ハワイ島 コナは本当に最高なのか
灼熱の夏からまだ2ヶ月くらいしか経っていないのだが、最早暑さを忘れつつある今日この頃。皆さま、寒さにお腹などを壊されていないでしょうか。
夏の記憶を呼び覚ましてみると、今年の夏は、
「He aloha no `o Honolulu」 ヘ アロハ ノ ホノルル
というフラソングを町内会のお祭りや神楽坂のカナルカフェで踊った夏だった。
この曲は目覚まし曲として長きに採用している、個人的にとてもお気に入りの曲だ。曲名は「大好きなホノルル」という意味。しかし、1番から3番までの歌詞の1番の始めで、大好きなホノルルから早々にマウイに船で旅立ってしまい、2番、3番ではハワイ島を楽しんでいる。
踊るために途中の歌詞が省略されているという事もあるのだが、1番の始めにしかホノルルは出てこない事に、私はかなりの衝撃を受けた。この人が主人公なんだなと思って見始めたアニメで、その人が早々に死んでしまった時くらい驚いた(注:喰霊零です)。お前は、オアフ島ホノルルが大好きなんだろう?そう言う曲なんだろう?
そんな私の動揺を無視するかのごとくに、3番の歌詞で、♪穏やかなコナ、シマハギのシッポ、コナは最高、沢山の人々に有名だ、と歌われ、曲は終わる。
大好きなホノルルを掴みとして、コナは最高で落とす。曲名は、「大好きなコナ」でよかったのではないか?と悶々としている。曲の中で、「コナは最高!」で締めくくっているが、本当に「コナは最高!」なのだろうか。この機会に、考察してみたいと思う。
まずはコナは、ハワイ島のどこらへんなのだろうか。 地図で見るとハワイ島の西。ヒロに次いで、2番目に大きい都市だ。ハワイ島は、中心部は山だらけで、ほとんどの人は海側に住んでいるそうだ。
コナは、もともと地域の名前で、カイルア湾に面しているため、カイルア・コナが正式名称だそう。カイルア湾に面した辺り、中心部の様子はこんな感じ。
カイルア・コナのメインストリートと言えば、アリイドライブ。まずはこちらを見ていきたい。
ホノルルのカラカウアストリートには及ばないが、堂々たるメインストリートだ。キングカメハメハホテル側からの様子。ここをてくてくと歩いて行くと、お店や観光スポットなどが出てくる。
モクアイカウア教会、1820年に王の家として建てられ、1925年に教会になったそう。見学は自由。
海沿いなのでオープンエアのレストランやバー、カフェがロイヤルコナリゾートまでの道沿いに沢山ある。
2時間に1回しかこないトロリー。ホノルルの様にピンクラインやら何とかラインなどは、ない。この1本で勝負だ。目撃したあなたはラッキーである。
海沿いをぶらぶら歩いていると人だかりがある事がある。そういう時はたいてい、カメが海にふわふわ漂っている。 みんな、最高だぜえ~の声が聞こえる気がする。
フリエヘ宮殿、1838年に建てられ、カラカウア王の夏の別荘として使用されていたそう。ハワイ王家の紋章が門に入っている由緒正しき建物。
宮殿の敷地内にあったお風呂。お風呂に入りながら、同時にミネラルを補給していたそう。壁の穴から海水がじゃばじゃば入るようになっている。お風呂と言うか、海そのものだなぁなんて思ったり。
アリイドライブには観光客以外にも、謎の人々も多い。海岸に住んでいるぽい人や酔っ払い、メンタルがアレな人は日に何度も何度も通りを歩き、罵りの言葉を叫んでいたりする。
葉っぱをどこからか取ってきて、カゴとかを作り出す人もいる。道端をよく見ると、あちこちアートの様になっている。彼らの仕業だろうか。
謎の作品群。人工物というか、何か開発自体に抗議する意味もあるのかもしれないと深読みしてしまう。
ショッピングモールは、閉店しているお店が多く、寂れている感じ。少し奥の方に行くと、雰囲気がガラッと変わりおもむろに寝ている人がいて驚く。
謎のおしゃれ目なお店。あまりに人がいなくて入りずらい感じだ。
イケてるナウいTシャツ
顔はめ文化は、こんな所にも。しかし顔はめ板のすぐ後ろはアイスクリーム屋であり、店内でアイスを食べている人に、顔はめしている輩の無防備な背中は丸見えだ。雑なペイントは、ハワイ島クオリティなので良しとしよう。
場所を少し移して、カイルア湾から山側に行くパラニロードにもショッピングモールやスーパーマーケットがあるが、坂が急なので徒歩だと少し厳しい。途中にタコベルやバーガーキング、IHOPなどがあるので、食事には困らない。
スーパーで買った牛乳と缶のコナコーヒー。牛乳はなかなか減らなかった。
パラニロードを更に登り、19号に出るとウォルマートやターゲット、コナコモンズショッピングセンター、Ross Dress for Lessがある。歩いても行けるが、行きは登りだし、20〜30分かかるため、後続車にクラクションを鳴らされても、車で行くのが吉。
コナコモンズショッピングセンター内には、色々なお店があるが、アルティメイトバーガーは美味だった。夕暮れと共にハンバーガーを求めて、徒歩で出かけたので、日も暮れてしまうし、道に人がおらずかなり怖かった。ハンバーガーの写真は動揺のあまり撮り忘れてしまった。
Broke da Mouth Grindz
中に入るのに勇気がいったが、中の店員さんはファンキーで優しかった。ロコモコとガーリックシュリンプ、美味しかった。中は地元の人で大盛況だった。
ざっと駆け足ではあるが、コナの町を見てみた。どうだっただろうか。ちょっとダサくて、人があまりいない、この町。日本から観光で来たはずなのに、何となくお盆で田舎に帰ってきたような感じに、私はなってしまった。
色々とアクティビティを申し込んで、プラン通りにこなすのもいいけれど、時の流れが緩やかなコナの街をぶらぶらするのは贅沢で、ゆったりとした時間を過ごせる。この夏、へ アロハ ノ ホノルルを、疑問を持ちながら踊った私は、検証した今なら言える、コナは最高だったと。
ホノルルは大好きだけど、やっぱりコナは最高、これは間違いない。時間の流が緩やかなここで癒されて、また元気に歩き出せるエネルギーがわいてくる気がしたので、曲の主人公は、ホノルルに戻って、バリバリと働いたのかもしれない。そんな新説まで思いついてしまった。
吹きっさらしのコナ空港国際便も最高だったぜ。
ここまでのお付き合い、有難うございました。
Mahalo nui loa
今週のお題「好きな街」