ぴこのねごと

さあ、つかの間の現実逃避へ。 旅とフラと時々経理の話

あなたのお部屋は大丈夫?ふと後ろを振り返ってしまう一人の部屋で 残穢 (ざんえ)- 小野不由美

中々まとまった時間が取れず、旅に出る時間がないと映画やアニメをひたすらに観る日々が始まる。

 

ただし仕事で忙しいと言うことは同時に目をパソコンで酷使することでもあり、ブルーライトや鮮やかな光が目にしみて耐え難い時もある。

 

そんな時には特に紙の本にお世話になる。スマホが普及してから、その便利さで電子書籍をよく利用するが、こう言う時は目への負担を考えて紙の本を手に取る。

 

今の私には、ホラーが現実逃避には最も適している感じがすると手に取ったのが「残穢小野不由美著である。初版が平成27年なので4年前の本だ。

 

転居した部屋で何かが畳をする音が聞こえ、背後には気配が…。と本の背面に書かれたあらすじにある。これだけ読むと何となくありふれた題材で安心して現実逃避できると安易に思った。

 

感のいい方ならこの次にどう言う感想が続くのかお分かりになるかと思うが、現実逃避どころかリアル過ぎて、フィクションなの?ノンフィクションなの?という疑問の天秤が左右に激しく揺れ動き最後まで一気に読んでしまった。

 

そして部屋で一人で読んでいる時が最高潮に怖かった。あまりに怖くて外も暗くなっていたけど、外出していったんサウナへ清めに行く始末だ。

 

家に何かが出る話は、原因を突き詰めて解消されて一件落着、更にちょっと付け加えてまだ浄化されていないものが少し残っていて、何かが起きそう…みたいに終わるパターンが多いような気がする。

 

しかしそういう展開ではなく、古い地図と付近の住民やその知り合いを取材し、調べ尽くした所で終わる。虚妄なのか現実なのか、登場人物もはっきりできない(はっきりしようがない)。

 

しかも物語の展開が、小野先生とお友達が実際に調査して、経験していくという形で進むため、臨場感が凄かった。

 

また調べるキッカケとなった怪異現象が独特なことがフィクションかノンフィクションなのかの判断を大いに惑わせた。これは意図されていることなのかもしれないが、そうだとしたら思い通りに動かされてしまった。

 

古い本なので、既にお読みになられた方も多いと思うが、ドキュメンタリーホラーがお好きな方は是非。ブレアウィッチ・プロジェクト(一番最初のやつ)くらい楽しめる。

 

 

フィクションとしての怖い話は好きだ。エンターテイメントととして手放しで楽しめる。怖い話が好きなくせに、本当にあった怖い話にはあまり近づかないようにしている。大体の事象に理由がつかないのが怖いからだ。

 

しかし気をつけていても時折私の元に怖い話がやってくる。同じフラスクールに通っているAさんの話だ。7,8年の長い付き合いなのにそういうものを感じると聞いたのは初めてだった。意外と近くにそういう人がいるものだ。

 

いくつか聞いたが、部屋に関するものが下記の3つ。

 

[その1]

発表会の前日、仕事が忙しくてフラの衣装の準備を真夜中にしていた所、キッチンの方から何かがこっちを見ている気配がした。キッチンとリビングはドアで仕切られており、その時ドアは開いていた。電気は消えていて何も見えなかった。気のせいだと再び準備を始めたら、寝ていたはずのケージの中のウサギがじーっとキッチンの暗闇を見ていた。

 

[その2]

ある日、仕事から帰ってきて、電気をつけたまま寝落ちていたら、夜中2時頃に肩を何かに「つん」と押された。それで目が覚めたのだが、肩を突かれた感触が残っていた。

 

[その3]

部屋で寝ている時に遠くでお祭りのお囃子が聞こえて目を覚まして、何かと思って窓を開けても何も聞こえなかった。ネットで近所のイベントや祭りを調べたが何も無かった。

 

比較的新しい物件だったし、大島てる(この時までこういうサイトがあるのを知らなかった)で調べても何もなかった。また悪さをしてくるわけではないので大丈夫だと思うと彼女は言っていた。原因は分からないのだ。

 

この時彼女は私の最寄駅の隣の駅の近くに住んでいたので、妙にリアルで身近に感じてしまった。結局、彼女に生活の変化があり、2年の更新も待たずに引っ越してしまったので、遊びに行くことも叶わなかった。今も隣の駅の物件にはそういう部屋があると思うと怖いし、引越しするにしてもアタリは絶対に引きたくないと強く願う。

 

怪奇現象などの怖い経験にはあったことがないので、怖いもの見たさでとても惹かれるのだが、怖がりなので、ドッピオに出会った時のリゾットばりに「私は近づかない」を貫いている。

 

しかし、ちょっと怖い場所はざらにあり、大昔に某乙女ゲーにはまっていた時に、梶原景時が刀を洗っていた場所(梶原景時刀洗水)に聖地巡礼気分で行ったことがある。友達と二人でここ何か怖いねと早々に立ち去ったりした。まあ朝比奈切通しがなかなかの場所だったのだか…。

 

また去年行った高野山 奥の院も朝行っただけだがとても雰囲気が怖かった。夜のツアーがあるみたいだが、参加しようとは思わなくなった。

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穢れるということに中々敏感な我々ではあるが、物理的にどうかということではなく、お気持ち的なものが多いので、何でもかんでも祟りや穢れのせいだと思うとまともに生活してられない。周りがお塩だらけになってしまう。

 

残穢の登場人物たちのように疑い、観察して、そういうこともあるかもしれないと考え過ぎない方が、何事も良いのかもしれない。

 

洋物ホラーのように、心霊スポットに迂闊に訪れて行くとタヒなフラグが立つ可能性もあるので、楽しめる範囲で現実逃避も楽しみたいものである。用法、用量を守り使用する事で、怖い体験はしばしの間現実を忘れさせてくれるものである。

 

ただ小説読了後、お部屋の中でシュッと音がしても振り返らないことをお勧めする。

 

 

乙女と低気圧と無断欠勤と

「体調不良で迷惑をかけているので、契約を週4日にしたい」

とバイトの子からメールが来た。

いや、その前に君は先月は10日も出社してないし、今月1回も出社してきてないよね。と一人で突っ込んだ今月中旬。今日も曇り。件の子も、お休み。

 

低気圧による体調不良は私の周りでもよくある話で、薬を飲んで対応している人も多い。そのバイトの子も雨が降ると会社を休みがちになり、台風が発生すると同時に体調不良で来なくなってしまう。

 

旧石器時代から平日は会社に詣でているわけなので、こういった事案は珍しくはない。石を投げれば低気圧っ子に当たるという諺の如くざらに存在している。自分だって体調が万全ではないと頭痛になったりするから、多かれ少なかれ人は気圧に体調を左右されるものだ。

 

電車で気分が悪くなる、胃が痛くなる、お母さんが倒れる、階段から落ちる、自転車で横転する、枝毛が無限に沸く、サイコパスが濁るなど全て低気圧のせいだそうだ。

 

その理由に呆れたりはするものの、疑った所でのちのち重い病気を患っていたという事実が判明することがあり、バツが悪い思いをした経験もあるのでいちいち目くじらを立てない様になった。年の功だ。

 

とは言え、人力を期待してバイトに来てもらっているので、出社してくれないのはたいそう困る。病状に一定の理解を示しつつも、残念ながら、新しい人と交換するしかないフェーズまで来てしまっている。

 

学校を卒業してからの人生は選択の連続だ。

 

人は選択肢が沢山あると選べなくなるそうだが、働き方や生き方が多様になるほど自分の人生をどうしたらいいのか選べない人も多そうな気がする。

 

そのバイトの子は、主体をさほど求められていない世界から主体のみの世界に飛び込んで、泳ぎ方が分からず溺れている人のように思えた。

 

低気圧のせいで体調不良なのだから仕方ないと静かに逆ギレされても、テレパス能力がない私は困惑するばかりだ。多くの人は、自分の目的(生活、経験を得る、人脈作りなど)のために自分の時間を切り売りしている。

 

結局は、その子はお金には困っていないのだ。口では経験を得たいと言っているが、それは皆が納得するような答えを言っているだけなのかもしれない。低気圧で具合が悪いかもしれないが、来たくない(来なくても困らない)ので来ないのだ。そう思うことにして、これ以上の思考は私のサイコパスを濁らせるし犯罪係数も上がるのでドミネーターに撃たれる前にやめたいと思う。

 

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昨今は発達障害やメンタル不健康な人が職場にかなり潜伏しているので、事実を鑑みての慎重な対応が、バックオフィス業務やマネジメント業務には求められる気がする。しかし気にしすぎていても業務が進まない。はい、次の方!と割り切って、法令遵守しつつサクサク進むしかない。時代は変わったのだ。人材は取り替え可能だし、市場の門戸は広く開かれている。

 

個人的には自分の人生をどう使おうかは本人の自由だと思う。働けないなら、他で働けばいいし、頑張りたいなら頑張ればいい。しっくりするところで幸せに暮らせばいいのだ。

 

ただ一緒に働くのなら無断欠勤はやめてほしい。無断欠勤した人の家に訪れたら、三途の河を渡っていたこともままあるので、本当に心配して消耗してしまうからだ。

 

 

 

今日も良き日をお過ごし下さいませ。台風がまたまた来ています。ご自愛くださいませ。

フラの発表会が終わり、退職代行会社から手紙が届く 日々は続く

フラの発表会が終わった。100億%の方が、ご興味を持たれないだろうと思うが、2年に1回の開催なのでハラウ(フラ教室)内では、大大大イベントである。

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自分も何曲も踊る、生徒さんの踊りも確認する、インストラクターとして裏方の事務仕事を手伝うなどを家計を稼ぐ仕事の合間に行わなければならず、なかなかの忙しさだった。

 

特に自分の踊りについては、生徒さんがいる手前、みっともない踊りは出来ないと何度も動画撮影をして踊りを確認して修正を繰り返した。

 

動画撮影をして、動いている自分の様子を客観的に認識する。これは中々の苦行であった。最近の子は、自分がタピオカを飲んでいるだけの動画を撮って公開したりと自分の姿を動画で見ることに何の抵抗もないのかもしれないが、デジタルノンネイティブ、幻の6人目(シックスマン)として常に立ち振る舞っている自分にはとてもハードルが高かった。

 

踊りの未熟さは、高い棚の上に置いておくとして、何より気持ち悪かったのが、「自分の頭の中の自分」と「実際の自分」の差だ。

 

気分良く踊れて完璧なつもりで動画を確認すれば、上半身はグラグラ、目線もおかしい、誰これ?という人物が映っているのだ。私だ。お前か。

 

遥か太古の昔、まだ私が大学生だった頃、心理学概論かなんかの教授が、「人は客観的に物事を見ることはできない」と言っていた。客観的風には見れても、自分のフィルターを通して物事を見ているので、それはやはり主観なのだと言う。

 

ビデオや写真によって限りなく客観的に自分の踊りを見ることが可能であるが、それでも自身の変なフィルターが入り「本番ではこんな風に踊らない」「この時は考え事をしていたからこの踊りになった」など無限言い訳が出てきたり、下手だと思った踊りが他の人に褒められたりするともう何が何だか分からなくなってくる。藪の中だ。

 

結局「本当の自分」というのが玉ねぎの皮むき*に例えられるように、「客観的な自分」の姿というものもどこにも存在しないのだ。自分の見たいものを見て、私たちは生きている。 

 

 *玉ねぎを自分として例えると、自分探しというものは玉ねぎの皮むきに似ており、全て向いてしまえば結局何も残らないし、本当の自分というものはどこにもないのだと、マックで女子高生が言っていた。

 

 まあやる事はやりきったので、後は実力不足だ。それは仕方ない。ダメな所は修正していくしかない。人生は100年あるみたいなので、後60年位あれば少しはましになるだろう。

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真の客観にはたどり着けなくとも、客観的風に見ることは、普段の仕事や生活にも役に立つのではないかと思っている。

 

先日、私が経理を手伝っている会社に退職代行会社から1通の手紙が来た。「退職代行」についてはニュースで知っていたが、都市伝説の類かと思っており本当に存在しているとは思わなかった。

 

内容は、「貴社の○○様が、○月○日付で退職を希望している。直接連絡を取ることはできない。要件があれば退職代行会社まで連絡しろ」というものだった。

 

その新入社員君は、金曜日に客先へ行く予定だったが無断欠勤し、そのまま週末にあったアポもすっぽかし、連絡が取れず行方不明だった。チームのメンバーが慌ててフォローしなくてはならなかった、彼は一体どこへ行ったのかという話で社内がざわついていた時にその手紙は届いたため、騒がしさは更に増した。

 

その手紙を見た時、「落ち着け新人!」と手遅れながら思った。

 

新卒から会社勤めを始め、今はバックオフィスの業務委託と雇用契約の兼業社会人。20年色々な会社に在籍し、お客様の会社や自社を見てきたが、この会社は辞めたいと言って辞めさせてくれない会社ではない。業種の都合上、業務は忙しいかもしれないが、それもいわゆるブラック企業のそれとは違う。

 

そして「君は戦力でもなんでないんだ。辞めてほしくない人材でもなんでもないんだよ」とも思った。だって新卒新人の戦闘力は、枯れ木も山の賑わい程度なのだ。

 

私自身も新しい職場、仕事を始める時にいつも心にとめていることでもある。会社単位で見た場合、替えがきかない従業員はいない。場合によっては、社長さえ代替可能なのだ。一社員の存在など推してて知るべしだ。

 

代行会社に支払う報酬は5万円が相場らしいが、「辞めたいです」のその一言とその後の諸々の面倒くさい事が等価交換というのは、安いのだろうか。自分が辞める意思を言うことができる性格であるのと、私が新卒一般職で働いていた旧石器時代に手取りが15万円だったことから考えると、私にとっては高いと思うのだが。

 

客観的風に見れば、この会社は簡単に辞められる環境だったと判断できるため、サクッと退職の意を自分で伝え、5万円は辞めた後の生活費の足しにすればよかったのではないかと思う。

 

現状や自分の立場を客観的風にみるのは、やはりとても難しい。経験、周りの人の意見、職場の観察、事実、どれだけ並べても自分フィルターを通した主観でしか判断できない。私たちは、主観、自分の中の自分に、支配されている。

 

若い人たちに限らないが、私たちは選択肢が多い反面、選択するのが難しい時代にいるのかもしれない。ただお金も時間も自分の能力もできるだけ、大事に使ってほしいと思う。何しろ人生100年だそうなので、その配分を間違えると地獄が待っていると思われる。

 

うまくいかない時は吐きそうでも、自分を限りなく客観的に見ること。これは、解決策の一つになるかもしれないし、現状突破のヒントをくれるかもしれないと、自分のフラ動画をもやもやと見ながら自分を鼓舞している。

 

だって、フラの発表会が終わっても、または会社を退職したって日々は続くのだ。

 

去っていった新人君には、日割りの給料と未清算の経費を支払ってお別れをした。会社の彼の机には、彼が使用したいと所望して購入したごついゲーミングキーボードが残されていた。これどうすればいいのさ…。

 

 

 

大型台風が外でうねっていますが、来週もサバイブしていきましょう。命大事に!

映画「サウナのあるところ」感想 そこには人が集まり、それぞれの物語が交差する

サウナはに入るのは好きだ。

 

だが、サウナに関する俺哲学やどこに何回行ったか等をあーだこーだと語るのも聞くのも苦手。映画が公開されるのは知っていたが、観るかどうか悩んでいた。

 

しかし予告編を見て、心は決まった。この映画は、私の苦手なものを題材にしているものではないと確信した。久々にフィンランドサウナの蒸気が上がる音が耳の奥に聞こえた気がする。 


映画『サウナのあるところ』予告編(2019年9月14日より公開)

 

 

アップリンク渋谷は、とてもこじんまりとした映画館で驚いた。

www.uplink.co.jp

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おっちゃん(多分自分より若い人もいる)の一糸まとわぬ姿メガ盛りでちょっと刺激が強かったが、サウナの空間で弱音や辛さをもらすおっちゃんたちの姿にキュンとした。

 

そうだった。フィンランドのおっちゃんたちは、可愛いのだ。

 

話をしながら泣けてきてしまうおっちゃん、それを見て、「蒸気を足そうか」とロウリュするおっちゃん。サウナの蒸気は優しさでできているに違いない。

 

自分の身の上を泣きながら話すおっちゃん、静かに聞くおっちゃん。その後「話すべきじゃなかったかな」と言うおっちゃん、「話していいさ」というおっちゃん。サウナだからこそ語れる話があるのかもしれない。

 

保護された子を預かったおっちゃんは言う。

「その時から俺の息子になった」と。その後大きくなった「息子」とおっちゃんのアップが映る。このシーンが一番キュンとした。そして「"彼"とサウナに入ったのかーい」と一人突っ込んだ。

  

サウナでのおばちゃんたちの会話が好きなのはこう言う所だ。何気なかったり、深刻な話が展開されたり、たまに会話に巻き込まれてどぎまぎしたりするのが水風呂の次に好きだ。

 

それにしてもサウナストーブさえあればどこでもサウナになるのだろうか。車や公衆電話、テント等色々なサウナが出てきて興味深かった。ヘルシンキで観覧車のサウナを見た時には驚いたが、それ以上だった。是非映画を観てその発想を楽しんでもらいたい。

 

作中でのおっちゃんたちの会話は、かなり深刻で重い話が多かったが、監督によれば

決してフィンランド人のメランコリックさを書きたかったわけではないし、サウナがそういうシリアスな場だ、というイメージ作りをしたかったわけでもない。=中略= 本音を打ち明けられると、こんなにも楽になれるし素敵なことだよと感じてもらえたら嬉しいです 

という意図で作品は作られたそうだ。 

 

フィンランドのサウナがどういう雰囲気なのかよく分かるので、行ってみたいけど心配な人は観ると参考になるかもしれない。男子サウナだけであるのが残念ではあるが、充分サウナを目で楽しめる。

 

フィンランドサウナが好きな人は、またフィンランドにサウナに入りに行きたくなるだろう。私は鑑賞後、来年のゴールデンウィークの予定や休めそうなスケジュールを確認してしまった。

 

途中、ヘルシンキにあるサウナが出ていたが、確かに私にはハードルが高いなとよく分かった。後、おっちゃんたちの笑い声がすごかったな…。居酒屋か。道端で外気浴をするタイプのサウナは、今後のチャレンジだろう。

 

色々な人生があり、ままならない思いを抱いて生きていく。心が空っぽになって、もう動けないとなった時に、充電できるような場所、彼らのサウナの様な場所があるといいよね。

 

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翌日のサウナは、日本のバリバリの電気サウナ&20度の水風呂だったが、脳内補正によりクーシャルヴィのスモークサウナとキーンと冷たい湖に入った気分になった。

 

今週も気分転換しながら、何とかサバイヴしていきましょう!

 

ゴマアブLOVE!についてのただの感想 [注意]ためになる話はない

\\ 私にはどっちかなんか選べない…///// 

 

待ってほしい。唐突に申し訳ない。錯乱したわけではなく、電車で見つけた広告の中での 胡麻野 恵さん(ごまの めぐみ)のセリフだ。

 


昨今、漫画を使用した宣伝は多く見かけるが、人気者の主人公(料理上手)という一言につい食いついてしまった。

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パッと見ると三角関係の状況のようだが、コマ割りから判断すると女子が主人公のように思える。

 

少女漫画の三角関係では、大概は「主人公の女子」が二人の男子の間で揺れる(花男暁のヨナ、くらげひめ等)*、または「主人公の女子とその親友女子」が一人の男子を取り合う(アオハロイド、好きなよ等)*、パターンが多いように思える。

*例に挙げたマンガは、三角関係がメインでないので、何とか読めたが、基本的に三角関係もつれが予感できた時点で、読まなくなる。アオハロイドは完全に途中で読むのを止めた。

 

歳を重ねるにつれ日増しに三角関係のキュンが苦手となり手を出さないのだが、このモテ男子、 角谷 純 (かどや じゅん)氏が主人公という所に不覚にも新しさを感じてしまった。少女漫画、三角関係シチュエーションで男子主人公はあまり覚えがないのだ。

 


気になってHPに行き、人物紹介を確認してみた所、やはり主人公は”恵さん”だった。残念だし、雑過ぎである。

 

ご興味ある方は下記からどうぞ。漫画とごま油のレシピを見ることができる。

www.kadoya.com

 

 

ここからは完全なる個人的な感想だ。

 

ごま油の香りで"恋か?濃いか?"で心揺れているようだが、恵さんのこじらせが正常に戻りさえすれば、幼馴染の純氏と両想いという布陣だ。

 

濃井 薫 氏(こい かおる)は完全に噛ませ犬、もとい少女漫画に必要不可欠な二人をくっつけさせるスパイス的な存在だと思われる。

 

 

「ゴマアブLOVE!」は3話を読むことができる。第2話の純氏のセリフへの恵さんの「なっ何言っているか分からないよ!」については首が痛くなるほどうなずき、恵さんに激しく同意した。

 

またライバル薫氏の登場シーンは、「危ない!!」と言いながらちょっとどこから飛び出てきたか分からなかった。(はしごを駆け上っている?)

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第3話では、早くも修羅場が訪れるが緊張感はあまりなく私でも読めた。

 

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「ダッ」「ばっ」というこの2コマの躍動感にとても岡田あーみん みを感じる。ツボである。

 

物語はここから展開していくと期待が高まったが、残念ながら「ゴマアブLOVE!」は作者の都合によりしばらくの間休載となるようだ。

 

漫画やアニメを使った広告が世の中にはかなりあるが、本当に直接購買に結びつく効果があるのかよく分からない。私の場合、漫画やアニメは覚えていても、それが何の商品やサービスに結びついているのか大体よく覚えていない。

 

人々の要求が多岐に渡り、企業の宣伝に対する努力は並々ならぬものがあると思う。しかし、量産されたゆるキャラと同じように、漫画やアニメの広告もなんでも作ればいいというものではない。

 

ごま油についてはLOVE!だが諸所が気になってしまい、しっかり漫画を細部まで読み込み、あまつさえブログにまとめてしまった自分を責めている。作家さんは一様に尊敬しているので、常に全力で作品を読む。そのため肩透かしをされた時の疲労感は半端ない。

 

どこかのシンジロウさんの如く意味があるようでないセリフの端々が気になって気になって、もやる。それを元に更に色々考えてしまう。

 

だんだんライバル薫氏の顔が、サンドウィッチマンの富澤さんに見えてきて、そうこうしているうちに本命の純氏の顔も伊達さんに見えてきて、実写化するならサンドウィッチマンがいいのではないかと思い始めてきている。

 

広告の意味などあるのか云々と偉そうに言ったが、ここまでくると広告製作者の思う壺感がある。悔しいのでこれ以上考えるのは止めよう。

 

 

 

 

 

妄想の世界はファンシー花が舞っていますが、現実世界では台風が近づいております。皆さまご自愛くださいませ。今日もいい日でありますように。

詰んでノルウェー、下調べなしでめぐる涙のオスロ 4/30

ノルウェー滞在、最終日。泣いても笑っても、満喫しなければもったいないということで、今日もオスロを歩き回る。

 

 

 

 まずはオスロ中央駅 カールヨハンセン通りにある、KAFFEBRENNERで朝食を。チェーン店の様で、オスロのあちこちに店舗があった。 

KAFFEBRENNER

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最終日だし、残っている現金を使おうとしたら、レジのお姉さんに、「おつりがあんまり無いからクレジットカードにしてもらえるか」と可愛くと言われてしまった。カジュアルにクレジットを使用する習慣がない昭和生まれなので戸惑ったが、言われるがままクレジットで支払った。

 

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ホテルから歩くと20分位かかってしまうのだが、オスロパスがあるのでトラムに乗った。下り坂なので王宮を通って歩くのも楽しい道のりだと思うが、お腹が空いていたのだ。

 

ラテとブルーベリーマフィンだったと思う。77NOK(1,014円)

 

ノーベル平和賞センター

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お腹も満たされたので、オスロ中央駅前のトラム乗り場から、オスロ市庁舎へ向かう。昨日船に乗った場所だ。


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建物は旧オスロ西駅を再利用したものらしい。中に入ると受付、ギフトショップがある。ギフトショップの奥には無料で使用できるロッカーがある。訪れた時の最初の展示が、デリケートな私にはいささかショッキングだった。平和でないと女性は人間として生きていけないなと思った。

 

スマホを利用したイヤホンガイドがあるので、Wifiをつなぎ使用した方が興味深く展示を回れると思う。

 

オスロ市庁舎

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言わずもがな、毎年ノーベル平和賞の授賞式が行われる会場だ。ノルウェー人の生活や文化が壁画に描かれている。嫌な派手さを感じない、すっきりとした空間。地下には食堂があったが、一般人も入れるのかは不明だった。


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2階のムンクの間と渡り廊下。木と石のデザインがとてもノルウェーっぽい気がした。

 

ムンクの墓

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オスロ「叫び」を観ることができなかったが、敬意をこめてお墓参りにやってきた。

他にも多くの有名人がこちらに眠っているようだったが、教養が足らず分からなかった。

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公園の中にお墓があるような雰囲気。ベンチで人々がゆっくりしている。日本の墓地とはずいぶん違うものだ。オープンさは谷中霊園のようなイメージかと思われる。高野山奥の院も森の中にお墓があったが、午前中に行っても大分怖かったし、座ってゆっくりしようという気持ちも起こらなかった。育ったバックグラウンドの違いなのかもしれないが、ここはとてものどかだ。

 

王宮 衛兵の交代式

 

毎日13:30から衛兵の交代式が見られるそうなので、王宮へ向かう。どこの国でもそうだが、衛兵は大変そうだ。動かず立ち尽くしていないとならなし、不埒な観光客も寄ってくるし。衛兵は若い子が多いのは体力があるからなのかな。ノルウェーの若きイケメンたちを拝見できる。

 

youtu.be

 

Loly ランチ


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王宮で交代式を見た後、ホテル近くのLolyでランチ。今回は外の席に通された。こちらの人は外で食事をとるのが好きなようで、あちこちの飲食店で外の席がある。私は外の席は、少し苦手だ。風でナプキンが飛ばないかとかホコリが入るのではないかと諸々気になってしまう。

 

サーモンバーガーを頼んだ。オスロではサーモンを食す頻度が多かったが、どのサーモンも一様に美味だ。14時過ぎに行ったため、結構な放置プレーをされたが、思いのほかのんびりしてしまった。ホテルも向かいにあるし、安心感がすごい。


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水仙の鉢がたくさん置いてあるのだが、花は終わりかけらしくほとんどがしなしなとしている。

お洒落なオスロの人々達だと思うが、細かい事は余り気にしていない所もあって好き。

 

その後、一度ホテルに戻り、いつもの小休止だ。夕飯まで自由行動となった。友達といつも一緒というよりは、別の部屋で適度な距離感がある方が居心地がいい。

 


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お昼寝しようかと思ったのだが、近くのスーパーを覗きに。なんてったって明日には帰国の途につくのだ。

 

Coop megaでブラウンチーズを購入。ヤギのミルクで作られたチーズ。まだ茶色の方しか食してないが、あまじょっぱい味だ。どんなパンにも合う。何ならホットケーキにも合う。勢いあまって二つも購入してしまったが、9月現在まだ1つのうち半分も食べていない。一つは冷凍したので、じわじわと楽しんでいきたい。

SYNNOVE(右) 42.9NOK(565円) 、

TINEFLOTEMYSOST(左) 63.9NOK(841円)

 

高い気もするが、いっぺんにそんなに食べるものではないので良しとした。

 

Yo! Sushi


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yosushi.com


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オスロ 回転寿司

 

最終日の晩餐にふさわしいかどうかはわからないが、ついに米が食べたくなってしまった。オスロ中央駅のツーリストインフォメーションが入っているビルにある、回転すし屋にやってきた。ガリはしょっぱかったが、サーモンはやはり絶品だった。

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この場所にはフードコートやカフェ、総菜屋さん、バーなどが入っている。電車の時刻表がかけられているので、電車を待ちながらここで過ごす人も多いのかもしれない。天井が高く雰囲気がとてもいい。

 

前の席に座っていたノルウェー人と思われるおばあちゃん3人が、スペイン旅行の計画を話しているようだった。白ワインもあけて、大分楽しそうだ。お会計の段になって、一人のおばあちゃんが酔っていたのか、椅子に座ったまま後ろに転倒、後頭部を後ろの壁にぶつけていた。

 

横の二人のおばちゃんはその様子を見て、「やだ!もーーー」という感じに大笑い!倒れたおばあちゃんも、「飲み過ぎちゃったかしらね」と言う感じのことを言いながら、倒れたまま笑っている。私たちは大丈夫かとおろおろ。

 

そのうち一人がおばあちゃんを起して、私たちも入れた5人で目が合って、大笑いして、バイバーイと3人組が去っていった。

 

オスロを前向きな気持ちで満喫しようと頑張っていたが、揺り返してくる悲しみと怒りに終始苦しんでいた。それが最後のおばあちゃんたちの大笑いに救われた気がした。起こった事は変えられないけれど、認識は頑張れば変えられる。

 

散々な目にあって、オスロを気の向くままにうろついていたが、出会う人はみな優しく、街もオシャレで面白かった。

 

オスロ中央駅周辺には、カッコいいライブハウスがたくさんあったので、好きな人はナイトライフも楽しめるだろう。余談だが、担当しているお客さんの会社の本社がノルウェー オスロにある。こんな場所に会社があるのか、いい場所だとしみじみ思った。そしてその担当者たちもとてもいい人なのだ。

 

 

最後に交通系カードや何とかペイで日本でもキャッシュレス化が進んできていると思うが、オスロのキャッシュレスから比べるとまだまだだと思った。キャッシュレス化が日本では進んでないのはそれなりの事情があると理解はできる。オスロで体験したキャッシュレスは、旅行者にとっては大変便利だった。インバウンドを強化したいなら、こういう所も急いで進めた方がいいだろう。日本ではクレカが使えても、海外発行のカードは使えない店という罠もあるので、頑張ってほしい。

 

初日に空港でノルウェークローネに100ユーロほど両替したが、ほとんど使わなかった。使わないでも旅行はできたので、少しの滞在ならば両替不要かもしれない。チップの習慣が無いのも大きいと思った。

 

 

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5/1、日本へ帰国する。この美しい空港を思い出すたびにビター&スゥイートな気持ちになる。いつかそれを凌駕するほどの素晴らしい体験をしにノルウェーに戻ってきたい。「その日まで、さようなら。またね」と心で呟いて、安心安全信頼のフィンエアーの乗り込んだ。


離陸 ヘルシンキへ

 

ここまでお付き合いくださいまして、有難うございました。大変な状況の方々もそうでない方々も少しでもゆっくりできる週末でありますように。

 

詰んでノルウェー、下調べなしでめぐる涙のオスロ 4/29

ノルウェーの物価は安くない。4月29日、30日はオスロ観光をすると決め、少しでもお得に市内を回ろうと、美術館博物館の入園料、交通機関が無料になるオスロパス(48時間)を購入した。655NOK(8,590円)である。

 

24時間(445NOK)、48時間(655NOK)、72時間(820NOK)の区分でチケットを購入できる。

 

アプリを入れてオスロパスをクレジットカード決済で購入すれば、ネット環境が無くても、パスを使用する事ができる。

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アプリを立ち上げると毎回私のムンクさんが出てきて嬉しい。友達のアプリには現れなかったから特別感がある。

 

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準備はできた。ざっくりの土地勘と地図、そしてオスロパスを持って、オスロを散策していきたい。意地でも満喫する所存である。

 

ここからは、せっかくなのでお高いオスロパスのお買い得感も検証しながら進めていきたいと思う。

 

 

 

朝ご飯は、近くのパン屋さんへ向かう。昨日は日曜日で閉まっていたお店だ。ヨーロッパに来ると驚くのは、日曜日は定休日のお店があることだ。コンビニやデパートも閉まっていることがある。

 

Baker Hansen ベイカーハンセン

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ホテルから徒歩4分の道のり。この道は洋服屋さんがあったり、コンビニがあったり、なかなか歩くと楽しい通りだった。


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イートインスペースで朝のパン屋さんの様子を眺めてる。お客さんが入れ替わり立ち替わりやってきて、とても忙しそうだ。


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 パンとカフェラテを購入し、食べる。パンはパサパサとしているが、何だか食べたことが無い味がした。お菓子に使う香辛料の様な味。資料を失ったので金額の確認ができなかった。オスロの旅は所々資料と写真が無い。あまり正常な状態ではなかったんだなと思う。

 

お腹も満たされたので、トラムでオスロ中央駅まで向かい、電車でTøyen駅で下車して、ムンク美術館へ向かう。

 

ムンク美術館

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駅から徒歩4分で到着。公園みたいな場所を歩き向かう。

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改装中らしく、展示品はほとんど見る事が出来なかった。もちろん「叫び」も出ていなかった。フィヨルドの恋人ムンクさん人形も売っていないみたいだった。

 

ムンクの作品は、晩年明るい色彩のものへ変わっていったそう。 そこに何となく希望を感じた。その人にとってのハッピーエンドが迎えられれば、経過はどんなでもいいのだ。

 

オスロパスお買い得感 検証】

ムンク美術館 入園料120NOK 無料

オスロパス48時間 655NOK-120NOK=535NOK


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併設するカフェ、Stockfleths’ Cofee Shopで、叫びケーキとコーヒーをいただく。まあ普通にチョコレートとベリーのケーキだ。

 

外には学校の授業で来ているような地元の小学生たちが遊んでいる。肌の色も髪の色も違う子たちが楽しそうだ。こんな環境で育っていたら、今と全然違う価値観で人生が送れそうだなあとぼんやり考えた。

 

1時間半くらい滞在して、おもしろ彫刻がたくさんあるというヴィーゲラン公園へ向かう。

 

ヴィーゲラン公園

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美しい木立の公園かと思いきやあちこちに謎の像がたくさんある事で有名だ。

 

園内にはグスタヴ・ヴィーゲランが作った212点もの彫刻が点在し、刻まれた人間の数は650体にも及ぶ。ちなみにヴィ―ゲラン氏は、作品の解説を一切拒否したため、その意味は謎に包まれているらしい。

 

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何故かよく分からない場所を経由させて公園へ行かせようとするマップ。実際は駅から徒歩10分くらいで公園入口に到着する。

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パノラマ機能で撮ったら、手がブレて曲がってしまった。
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センスが良い方だったら、映えな写真を撮れるのかもしれない。自分の実力が活かせる像をさがすのもここでの楽しみかもしれない。人気の「起こりんぼう」は意外と小さく、写真を撮りにくい場所にあった。お目当ての彫刻を探すのも旅の楽しみかもしれない。


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途方に暮れている図。

 

お昼は市庁舎前の広場で、焼きそばを食す。

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意外とおいしかった。1000円位したかもしれない。パクチーは友に全て献上した。

 

お昼後、市庁舎前からヴィグドイ地区行きのフェリーに乗る。

 

驚くことに全く写真がない。一枚もだ。

 

途中、船からアーケシェフース城がちらりと見えて嬉しかった。

 

 

オスロパスお買い得感 検証】

フェリー 48NOK 無料

オスロパス48時間 535NOK-48NOK=487NOK

 

市庁前から船に乗ること15分、ヴィグドイ地区に到着。ここから坂道を登りノルウェー民族博物館へ向かう。

 

ノルウェー民族博物館

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フェリーと徒歩で30分くらいかかる。

 

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ノルウェーの歴史が建物や展示で体感できる場所でとても楽しかったのだが、写真が何故かこの「狩り用の小屋」のアホ顔の一枚しかない。

 

歴史的建物170以上が展示されている。中に入れる建物もあり、昔のノルウェーの人々の生活を垣間見ることができる。意外と家の中は狭く、ベッドは小さい。ノルウェー人は背が低いイメージが無いのだが、昔は違ったのか。それとも民族が違うのか。

 

サーミ族の展示があり(友がめっちゃ興奮していた)、ヴィンランドサガの世界観に入った気分になった。馬車に乗れたり、フォークダンスショーがあったりするようだが、この日は何もなかった。

 

オスロパスお買い得感 検証】

ノルウェー民族博物館 130NOK 無料

オスロパス48時間 487NOK-130NOK=357NOK

 

歩き回って疲れたので、一回ホテルに戻り休憩。アラフォーの旅はこんな感じだ。

 

 

お腹が空いたので、夜ご飯を食べに山を下りる。

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レストランへ行く途中、国立美術館前を通った、閉館中でここでも「叫び」は観ることができない。「叫び」、現地で見たかったな。

 

Elias mat & sant エリアス・マット・オグ・サント

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ホテルから徒歩10分だが、せっかくオスロパスがあるのでトラムに乗車する。


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このパンがとてもしっとりしていて美味。伝統的なノルウェー料理をリーズナブルかつカジュアルに楽しめるお店だ。


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トナカイのシチュー(約3,168円)とバカラオ(干しダラのトマトソース煮込み 約3,000円位?)

 

トナカイは濃厚でおいしい。ベリーソースが個人的に好き。バカラオはタラがほろほろと崩れて、トマトソースと一緒に口でとろける。


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ノルウェーは魚介が美味というのは言うまでもないが、トナカイも慣れていない味だがなかなかいける。

 

オスロパスお買い得感 検証】

地下鉄、トラム、バスは無料で乗れるので、大体の換算 255NOK (トラム24時間券105NOK+地下鉄 100NOK+バス50NOK)

オスロパス48時間 357NOK-255NOK=102NOK

 

オスロ市内をうろうろとするなら、やはりオスロパスを購入した方が有利だ。翌日行った、ノーベル平和センター入館料100NOKも無料になるので、翌日のトラム代を考えると元は1.3日で取れる。24時間券でも1日で元は取れることが確認できた。

 

 

一日オスロを満喫した。日本ではあおり運転、高齢者の車の運転等ドライバーのマナーについて問題になっているが、オスロでは歩行者優先で運転してくれているので、危ない場面は全くなかった。(スペインでは轢かれそうになったが)トラムもバスも安全運転だ。車は信号のない横断歩道では、当たり前のように止まってくれる。

 

日本に帰ってきて、スーツケースを引いて家に帰る時、早速横断歩道で轢かれそうになってしまったので、旅の余韻にもひたれないこんな世の中じゃ、ポイズ…。東京はいつも忙しくて、余裕ないよね。

 

 

ここまでお付き合い下さり、有難うございます。何か事件がないと旅の話は盛り上がらないのかもしれないですが、ストライキにより財布に矢を受けているので、優しくして欲しい。

 

ノルウェー旅は、次回で終了です。

良い週末をお過ごし下さいませ。