マレーシア・シンガポールさんぽ Day2 ー ボーダーを超えて行く
昨夜ホテルの下のショッピングセンターのスターバックスで何とかフラペチーノをカードで買おうとしたら、クレジットカードが使えない。何度やっても使用できず、リンギットも無く、シンガポールドルも使えず、すったもんだの挙句、お金を払う前にスタッフが作ってしまったフラペチーノを無料でいただきました。
スタバのカード読取機がおかしかったんだとハーゲンダッツでもカードを使用しようとしたら、やはり使用できず。再び、お金を支払う前に作ってしまったアイスを無料でいただきました(デジャブ)。
クレジットカード使えない詐欺みたいと申し訳ない気持ちで、ホテルの部屋で無料のフラペチーノをいただきながら、PINコードが間違っていたのだろうか、何が起こっているのだろうかと悶々としました。カードが利用停止になって使用できないのだから、不正に使用されることはないだろうし、日本に帰って連絡すればいいかとのんびりと考えながら、今朝を迎えました。
旅にトラブルはつきもの。気持ちを切り替えて、いよいよマレーシア、シンガポールの国境を越えます。タンピン駅からマレー鉄道に乗って、ジョホールバルまで、5時間半の列車の旅から本日はスタートです。
【ジョホールバルへ】
本日の衝撃の朝食をバスで移動しながらいただき、タンピン駅に到着しました。
マレーシアの電車は、時刻表があるにもかかわらず、時間通りには来ないとのこと、そして必ずしも到着が遅くなるわけではなく、早まることもあるそうです。朝6:37の電車のために、5:50頃から蒸し暑く、薄暗い構内で電車を待ち続けること、1時間。6:50に電車が駅のホームに到着しました。
早速電車に乗り込み、添乗員さんから渡された電車のチケット片手に、自分の席を探しますが、指定された席が無いようです。どうやら乗る電車、車両はあっているのですが、電車の車体が予約時のものと違うらしく、席の配置が違うようです。適当すぎます。日本なら暴動が起きています。路頭に迷った30名は、うろうろした挙句、適当な席に着席。ほとんどが夫婦だったのですが、なぜか一人席には多くの男性陣が陣取り、いつの間に仲良くなったのか、奥さんとその他女性たちが固まって、平日のファミレスのような井戸端会議が延々と始まりました。
マレー虎がうようよいるというゴムの木の森を抜けて、電車は走りますが、止まってみたり減速してみたり、歩みは非常に遅いです。高速鉄道の建設が話題になるのもわかります。
乗車時間が4時間を過ぎて、固まって井戸端会議をしている女性陣たちの、一番の話題は、電車のトイレについてです。どうやらものすごく汚いらしく、どこにも触りたくなかった、なぜあんなに汚すことができるのかという話題で持ちきりです。旅の話のネタとして行くべきだったと思うのですが、日本でもトイレについてはデリケートな方なので、我慢をしてしまいました。
女性陣の反応は、様々でとても面白かったです。ある方は、そんなに騒ぐほどでもない、またある方は、誰か一緒についてきてとお願いし、他の方は、まあひどかったよと騒ぐのみ。人生経験や性格の差なんでしょうかね。いい年の奥様でも、いやーん怖くて行けないというテンションの方、いつまでも乙女で可愛いのですが、果たして素なのでしょうか。
お昼は、団体ツアーに珍しくヒルトンホテルでのビュッフェです。もっさい印象のクアラルンプール、ヨーロピアンな街並みのマラッカと比べると、ジョホールバルは今まで通ってきた都市とはまた違う印象を受けます。なんとなく整然としたシンガポールの気配を感じます。
ジョホールバル セントラル駅
刑務所があり、バスで横を通り抜ける際にガイドさんが、むち打ちの刑について話をしてくれました。むち打ちの刑というと刑が軽いように感じるかもしれませんが、その鞭にはとげが埋め込まれており、10回も打たれれば打たれた部分の皮が剥け、血がほとばしるとのことでした。昔ながらの体罰とんでもないし、シンガポールやイスラム国家でもこの刑は今でも行われているそうなので、マレーシア、シンガポール、イスラム国家でむち打ちの刑を受けることがないようにしたいものです。
腹ごしらえをしたら、ついに陸路での国境越えです。手荷物だけを持って、バスとは別に手続きをしなくてはなりません。マレーシアとシンガポール間の移動は、両国において日常の事のようで、この日も大混雑です。マレーシアに在住して、シンガポールで働いている人やマレーシアで安いものを購入するシンガポール在住の方など、普通だということです。
学生の頃サンディエゴに滞在していた際に、メキシコのティファナでランチを食べて午後の仕事に戻るといった方もいたので、国境周辺に住んでいる人にとっては、特殊事情がない限り、昔からある日常の光景なんでしょうね。
あっけないほど入国手続きは簡単にでき、地下で同じく手続きを終えたバスに再度乗車です。ツアーに申し込む前に、個人旅行で国境越えを画策していたのですが、バスは入国手続きに20分しか待ってくれないと知って、ガイドなしでは難しそうだと考えていました。バスが待っているターミナルは、多くの国境越えの人々でひしめいていて大混雑でしたので、旅の玄人ではないため、今回は国境越えを楽しむためにツアーにしてよかったなと思いました。
いよいよシンガポールに入国、シンガポールには学生時代に旅行で一回、社会人になって仕事で一回来ているので、親しみがあります。
ここまでお付き合いいただき有難うございます。次回の、おさんぽ Day3でこの旅は終わりになります。
マラッカのセブンイレブン。店員は2人いて、一人はレジの後ろでスマホに夢中、もう一人はテーブルで何か書き物をしていました。ゆるい。