読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ひつじのおさんぽ

不思議や奇妙な事,面白い事に心惹かれます。

MENU

谷中七福神をめぐるお正月さんぽ

散歩

 お正月の七福神詣でという慣習が江戸時代からあったこと、お恥ずかしながら知りませんでした。

 …ということで、2017年1月初めて七福神を巡ってみました。9日の成人の日、分厚い雲の後ろに太陽の気配はあるのですが、結構な雨降りの朝でした。

 

f:id:Cagedsheep:20170117141153j:image 

 今回、巡ってみた七福神は、谷中七福神で江戸最古の七福神だそうです。谷中や上野など歴史的な建造物や寺・公園を通りながら、散策できます。地図がくっしゃくしゃなのは、雨の中持ち歩いたためです。ごめんなさい。

 

 谷中七福神の一つ、護国院のパンフレットによりますと

七福神の芽出度いお姿は広く全国の人々に喜ばれていますが、これらの神様を福の神として尊崇した七福神の創設者が上の東叡山の開祖慈眼大師天海僧正であった事は余り世間に知られていないようです。天海僧正は経典(仁王経)の七難即滅・七福即生の分に基いて、七つの神々の夫々の御徳をお授け頂いて我々が益々幸福な生活が得られるようにと御思召されて七福神の信仰をお勧め下さったのです。

(中略)

天海僧正徳川家康に会った時に

公の御生涯は全くの長寿・富財・人望・正直・愛敬・威光・大量の七福を具え給うにより、困難な天下統一の大業を完成され、平和な国土を築かれたが、これは神様で申し上げると丁度寿老人の長寿・大黒天の富財・福禄寿の人望・恵比寿の正直・弁財天の愛敬・毘沙門天の威光・布袋の大量を表したものと云うべきである」と申し上げましたので、家康公は大層お悦びになり早速狩野法眼探幽を召されて七福神の絵を画かれて尊崇されました。これが七福神誕生の起源であるとされています

 

 この後、七福神は模写され、縁起物として全国に広がり、正月に七福神詣でとして定着したようです。天海僧正の教えが、家康に伝わり、そこから七福神めぐりが広まったのですね。よもやこんなところで家康と出会うとは思いませんでした。真田丸、内野 家康の晩年の顔が浮かびます。

 

http://taitonavi.jp/pdf/pamph_ja/044.pdf

台東区のパンフレットに他に2つの七福神巡りのコースがありました。

 

谷中七福神めぐりのコースは、下記の通り。1つ200円で御朱印がいただけます。

f:id:Cagedsheep:20170117144915j:image

1.東覚寺 (福禄寿)

 強烈なインパクトがあったのは、門前の赤紙仁王。うす曇りで雨降る中、張り付け られた赤い紙が、べっとり濡れていてちょっと怖かったです。自分の体に悪い所があれば、仁王像の同じところに赤紙を貼ると治ると信仰されているそうです。福禄寿はちんまりと境内に鎮座しておりました。

 f:id:Cagedsheep:20170117140731j:image

f:id:Cagedsheep:20170117140740j:image

2.青雲寺 (恵比寿)

 目印のない住宅街を歩き、たどり着いたすっきりとしたお寺でした。正直の恵比寿様になんだかお似合いの場所でした。

 f:id:Cagedsheep:20170117140808j:image

3.修性院 (布袋尊)

 本堂に祀られている布袋さんを見て、「でかっ」と驚いたのは私だけでは無いと思う。ふくふくしているお姿は、さながらポルポ(ジョジョの奇妙な冒険、第5部のマフィア幹部)のようで、とても罰当たりな想像をしてしまいました。他の場所に祀られている布袋さんもこんなに大きいのだろうかと気になります。

 

4.長安寺 (寿老人)

 

f:id:Cagedsheep:20170117145302j:image

 

    途中、谷中銀座で甘酒を飲んで、長安寺へ。御朱印に鹿のハンコもあって、可愛かったです。本堂の中も、鶴が飛んでいる模様の天井が素敵でした。こじんまりとしたお寺でした。

 

5.天王寺 (毘沙門天)

 ここにも大仏がありました。谷中大仏ともいわれているそうで、江戸時代の元禄3年(1690年)に作られたそうです。御朱印をいただく場所が、とても近代的な建物で、モダン和風という感じでした。こざっぱりとした、洗練された雰囲気のお寺でした。毘沙門天像は、立派でした。

 f:id:Cagedsheep:20170117140853j:image

何だかいちいちお洒落でかわいい

f:id:Cagedsheep:20170117140919j:image

f:id:Cagedsheep:20170117145332j:image 

 

6.護国院 (大黒天)

 この七福神めぐりでもっとも威厳を感じたお寺でした。寛永2年(1625年)に開創された歴史の重みが、境内からにじみ出ているようです。大黒天画像は、徳川三代将軍家光公が贈ったものと伝えられており、大黒天の木像とダブルで観ることができます。

 戦争や地震でよく失われなかったものだと感動し、ここに来る道すがらいくつか大黒様を祀っている寺を通り過ぎましたが、護国院は圧倒的な存在感を見せつけました。

f:id:Cagedsheep:20170117140945j:image

f:id:Cagedsheep:20170117140958j:image 

7.不忍池辯天堂 (弁財天)

 説明する必要もないほど有名なお寺です。芸事の神様でもあり、正面の提灯には林家正蔵さんの名前がでかでかと書かれておりました。

 f:id:Cagedsheep:20170117141036j:image

 不忍池から辯天堂を望む

 

 インドの神様(大黒天、弁財天、毘沙門天)、中国の神様(寿老人、福禄寿、布袋和尚)、日本の神様(恵比寿)が、まとめて宝船に乗せられ、人々に七徳をもたらすという考えは、日本の文化や宗教のルーツを考えるのにとても興味深く、仏教神道が複雑に混ざってしまっている状況を更に複雑にしてしまっているような気がします。

 

 七福神めぐりにしても、神社仏閣への訪れるのは、悪い事ではないのですが、ただ行けばいいというものではなく、良い気をいただきに行く、お礼に行くという真摯な姿勢が大切だと思います。

 

 最後に、七福神をめぐる前の参考資料の一冊として、下記を読んだのですが、すごく面白かったです。初めに谷中七福神が出てきて、日本橋、港、武蔵野吉祥、日本橋、亀戸等色々な七福神を巡りながら、主人公が自分の心に向き合っていく話です。

ぐるぐる七福神 | 株式会社 幻冬舎

 

 あと全然違いますが、久々に中島らもさんの「ガダラの豚」が読みたくなりました。

 

 七福神めぐりは、お正月が有名だそうですが、浅草名所七福神は、一年中御朱印をいただけるそうですよ。思い立ったら是非、心を休める、おさんぽなんていかがでしょうか。

 

広告を非表示にする