ハワイ島 ドライブ ホロホロカー コナから南へ
昨夜の夢は、すごいスピードで運転している夢だった。スピードを緩められず、怖かった。目が覚めても、運転席からの景色が、まぶたの裏に焼き付いてしまったようで、目を閉じると浮かんでくる。
昨日の荒療治で、運転に慣れたはずなので、今日もホテルまで無事に生きて帰ってこようと、気を取り直してホテルの部屋をさっとうと飛び出す(イメージ)。
昨日の様子はこちら。
本日は、ハワイ島の南、ブラックサンドビーチ、プナルウ黒砂海岸を目指す。
地図を見ると、途中の丁度いい休憩ポイントがなさそうだ。コナから北のケアウホウは途中休憩するには少し近すぎる。道端で休憩を取りながら、まずはプナルウ ベイクショップ&ビジターセンターを目指す。
コナから11号線の南へ行く道は、ヒロに続く唯一の道だったが、ダニエルKイノウエハイウェイが出来たため、使う人が少なくなってるそう。またキラウエア火山噴火の地震で道路にヒビ割れがある為、ハンドルを取られないよう気をつけなくてはならない。
そんな意気込みをあざ笑うかのごとく、お約束としか言いようがない。迷子になるよね。
ほぼ一本道なのに、どこかの分岐で失敗したらしい。車があまり来ないのは良かったけど、路肩がないし、狭いし、曲がりくねった道、手に汗を握った。
何とか元の道に戻り、車を走らせる。今日も無事にホテルまで帰還できるだろうかと不安がよぎる。
途中サウスポイントに行ってみたかったのだが、レンタカー通行禁止の道だったので断念。いつか古代ハワイアンが船を繋ぎとめていた岩を見てみたい。
遠くに見える海沿いのエリアが黒い。かつて溶岩が流れてきた所なのだろう。たくましい植物が溶岩から生えてきているのも印象的だ。
ナアレフにあるプナルウ ベイクショップ&ビジターセンターに無事に到着。スーパーでよく見るパンのブランド、PUNALU’U、のパン屋さん。こちらはアメリカ最南端のパン屋さんとのこと。
とても広い駐車場。皆、頭から駐車している。慣れない車で駐車でも何とかなる。
リリコイ味のマラサダで補給。現在のキラウエアの噴火状況を教えてくれるおじさんがこの休憩所にいて、来る人来る人に説明をしてくれていた。
その後もう少し車を走らせて、黒砂海岸へ到着。
真っ黒な大地は思っていたより圧巻だった。
黒の砂。目が荒いけど、さらさら。
日光浴をしているカメさんにも出会えた。
時間も早いので、そのままキラウエア国立公園まで行こうか迷ったが、ヒロから来ていたツアーの運転手さんに状況を聞いたら、キラウエア国立公園は全て閉鎖との事だったので、今回は諦めた。
地球の歴史からすれば、ハワイ島はとても若い島で、多くの火山が噴火しその度に、多くの人の家がなくなったり、避難したりしている。そこに住む人たちは火山と共に生きている。
日本も今年の夏は、天災続きで、「これまで経験した事がない」、「命の危険を伴う」というフレーズをよく聞いた。
キラウエアの噴火も日本の地震、台風も、私に自然と生きる事はどういう事なのかを考えさせる。 何が起こっても、そこに住んでいるという自分の選択を受け入れて、翻弄される事なく生きていく事しかできないのかなと思う。
最近のニュースによれば、キラウエアの噴火がおさまりつつあり、新たな黒砂海岸ができたそう。以前の景色を知っている人から見れば、ポホイキの美しい景色や自分の大切な家を覆い尽くした溶岩には何とも言えない気持ちになると想像する。抗えない力の前に私はただただ畏敬の念を抱くだけだ。破壊の後には、再生もあるのだ。
#ハワイ島応援宣言