男の子が写真を撮ってもらってました。
「そいつ噛みよるよ」と心の中でそっとつぶやき、その横を立ち去りました。
地下鉄マリア・クリスティーナ駅から徒歩で10分くらいの場所に
スタジアムはひっそりとあります。
約10万人を収容できるスタジアムにもかかわらず、そんなスタジアムが近くにある気配を全く感じさせない町並みです。看板も、FBバルセロナの旗等がほとんどみあたりません。
この辺りは金融街のようで、Caixa Bankのツインタワーが目立っております。
近くをトラムがすうーっと走っており、
とても現代的で閑静なエリアでした。
そんなエリアが試合がある日には、人々やみんなの興奮で沸き返るのかと思うと、
それを味わいに、また来てみたいなと素直に思いました。
比べて、ランブラス通り周辺は、大体いつも人通りが多く、
落ち着かないエリアです。
金色の天使がいたり、おもむろに地面に直接、
扇を並べて販売しだすおばさんがいたり、
またスリの被害も多く
観光客は中々気が抜けない通りです。
旧市街と言われているエリアで、遊歩道にミロのモザイクがあったり、
石造りの建物は歴史を感じさせるものも
多く点在しています。
途中には、サン・ジュセップ市場やレイアール広場など見どころが満載です。
久々のヨーロッパなので、この街並みは非常に印象的です。
カタルーニャ地方に古くから伝わる民族舞踏、サルダーナを踊ってみたいと
カテドラル前の広場に向かったつもりだったのですが、
道に迷い、ゴシック地区で堂々巡り。
迷いながら教会に入ってみたり。
意外と立派な教会だったので、名の知れた場所だったのかもしれません。
気が付けば、ランブラス通り突き当りのボルト・ベイまで
歩いてきてしまったことを、コロンブスの塔で気が付きました。
ランブラス通りの喧騒抜けた先で、空が開き、地中海が緑に輝いています。
サルダーナの時間にはもう間に合わないので、
ポルトベイからライエタナ通りまで海を見ながら散歩することにしました。
かわいくないエビのオブジェがお出迎え。
その顔があまりにポップで、台無し具合に驚きました。
おっちゃんが、大きなシャボン玉を作って、ちびっ子と遊んでいます。
同じ光景を旧市街の別の場所でも見たのですが、
これは詐欺的なものなのでしょうか。
ただ純粋におっちゃんが、
シャボン玉とちびっ子と遊んでいるだけなのでしょうか。
とてものどかで素朴です。
海沿いの遊歩道にも謎の物売りが大量に出現していました。
どこもサングラス、カバン、扇などの似たり寄ったりの品ぞろえで、
ブルーの地中海が広がっているのに、ここはレッドオーシャンだと思いました。
のどかなベイエリア、金融街のマリア・クリスティーナ駅界隈、
選手やファンの興奮を感じるカンプ・ノウ、騒がしく落ち着かないランブラス通り、
歴史ある建物が多い旧市街、おしゃれなショッピングエリアのアシャンプラ地区、
ガウディの割れたタイルで作られた壁のように、
色々な魅力がぎゅっと詰まった一つの街を感じました。
ライエタナ通りでは、デモ隊に遭遇し、一瞬やばいかなと思ったのですが、
特に暴動のようなものもなくほっと安心した、小心者の無知な私なのでした。
(スペイン語だったので、その主張は全く聞き取れませんでした)