ぴこのねごと

さあ、つかの間の現実逃避へ。 旅とフラと時々経理の話

残念な社長名鑑 - 課長社長のご機嫌毎日

たまに、「俺、社長と知り合いなんです」とか「社長とつながっちゃったんです」とか嬉しそうに言ってくる若い子がいる。「社長」というのは彼らの中で何か社会ですごい人の意があるのかもしれない。しかし今一度考えてほしい、いったい日本にはどのくらいの社長がいるのかということを。

 

キラキラしている目で嬉しそうに話している所に、おばちゃんが水を差すのは如何なものかと思うが、社長という肩書だけでその人物を高評価するのはいささか早計であると思う。明らかに悪い(社会的に法を犯している)社長であれば、すぐにわかると思うので、心を強く持っていれば逃げることは可能だし、騙されることも搾取されることもない。

 

しかしそれ以外の何となく微妙な「社長」というものがこの世の中には、存在する。そしてそういう微妙な人たちこそ、結構従業員を騙して、貴重な人の時間を搾取していたりする。やり方が微妙なため、従業員たちは自分が何をされているのか分からなかったりする。

 

私は、微妙な彼、彼女らを「課長社長」と密かに呼んでいる。そういう社長もいるのだと記憶の片隅に留めておき、おかしいと思ったら思い出して、冷静な判断をして欲しいと思う。

 

 

季節感が全く無いのだが、そんな社長の一人を紹介したいと思う。法人、人物が分からないように脚色しており、全て仮名である。

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初めての鹿児島 2泊3日 温泉ログ 霧島、指宿、桜島

はじめに

先月中旬に鹿児島の友達の家に遊びに行ってきました。丁度梅雨の合間の雨があまり降らなかったタイミングだったのでとても満喫できたのですが、その後、豪雨被害が出てしまうほど、大雨が降ると思いませんでした。皆さま、まだ梅雨は続いておりますので、くれぐれもご自愛くださいませ。

 

鹿児島は、自然の豊かさと荒々しさを合わせて感じることができる土地だと思いました。普段東京都内に住んでいるとなかなか感じることができない、ダイナミックな地形に驚き、かつてそこに住んでいた薩摩藩の人々に思いを馳せながら、アウトドア好きな人も、歴女も、温泉好きな人が楽しめる場所だと思います。

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伊豆へ行った時も思ったのだが、ここは更に南だし、南国の気配がより強い気がする。そう思わせたのは、植物の勢いだ。この時期になると多くの植物が茂り、緑が濃い場所が多くなる。

 

鹿児島の植物が茂る勢いは、東京都内の勢いとは違う気がする。例えば仙巌園の紫陽花だ。顔よりも大きい花で驚愕した。

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そんな熱帯雨林のように植物が生い茂り、今もなお噴火している山々がある鹿児島、どんな温泉に入れるのか楽しみである。

 

 

指宿 山川砂むし温泉 砂湯里(さゆり)

 

指宿と言えば、真っ先に思い出すのは砂蒸し温泉ではないだろうか。学生時代の地理の資料集やガイドブックにも、必ず砂に埋められてニコニコ寝ている人々の写真が載っていたに違いない。夏のビーチのラブラブなカップルでもあるまいし、砂に埋もれて嬉しいものだろうかという長年の疑問に答えが出る日が来たのだ。

 

初めて私がその場所に横たわる日が来るのだ。ワクワクは止まらない。

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開聞岳がうっすらと見える。この道を右後方より車で来たわけだが、その時にとてもラピュタ感がある景色が前方に見えるので、いらした時は是非刮目してほしい。

 

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ppp.seika-spc.co.jp

 

大人820円で浴衣代込みだ。露天風呂「たまて箱温泉」とのセット券1,130円というものもあるのだが、行った日はたまて箱温泉の休館日の木曜日だったため、開聞岳を見ながら露天風呂のコンボをキメることはできなかった。とても残念だ。

 

失意の中、受付で浴衣を受け取り、素っ裸に浴衣を着て早速砂浜へ向かう。砂浜へは一度建物の外に出て行く。携帯やカメラは、カゴに入れて砂浜まで持っていける。

 

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本当は海沿いの砂に埋まって、開聞岳と海を見たかったのだが、到着したのが15時くらいだったので、海沿いの場所のパラソルを片付ける所だった。そんなわけで奥の場所に埋められた。

 

頭にタオルを巻かれ、砂の上に横たわる。じんわりと砂が暖かい。おじさんたちがスコップで砂をかけてくる。だんだん砂が重くなってくる。体全体が砂に埋まると、その重さが何とも気持ちいい。波の音が心地よいBGMになっている。

 

人は普段されないことを人にされると何だか笑ってしまうようだ。完全に頭だけ残して埋まった後、重いやら熱いやらで何だかおかしくて仕方なかった。人は砂蒸されると笑ってしまうものなのかもしれない。

 

10~15分目安で入るといいらしい。10分くらいたつと、お尻が特に熱くなってきた。15分経つと汗びっしょりで、浴衣がかなり濡れていた。すぐに出るのがもったいなくて、手足の砂を落とし外気で冷やしながら、お尻の熱さと相殺するという技を使って、15分ちょっと過ぎまで粘った。

 

水風呂として、海に入りたかった。サウナの様に砂蒸し⇔海で何往復かしたいくらい気持ちよかった。砂蒸し風呂は、一回入ったら終わりの空気感がすごくあったが、海に入ってクールダウン、水分補給、砂蒸しというターンを何度か繰り返すタイプのものはないのだろうか。

 

砂蒸し温泉は、砂浜の下に温泉を引き、その熱で砂を温めてるそう。伏目温泉の成分を含んでおり、神経痛・筋肉痛・関節痛・腰痛に効くそうだ。


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砂湯里

 

湯上りに「すめ」で蒸した卵(50円)をいただく。「すめ」とは温泉の蒸気を利用した天然蒸し釜のことだ。125度以上の蒸気が出ているそうだ。
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熱すぎてうまく殻をむけず、さらに綺麗に割れなかった。


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しゅわーっと指宿サイダー(220円)も汗をかいた体に染みる。指宿市唐船峡の湧水を使用している。

 

 

岩戸温泉 霧島市国分

たまて箱温泉が休館日の為、他の温泉に入るために指宿から霧島まで戻ることにした。

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kirishimaonsen.com

 

指宿で開聞岳と池田湖と昭和が薫るお土産屋を確認したのち、大人一人300円という金額、銭湯気分で温泉が味わえるという岩戸温泉にやってきた。

 

お湯は、少しぬるっとしていてお肌によさそうな感じ。露天風呂もあり、外で風にあたりながらゆったり温泉を満喫できた。脱衣所は広いが、服等はカゴに入れるので、貴重品は入口の無料ロッカーへ預けた方がいい。ドライヤーは無料だが、2台しかないので混んでいる時は少し待つかもしれない。

 

温泉の入口を開けた瞬間、地元のおばちゃんに「☆△〇◎(^-^)!」と話しかけられた。お風呂の椅子が積みあがっている部分を指さしていたので、「ここに椅子あるからね!」と一見さんの私に教えてくれたような気がした。「有難うございます」と全方向的に正解だろうと思う答えをしておいた。「ここはお前が入っていい風呂じゃないんだよ!」と笑っていわれたのではなかったと信じたいが、仮に言われてたとしても私の受け答えはそんなに間違っていないだろう。鹿児島弁はちょっと耳馴染みがなく聞き取れなかった。

 

桜島 溶岩なぎさ公園足湯

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www.sakurajima-kinkowan-geo.jp

 

鹿児島には足湯が点在している。空の玄関口鹿児島空港にもいきなり足湯があるのだから、その押しようには情熱を感じる。

鹿児島港からフェリーで桜島まで行き、桜島港から車で3分の場所にある足湯だ。桜島錦江湾、船の行き来を見ながら足湯を楽しむことができる。ここは深さは30cmくらい。長ズボン(昭和感すみません)をはいていると濡れてしまう。足をまくれるような服装、ストッキングなし(膝丈だったら脱げるから良し)で行くのがいいと思う。

少し入っているとじんわりと汗が出てくる。無料なので気軽に入れる。

 

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足湯で体があったまった後に、桜島ビジターセンターで「へ」というアイスを購入。「へ」とは火山灰のことで、黒糖と竹炭で「へ」にそっくりのアイスを作ったらしい。初め火山灰が入っているのかと思い、火山灰は食べられるんだと思ったが違うようだ。

 

こちらお値段1個320円というダッツを上回る高級品だ。見せてもらおうか、火山灰アイスのお味のとやらを。

 


美味しかった。

 

 

疑って悪かった。黒糖が小さな粒でも入っており、アイスが溶けた後に口に残り、じゃりじゃりという触感と黒糖の味を楽しめる。黒糖の優しい甘さでアイスを食べた後に猛烈にのどが渇くという事態は生じなかった。


その後、桜島観測ポイントに行った時に、少し火山灰が舞っていたようで、口の中に入った火山灰で口内がじゃりじゃりした。さっき食べたアイス、そのじゃりじゃりとした口内の感覚まで模して、製作したとすると製作者からはとてつもない桜島への愛を感じる。

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おそらく3億人の人が行ったであろう、せごどん風写真(ジャンプの高さが全く足りてない)

 

日向山温泉 花の湯

 2日目は足湯を皮切りに桜島を観光し、その後温泉を目指した。

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www.meru.co.jp

大人500円で、温泉、露天風呂、電気風呂、足湯、サウナ、水風呂が楽しめる。ここはすごく良かった。スーパー銭湯ですかという設備で、一人で来れば、2‐3時間はまったりできると思った。

 

お湯は、さらっとしていて軽い感じ。そして湯舟がとても広い。露天風呂では、夜空に輝く星を見ながら入ることができる。 

 

サウナは80度と低め、水風呂も温度高めなので、水風呂後のしゃっきり感が足りないけれど、広々していて気持ちがいい。サウナに入らずともお風呂、水風呂というコンボが決められるので申し分ない。

 

サウナにはテレビがついているので、熱さから気を紛らわせたい人にはいいかもしれない。個人的には、サウナでは考え事をしていることが多いので、画像も音もあまりない方がいい。

 

霧島温泉・旅行人山荘

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ryokojin.com

大人500円、立寄り入浴できるホテルだ。硫黄の匂いがする。3日目は、午前中に高千穂の峰(1,574m)に登り、下山後その足でこちらの温泉にやってきた。途中、霧島の温泉街を通ったのだが、山中に立ち上る湯気が迫力があった。

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蒸し暑かったせいか下山してから頭痛がひどくなり、薬を飲みお風呂の前にあった椅子で、15分ほどうたた寝をした。アラフォーの体力低下をなめてはいけない。今日の夜の便で東京に戻るというのにこの体たらくで、帰れるのか、私…。少ししたら復調したので満を持してお風呂へ。

 

女湯と男湯は入れ替るため、この日は錦江の湯が女湯だった。土曜日の14:00過ぎに入ったのだが、この時間が混んでいるピークだったようで、この後面白いように人が出て行き、広い浴場は私たちと他1人のものだった。

 

晴れていれば露天風呂からは、桜島が見えるそうだ。この日は曇りの為、目を凝らしても真っ白で何も見えない。お湯には湯の花が舞い、とても気持ち良い。熱くなったら外で涼み、身体が冷えたらまたお湯に入るを何度繰り返して、鹿児島の最終日の温泉を味わう。

 

友達は、旦那さんの転勤により、次は上海に行ってしまう。上海は驚くことに、鹿児島から飛行機で2時間の距離らしい。早くて8月中旬には引越してしまうそう。

 

そんな友がジョジョ5部のアニメ最終回まで観られるのかを計算していたことが分かり、面白すぎると笑ったが、海外に住むと普段何気なく日本でやっていることができなくなるのだ。ラインも使えないそうなので、ラインに頼ったコミュニケーションをしている我らが音信不通にならないように連絡手段をGmail等にしようと決められたので良かった。歳をとると友達が減ってくるので、ここは最大限に気を付けないといけない分岐だ。

 

そんな話をしながらお風呂から上がれば、あら不思議、あんなに重かった体が嘘のように軽い。温泉で深刻な病が完治するとは思わないが、疲労回復は確実にする。温泉は偉大だ。

 

 

駆け抜けた3日間。温泉があちらこちらにあるので、いつでも入れるように友達は車に温泉グッズを常備していると言う。普段使いの温泉なんて、そこだけ切り取れば何と贅沢な響きだろうか。

 

あちこちに温泉があるので、移動中もジロジロあちこち見ていたのだが、「家族風呂」という看板もかなり多かった。行った温泉にも家族風呂の料金設定があった。私には聞き慣れない単語だったが、こちらでは普通のようだ。文字通り家族で入る風呂。貸切にして、両親と子供たちでお風呂に入るらしい。

 

我が家には両親と一緒に風呂に入る習慣はなかったので(どちらか一方とというのはあった)、とても不思議だ。新婚で子供がまだいない二人なら何となく良いのかもしれないが、結婚後何年も経って夫と子供と風呂に入るのは恥ずかしく無いのだろうか。大学生の頃、別の友だちの家では、両親が一緒にお風呂に入ると言っていたのを思い出したので、うちがおかしいのかもしれない。

 

鹿児島、色々な温泉ラインナップを揃えてくれるが、クルマが無いと移動が難しいので、温泉をめぐるならレンタカーをお勧めする。

 

夏休みも始まりますし、皆さま事故や怪我に注意して楽しく過ごされますよう。ここまで読んでくださり有難うございました。

 

 

フィンランド サウナ旅 ユーロホステル モーニングサウナ

さすがというしかないのだが、フィンランド式のサウナがあるホテルは多い。わざわざ外のサウナに行かずともホテルでもお手軽に楽しめるので、これが最もお手軽なサウナ体験かもしれない。

 

前回宿泊したアパートメントにも共同サウナがあったのだが、地下の薄暗いバイオハザード感が強い廊下の奥にあり、小心者の私は怖さの方が優ってしまい、サウナに集中できなかった。

 

さて、ここのサウナはどうだろうか。

eurohostel.eu

 

モーニングサウナは、7:00~10:00で宿泊者は無料で利用できる。夜のサウナは17:00~22:00で、宿泊者 は€ 7,50、宿泊者以外は € 15,00とのこと。

 

エレベーターと言うか、小学校にあった給食を運ぶリフトみたいな乗り物に乗って、6階まで行き、そこから階段で7階まで登る。

 

余談だが、このエレベーターのドアは手動で開閉する必要があり、自動ドアに慣れている現代人たちが希望の階で降りられないという事件が滞在中に頻発した。そんな時はエレベーターで苦笑が起こり、何とも言えない面白い時間を各国の人々と過ごすことになる。


ユーロホステル

 

閑話休題

 

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階段を登りきるとサウナ室のドアがある。

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ドアを開けると、男性と女性用のドアがある。女性用サウナの扉の写真が、ピンぼけである。武者震いだろう。

 

入ると更衣室がある。ロッカーは無いので、タオルや着替えはここの椅子の上に置くことになる。全ての貴重品は部屋に置いてあるが、部屋のカードキーは持参せざるを得ない。カードキー自体には部屋番号は振ってないので、盗まれても問題はないと思うが、心配な人はサウナに行く時は部屋の貴重品をスーツケースに入れてスーツケースの鍵をかける事をお勧めする。

 

奥のドアを開くとシャワー2台があり、おばあちゃん2人が仲良く使っていた。シャワー待ちでぼんやりと立っていると1人が「髪洗ってるから使っていいよ」と貸してくれた。

 

優しい。体を清め、いざサウナの扉を開く。

 

 

真っ暗だ。

 

 

よーく見るとサウナベンチがうっすら光っている。何か光るものが埋め込まれているようだ。HPには10人は入れると書いてあるが、サウナ内は5人くらいで満席の様に思える。

 

暗くて、ほのかに暖かく時間感覚が失われる。サウナストーンに水をかけて、蒸気を足す。蒸気が出る音が落ち着く。静かになると何だか周りの音が気になってくる。

 

「あーぅ」という男の人の声や、蒸気が出る音、ヴィヒタで体をたたくが聞こえる。始め銭湯のように天井まで壁がなく、男性用サウナの音が聞こえるのかと思ったが、どうやらBGMのようだ。サウナサウンドが収められているCDを何故本物のサウナで流すのだろうか。

 

気持ちよくて少しうとうとしてしまった。朝だし、サウナ内は暗いし、眠くなるのは必然だ。安心して入れる温度で、蒸気も丁度いい。リラックスしかない。しかし朝起きたばかりの状態で入るサウナが苦手なので、一回だけ入って終りにした。

 

帰りがけに水着を着ている日本人おばちゃんとサウナのドアを開く時に鉢合わせした。ビーサン一丁、防御力0でボケっとしてたので、恥ずかしかった。全裸と水着、薄いようで分厚い壁を感じた。

 

その後、シャワー浴びてるとその日本人に日本語で「ここ真っ暗なんですけど、大丈夫でしょうか」と聞かれ、「真っ暗なんです。大丈夫です」と答えておいた。何が大丈夫なのか、大丈夫なのかよく分からない問答だった。久しぶりに日本語で話しかけられたので、びっくりして おぼつかない対応になってしまった。

 

 

共同サウナはちょっと抵抗があるという人には、ホテル ヘルカのジュニアスイートは如何だろうか。

 

1泊5万円/部屋くらいの値段で、部屋にサウナが付いているそうだ。私は宿泊した事はないのだが、フィンランド大使館の人がお勧めしてくれた。フィンランドのホテルは高いので、二人旅だったら、そんなに高い金額ではないと思う。

https://www.hotelhelka.com/room/junior-suite/?lang=ja

 

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ユーロホステルのサウナは、

1. お手軽にフィンランドサウナを楽しめる

2. 朝のサウナは無料

3. バストイレ、キッチンは共有だが、ホテル代が安い。サウナは舐める程度、観光、ショッピング重視なら、コスパはいいかしれない。

 

フィンランドで宿泊するホテルにサウナがついていたら、試しに行ってみるべし。新しい可能性に気がつくかもしれない。

 

さてここまで2泊3日にわたり、サウナを満喫してきました。フィンランドを訪れた際には是非サウナも体験していただきたいという思いでブログにまとめました。

 

次回はいつ行けるか分かりませんが、またフィンランドのサウナを巡りたい。

 

大聖堂の前のカウニステでお買い物をした時、「サウナ御朱印帳というものがあり、その表紙のデザインがカウニステなんですよ」と話したところからショップのお姉さんとサウナ話で盛り上がってしまいました。

 

お姉さんがお勧めしてくれたのは、ハカニエミにあるクルットゥーリ。あまり宣伝はしていないそう。サウナを静かに楽しんでもらうために、3人以上のグループで来るのはダメらしい。外観もとてもおしゃれ。フィンンド語のサイトしかないのもなかなかよい。是非次回訪れてみたい

http://www.kulttuurisauna.fi/

 

ここまでお読みいただき有難うございました。また次にお会いできると嬉しいです。

フィンランド サウナ旅 ヴァンターの森へ Kuusijärvi

フィンランドと言えば、森と湖の国。そして、そこにサウナ小屋が建つ。これは必然ではないだろうか。サウナの後に、身体を冷やせる湖がそこにあるのだから。

ヘルシンキからバスで一本で行ける、森と湖のほとりに建つサウナ、クーシャルヴィ。全くの余談だがこのクーシャルヴィの発音が、全く通じなかった。後日フィンランド語を習っている友に教えてもらってもできなかった。

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中央駅の横のバス停から出発。バスは、2019年4月現在は、731N, 738K, 739番のものがクーシャルヴィへ行く。

バスは降りるところがよく分からないので乗るのを避けていたが、運転手さんに言えば降りる場所を教えてくれるということなので、ためらいながらもチャレンジすることにした。

バスはハカニエミを過ぎてどんどん森の中へ進んでいく。白樺が茂ってきて、森の中の道を走っていく。と、突然バスドライバーが途中のバス停で違う人に交替した。交替とともに私のことも引き継ぎしてくれただろうか。

新ドライバーの運転のもと、バスはどんどん進む。モバイルWIFI代をケチったため、今一体どこらへんにいるのか検討もつかない。

だんだん焦ってきた。中央駅を出発してから30分は経った。そろそろだろうか。全く分からん。こんな森の中で間違った場所に降りてしまったら、もうどうしようもない。慌てた私は、隣に座っていた中学生くらいの男の子にお願いしてGoogleマップで調べて貰い、無事にたどりついた。少年よ、有難う。ダメなアラフォーでごめん。

 

交替した後のバスドライバーさんは、結局降りるバス停を教えてくれなかったからこれは英断だったと言える。恥ずかしかったけど。

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www.cafekuusijarvi.fi

 

 

受付でリストバンドをつけてもらい、湖のほとりへ。

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(スモークサウナ小 2つ)


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(スモークサウナ大 1つ)

スモークサウナ(大)に更衣室があるということなので、いそいそと一番奥にあるサウナ小屋に向かう。水着に着替えて、シャワーを浴びて、ビーサンをはいて、いざスモークサウナへ。

スモークサウナとは一体どんなものなのか。Visit Finlandに下記の様に記載されている。文字通り、煙で温めたサウナだ。

スモークサウナは伝統的で、煙突のない昔ながらのフィンランド式サウナです。サウナに煙が充満するまで、大きなストーブで薪を燃やし何時間もかけてサウナを暖めます。サウナが十分に暖まったら、煙を外に出します。

 

www.visitfinland.com

 

中に入ると真っ暗で暗順応するまで、よく見えない。見えない目で、よく見ると人がみっしりと座っているように思えた。

「ここ、いっぱい?座る所ある?」と聞くと「こっち空いてるわよ」とお母さんが呼んでくれた。

転ばないように階段を登り、お隣に座る。沈黙のサウナ小屋。雰囲気壊しちゃったかな…と思いながら煙の匂いを堪能しながら、サウナの熱さを感じる。サウナ小屋の外に木の板がおいてあり、サウナシートならぬ、サウナ板を敷いて座る。何せ室内は熱々になっており、壁もベンチも全てが熱い。

「お水足していいかな?」

一人が言う。皆が暗がりの中でうなずいた感じがする。では、という感じでおじさんが、サウナストーブまで下りて、水をサウナストーンにかける。じゅわーという音とともに温度が一気に熱くなる。これは熱い。そんなに色々なサウナに入った経験はないが、今まで入ったサウナの中で断トツの熱さだ。

そして、水をサウナストーンにかけるだけではなく、サウナストーンの上にある、持つところがない金属でできた鍋にも水を入れた。これはえぐい。サウナストーンに水をかければ、すぐに蒸気になって室内に熱さが広がるが、少し経てば温度は落ち着いてくる。しかし鍋にいれて水がぐつぐつとなっている場合、蒸気は出続け、常にサウナストーンに水をかけた時の状態が水がなくなるまで続く。蒸気の熱さと熱さの持続が半端ない。

フィンランドのつわもの達もこれには、「ぐううう」と言っている。隣に呼んでくれたお母さんも、顔を両手で覆いながら「おう、おおう」と苦しそうだ。耐えきれなくなり、お母さんと娘さん、旦那さんとついでに私も外に出る。

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スモークサウナ(大)の前の湖に転ばないようにゆっくりと入る。膝くらいの深さの所まで入り、しゃがむ。3人家族は、胸までつかる所まで進む。

 

至高。

 

言葉はいらない。

 

湖の中で、ぼけーっと湖面と回りの木々を眺めていると、その様子をお母さんが「そんな風に湖に入っているとフィンランド人みたいね。観光客は、さっと入って、冷たいって騒いですぐ出ちゃうから。」と言ってくれた。

お母さんは、湖に首までつかっているが両手は水につけず、両指を合わせて三角形を作っている。何かの健康法だろうか。娘さんも両手は水につけず、バンザイをしているような格好で入っている。

そういえば私の母も、水風呂に入る時には手は水につけない。バンザイをして水風呂に肩までつかっている。その様子をちょっと思い出して笑ってしまった。国も人種も全く違うのに、サウナ後の水風呂(湖)の入り方に共通があるなんて、不思議だ。

何度かサウナ⇔湖を繰り返し、お母さんが「小さい方のサウナもいいから、体験してみるといいわ」とおススメしてくれたので、スモークサウナ(小)へ向かう。

小さいサウナは、6人も入れば結構な密度になる。入ってみると、高校生くらいの女子が5人くらいで楽しくおしゃべりしている。一つ席が空いていたので座る。こっちのサウナは明るい。しかし熱さは変わらない。

可愛い女子が集団で出ていくと、入れ替わりに静かなおじさんが入ってきた。水着姿に、不似合いな手袋をしている。挨拶をしたが、「うむ」とうなづいて何かフィンランド語でごにょごにょ言った。寡黙なおじさんは、おもむろにサウナストーンに水をかける準備を始めた。多分、さっきは「サウナストーンに水かけるね」と言ったのだろう。手袋をした手で、繊細な感じで水をかける。そして、例の鍋にも水をたっぷりと入れる。えぐい蒸気が一気に充満する。やけどするんじゃないかと思うほどの熱い蒸気。小さい小屋の方が熱さが伝わる速度が速い。

 

たまらず、外に出る。スモークサウナ(小)から湖は遠い。坂を下りて、湖に入る。

 

至高。

 

こちらの湖の方は、少しプールっぽくなっており、泳いでいる人がいた。野趣あふれるスモークサウナ(大)の前の湖もよかったが、こちらもよい。

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のんびりとしているとさっきの親子3人のお母さんが帰る所に出会った。お礼とまた来るねといって、お別れした。

これまで行ったサウナとは全く違う経験だった。この気持ちのよさ、ゆっくりできる感は、ちょっと味わったことがない。

サウナでの沢山の出会いは、何事にも代えられない時間だ。後日、友達がクーシャルヴィを訪れた時の話も、とても興味深かった。その日その時間にたまたまサウナで出会った人たちと素敵な時間を過ごすこと、これこそフィンランドでのサウナの醍醐味であると私は思う。

ほぼ裸で人と人が話をして、気持ちよい時間を過ごして、また自分の生活に戻っていく。サウナを通して、人が交差していく。フィンランドのサウナのそういう所に、惹かれてやまない。

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帰りのバス停。周りの森は歩けるようになっていて、走ったり歩いたりした人が意外とたくさんいた。まだ雪も残っていた。鳥のさえずりとかえるの鳴き声が、すごく春らしい。

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1.森と湖とサウナで THE フィンランドという体験ができる

2.ヘルシンキからとヘルシンキへのバスがだいたい一時間に一本。

3.週末は混むらしい

4.   最近は日本の番組で取り上げられたらしく、日本人観光客が結構いるらしい。ちょっぴり残念な気もするけど困った時には少し安心かも。

5. 更衣室にシャワーはあるが、ドライヤーがない。持参するか、宿泊先に戻ってから髪を乾かす等したほうがいい。

6. 身体がスモークサーモンの様な匂いになるので、苦手な人は電気サウナがいいかも。

時間に余裕があり、アウトドアが好きでスモークサウナを森と湖の環境で体験したい旅行者におススメです。冬には、AVANTOができるそうですよ!(凍った湖に穴をあけて、極寒の湖に入ること)

ここまで読んでくださり、有難うございます。

【noteのものを加筆修正し、再掲しました】

note.mu

 

 

フィンランド サウナ旅 ALLAS SEA POOL

フィンランドのサウナに水風呂は見当たらない。ではサウナ後に水風呂に入りたい時は、どうすればいいのか。

そう、海か湖に入るのだ。

2年前に行った時は改装中で入れなかった。その少し後にマンウィズが気持ちいい青空の下、ここでビールを飲んでいるのをTwitterで見た時、行きたかった場所にオオカミさん達がいたことと行けなかった残念さが入り混じった「うわーーー」という音が口から出た。

 

 

そんな因縁で今回は外したくなかったサウナだ。

アッラス シープール 

カタヤノッカ、マーケット広場の近くにある。観覧車が目印だ。この日は残念ながら曇り。

受付の建物。入口を入ってすぐに受付があり、料金の支払いとリストバンドをつけてもらう。

受付の建物を出て、右に進む。施設の中に入ると近くに、貸切できるサウナ観覧車が見える。茶色の乗り物がサウナになっている。日本のサウナにはエンターテイメント性があるとか言っている人もいるけど、これを見てしまうと素直に信じていいものかと思う。発想の次元が違う。

サウナの入口は、こちらだ。海に面しており、行き交う船が見える。

右に曲がると、男性用、女性用、男女混合のサウナの順で並んでいる。現在、女性用サウナは改装中のため、男女混合サウナが女性用となっている。

恐る恐る、何故か半開きになっているドアを開けると、右手にサウナ、左手にロッカー、右奥にシャワーというレイアウトになっていた。

ロッカーの扉にはグレーの突起が出ていて、どうやら突起が出ているのが空きのロッカーのようだ。荷物をロッカーにしまい、ビーサン一丁になった所で鍵の閉め方が分からないことに気がついた。

暗証番号を設定できるようなものもないし、突起を押しても鍵はかからない。説明書きもない。仕方なく、近くのおばちゃんに聞いてみると、腕のリストバンドをグレーの突起に押し当てると鍵がかかるらしい。開ける時は再びリストバンドを突起に押し当てると、解錠されるとのこと。

リストバンド内のチップは手首側についており、手首を押し当てると施錠された。結構強い力で押し付けないと、突起が引っ込まないので、ちょっと手首の静脈の状態が心配だ。

シャワーで清め、いざサウナへ。ここのサウナも階段を5-6段登って上のサウナベンチに行くタイプのサウナだ。入ると中の空気は乾燥して暑くピリッとしている。日本のサウナに近い感じ。

私の他に誰もいないからか、乾燥がきつい。蒸気を足すために、サウナストーンに水をかけようとバケツを見ると、水が入っていない。水を汲むためにバケツの取手に手をかけるとあまりの暑さに日本語で「あつーーー!?」と言ってしまった。何でサウナに置くバケツの取手を金属で作るのだろうか。

グッと我慢してバケツを持ち、階段を降りて、水を入れようと蛇口をひねると、お湯が凄い勢いで出てきて、バケツにぶつかり飛沫が足に飛ぶ。再び「あつつつーーーーい!?」となる。

慌てて後ろに下がり、蛇口から距離をおく。ビーサン一丁でお湯が溜まるまでじーっと蛇口を観察し、お湯が跳ねてこない所まで近づき、お湯を止める。再び、熱々のバケツを持って早足で階段を登り、サウナストーブの前で座った。

右手の生命線が、取手の熱さで焼き切れるかと思った。

想像した通りサウナストーンに水をかけるための柄杓もバケツと同じ素材でてきているようでとても熱かったが、我慢して水をかけ続ける。蒸気が出てサウナは良い感じになってきた。

ここのサウナは何となく静かだ。平日朝9:00に来たからかもしれないが、皆さんはサウナにさっと入って、出て行く。朝の通勤前の時間かもしれないし、健康のために外のプールで泳ぎ、締めにサウナに入る人も多いのかもしれない。サウナへのんびり話に来ている人はこの時間にはいなかった。

フィンランドのサウナでは会話を楽しむと本に書いてあったが、今この時間のここのサウナは一人でぼんやり過ごすことがいいような感じがする。常に全開で他の人と話す状況は、私のような人間にはちょっとストレスだ。こういう雰囲気は落ち着く。

サウナの小窓からは船がこちらへやってくるのが見える。サウナから外が見えるっていい。

 

何度かサウナと水シャワーを繰り返し、十分に温まった所でいざ海水プールへ向かう。

この施設の名前からも推察できるように、ここは屋外にプールが3つある。温水プール、消毒した海水を入れたプール、子供用プール(夏季のみ)である。

(温水プール)

サウナの建物からプールまでは結構距離がある。今日は昨日の暖かさから一転して、曇りの12度-13度、風も強い。誰もいない海水プールへ向かうが、途中で体が冷えてくる。いそいそと階段を降りて、デッキを歩いていると監視員のお兄さんが監視員部屋から出てきて、海水プールまで着いて来てくれた。

外に出る時は水着を着用しているのだが、若いお兄さんにぷよぷよボディを晒すのは、日本でもフィンランドでもまだ恥ずかしいものだな。

(海水プール)

海水プールへ下りる階段は藻がびっしり生えている。よく見るとプールの壁にも生えている。少し怯んだが、思い切って入ってみる。

お兄さんは、本日の水温は7度と言っていた。30秒くらい入って、お兄さんにもう大丈夫といってプールを出る。水が冷たいからと言うよりは、茶色の海と海藻類にちょっと抵抗があった。海水プールは、もう、いいかなとベンチでぼけっと外気浴をする。

少し経つとお姉さんが海水プールへやってきた。あの茶色のプールで泳いでいる。私はちょっと怖くて、プールの階段から先に降りれなかったのに。すごいな。

後で、このお姉さんにサウナで会ったので、「泳いでましたよね。すごいですね、水も冷たいし」と話しかけたら、「冷たいけど気持ちいいのよ〜。せっかく来たのだから、泳がないと」とニコニコしていた。あの海水プール、慣れれば気持ちいいのかもしれないなあ。消毒もしてあるということだし。

 

帰り際、リストバンドを返却する時に、サウナ御朱印帳にスタンプを貰う。昨日行ったUUSI Saunaのスタンプを見たお兄さんが、「ここ行ったの?良かった?まだ行ったことないんだよね」と話しかけてくれた。

「良かったよ。サウナはここと同じくらいの広さだった。外気浴しかできないけど、ヴィヒタもあったよ。あそこのサウナ新しいの?」

「そう、去年の暮れぐらいにてきたんだよ。”UUSI”って”新しい”って言う意味のフィンランド語だしね!今度行ってみるよ」

フィンランドの人は日本人と少し似ていて、基本的に向こうから話しかけてきたりはしない。こちらが話しかけると、普通に話してくれるけど。サウナの話は、会話のきっかけになるし、旅人とフィンランドの人の壁を少し壊してくれるように思えた。

 

アッラスシープール、

1.トラムで簡単に行けるアクセスの良さ

2.朝6:30から営業していること

3.サウナの温度が日本に近い

4.近すぎない距離感

5.一人で来ている人が多いこと

を考えると、「ちょっと空いた時間にサウナ試してみたいな」「地元のサウナを軽く体験したい」と言う人にオススメ。

クールダウンに海や湖に入るスタイルのサウナの場合には、バスタオル、水着、ビーサン持参は必須だ。

 

(noteからの加筆修正の上再掲)

note.mu

フィンランド サウナ旅 UUSI Sauna

成田空港から9時間、2年ぶり2度目、フィンランド バンター空港に降り立った。今回の訪問は、ずばり「サウナ」だ。


前回行った時の、「ロウリュ」での体験があまりに素晴らしかったため、今回は2泊3日のスケジュールでサウナを巡ることとした。

 

サウナ好きも苦手な人も、旅先としてフィンランドを選んだならば、是非サウナも旅程に入れてほしい。そこに集う人々に触れたなら、ディープなフィンランドを感じるだろう。

 

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バンター空港で降りる人は少ない。ほとんどの人が他国への乗り換えのために、Transfer出口へ流れていく。前回と同じように心細い思いをしながら、入国審査へ向かう。6箇所くらいある入国審査窓口、全て空いているので悩み、歩いてきたながれのままに目の前の出口へ進んだ。

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呆気ないほどの簡単さで、入国が完了した。そそくさと電車とトラムでホテルへ向かい、チェックイン完了。時刻は17時、まずはサウナへ向かおう。夕食などはその後だ。
本日、ヘルシンキは良い天気。日があたる場所は暑いくらいだ。

 

UUSI Sauna

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uusisauna.fi


最寄りのトラムの駅を降りてからかなり迷い、歩いていたおばちゃんに道を聞いてやっとたどり着けた。トラムの駅からすぐの所にあったのに、方向音痴にもほどがある。

 

中に入るとお洒落なカフェやバーの様な店内。テーブルと左手にバーカウンターがある。サウナの入口がよく分からず、キョロキョロしていたら、近くにいたおしゃれなおじちゃん(多分オーナーの人)が、バーカウンターでお金を支払うんだよと教えてくれた。

 

ついでにサウナの入り方や更衣室についても、この3人に聞けばいいよとフィンランド女子を紹介してくれた。今日は、サウナのプロモーションのための写真撮影をしていて、こちらの3人はモデルさんだと、おしゃれおじちゃんが教えてくれた。余談だが、後日、このサウナのFBに私が写り込んでいる写真が載っていた…。フィンランド人女子3人とアジア人1人の写真、浮いていることこの上なし。

 

女子更衣室の荷物を入れるロッカーの赤い扉が、ポップでキュートだ。女子3人のうちの一人が、「ここで服を着替えて、奥のシャワー室へ行くのよ。準備ができたら一緒に行きましょう」と言ってくれた。撮影のモデルさんの一人。

 

もじもじと着替えて、タオルを巻き準備できたことを伝えると、「じゃあ一緒に行きましょう」と可愛いバスローブを勢いよく脱ぐ。良い脱ぎっぷりだ。ぎゅっとタオルを巻きつけている私が、何だかおかしくなった。

 

奥のシャワー室へ向かう。シャンプー、リンス、ボディソープは備え付けてある。その更に奥の扉にサウナ室がある。

 

いよいよサウナだ。扉を開けると優しい暖かさと木の匂い広がっている。
「さっきまでサウナ室でも撮影してたから、蒸気が足りないわね」とお姉さんは、どんどんサウナストーンに水をかける。一気にサウナが熱くなるけれど、蒸気が肌に気持ちいい。

 

女子3人はおもむろにバケツから取り出したヴィヒタ(シラカバの葉がついた枝)で体を叩き出した。バシッ、バシッと結構な強さで全身を叩く。とにかく打つべし、打つべしという感じ。


「さっきからするいい匂いは、ヴィヒタの香りだったんですね」と言うと
「血行も良くなるし、あなたもやってみなさい」とヴィヒタを渡された。


恐る恐る叩いてみると、
「もっと強く!もっと強く!」と言われるがままに強く叩かされた。意外とど根性系だ。
叩くとシラカバのいい香りがして、気持ちがいい。葉っぱが体に貼り付きさらにいい香りがする。「フィンランドでは、これが健康法なのよ。」と嬉しそうにお姉さんが言う。

 

サウナストーブは、床に置いてあり、サウナベンチは、階段を5,6段登った少し高いところにある。そのため、水をかけるためには一度下に降りて、サウナストーブの近くに行き、水をかけなくてはならない。モデルさんたちは、何度か下に降りて水を丁寧にかけ、サウナ室は適度に熱く心地よい空間となった。フィンランド語でのおしゃべりが始まり、3人とも楽しそうだ。

 

しばらくすると、シャワー室へ、三々五々に向かい、サウナ室で一人になってしまった。薄暗い中で、時計も温度計もない室内。静かで落ち着く。


自分でも階段で下に降りて、サウナストーブに水をかけてたりして、一人を満喫していると母娘のような2人組が入ってきた。サウナの温度が気に入らないようで、「水、足していい?」と言った後、水が入っているバケツとひしゃくを下からサウナベンチがある所まで移動し、座りながら水をストーブへぶち込む。上から下に投げつけられた水はサウナストーブでじゅわわーと大きな音を立てる。


シンプルに言って、水のかけ方が「雑」である。室内は蒸気が起こる音と二人の会話で騒がしく、一気に暑くなる。

 

堪らずシャワー室へ退散し、更衣室まで戻り、水を飲む。しばらくゆっくりとしていると、二人も出てきて、更衣室でバスローブを着て、外に出て行ってしまった。
そしてまた一人でサウナ室に戻り、静けさを楽しんでいると、おばあちゃん2人組が入ってきた。

 

おばあちゃんの一人も、もう少し暑い方がいいらしく「水、足していい?」ともう一人と私に聞いた後、母娘二人組みの方法を踏襲したのかどうか分からないが、サウナベンチからサウナストーブまで水を投げ飛ばす。

 

やはり雑だが、やはり何とも繊細な蒸気が室内に充満する。

 

「どこからきたの?」とおばあちゃんが聞いてくる。
「日本から来ました」
「旅行?それともこっちに住んでるの?」
「旅行です。フィンランドのサウナに入りたくて、来ました」
「私も日本行ったことあるわ。サウナにも入ったけど、フィンランドのとちょっと違うわよね」
「そうなんですよ。だからまた来たくて」
何となく会話が弾み、良いところで終わって、おばあちゃんたちは二人で楽しそうにフィンランド語で話し出す。

 

サウナを満喫した私は、おばあちゃんたちに声をかけて、サウナを後にした。
服を着て外に出ると、カフェ兼バーは大賑わいで、座るところもないほど。空いてたら何か食べて帰ろうと思ったが、難しそうだ。

 

サウナの入り方を教えてもらったモデルさん3人がバスローブ姿で楽しくおしゃべりしているのを見つけた。
「今日は有難う」と一言伝えると、「またね!」「サウナ楽しんでね」と返してくれた。

 

心も体もホカホカとなり、ヘルシンキでの1回目サウナを終了した。

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ヘルシンキのお洒落なサウナ。地元の人たちと交流したい人にはぴったりなサウナ。土日は、混んでいて時間によっては、入れないこともあるそう。去年の暮れに出来たばかりそうで、別の「サウナでどんなだった?」とお兄さんに聞かれた話題のサウナでもある。新しいと言う意味の"UUSI"サウナ。

 

タオルレンタルすると貸してくれるだろう、マリメッコのガウンがめちゃくちゃ可愛かった。日本でガウンというと白いタオル地のもので何となくお金持ち感がして、敬遠してしまうが、マリメッコのは着てみたいと思った。

 

中庭で下半身にタオル巻いただけの姿で外気浴すると地元男子を見て、年甲斐もなくドキドキしてしまったのは、秘密だ。

 

 

(noteから加筆修正の上再掲)

note.mu

 

ストライキ フライトキャンセル SAS - 私の場合

記念すべき令和第一回目のブログは、ノルウェー スピッツベルゲン島で真夜中の太陽を追いかけたり、フィヨルドを見たり、氷河をハイキングしたりする大スペクタクルな投稿をする予定だった。

 

しかし、結果として2019/4/26から5/3まで続く長いスカンジナビア航空(以下、SAS)のパイロットによるストライキにより、オスロからロングイエールビェンへのフライトがキャンセルになってしまったため、スピッツベルゲン島に行くことができなくなってしまった。

 

メーデーの日を挟んで旅行に行くなんて海外のメーデーを舐めてる、そもそもゴールデンウィークに長期海外旅行に行くのが悪い、個人手配をするべきじゃないなど、何かしらの突っ込みはあるかもしれない。しかし、将来、海外で乗る飛行機がストライキによりキャンセルになって、困っている人の手助けになればという趣旨で、このブログを更新した。

 

そのため、そんな風に思う方はここでお戻りいただければ幸いです。moi moi!

 

*5/11 友が情報を仕入れてくれたので、いくつか情報を更新しました。

*6/29 決着がついて、心が落ち着いたので、情報を更新しました。

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さて、ここからは時系列に話を展開していこうと思う。

4/25 フィンランド ヘルシンキ 到着

事の発端は、4/25、SASからの1通のメールだった。

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既に、フィンランドヘルシンキに到着しており、メールを確認したのはホテルに到着してからだった。

 

2日後の27日にオスロで友人と待ち合わせをしていた。この時は、警告だけだったので、後2日もあるから、何とか28日朝のフライトには影響がないだろうと楽観的に考えていた。楽しみにしていたサウナへ向かう。

 

4/26 フィンランド ヘルシンキ 滞在2日目

朝、起きてみるともう一通SASからメールが来ていて、「お、問題なくストライキが終わったかな」と楽観的な気持ちでメールを開いた。

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内容は、パイロットによるストライキでフライトの遅れやキャンセルで影響があったらごめん、フライト情報など確認しろとのことだった。ストライキが始まったようだった。 

 

SASのホームページでも、28日の便がキャンセルされるか、されないかよく分からない状況。27日分でストライキに関係なく飛ぶフライトが10便程度表示されているだけだった。

 

何せヘルシンキにいるので、ノルウェーでのロングイエールビェン行きフライト状況が良くつかめなかった。日本- ヘルシンキ- オスロは、フィンランド航空で取っていたので確認をどうすればよかったのか、正直分からなかった。ひとまず、この日はサウナを2件はしごした。

 

この時、もしかしたらバンター空港に戻ってSASカウンターに行けばよかったのかもしれない。

*5/11追記 この時、サービスカウンターで最新情報を確認及び、代替便を確認した方がよかったようです。ただ今回はスピッツベルゲン島という僻地及び日程が限られていたので、確認しても渡航は難しかったかも。

 

4/27 フィンランド ヘルシンキ からノルウェイ オスロへ移動

朝のサウナを満喫後、ホテルで状況を確認してもらったが、さほど情報の更新は無く、明日は大丈夫なんじゃないとぼんやりと言われ、不安に駆られながらもオスロへ移動。

 

不安からなのか、サウナに入りすぎたのか、ガーデモエン空港に到着する頃に頭痛がひどくなり、予約してあった空港近くのホテルで、友人が来るまで仮眠をとることにした。この時メールを確認するとオンラインチェックインのメールが来ていた。チェックインだけをした。少しだけ希望が見えたが、自動で来るメールのような気もして何とも言えない感じ。

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夕方、友人が空港に到着したので合流し、まずはご飯を食べてから、空港に向かった。出発ロビーのSASのサービスカウンターには人はおらず、この看板が出ているのみだった。

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情報が何もないので、ホテルに帰ろうとしたところ、話をしているSASの職員を見つけ、無理やり状況を確認した。

 

彼によると、明日の朝5時からサービスカウンターが開いているので、その時間に来い、ホームページで公開されている情報を逐一確認しろということだった。

 

空港の掲示板には、明日の早朝便のフライトステータスが表示されており、既にCancelledのステータスになっていた。10時の便については何も記載がされていないが、不安しかない状況だ。

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4/28 オスロ ガーデモエン空港

朝5時に空港へ行くとサービスカウンターに既に20組ほどがおり、列を作っていた。

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SASサービスカウンター

 

番号札を受け取り、大人しく待った。色々な国の旅行者たちがここには集っていた。順番を待たずに直接カウンターでスタッフに話しかける人、番号札を適当に取って、カウンターの人に違うの取ってまた並べと言われた人、オンラインで取ったから自分は大丈夫だとちょっと意味不明な同じ話を周りの人にするおじさんや泣いている女の子などをぼんやりと眺めている。

 

1時間ほど待ったところで、番号が呼ばれてカウンターへ向かう。当たらなければ良いなぁと思っていたヒゲモジャの怖そうなおじさんの所だ。

 

彼によれば、本日のフライトはキャンセル、明日もキャンセルされている。ノルウェイジャンも今日は飛ばない。船や鉄道など他の代替手段はない。行き先が僻地すぎるので飛行機以外で行ける交通手段がない。ヒゲモジャさんは困ったような顔をして、どうするか?と言ってきた。予感はあったものの事実を突きつけられて、頭が真っ白になった。

 

フライトはキャンセルすることにして、返金手続きをしてもらった。ヒゲモジャさんは、意外と優しかったと追記しておきたい。 

 

この時もキャンセルしない方が良かったのだろうか。

*5/11追記 キャンセルしてもしなくてもよかったらしい。この場合には、購入先のカスタマーセンター(日本/母国語)に連絡して、詳しい状況説明や返金等のスケジュールを確認した方がいい。飛行機代は、2日以内に返金されると言われたが、今日現在返金はされていない。(5/7 日本のカスタマーセンターに連絡済)

 

こちらから、この便に変更リクエストや他の航空会社のチケットを取るからキャンセルしてほしいとか言うのは絶対にしてはいけないらしいです。その後の補償が無くなるそう。

 

*6/29 この時キャンセルしないで、ダメ元で連絡待ちのステータスにすれば、ホテルと食事代1日分はSASから補償されたようだ。ただ状況確認のため翌日も空港へ行かなくてはならないと思われることから、翌日も時間が消費される。金銭面だけを考えれば、連絡待ちにした方がいいだろう。

 

 

ホテルに戻り、いったん朝食を取る。食べているうちに、感情がこみあげてきて泣いてしまった。去年の9月頃から準備してきて、まさかこんなにあっけなく行けなくなると思ってなかったからだ。少し泣くとすっきりした。帰りの飛行機でインサイドヘッドを見たのだが、「悲しみ」はこういう時に一定の効果がある。泣くの大事。

 

お腹が満たされると元気も出てくるものだ。まずは今日からのホテルの確保、ホテル・現地ツアー会社へのキャンセル連絡、返金の交渉、保険会社への連絡などを一気に進める。

 

ホテル・ツアー代はキャンセルポリシーにより返金不可という事で、かかった金額は二人分で約22万円。金額が大きく、ショックも大きかった。旅行保険で降りる金額ではとてもまかないきれない。

 

また、保険会社と話している中で、キャンセル証明書が必要ということも分かった。空港のサービスカウンターに再度向かい、貰いに行かないとならない。

 

空港へ再び向かい、キャンセル証明書を発行してもらう。貰えたのだか、なんだか小さい紙切れにフライト番号と、キャンセルになった事、サインがぐちゃっと書いてあるものだった。これは、フライトをキャンセルした時に同時に貰っておけば良かったと思った。

 

忙しそうな係のお姉さんに「ロングイエールビェンでのホテルやツアー代が全額返金不可なのだが、これはSASに請求できるか」と聞いた所、「できる」と言われたので、少し希望が湧いてきた。

 

4/29-4/30 オスロ市内

SASのホームページへ行ってツアーキャンセル料を請求しようとしたが、"あなたのフライトは既にキャンセルされているので請求できない"とアラートが出る。再び怒りがこみ上げてくる。

 

EU圏外からEUへ、EUからEU圏外へのフライトでキャンセル等になった場合にはEUR600までの補償が出る可能性(EU regulation 261/2004)があるらしいが、ストライキによるフライトキャンセルはこれに該当しないらしい。

 

現地でできることはもうこれ以上は無いので、後は日本に帰って行動する事にして、3日間をオスロで満喫した。

 

5/1-2 オスロ - ヘルシンキ- 日本

帰国の日がやってきた。オスロを全力で楽しんだとは言え、全く忘れたわけでは無かったストライキ案件。常に頭の片隅に潜んでいた。日本にさっさと帰りたいような、まだこっちにいたいような気持ちだ。

 

再び、ガーデモエン空港に行くのもあの朝を思い出すので、どよどよした気持ちになるが、とにかくお家へお家へ。

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未だcancelledばかりのSASのフライト。


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この美しい空港をなんとも言えない気持ちで出発する。こんな旅は初めてだと思う。

 

5/3 日本

ついにストライキが終わったらしい。メールのリンクは押せない。補償の詳細を知りたくてヤキモキするが、どうしようもない。

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日本の問い合わせ先が9:00〜12:00まで空いているようなので、11:58にダメ元で電話してみたら、繋がったのでキャンセル料の請求方法を確認した。支払がされるか分からないが、請求しなければ、何も戻って来ないので請求する。

 

下記 Claim Formから今回のケースは請求することになるそうだ。

 

 

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「General complaint or compliment」を選択、「Please select a topic for your feedback」「Select category」 で「Airport Service」を選択。

 

「What's your feedback about?」「Staff&Service」を選択、その下の 「Select category」「Other」を選択、 「What type of comment do you have?」「 Complaint」を選択すると、Booking Ref、コメントを入れる所、レシートを添付するページが出てきて、こちらで請求可能だ。添付ファイルは、5MBまで付けられる。

 

コメント欄の冒頭に、Japanese Pleaseと入れておくと日本語でコメントを記載でき、日本のスタッフがプッシュしてくれると言っていた。

 

最後に「SUBUMIT」を押すとCase IDが出てくるので、スクショを取っておくといいかもしれない。少し遅れてメールが来るが、画面がすぐに消えて不安になるので、念のため取っておこう。

 

 請求後、自動返信メールが来た。青い部分が、強烈に腹立たしい。お客から見たら、SASパイロット組合も同じなのでストライキでも何でも被害額は全額支払ってほしい。感情論ではあるが、とにかく悔しい。

 

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www.sasgroup.net

www.reuters.com

 

保険会社からの書類が自宅に届いていたので、連休後半に仕上げて郵送したい。

 

まとめ

何事も学ばなければ、いつまでもただの馬鹿なので、今回のレッスンを記しておく。

 

1. フライトのチケットは、極力航空会社から直接購入した方が交渉しやすいと思う。この点は、航空会社から直接購入した自分を褒めたい。Expedia等で購入すると安いが、トラブルがあった時にどこに確認していいかの判断が難しい。担当者も面倒だとたらい回しにする。

 

2. 旅行保険は大事。損害だけでなく、遅延補償もついているのがいい。クレジットカードの補償については、私のクレジットカードは使えるものがなかった。友人のカードは、グレードが高いカードだったので、手厚い補償がついていた。

 

3. 僻地に行く際には特に交通を気を付けなくてはいけない。個人手配の場合には、その僻地のプロではないので、極力安定している航空会社で近くまで行くこと。できたらスケジュールに余裕を持たせ、スト情報を入手したら、予算を確認の上、他の航空会社に変更することも考える。

*5/11追記 あまり情報のない場所に行く場合には、旅行会社を通して手配した方が、何かあった場合には、情報を持っているので賢明だそう。スピッツベルゲン島へよツアーは日本の旅行会社では無く、これは仕方なかったと思う。

 

4. 現地のツアーは、僻地なこともあり、1週間前からのキャンセルでキャンセル料が100%請求された。キャンセルポリシーについては理解していたが、何が起こるか分からないため、個人で手配するなら、ツアー会社予約のタイミングは、慎重にすべきだと思った。混んでいないなら、現地で予約するなど。今回は不安になりがちな自分の性格が裏目に出た。

 

5. まさかと言うことは、本当に突然起こる。その時どう行動するか、自分が試されているように思える。落ち着いて最善を尽くすことはできなかったが、代わりにオスロを楽しめたので、良かったと思う。

 

日本に帰ってきて思うのは、日本のストライキと海外のものを同じものだと考えてはいけないという事だ。今回は、ノルウェイデンマークスウェーデンの若いパイロットたちが起こしたものだそうだ。イースター後を狙って、影響が少ない時期を選んだようにも思えるが、1週間もの長い間、ほとんどのフライトがCancelledになっているのでその影響は甚大だと思われる。それでもストライキを敢行するという覚悟なのだ。

 

現地ツアー代の請求について、現在SASがボールを持っている。進捗があったら、追記していきたい。途中、誤った選択肢を選んでいるかもしれない。ゲームではないので分岐点でセーブはできない、これが人生だ。 

*5/11追記 返金やクレームについては、カスタマーサポートに連絡して終わりではなく、状況が進展しない場合には、何度もカスタマーサポートに連絡してプッシュしてもらうこと。待っているだけだと、半年や1年待たされたり、最悪クレームを無視されることもあるそうです。私にとってはすごくハードルが高いのですが、”クレーマーになったつもりで何度も連絡すること”が大切だそうだ。

 

*6/29 結果としては、SASからは航空券代以外は補償されなかった。何度もカスタマーセンターと交渉したが、同意には至らなかった。

 

SASの言い分は、下記の通り。

1. 4月中旬からストライキの情報は流していた。その時点で心配な客についてはフライトの変更キャンセルは無料で行うと通知していた。(これについて聞いていない、連絡したという証拠を出せと言ったが、拒絶された)

 

2. ストライキに入った時点でも30%の便は稼働していたので、自分たちは最低限の責任をはたした。(主要都市のみの話で.マイナーな地域に行く便については全便欠航だったのだから、その主張はおかしいと言ったが、無視された)

 

3.  SASの規定でストライキにより、行けなかったコンサートチケットやホテル代は補償しないと書いてある。(これは悔しいけどその通り。)

 

そして最後にこの決定に不満なら、下記に訴えることができるとリンクを送ってきた。「お前のこと訴えてやるからな」と最後っ屁のごとくに文句のメールを送ったが、正直怒りで心が疲れてしまったので、今現在訴えてはいない。お腹いっぱいである。

If you are not satisfied with SAS final decision in this case, you can submit a petition to your local Consumer Complaints Board. See link below:

NEB Europe

National Enforcement Bodies (NEB) | Mobility and Transport

しばらくして、食後のデザートとして、下記のメールが送られてきたので、全ての項目を5段階評価の一番下”Very Poor” として返答しておいた。まず飛行機に乗ってねぇし、自動送信であってもクレームつけてる客に送ってくんなという感じである。控え目に言って、Bankruptしてしまえと今でも強く願っている。

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もっと交渉ができる人なら良かったと思うが、そういう性格ではないので、仕方ない。

 

楽しい休暇、リスク管理をしつつ、皆さんお楽しみ下さいませ。

 

次回からは、楽しかったヘルシンキオスロ旅の事を書いていきたいと思います。

 

今週のお題「特大ゴールデンウィークSP」