ハワイ島 コナコーヒーをかたむけて
ハワイ島カイルア・コナと言えば、そこで採れるコナコーヒーも有名である。
プナルウからカイルアコナへの帰りにUCCハワイ・コナ・コーヒー・エステートへ。同じ通りにドトール・マウカ・メドウズ・コーヒー農園もあったが、先にUCCを発見したため、こちらで休憩も兼ねて、見学することにした。
プナルウへの道のりは下記から。
カイルアコナの山側、180号は地図で見ればとても広い道に見えるのだが、実際に車で走ると狭く、山道であるためうねっていて、旅行者には大変厳しいドライブになってしまった。
コナコーヒーは、フアラライ山とマウナロア山の標高500mから800mの一帯の地域で取れるものだけを言う。この地帯をコナ・コーヒー・ベルトと呼び、多くのコーヒー農園が点在している。
ハワイ島には5つ火山があり、フアラライとマウナロアはそのうち2つだ。四国の半分しかない広さの島に、5つも火山がある事は驚きだ。うのうち2つは4,000m級なのも凄い。13区分ある気候のうち、11区分がハワイ島にあるのもその地形のせいなのだろう。ペレとポリアフという大物女神様が住んでるだけでもすごいのにね。
フアラライは、恥ずかしがり屋の山という意味で、山頂にいつも雲がかかっていて、なかなかその全貌を見せてくれない照れ屋さん。恥じらいつつも、標高2,521mとなかなかに高い。
マウナロアは、裾野が広がっている山という意味で、山の容積は地球で1番、太陽系でみれば火星のオリンポス山に次いで2番に位置する。ぎっしり中身が詰まっているのだ。標高4,169mで、富士山よりも高い。
中に入るとコナコーヒーを使ったお菓子とコーヒーのお試しができる。農園散策ツアーや焙煎体験を行なっている。
余談だが、UCCは、コナマラソンのスポンサーをしているらしく、マラソン大会に出ればコーヒー飲み放題らしい。走る時にコーヒー、身体が欲しなそうではあるが。カフェインで利尿作用もあるし、トイレが近くなりそう。
コナコーヒーの実。赤になると収穫タイミングだそうだ。コナコーヒーは、一粒一粒を手で収穫するので手間がかかる。プチプチ潰しの様に、無心でつむしかない。
この木、1本でコーヒー50杯分の量しか取れないそう。
農園は溶岩で覆われた大地をダイナマイトで爆破し、コナコーヒーの木を植えるために土壌を整えたという。ハワイ島の開発は溶岩との戦いだと思ったし、その反対で溶岩でハワイ島は守られているなと思う。
山の斜面に作られているため、道を下る時、膝が痛いほどだった。
ヴォグが晴れていると、遠くまで見渡せるらしい。この日は、小雨が降っており、薄っすらしか景色が見えなかった。
ホワイトハウスでは、アメリカ国内で生産されたコナコーヒーが飲まれている。もしかしたら私たちが飲んでいるコナコーヒーは、かの大統領やそうそうたる政治家の方々と同じものかもしれない。
段々と日が短くなり、寒くなり、もの寂しい気分になってしまうこの時期。温かいコナコーヒーをかたむけながら、頑張る自分にひと時の安息を。
おまけ
野生のうさぎ。最近、UCC農園に住みついているそうだ。可愛いけど、触ろうとしたら、噛みつかれそうな野性味を感じる。ハワイ島の生きとし生けるものは、皆、たくましいな!(好き!)