おひとり参加の旅~台湾さんぽ
某アニメの舞台となったとされる場所が“九ふん”でないと分かったとしても、
その印象的な街並みに惹かれ、体感してみたくて、台湾へ行ってみることにしました。
さて、どう旅するか?
始めて行く土地で久々のアジア旅行、普段より更に慎重になり、生まれて初めて添乗員さんが同行するツアーに参加することにしました。
以前から興味を持っていた、おひとり様だけが参加を許される、
「おひとり参加の旅~初めての台湾ハイライト~」に参加することに決めました。
ツアーと言うとついつい一人で参加することをためらってしまうのですが、
参加者全員が一人参加なら気兼ねないでしょうというツアー会社の発想が新しく、
またそのツアーにどんな人が参加するのかとても興味しんしんです。
冬の中途半端な時期であるため、
参加者は少ないらしく11名、女性が過半数のグループでした。
これが今回の台湾の布陣だ、としみじみ観察しておりましたところ、
注目の人物を発見!
最高齢の男性は70歳台以上にみえるお年、初めての海外旅行ということでした。
成田空港の団体ツアーカウンターで話を聞いている姿を見ていると何というか、
何かやらかしそうな雰囲気がします。
添乗員さんの話をあまり聴いていない、会話がかみ合わない様子に、
ワクワクするような、不安のようなものを感じました。
そんな予感から30分後、例のおじいさん行方不明(まだ成田空港内)となりました。
出国ゲートを参加者全員で通過するために、団体ツアーカウンターの近くに集合だったのですが、10分過ぎても現れず、ひとまず彼以外の参加者のみで出国ゲートを通過しました。
成田空港で呼び出しをかけて、添乗員さんが探しに行き、うろうろしているのを発見されたそうで、台湾 桃園空港では、合流ができました。
それにしても日本で迷子って、なかなかのやり手です。
台湾には夕方に着くため、ホテルの前に、士林夜市へ観光です。
空港を出ると、傘なしでは歩けないほどの結構な雨模様。
ビギナー向けという士林夜市で、夜の雨の中、小一時間ほど散策した後、
集合場所に戻り、他の参加者を待っていると、例のおじいさんが集合時間を過ぎても戻って来ません!香港の女人街や韓国の南大門のように、人が多く、入り組んだ道で、迷子になってしまったようです。
台湾は比較的治安がいいとはいえ、日本とは勝手も言葉も違う夜の異国で、迷子になるとはなかなかスキルが高いな。
集合時間から40分ほど経過した後、全然違う集合場所で一人待つおじいさんが発見され、無事に一同ホテルにチェックインできました。
おじいさん行方不明事件という試練を突破した、参加者は一日目にして、強く結束し、2日目以降おじいさんから目を離さないことを誓ったのでありました。
この日本人独特の連帯感というか一体感って本当に素晴らしいと思います。
それ以降、おじいさんは行方不明にはなりませんでした。
旅に疲れて機動力が落ちた可能性もありますが。
ひつじ